ピット&コースウォークでドライバー達に出会う:F1 2016 日本GP 観戦記(その1)

投稿者: | 2016年10月12日

 今年もF1日本GPを見に行ってきました。毎年鈴鹿サーキットへ通うようになって8年目。現地観戦は通算11回目です。ここ2年ほどは日本GPの開催時期が早まる傾向があって、昨年はとうとう第14戦目で9月末という日程でしたが、今年はレーススケジュールが大幅に見直され、第17戦目で体育の日がからむ連休中に戻ってきました。晴れの可能性が高く、気温的にもすごしやすくて、やはりこの時期のほうが良いです。

 さて、昨年に引き続き今年も木曜日から現地入りしました。実際に走行が始まるのは金曜日からですが、木曜日から日本GPは開幕しており各種イベント等が始まっています。初日はまずピットウォークと東コースウォークが行われ、一般人にとってF1のピットを間近に見られるチャンスはこの日しかありません。

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 前戦が行われたマレーシアから空輸されてきたマシンをはじめとした機材が各チームのピットに設置され、翌日からの走行に備えてすでにピット内は準備が慌ただしく始まっていました。

 ということで、これからしばらく日本GPレポートが続きます。多分(その4)まで行く予定です。

ピットウォーク

 朝一の新幹線で東京を出発し、鈴鹿サーキットに到着したのは午前9時過ぎ。ゲートを抜けてGPスクエアからメインストレートへ。ピットレーンはすでに開放されています。早速行ってみましょう。

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 昨年は雨模様でしたが今年は快晴。気温も高くて暑い一日になりそうです。

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 最終コーナー側に入り口があるので、基本的に下位チーム(昨年の成績が悪かったチーム)から順番に見ていくことになります。最初はマノー… かと思ったらハースでした。今年からの新規参戦チームだからですね。

 ちなみに、当然ですがピットに自由に出入りできるわけでなく、規制線があってそこからピットの様子を眺めることになります。でも、その距離は数メートル。中は丸見えです。

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 続いてマノー。こうしてフロントウィングを外に置いてるチームが多かったです。メカニック達は何やら楽しげですね。

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 そして早くもマクラーレン。オイルか何か注入中。右のメカニックはスマホ片手にながら仕事をしてるのではなく、恐らくデータの見てるのでしょう。こうした姿はあちこちで見られました。

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 タイヤが無造作に置いてあったり。黄色ラベルなのでソフトタイヤですね。が、これは見るからに中古品です。レースで使うものではないようです。

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 続いてザウバー。ホイールハブの中が見えてます。メカメカで格好良いです。

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 トロロッソのフロントウィング。メカニックが丁寧に磨いていました。そんなことまでしてるんだ… という、ひとつひとつの作業が新鮮です。

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 ルノーはロータスを買収して今年からワークス復帰。昨年のロータスは後半戦で資金難に陥り、開発がストップしていたせいか、今年のマシンはまったく成績が振るいません。ワークスとしてのルノーの力が出てくるのは、来年か再来年でしょうか。

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 次はフォースインディア。メカニックが3人もよってたかってフロアを見ながら何やら作業中。フロアってただの板じゃないんですかね。実はこうしてフロアで作業してる姿は多く見られました。

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 そしてレッドブル。ピット内がとても綺麗でオシャレです。中継でも良く写っていた大型画面が奥に見えます。こちらもマシン下に潜って作業中。レッドブルのマシンは今年からつや消し塗装になりましたが、コース上ではどんな風に写真に写るのやら楽しみです。

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 ウィリアムズはピット前でタイヤ交換の練習中。ボッタスのマシンにレインタイヤを履かせて、人手でマシンを押してピントインを模していました。F1マシンは市販車と比べると超軽量ですから3人くらいで思い切り押すと、結構な勢いで進みます。エンジンはかけていません。コクピットに乗ったドライバー役がブレーキだけ踏んでいるのでしょうか。

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 そしてフェラーリ。他のチームと比べても明らかに大勢の人がせわしなく働いています。さすがトップチームです。

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 ピットスタンドもほとんどのチームが設置済み。レース中はここがチームの司令塔中枢となります。ディスプレイの待ち受け画面もさすがはフェラーリ、凝っていて格好いいです。なるほど、Windows7で動いてるのか。カーナンバーとドライバー名の一覧表が貼ってあったりするあたりもリアルで面白いです。

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 最後はメルセデス。フェラーリと並ぶトップチームですが、ピットの中はまだがらんとして落ち着いていました。でもメカニックはもちろん作業中。

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 と言うわけで、ピットウォークはF1ファンにとっては堪らないイベントです。いつまででも往復して楽しめそうですが、時間に制限がありますので、そろそろ次へ移りましょう。

ドライバー達とともにコースウォーク

 ピットウォークと同時に東コースウォークも行われています。1コーナーからS字を抜けてダンロップコーナーを駆け上る辺りまでが開放されており、コース上を歩く事ができます。

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 ピットウォークの流れでそのままピットロード出口からコースに出てみます。

 しかし去年と違って、コースの真ん中にロープが渡され、アウト側のみ歩けるようになっていました。そしてそのロープ側にずらっと人が並んでいます。なんだろう?と思っていると、すぐにその謎が解けました。

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 誰か来る!赤い集団… ベッテルだ!! こ、これは… ドライバー達のコースチェックも同時に行われてるようです。ファンサービスの一環という意味もあるのだと思いますが、去年はこんなイベント一切なかったのでビックリして慌ててしまいました。

