2ヶ月ほど前に
FUJIFILM X10, A Mode, 1/550sec, F6.4, ISO100, AWB
レンズ交換式のXマウント機やX20以降で採用されているX-Trans CMOSではなく、一世代前のEXR CMOSを搭載していますが、2/3インチという大きさに加え、明るいレンズの組み合わせから描き出される絵は、コンパクトカメラというカテゴリーで片付けるには勿体ないカメラです。
以下、この1ヶ月半にX10で撮った写真を貼っておきます。
亀戸天神
FUJIFILM X10, A Mode, 1/400sec, F2.0, ISO200, AWB
雨の日の梅。ワイド端でもグッと寄って絞りを開ければ背景はボケます。ごちゃごちゃしていますが、ボケ味もそんなに悪くありません。
FUJIFILM X10, A Mode, 1/140sec, F2.8, ISO400, AWB
望遠端もマクロを諦めれば色々楽しめます。雨やどんより曇った暗い日は、シャッター速度の上限を気にせず絞りが開けられてX10には絶好の撮影日和かも。FUJIFILMらしくしっとりしつつも鮮やかに写りますし。むしろ、多少感度が上がってもへっちゃらです。
浜離宮
FUJIFILM X10, A Mode, 1/1000sec, F4.0, ISO200, AWB
浜離宮の菜の花畑は快晴の昼間でした。ただでも鮮やかな黄色い菜の花ですが、X10で撮るとよりいっそう際立ちます。でもベタベタに飽和してないし、今となっては画素数も高くないけど、しっかり解像しています。
FUJIFILM X10, A Mode, 1/1250sec, F4.0, ISO100, AWB
ワイド端はスーパーマクロモードで、レンズ前1cmまで近寄れます。このカットはまだまだ余裕がある状態。本当はもっと近寄れます。このX10を快適に使いこなすにはワイドマクロを覚えることではないかと思います。そうすれば
FUJIFILM X10, A Mode, 1/1400sec, F4.0, ISO400, AWB
FUJIFILMのカメラらしくコントラストというか階調も豊か。小さなカメラだけど質感も良く出ます。逆光でもへっちゃらですし。
木場公園
FUJIFILM X10, A Mode, 1/1100sec, F4.5, ISO200, AWB
X-T1は本当に桜と相性が良いなぁと思いましたが、このX10も同じです。それを言ったらX20も桜にはとても相性が良いカメラだったと記憶しています。殺風景で色がない背景の中で、ソメイヨシノの微妙な色合いが良く出てると思います。
FUJIFILM X10, A Mode, 1/1200sec, F6.4, ISO400, AWB
青空と桜の組み合わせだってこの通り。このカット、設定をだいぶ間違ってしまいましたが、それでも何とか見られる写真が撮れる懐の深さがあります。
FUJIFILM X10, A Mode, 1/400sec, F5.6, ISO100, +0.67EV, AWB
4月最初の土曜日。周の後半にはもう散ってしまうかと思われたソメイヨシノの花は、最後に少し粘ってくれました。風が強かったものの綺麗に晴れてお花見日和。近所の公園は多くの人が繰り出してお花見していました。家族連れが多くて、こんなに混んでいても雰囲気はほのぼのしています。PENATX機を使ってる感覚でプラス補正してしまいましたが、明るめに写るFUJIFILMのカメラには余計だったかも。
FUJIFILM X10, A Mode, 1/950sec, F3.6, ISO100, AWB
春は花の季節だけあって、桜とともに色々な花が咲き始めています。赤いチューリップって難しいですよね。すぐに赤が潰れてしまって。ボケ方も含めて本当にこんなに小さなカメラで撮ったとは思えないです。
夜景
FUJIFILM X10, A Mode, 1/50sec, F2.8, IS3200, AWB
Xシリーズと言えば高感度に強いわけですが、2/3インチEXR CMOSではどうでしょうか? 夜桜を思い切ってISO3200で撮ってみました。さすがにノイズっぽいですが、NRでベタベタにつぶしてエッジが綿飴になるような感じはなく、うまく解像感を残してるような気がします。ただISO3200はちょっと普通に使うには厳しそう。
FUJIFILM X10, A Mode, 1/8sec, F2.5, IS1600, -1EV, AWB
ISO1600に押さえて1/8secで頑張りました。和紙の質感とかちゃんと写ってて感心してしまいます。手ぶれ補正もここぞと言うときにちゃんと効いています。
FUJIFILM X10, A Mode, 1/4sec, F2.5, IS1600, -1EV, AWB
1/4sec縦位置はぶれてしまいました。惜しい!
