以前から予告されていたとおり、FUJIFILM X-Pro1のファームウェアが本日アップデートされ、Ver.2.00になりました。発売後これまでにすでに2回のファームウェアアップデートが行われていますが、今回はその数字の変化が表すようにメジャーバージョンアップとなっています。当然改善点は非常に多岐にわたっており、単なるバグ修正レベルではありません。しかも今回はレンズのファームウェアも同時にVer.2.00になっています。
ちなみに私がお借りしているX-Pro1のファームバージョンを調べてみたところ、ボディがVer.1.01、レンズは18mmと35mmがVer.1.01、60mmが1.02となっていました。レンズは最新版でしたが、ボディは初期出荷時のままの状態だったようです。(過去のレビュー記事には注記しておきました)
Ver.2.00の主なアップデート点は以下のようになっています。(詳細はこちら)
- オートフォーカス性能の向上
- オートフォーカスを高速化
- マクロ撮影時のフォーカス性能向上
- マニュアルフォーカス機能の向上
- 操作性の向上
- アシスト機能(画像拡大)に、「倍率3倍」を新たに追加
- 書き込みスピード・処理スピードの向上
- カードへの書き込みスピード向上
- 撮影後の再生スピードを改善
- その他の追加機能
- ISO感度設定に「AUTO(6400)」を新たに追加
この中で特に気になるのはオートフォーカスの性能向上です。AFスピードそのものが速くなるのはもちろん大歓迎ですし、マクロ時の特性が向上するのも実使用上で大きな利点になるはず。
ということで、ファームアップデートを実施してみました。これらすべての改善を得るには、ボディのみではなくレンズもすべてアップデートする必要があります。
ということで完了です。これでVer.2.00になりました。
すぐに体感できるかな?と思ってざっくり確認してみたのですが… これはすごい! AFスピードは確実に速くなりました。その分やや駆動音が賑やかになったかも。
そしてそれよりも一番大きな改善点は、AF中に背面LCDやEVFの表示がフリーズしなくなったこと。AF中にレンズが駆動されてピントがスッと合う様子がちゃんと見えます。なんだ、出来るならなぜ最初から… と思わずにいられません。が、何か事情があったのでしょう。これで当たり前のライブビュー機として使えます。これなら100歩譲ってOVFなしでも何とかなるかも。
マクロ切り替えなしでもある程度近寄れるようになったという件は今のところよく分かりません。60mmレンズで効果が大きいのかも。MF時の3倍拡大は確かに便利です。フレーミングを確認しながら少しずつピントを追い込めますし、そうでなくても大体あってればいいや的なとき(そんなことがあるかな?)にも使えそうです。
その他の点については今後試用を継続しながら確かめて行ければと思います。