初期不良

　手に入れて浮かれていたK-5 Limited Silverですが、つい数日前に大問題を発見してしまいました。というのはかなり大げさでして、トラブルの程度としてはそれほど大きな問題ではなく、どちらかというとマイナートラブル。写真を撮るという機能には影響ないけど、気づいてしまうと猛烈に気になる、と言った内容のもの。

　しかしそこはやはり10万円を超える工業製品の新品、しかも嗜好品的性格が強いデジタル一眼レフカメラとして、これはいかがなものかと思い、初期不良を訴えてみることにしました。

　で、肝心の問題点は何かというと、背面液晶パネルの保護ガラス（アクリル？）の裏側に、ゴミがついているのです。それも一つや二つなら運が悪かったで納得できる場合もあるかも知れませんが、その数は尋常じゃなく多くて数えきれません。

　iPhone4のランプで横から光を当てて、Optio W90でマクロ撮影してみました。下の写真に写ってる無数のゴミのうち、9割以上は保護パネルの裏側にくっついているのです。当然上から拭いても拭いても取れません。左下に集中していますが、ゴミ粒は右下の方にも広く分布しています。

　使っている（何かが表示されている）限りにおいては、まったく見えませんが、表示オフの状態だとかなり目障りです。それでも写真を撮るという機能や性能には影響はないわけですが、これはやはり捨て置けません。

　K-5は防塵防滴ボディなので、後からこれだけのゴミが入り込むということはないはず。ましてや箱を開けてから1週間も経っていません。K-5 Limited Silverの液晶パネル部は強化ガラス仕様になっており、レギュラー品とは部品が異なっているので、恐らく組み立ての工程で、何らかの理由で通常ではつくはずのないゴミがついてしまったか、あるいはゴミを除去する工程でミスがあった上に、その後の外観検査もすり抜けてしまったと思われます。

　購入後間もない時点での初期不良は、（内容にも寄りますが）販売店に言って交換してもらうのが常道ですが、K-5 Limited Silverは世界で1500台だけの限定品。しかも予約完売御礼となっています。とすれば、メーカーに持って行って、修理（清掃）してもらうのが近道か？と思ったのですが、まずはダメ元で販売店に訴えてみました。

　販売店の担当の方も一目見て「うわ、これはひどいですね…」と絶句。交渉も何もなく、すぐに交換品を捜してくれました。すると… 運良く1台キャンセル品があるとのこと。もちろんそちらの個体は問題ありません。ということで、メーカーに持ち込むことなく、新品交換してもらえました。ダメ元で言ってみるもんです。

　交換後の個体を同じ方法で液晶が面部を撮ってみたのがこの写真。綺麗なものです。少し写ってるゴミはすべて表面に付着したもの。拭けば取れます。これが当たり前の状態ですね。

　と言うことで、手元には新しいK-5 Limited Silverがあります。シリアルナンバーは数百番ほど新しくなったのですが、Exifに書き出されるManufacture Dateは2日古くて2月26日製。とりあえず水準器の精度とStainの有無だけ確認しましたがどちらも問題なし。一通り設定をやり直して、ストラップをつけ直せば、もう1台目も2台目もなく自分のK-5がそこにあるだけですが。

　これまで手にしたPENTAXのデジタル一眼レフカメラは3台。最初のK-7は初期ロットでしたが何も問題なくて最初から快調でした。2台目のK-xはモデル末期でしたが、最初に手にした個体はコマンドダイヤルが滑る現象が出て、やはりすぐに交換してもらいました。そして3台目のK-5もここに書いたように初期不良交換。う〜ん… まぁそういうことです。