ということで、ISO1600は十分に使えると思います。ボディはほどよい大きさと重さがあるので、ライブビューで使ってもそこそこしっかり構えることができますし、多少のトリミングを織り込んで光学ファインダーを覗けば、なおブレは押さえ込めるでしょう。光学手ぶれ補正も含めて、高感度にはやっぱり強いカメラだと思います。
とまぁ、一ヶ月半使ってみた印象は概ね良好です。どんなカメラなのか長所も欠点も織り込み済みで、しかもほとんどコストをかけずに手に入れたのだから、これで満足しないわけがありません。デジタルカメラとして、背面液晶がやや暗くて見にくい(経年劣化かな?)以外は今でも十分現役というか、最新のカメラと比べても、機能、性能、画質共に遜色ありません。とはいえX20には何一つ敵わないわけで、中古市場の相場は分かりませんが、今わざわざ手に入れるならやはりX20にしておいた方が幸せだろうなと思います。
ただし、私的にはいつでもどこでも持ち歩ける、記録&ちょっとした撮影目的のコンパクトカメラとしては、やはりPENTAX Q7があるわけで、それをこのX10で置き換えるってつもりはありません。両者は似て非なるカメラですし。X10はもっと気分転換用というか、手に入れたときにも書いたとおり、光学ファインダー縛りとか白黒縛りとかで遊ぶときに使いたいなと思います。
最近私はX20だけで済ましております。
結婚式のアシスタントカメラマンのサブカメもX10で、
うちのBlog写真の一部も彼女にカメラ渡してX20で撮ってもらったものです。
そいえば、X-T1とかDfとか、D1X_MarkⅡとかすべて触ってきましたが、全滅でした…。
結局一番しっくりきたのがD610でして。
黄金な人さん、
X20(とX10)はとても良いカメラだと思います。というか、私には良さがようやく分かってきました。人物を撮るとまた色々見えてきそうですね。黄金な人さんが馴染むのも分かる気がします。でも新しいGRではないんですね。
D600は色々あったようですが、改良型のD610はNikonの正統派一眼レフですからね。しっくり来たなら買ってしまいましょう。
はじめまして。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
自分は初めてのカメラがPENTAXのK-30で、今でもそのカメラを使っているのですが、このブログの記事を見ていると純粋に K-3が欲しくなってくるのと同時にFUJIFILMのカメラにも興味が湧いてきました。
もちろん良いカメラを使ったからといっていい写真が撮れるわけではありませんが、そのカメラの味というものを感じることができるのではないかと強く感じました。
ひとまずは今のK-30を使いこなすことが大切であると思っていますが、いつかは自分もたくさんのカメラに触れてみて、その味を感じてみたいなと思いました。
これからも更新楽しみにしています。
ざっそうさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
K-30をお使いですか。いいカメラですよね。最近はK-3にすっかり入れ込んでますが、サブカメラはK-5ではなくてK-30にしています。実のところ私自身もK-3は少しもてあまし気味で、K-30がちょうど良い感じがしています。
FUJIFILMのカメラはPENTAXの次に好きです。ミラーレスならXシリーズが一番の候補です。幸い私はみんぽすさんから色々貸していただけるのでラッキーです。機会があったら色々なカメラに触ってみてください。新鮮で楽しいですよ。