初期不良に2回も当たったりはしたものの、やはりこのカメラは「写真を撮る」ことをじっくり考えて作られているだけあって、とても良く手に馴染みます。このカメラは長く使えそうな気がしています(これまでの例からして、まだ分かりませんが^^;)中でも最近、気に入って使っているのが白黒モードです。おまけ機能だと思っていたのですが、これが使ってみるとなかなか面白いのです。
GR Digital IIで白黒写真を撮るには、二つのアプローチがあります。一つはメニューの「画像設定」で白黒を選ぶ方法。もう一つは「カラーブラケット」を使用する方法。白黒モードには、いわゆる普通の白黒モード(RGB同値のグレーで表現される写真)だけでなく、白黒TE(=Toning Effect:色調効果)という、色味が少し付加されたモード(例えばセピア調とか)も選択可能です。カラーブラケットは、カラー写真と同時に白黒と白黒(TE)の3枚が同事記録される機能です。
特にこのカラーブラケットは、リコーのカメラ独自の(他社のカメラにももしかしたらあるかも?)とても面白い機能です。カラーブラケットを設定して撮影すると、シャッターが3回切れるわけではなく、1枚のRAWデータから画像エンジンによって3種類のJPEG画像が生成されているようです。
私はこのカラーブラケット機能が気に入ってしまったので、すぐに設定できるようにADJボタンに割り付けてしまいました。白黒だけで撮りきる自信はないけど、もしかしたら白黒でいい写真になるかも?と思ったときは、すぐにカラーブラケットに設定できます。撮影後のプレビューも3枚同時に表示されるだけで、撮影手順やカメラの動作に特に変わるわけではなく、リズムが狂うようなこともありません。
一方、カラーブラケット使用時の注意点は、なんと言っても記録枚数(=容量)がやたらに増えてしまうこと。同一カットにつき3枚ずつ記録されるのだから当たり前です。SDHCカードも最終保存先のHDDも、容量がたっぷり必要です。また制限事項としては、RAWモード時にはカラーブラケットは使えません。まぁ、RAWはRAWであって、現像時に白黒だろうと何だろうと好きにすればいいわけで、これはこれで筋が通っています。ただしRAWと同時記録されるJPEGを白黒にすることはできます。
カラーブラケットで同時記録される白黒(TE)は「画像設定」で設定した色調に依存します。が、私はまだセピア以外で撮ったことがありません。セピア以外には、赤、青、緑、紫が選べます。シーンによっては面白い写真になる場合がありそうです。
白黒および白黒(TE)では、シャープネスとコントラストも設定できます。白黒でシャープネスとコントラストを上げてカリカリな表現にすると、いかにも古い(ニコンの)カメラとフィルムで撮った雰囲気が出せるのかも。こちらも今度挑戦してみたいと思います。
白黒モードは、GR Digitalに限らずたいていのカメラについていると思われます。私の手持ちのデジタルカメラを調べてみると、比較的古いOptio W60には静止画の白黒モードはありませんでした(なぜか動画の白黒はあります…)。
白黒写真はなかなか遊べて面白いと思います。ここに貼った何枚かの写真のように、何でもないつまらない写真も、白黒にするだけで少しは新鮮味が出るような気がします。是非お勧めです。
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最近、Hiさんや博士が白黒でカッコいい写真を撮り始めて、私も撮りたい!と密かに考えています。
腕はないのでカメラに頼るしかないのですが、デジカメ売り場で見れば見る程博士やHiさんの使っているカメラが良く思えて仕方ないのです。
なので「今持ってるデジカメだって使って無いじゃん!」と我慢する事にしました(涙)
二人の写真を見て、撮ったつもりになって我慢します。
撮り手をその気にさせるカメラってあります。
手に取ってみて、しっくりくればもう買うっきゃないです。
写真なんて感性と思い込みです。
まぁHiさんの(私のもですが)なんて、
現行機ですが新機種でもないので、値頃感も高いので、
ええ、買っちゃいましょう(笑)。
○アマグリさん、
お勧めカメラを今度紹介します。是非ご検討ください。写真は自分で撮って楽しまなくては。
○黄金な人さん、
最初の3行はまさにその通りですね。
GRD3がいつになるのか分かりませんが、GRD2は最近値段が乱高下しているようで不気味な感じです(^^;