久しぶりに(と言っても4ヶ月ぶり)レンズを買いました。最近何となく50mm F1.4クラスのレンズに興味があって、FA50mmあたりの安い中古品はないかな?とカメラ屋さんを覗いてみたのですが、そこで目にとまったのがこのレンズ。PENTAX仲間の友人が既に持っていて時々借りることがあります。こんな変態なレンズを純正でラインアップしているのはPENTAXだけ。PENTAXユーザーなら是非持っておきたいレンズです(^^;
ちなみにお値段は28,800円。中古品のランクとしては並品ということで、あまり良い方ではないのですが、外装やキャップに使用感が残っているだけで、光学系は目立つ埃ひとつなくとても綺麗。ズームリングやピントリングの動作もしっかりしていてスムーズです。
実際に見た目も標準ズームのようです。ただし鏡胴径ぎりぎりの大きさで大きく湾曲した前玉はいかにも超広角系です。それでも180°の画角のレンズと思うと、かなり控えめです。フードは一応嵌め込みでちょっとしたつばがついています。フィルターは取り付けられません。明るさもコンパクトな超広角にしてはF3.5-4.5とズームとしてはごく普通です。最近接撮影距離は14cmとかなり近寄れます。
K-7, 10-17mm FishEye, 絞り優先, 1/320sec, F11, 分割測光, ISO200, WB:AUTO, ハイライト補正: ON, シャドー補正: 中
普通に風景を撮ってみたらこんな感じになりました。魚眼らしく、地平線は真っ直ぐでも画面下部の川は大きく湾曲しています。画角が広いので屋外で使うと、空はもちろんのこと太陽が画面に入りやすく、露出が難しくなります。上の写真はシャドー補正が効いて妙なダイナミックレンジ感になりました。太陽がもろに入ってるので、ゴーストが少し出ています。まぁ、仕方ないところでしょうか。
K-7, 10-17mm FishEye, 絞り優先, 1/20sec, F4.0, 分割測光, ISO200, WB:AUTO, ハイライト補正: ON, シャドー補正: 中
使い方によってはあまり魚眼ぽさが出ない場合もあります。上の写真も直線的で構成された構造物なので、歪みが気になりやすいはずなのですが、きっちり補正された超広角レンズよりもむしろ見た目に近いような気がします。
それにしてもこのレンズ、画角があまりにも広いのでうっかりすると自分の足や手や荷物などが画面の端っこに入ってしまいます。それを狙うなら良いのですが。なので、このレンズには視野率100%ファインダーのK-7はぴったりです。いくら100%ファインダーでも、ちゃんと見てなければ意味ないですが。
このレンズは強烈な個性があるので、画質を云々するつもりはないのですが、やはり超広角だけあって、どうも倍率色収差が多いようです。上の写真はある写真の右上隅を等倍切り出ししたもの。緑と紫の縁取りが出ています。K-7では色収差補正ができるので、今度効果のほどを試してみたいと思います。
という感じで、このレンズを使うと何でもそこそこ絵になってしまうような気がします。しかも、せっかくのズームですがほとんどの場合ワイド端で使ってしまいます。かなりキワモノなレンズですが意外にどんなシーンでも使えそう。小型軽量なので持ち運びも楽ですので、とりあえず持って行くか!という感じで活躍の場は広そうです。
ちなみにこのレンズ、Tokinaからまったく同じ仕様のレンズ(AT-X 107 DX Fisheye)発売されています。ですのでニコンやキヤノンのカメラでも使えます。
PENTAX フィッシュアイズームレンズ DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF] Kマウント APS-Cサイズ 21580
- 出版社/メーカー: ペンタックス
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¥28800って安い!良い買い物したねー。中古ばかりは運次第だから中々手に入らなかったりするのに、運がいいね。
モノによるけど、意外に中古市場で思った通りのモノを見つけるのは難しい。とくにPENTAXは絶対的な玉数が少ないし、出会い頭みたいなものだね。そういう意味でこのレンズよりFA31は運命的出会いだった。