単焦点だけの飛行機撮影

投稿者: | 2015年5月24日

 鉄分補給に行ってきました。といっても私の場合は鉄道ではなくて飛行機です。目的地はやはり羽田空港、夏シーズンの南風運用時は定番スポットとなる、城南島海浜公園です。いつも通い慣れたつもりでいますが、考えてみたら城南島はかなり久しぶりで、前回から一年以上経っていました。

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 天気は微妙で晴れから下り坂。しかも空気もよどんでいてちょっとどうかな?と思ったのですが、ダメならダメでまた来ればいいやと言うことで、散歩のつもりで車を走らせました。

単焦点縛り

 カメラはK-3で良いとして、悩んだのはレンズ。城南島海浜公園からはB滑走路に着陸する飛行機がかなり近くを飛んでいきます。それほど長いレンズが必要ない代わりに距離変化が大きくて、ズームレンズが便利です。そうでなくても飛行機撮影は長めのズームというのが、アマチュアには定番となっているところ。Kマウントなら出たばかりのDFA 150-450mmあたりがあると捗ることでしょう。持ってないですけど。

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 私の手持ちのレンズで言うと、DA★60-250mmに1.4倍テレコンの組み合わせが一番良いのですが、今回は敢えて単焦点縛りにしてみました。城南島でDA★300mmを使うのは初めてですし、DA★55mmもまさか飛行機を撮るのに使われることは滅多にないはずですが、ここなら何とかなるでしょう。K-3くらいの高画素に、解像度の高いレンズの組み合わせならトリミングの自由度もかなり出てきますので(実際、今回貼った写真の多くはトリミングしています)。

 現地に着いてみれば、天候は薄曇り。いろいろ微妙な感じでしたが、一通り撮ってきました。

動画

 城南島海浜公園は、家族連れで遊びに来たり、バーベキューしたり、自転車で走っていたり、いろいろな楽しみ方をしている人がいます。空にカメラを向けている人もかなり多いです。中でも今回は動画を撮ってる人をよく見かけました。機材も様々。私も思いついて動画を撮ってみました。K-3で動画を撮るのは初めてです。設定でまごつきましたが、何とか撮れました。

 城南島から眺める飛行機の様子はこんな感じです。冬場の北風運用時はこのルートを通らないので、南風(おもに夏場)限定です。遠くからまっすぐやってきて、頭上かなり近くをかすめて滑走路へと遠ざかっていきます。伊丹空港ほどではないですが、羽田周辺では、機体までの距離が一番近い場所だと思います。

 画面右側の海沿いは人工砂浜になっていて、海水浴こそ無理ですが海辺で遊ぶことが出来ます。が、現在は改良工事中と言うことで閉鎖されていました。画面左奥には芝生の広場が広がっています。特に飛行機に興味がなくても、海を眺め、船を眺め、飛行機を眺め… と、他にはない面白い公園だと思います。ただし公共交通機関の便はかなり悪く、車がないと厳しいかも。

DA★300mm F4ED

 まずは普通に300mmで撮ってみました。昨年F1を撮ったときにも感じたのですが、超望遠を使う領域では単焦点でも別に不便を感じません。ズームリングに意識を取られることがない分だけ、全体を入れるにも一部を切り取るにも、ファインダーに集中できてむしろ快適です。

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 ANAのB787-8。すっかりおなじみになりました。比較的新しい機体で横に787の文字が入っていません。翼の反り返りが相変わらず美しいです。

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 チャイナエアのA330-300。もちろん台湾便でしょう。スカイマークのA330が就航から1年も持たずに退役してしまいましたが、海外からA330はたくさん飛んできています。

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 単焦点レンズなのでフレームからはみ出したらあきらめが付きます。頭上を通過する際はエンジンカウルやギアを狙って適当に撮ると、ちょっと面白いです。普通あまり撮れないし、撮らないですから。

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 ANAのA320。最近はLCCでおなじみの機体ですが、ANAが導入したのはもう20年くらい前でしょうか。なので退役が進んでいます。B737よりも端正な姿で格好いいと思います。

DA★300mm F4ED + X1.4テレコン

 次に1.4倍のテレコンをつけて420mmF5.6化してみました。これだけの長さがあれば相当に遠くのものを引き寄せられます。明るさもそこそこで、それがこんなにコンパクトなのだから、この組み合わせの存在価値は依然として大きいと思います。

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 城南島からは海の向こうに羽田空港を眺めることが出来ます。少し遠いですが、C滑走路に出てきた機体は420mmもあれば十分な大きさで撮ることが出来ます。ちょうどルフトハンザのB747-8が出てきました。超大型機なのでむしろはみ出しそうなくらい。

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 C滑走路を南に向けてたっぷり走ってからゆっくりと離陸していきました。青白の塔はアクアラインの換気塔。背後は町並みが一切なくて、どこかの山並みが見えています。陽炎で機体はめらめらですけど。

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 B滑走路に着陸するJALのB777。背後は川崎の工場地帯でしょうか。地上付近はもやもやしてどんよりした色合いになってしまいます。

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 変わった色の飛行機がやってきました。ベトナム航空のA321です。ブルーなのかグリーンなのか分からない微妙な色合い。ちゃんと本物の色が出てるのかイマイチ自信がありません。

DA★55mm F1.4

 さて問題の(?)DA★55mmです。城南島からならこの焦点距離でもそこそこ大きく撮れてしまいます。この際F1.4という明るさは無用の長物ですので、ある程度絞り込んで使いました。

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 JALのB787-8。JALはなぜか頑なにB787を国内線に導入していませんので、実は私もJALのB787を見たのは初めてでした。これも国際線でしょう。どこからやってきたのでしょうか。

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 こちらはおなじみのANAのB787。しかし何か変だな?と思ったら、長胴型のB787-9でした。青空がうっすら出ているのがここまでなのでシャッター切ってみたのですが、ちょっと遠いです。

 そういえば、DA★55mmにテレコンつけてみるのをすっかり忘れていました。この組み合わせでは77mmF2.4というレンズになります。77mmっていう焦点距離がまた良いですね。近距離の撮影倍率も上がるので、マクロ風味にも良いかも。今度別の機会に試してみたいと思います。

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 B777-200なら最接近時にちょうどいフレームいっぱいに収まるくらい。-300だとはみ出すかもしれません。この頃になると空がどんよりしてきてしまいました。

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 地上の風景と絡めようと思ったのですが、イマイチですね。

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 やはりこのくらいの焦点距離で飛行機を撮るのは難しいです。ある程度の望遠じゃないと収まりが悪いですね。いや、分かっていたことではありますが。そういう意味では羽田空港周辺の飛行機撮影には300mm一本(+テレコン)で十分かもしれません。

 DFA150-450mm?うーん、あればあったで「これこそ最適!」と思うにちがいないのですが。K-3 II?? AFと手ぶれ補正の強化具合が気になりますね…。

 ちなみに今回の撮影中、K-3の不治の持病と言われているミラーのばたつき現象が2回も発生しました。1回目は電池が切れそうなところだったのでそのせいかと思い、電池を入れ替えたところで再び発生。いったいどうしたことでしょう? まぁ、現在のF/Wはミラー暴走を自動検出してリセットがかかるので、それほど被害はないですが、次第に発生率が高くなってきてるようで気になります。K-3 II?? うーん…(A^^;