 追いかけるのははしたないと思いつつ、しかしこんなチャンスは滅多にないと思い直し、慌ててレンズを変えつつ走って先回り。幸いコース上はたっぷりスペースがあって人垣の隙間はいくらでも見つかります。

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 おぉ!ほんまににベッちゃんや! こんなに間近に見られるなんて! 彼は鈴鹿を何度も走っていて勝利もしていますが、毎年こうしてコースチェックを欠かさないところがすごいです。時折ファンへのサインにもこたえていました。

 いやいや、予想も期待もしていなかったのでびっくりしてしまいました。生ベッテルのどアップ写真が撮れただけでも、わざわざ木曜日からここまでやってきた甲斐がありました。

 これ以降、ベッテル以外にも多くのドライバーがやってきます。

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 たとえばハースのロマン・グロージャン。彼も中堅の域に入ってますが、最近特に人気あるんですよね。なので声援も多くてニコニコでした。

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 ハースのグロージャンと言えば、小松さん。ロータス時代からグロージャンとコンビを組んでいるレースエンジニアで、今シーズン一緒にハースに移籍しました。こういう離れがたいコンビの例と言うのは、他にも結構あって、古くはミハエル・シューマッハとロス・ブラウンとか、最近だとフェリペ・マッサとロブ・スメドレーとか。そういえば、スメドレーはマッサが引退した来年はどうするのでしょうか?

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 グロージャンから少し遅れてグティエレスもやってきました。

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 ルノーのケビン・マグヌッセン。黄色いシャツを着たスタッフが大勢ついてきます。マグヌッセンのほうは二世ということもあって、そこそこ人気があります。ルノーはいまだF1復帰を遂げたばかりで成績は悪いですが、ワークスですしいつか上がってくるはず。マクラーレン・ホンダもうかうかしていられません。

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 マノーのエステバン・オコン。ヒョロッと背が高くて猫背です。小柄な人が多いF1ドライバーにおいては珍しいです。小さなコクピットに収まるのが不思議ですね。

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 ベルギーGP以降、オコンにシートを奪われてリザーブになってしまったリオ・ハリアントも一緒にやってきました。見てのとおりF1では珍しいアジア系でインドネシア人だそうです。なおリザーブに降格してしまった理由は、パフォーマンスではなくて資金の問題だそうです。ペイドライバー問題は最近あまり取りざたされませんが、下位チームは仕方ないですね。

 それはともかく、木曜日にわざわざ鈴鹿サーキットまでやってくるF1ファンは、下位チームのリザーブドライバーも見逃したりはしません。

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 ドライバー見物ばかりではなくちゃんとコースの下見もしてきました。ここは1コーナと2コーナーの間あたり。いつの間にかコース外側も舗装されてるんですね。縁石の外側は人工芝のシールが貼ってあります。すぐに剥がれそうですが、わざとでしょうか。

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 縁石をチェック。Cスタンドの前、2コーナーを抜けたアウト側の縁石です。

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 と、言ってるそばからまた誰かやってきました。ザウバーのフェリペ・ナッセのようです。最初のうちはファンの声援をツンと澄まして無視していたのですが、後半になると積極的にサインに応じていました。ファンサービスをするように誰かから注意されたのでしょうか。

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 ということで、東コースウォークも終盤へ。逆バンクからショートカットして最終コーナーに出てきました。すると、西コースまで一巡りしてきたらしい、ベッテル一行に再び遭遇。

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 前半もそうだったのですが、普段はおとなしい日本人もこうなると大混乱になります。ある意味、こんな状態の中にわずかなスタッフを従えるだけでやってくるベッテルもすごいです。

 こうしてみると、ベッテルもとても小柄なんですよね。どこにいるのか、外からはまったく分からないまま、この人の塊がピットのほうへと消えていきました。

 ちなみにこれ以外にもサインツ、クピアト、パーマー、ウェーレインなどもコースウォークしていました。ハミルトン、ロズベルグ、リカルドやフェルスタッペンなどもパドックにはいたようですが、私が知る限り出てきませんでした。

 でも、今回はこれで十分満足です。

翌日はフリー走行

 コースウォークを終えたら時刻はいつの間にかお昼を過ぎていました。朝から歩き回って、日に当たって、おなかが空いて疲れたので、グランドスタンドでお昼を食べながらしばし休憩。グランドスタンドはチケット価格が高く、しかもすぐ売切れてしまう人気席ですが、木曜日は開放されています。

 夕方に行われるドライバーサイン会に当たる気満々でいましたが、結局外れてしまい、やる事がなくなってしまいました。GPスクエアにあるショップテントで早々に買い物を済ませ、この日は引き上げることに。

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 翌金曜日はいよいよF1マシンが走り始めます。まずは午前中にフリー走行1回目が、午後にフリー走行2回目の予定。天気も晴れの予報です。

 観戦記(その2)へ続く

使用したカメラとレンズ

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ D FA★70-200mmF2.8ED DC AW 21330

PENTAX スターレンズ 望遠ズームレンズ D FA★70-200mmF2.8ED DC AW 21330

RICOH PENTAX 望遠ズームレンズ HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW 21340

RICOH PENTAX 望遠ズームレンズ HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW 21340

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ピット&コースウォークでドライバー達に出会う:F1 2016 日本GP 観戦記(その1)」への2件のフィードバック

  1. YAMAGEN

    待ってました!
    毎年楽しみにしております。
    何回シリーズでも良いですよ(笑)

  2. hisway306

    id:YAMAGEN さん、
    ありがとうございます。そう言ってもらえると嬉しいです。
    ただいま写真のセレクト中ですので、走行編はもうしばらくお待ちください。

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