PENTAX Q-S1とNikon 1 J5にPeak DesignのリストストラップCUFFを付けてみる

投稿者: | 2017年4月16日

 昨年末にK-1用にPeak Design製のスリングストラップSLIDEを購入し使用していますが、もはや一眼レフ用のストラップはこれしかない!と言うくらいに気に入っています。Peak Design製のストラップはSLIDE以外にもいくつか種類があるのですが、いずれも共通のアンカーを前提とした構造で、まるでレンズを交換するように、時と場合に応じてストラップも交換できるというデタッチャブル・システムとなっているところが特徴です。

 なので、アンカーとプレートを別途用意すればSLIDEはK-3IIでも使用できます。一眼レフを2台(K-1とK-3II)とも持ち出すことは滅多にないので、SLIDEは今のところ1本だけで使い回しています。そのうち予備も兼ねてSLIDEをもう一本買おうかと思ってるところ。

 さて、それ以外のカメラはと言うと、私が持っていて常用しているのはPENTAX Q-S1またはNikon 1 J5と言った超小型機です。これにSLIDEはさすがに大げさすぎるし、せっかくの超小型カメラの使い勝手が悪くなってしまいます。

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 そこで調べてみたら、Peak Designにもリストストラップがラインナップされていました。K-1やK-3IIとの共用はともかく、Q-S1とJ5の間で共用できるなら便利かも?ということで、そのPeak Design製リストストラップを買ってみることにしました。

SLIDEのおさらい

 まずはPeak DesignファンになったきっかけのSLIDEについてのおさらいです。


 このストラップのおかげで、沖縄や北海道などなど、旅先にフルサイズ一眼レフとF2.8ズームを持って行き、歩き回っても苦にならなくなりました。このストラップは本当にお勧めです。特にボディやレンズが大きいフルサイズ一眼レフには必須のアイテムではないかと思います。APS-C一眼レフに小型のレンズとの組みあわせだと、ちょっとストラップが主張しすぎで取り回しが気になるかもしれません。

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン スライドライト ブラック SLL-1

【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン スライドライト ブラック SLL-1

 その場合にはSLIDEよりも一回り細身のSLIDE LITEという製品もあります。APS-C一眼レフやミラーレス機の場合はこちらの方がサイズ感的にも取り回しという面でもしっくりくるのではないかと思います。

CUFF CL-2

 さて、本題のPeak Design製リストストラップの製品名は「CUFF」と言います。公式サイトでは現行製品扱いですが、なぜかAmazonやヨドバシなどをみると、在庫がほとんど無く取り寄せ扱いになっています。注文は受け付けているので問題はありませんが、とりあえず何とか手に入れることが出来ました。

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 パッケージはこんな感じで、さすがにSLIDEと比べるとかなり小さな箱に入っています。

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 箱がフリップ式になっていて開くと中身が見えるのはPeak Design製品に共通のパッケージ方法です。

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 同梱品はこんな感じです。ストラップ本体にアンカーが2個、キャリングポーチ付きです。アンカーが2個ついているのは予備という意味もあるのでしょうが、カメラから取り外したときに腕にストラップだけ巻き付けておくときのために、長さ調整パーツの部分に一つアンカーを付けておくこともできるようです。

 その辺の使い方は↓この公式サイトの製品ページで紹介されています。

 ですが私の場合はそういう使い方はせず、二つ入っていたアンカーのうち一つはQ-S1に、もう一つはJ5に付けておくことにします。

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 早速PENTAX Q-S1に取り付けてみました。サイズ感もぴったりです。これまで使っていた携帯電話用のストラップみたいなやつは頼りなかったのですが、このくらいしっかりしてるととても安心ですし、一方で邪魔にもなりません。

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 アンカー周辺はこんな感じ。Q-S1のストラップホールは結構小さいですが、アンカーのワイヤーは問題なく通せます。

 ボディの右側に付けるか、左側に付けるかは好み次第。とりあえず右側に付けてみましたが、アンカーとリンクコネクターの部分がゴツいので、グリップの邪魔になるかも。使ってみて気になるようだったら左に付け替えてみようと思います。

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 そしてNikon 1 J5にも付けてみました。ボディサイズはQ-S1とほとんど同じなので、同じようによく似合います。

 最近は一眼レフを持ち出すまでもないけど、iPhoneだけじゃ物足りないような場面(主に焼肉屋さんなど)で、Q-S1を持ち出すかNikon 1 を持ち出すか悩むことが増えましたが、どちらにせよリストストラップをワンタッチで付け替えられるのは便利。

 また、状況に応じてリストストラップさえ邪魔になる場合は簡単に外せるのは、さすがPeak Designのデタッチャブルシステムです。この辺りの融通の効き具合は一眼レフ+SLIDEと同じです。

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 さて、一応このCUFFは小型のミラーレス機からコンパクトカメラなどに最適ですが、一方で一眼レフにも対応可能です。上に貼った公式サイトの商品ページにはそういう使用例の写真も載っていました。

 なのでK-1にも取り付けてみました。さすがにF2.8通しのズームなどは大きすぎ、重すぎるので、マウントキャップレンズのDA40mmF2.8 Limited付きで試してみました。SLIDEを使うためにグリップと逆側にアンカーを付けてるので、お試しでそちら側にCUFFを付けてみます。

