何だか分かりにくいタイトルになってしまいましたが、みんぽすさんよりお借りしていたVanguard製の三脚Abeo 323AVにFinePix F600EXRを載せて「ぐるっとパノラマ」撮影をしてみました。「ぐるっとパノラマ」はカメラを振りながら撮影しつつ、自動的につなぎ合わせてパノラマ写真を撮る機能です。
もちろん手持ちでも撮影可能なのですが、カメラを振る速度や中心線がずれたりすると、合成の精度が悪化してしまいます。そこでビデオ撮影向きな三脚と雲台を使えばきっと良好な結果が得られるはずです。
それ以前に耐荷重8kgの本格的な三脚に、わずか重さ220gのコンパクトカメラを載せるのですから、三脚にとって役不足も良いところ。そのやや滑稽な姿を写真に撮っておくの忘れてしまいました(^^;
F600EXRのぐるっとパノラマ機能では、カメラを振る方向が左右上下の4通りに、振る角度は120°、180°、360°の3通りから選べます。カメラを横(左右のどちらか)に振る場合は、短辺方向が1080ピクセル、長辺は360°の場合で実に9600ピクセルにもなり、縦(上下どちらか)に振る場合は短辺が1624ピクセル、長辺は360°でなんと11520ピクセルになります。
上に貼った写真はカメラを横位置に固定して360°振ったものです。Abeo 323AVのおかげで中心線はきっちり保ったまま、出来るだけ一定速度で振ったつもりだったのですが…
ところで縦方向に360°って設定できるけどどう使うの? と思っていましたが、これはカメラを縦位置に構えた状態で水平に振るということを想定しているようです。この場合、最初に書いたとおり短辺および長辺方向の画素数が上がります。当然画角的にも上下方向に広くなるわけです。
ということで、大横川にかかる橋の上でカメラを縦位置に設置して水平に360°振ってみました。むしろ「ぐるっとパノラマ」の基本的な使い方はこっちじゃないかと思います。
「ぐるっとパノラマ」はそもそも気軽に手持ちで撮れるところが特徴なのだとは思いますが、三脚があればより綺麗に確実に取ることができるのも確かです。かといって、今回のようにF600EXRのようなコンパクト機にAbeo 323AVのような大型三脚はやり過ぎですが、小型の動画向きな三脚というのがあれば便利そうです。