前編(木曜日/金曜日編)からの続きです。金曜日の夜遅くまで降り続いていた雨は、翌早朝にはすっかり上がっていました。天候が回復した鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GP、いよいよ予選と決勝のメインイベントを迎えます。以下、また大量の似たような写真を貼ってあります。撮影条件はほぼ前編と同じ。晴れてファインダーが翌見えるようになったためか、単なる慣れか、ブレが少なくなっています(^^;
○10月3日土曜日(曇りのち晴れ):フリー走行3回目/公式予選
公式予選が行われる今日からは人出がいっそう増えることが予想されるため、安全を見て前日よりも1時間早くホテルを出発。白子駅からバスに乗ったのは午後7時前でした。朝食を食べずに出てきたので、鈴鹿サーキットに到着してから、F1GP朝食バイキングでまずは腹ごしらえです。
グランプリゲートをくぐるとさすがに人の波で大混雑ですが、ウンザリするよりもむしろ、活気があってお祭り気分が盛り上がりワクワクしてきます。午前中に買い物を済ませてさっそく席へ。午前11時から1時間限りのフリー走行3回目が始まります。この日になって初めて鈴鹿にやってきたお客さんも多く、観客スタンドも昨日以上にかなり混雑していました。
フリー走行3回目は今週初めてのドライコンディションとあって、午後の予選と明日の決勝に向けて、事実上唯一のセッティングのチャンスとなります。そのため各チームかなりアグレッシブに周回を重ねます。勢いあまってマーク・ウェバーはデグナーでコースアウトしモノコックを壊してしまたり。結果的に昨日のウェットコンディションと違い、タイム順は大幅に入れ替わりました。やはり実力派のトップドライバー達が上向いてきたようです。
フリー走行終了後わずか2時間のお昼休みをおいて、午後2時からはいよいよ公式予選です。結果は各セッション通してレッドブルのセバスチャン・ベッテルの圧勝。一方昨日好調だった中島一貴は下位に沈んでしまいました。
今回の予選はクラッシュ赤旗中断が3回出されるなど大荒れでした。全ては私のいたC2席からは見えないところで起きたことですが。しかも予選終了後に黄旗無視のペナルティーが乱発される始末。荒れた原因はコース改修のせい、鈴鹿未経験の未熟なドライバーのせい、あるいは最新のF1マシンと比較的古い鈴鹿のコースとのミスマッチなど色々言われています。個人的には全ての原因が複合したものだと思います。コースレイアウトはともかく、エスケープゾーンが狭いのは確かに鈴鹿の問題点かもしれません。
結局公式予選は大幅に時間が押して終了したのは午後3時半ごろ。おかげで地上波放送は最後まで放送されなかったそうですが。予想を超える延長だったのは分かりますが、日本GPの冠スポンサーである放送局の対応としてはどうだったのか?と思います。
帰りはやはりシャトルバスに乗って白子駅経由で。大幅に人が増えたもののバス運行はスムーズです。待ち時間は5分程度、所要時間は15分ほど。トータル1時間強で宿泊先の松阪のホテルまで帰ってこられました。この日も早めに夕食宴会は済ませ、明日に備えて早寝します。
○10月4日 日曜日(快晴):決勝
いよいよ迎えた決勝の朝。朝から雲ひとつない青空が広がります。気温はそこそこ低いながらも、とにかく日差しが強くて参りました。日焼け止めと帽子はもちろん、顔や首筋、腕などなるべく肌の露出を減らすべく、薄い長袖のフードつきのシャツが必要です。みんなタオルなどで応急処置していました。
決勝の日は午前中はサポートレースが行われただけ。それでも朝早くから鈴鹿サーキットに繰り出し遊んでいました。いくら時間があっても鈴鹿は飽きません。そしていよいよ12時半からドライバーズパレードが始まります。
各ドライバーがクラシックカー1台ずつに乗り、ゆっくりとコースを回ってきます。このパレードには、ドライバーの個性や調子(機嫌?)が表れるので、見ているとなかなか面白いです。今回はハミルトンの乗った車が途中で故障し、途中でアロンソの車に同乗するという、ちょっと考えにくいハプニング(アクシデント?)もありました(A^^;;
決勝レーススタートは午後2時からですが、その30分前から各マシンがインストレーションラップに出てきました。通常は1周だけですが中島一貴だけは、ファンサービスなのか燃料を減らすためなのか、なぜか4周もしていました。
そしていよいよ午後2時になりフォーメーションラップがスタートし、決勝レースが始まりました。スタート後だんご状態で20台のF1マシンが目の前を過ぎ去っていきます。見逃せないシーンなので、写真を撮るか肉眼でしっかり見ておくか、悩んだのですが、結局ファインダーを覗いてしまいました。
レースはポールからスタートしたベッテルが終始リード。その他もピットタイミングでの順位変動こそあれ、コース上では比較的落ち着いたレースが展開されます。目の前を走りすぎていくだけのF1マシンと落ち着いたレース展開に少し飽きが来た終盤、またもや大きなクラッシュ発生。残り8周と言うところでセーフティカーが導入され俄然盛り上がってきます。
残り4週となったところで再スタートしましたが、ここではKERSが壊れたハミルトンをKERSが使えるライコネンがオーバーテイクできるかどうかが注目ポイントとなりました。結果的には1コーナー飛込みでかなり接近戦になりましたが、インに飛び込むには至りませんでした。
そしてレースはそのままチェッカーフラッグへ。見事セバスチャン・ベッテルの完全勝利です。ブラウンGPの2台はバリチェロが7位、バトンが8位。ということでチャンピオン争いにはベッテルが踏みとどまり、さらに混線の度合いを深めていきます。そしてコンストラクターズも0.5ポイント足りずに決まりませんでした。ほとんどブラウンGPで決定ですけど。
時間は午後4時前。日も傾きサーキットには夕方の光が差しています。パレードラップを見送ったところで残念ですが席を立ち帰途につきました。心配したバス待ちや大混乱もなく順調に白子駅へ。帰りの特急と新幹線は事前に予約済みです。白子駅近くの居酒屋でしばし時間つぶしをして午後7時過ぎの特急に乗り名古屋経由で東京へ。4日間の疲れがドット出て東京までひたすら眠り続けた気がします。思い切り遊んだ後の心地よい疲労感です。
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長かったような短かったようなF1日本GPの4日間が無事終了しました。雨の日もあり混雑もありましたが、全般にわたり期待以上に楽しめたパーフェクトなF1観戦になりました。やっぱり鈴鹿はイイです。決して近くもないし、お金も体力も時間も必要ですが、F1ファンの私にとってはそれだけの価値があります。
鈴鹿ではF1を楽しむための下地作りから仕掛けまでが完璧に成されていると感じました。交通機関からサーキット内の様々な面も含め、細かいことは色々ありますが、一言いや二言でいうと”ホスピタリティ”と”プロフェッショナル”という言葉が思い浮かびます。少なくとも2007年の日本GPには全くなかったものです。
とりあえず鈴鹿での日本GPは開催は2011年までしか決まっていません。バックにいたホンダも既にF1からは撤退し、強力な後ろ盾はない状態ですが、それは他のアジア各地のグランプリも同じこと。大ワークスチームとの関係がなくなったからこそ、その動向に左右されない、より純粋で安定した日本GPが開催できると思います。出来ればこれからもまた10年でも20年でも鈴鹿での日本GPを続けてほしいと思います。
番外編につづく。