 K-1の重量に対して、アンカーとリンクコネクター部はもちろん、リストストラップ本体も強度的に問題はありません。ただ、手首でK-1の重量を受け止めるのはかなり辛いし、不安があります。なので、あまり実用的ではなさそう。とりあえず出来る、と言うことだけ覚えておくことにします。

 ということで、小型のミラーレス機からコンパクトカメラまで、取り付け取り外しが自由自在に出来るリストストラップとして、Peak DesignのCUFFはお勧めです。

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 おまけですが、最近ちょっとフィルムでもう少し遊んでみようと思って、こんなカメラを発掘してきました。こういう古いフィルムカメラにもCUFFはよく似合います。もちろん実用性は抜群!

CUFFはLEASHと組み合わせるべき?

 さて、いろいろな情報を見て回ると、CUFFは単独で使うよりもLEASHというストラップと組み合わせて使うべきアイテムのようです。LEASHはCUFFを長くして2アンカー化したスリングストラップ版です。というよりはLEASHのリストストラップ版がCUFFである、と言った方が正しいでしょうか。

 つまり、小型のミラーレス機に対しては、ネックストラップあるいはスリングストラップを使いたい場合にはLEASHを、ハンドストラップで使いたい場合はCUFFを、と使い分けることが出来ます。そのためにアンカーは両側に付けておけば、TPOに合わせてストラップを自在に変えられる便利なシステムのできあがり。

 ただし、私が持っているのはミラーレス機の中でも超小型のQマウントのNikon 1ですので、LEASHでもやや大げさすぎる気がするのですが、今後検討してみたいと思います。

おまけ:K-1+SLIDE用の標準プレートをプロプレートに交換してみた

 Peak Designがらみでもう一つ買ったものがあります。

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 それがこのプロプレートです。カメラの三脚座にねじ込み、SLIDEを繋ぐアンカーをボディ底面に取り付けておくためのプレートです。

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 SLIDEに付属していた標準プレートが右がわの黒いやつ。ほぼ正方形の小型タイプ。一応金属製のようですがK-1くらいのサイズのカメラになるとちょっと頼りない感じがします。そこで左側のプロプレート。幅が広くなって滑り止めのゴムも赤くなり、全体的にがっしりした造り。これなら安心。

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 ということで、K-1に取り付けてみました。こんな感じになります。滑り止めの接触面積が広がるので、取り付けの安定感が増します。アンカー取り付け位置と三脚座ネジの位置関係は標準プレートと変わらないので、ぶら下げたときのモーメントが増幅されてより外れやすくなる、なんてことはないように配慮されています。

 これにより、標準プレートはK-3IIに移植することができ、SLIDEをK-1とK-3IIで共用することが出来るようになりました。

マンフロットRC2互換化には失敗…

 実はこのプロプレートを買った目的はもう一つあって、それは標準プレートはアルカスイスのクイックシュー互換プレートとなっているのですが、このプロプレートはアルカスイス互換に加えて、付属パーツを取り付けることで、マンフロットのRC2プレート互換にもなる、という触れ込みでした。

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 付属の説明書にもそのように説明があります。単体では標準プレートと同様にアルカスイス互換ですが、この絵の通り三角の金属パーツをネジで取り付けるとRC2化できると…

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 早速取り付けてみます。ネジ止め剤もあらかじめ塗られていて、パーツの工作精度も高くかなりしっかりと取り付け出来ます。

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 で、早速愛用のマンフロット製の三脚、というかマンフロット製の3way雲台MHXPRO-3Wに取り付けてみました。…が、まったくロックできません。何度かやり直してみましたが何度やってもロックできません。入らないのではなくロックしてもゆるゆるで、すぐに外れてしまいます。

 金属パーツの取り付け方を間違えたかと思って、何度かやり直してみましたが、やっぱりダメ。

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 マンフロット純正のRC2プレートと見比べてみましたが、確かにまったく同じではないようです。ロックがかかる両サイドのスカートの部分の幅が違います。プロプレートのRC2化版は中央部にしかスカートがありませんが、純正は全幅に渡ってあります。恐らくこの差が効いているのでしょう。

support.peakdesign.com
 で、不審に思って調べてみたら、ちゃんと公式サイトにこういうページがありました。つまりプロプレートをRC2化しても、全てのRC2雲台に取り付け出来るわけじゃないよ、という互換性情報です。ここに親切にも絵入りで説明されているように、2点止めではなく3点止めのTYPE Bの雲台には、スカートの幅が足りないためにロックが出来ないよ、と書かれており、親切にも製品ごとの対応表付き。

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 はい、私のMHXPRO-3Wはしっかりと「No」となっていました。

 これは事前調査不足でした。ということで、とりあえずRC2雲台プレートとしてこのまま使うのは諦めることにしました。今のところ、三脚を使う場合はいちいちプレートごと交換しています。

 この点もさらにアダプターを挟むなどして解決する方法はあるのですが、今のところそれほど不便を感じていない(滅多に三脚を使わない)ので、先延ばしにしています。そのうち本気で対策をとりたいと思います。

Peak Design Pro Plate [並行輸入品]

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