酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

JALの「どこかにマイル」で高松へ!うどん県への一泊二日の旅で食べたもの

 ちょうど1年前の昨年3月にもJALの「どこかにマイル」を利用して女満別行きの特典航空券をもらい、道東の雪景色と流氷を見てきました。そして今年もまたマイレージがたまっていたので「どこかにマイル」に申し込んでみることにしました。

 冬の北海道は何度行っても良いし、いまだ行ったことのない九州のどこかでも良いし... 山陰、北陸、東北もアリだな... などと、どこに当たるのか?申し込む前から皮算用したり、申し込み後にどこに当たるのかドキドキする数日間も、この「どこかにマイル」の醍醐味です。

 そして申し込んでみた結果今回割り当てられた特典航空券は高松行きでした。うむ、渋い、渋すぎる選択です。なるほどそう来たか~、ということで、そこから俄に高松周辺の見所を検索しまくりました。

 高松と言えば香川県の県庁所在地。香川県と言えば別名「うどん県」です。そう、讃岐うどんの聖地。現地に到着するまでは「うどんは一回食べれば良いよね」と言う程度の興味しか最初は持っていなかったのですが、いざ現地に着いてみればうどん屋ばかり探しているという状態で、結局一泊二日の短い旅の間に計6杯も食べてきてしまいました。

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 もちろん食べ歩きだけでなく、色々観光もしてきたのですが、やはり今回の旅のハイライトは「うどん」だろうということで、珍しく食べ物編から始めたいと思います。

どこに行くかはJALにおまかせ!「どこかにマイル」

 まずは「どこかにマイル」の仕組みをおさらいしておきましょう。JALのマイレージサービスの一つで、通常国内線の特典航空券をもらうには12,000マイル以上必要ですが、この「どこかにマイル」であれば半分の6,000マイルで済みます。その代わり行き先を自由に自分の意思で選ぶことは出来ません。

f:id:hisway306:20180321134738p:plain 「どこかにマイル」による特典航空券申込時には、4つの候補地が提示されまずが、実際に発券される航空券がその中のどこになるかはJALにおまかせ!となります。

 行き先を選べないと言うことをネガティブに捕らえるのではなく、それは面白い!と、そのくじ引き的なスリルも楽しめるのであれば、こんなに面白いサービスはありません。

 ということで、昨年初めてこの「どこかにマイル」を使って女満別行きの航空券がもらえたので、シーズン最後の流氷や知床の雪景色などを堪能してきました。勝手に決められた行き先でしたが、これは素晴らしい旅行となりました。

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行き先候補4カ所の提示例
 そして今年も申し込んでみたところ、候補として提示された行き先は釧路、青森、高知、高松というリストでした(上のスクリーンショットは申込時のものではなくてイメージです)。

 また冬の道東に行ってみたい気もするし、冬の青森で温泉三昧も良さそうだし、四国はあまり縁がないのでこんな機会でもないとなかなか出かけることがありません。なかなか絶妙なリストでしたが、最終的に高松行きに決定しました。

 高松は物心が付いたかどうかというくらいの幼少期に家族旅行で出かけた記憶がうっすらとあるのですが、事実上初めて行くも同然の地です。

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 羽田からはわずか1時間ちょっと。大阪より少し遠いくらい。始発便に乗れば朝9時には高松空港に到着します。今回もわずか一泊二日の短い旅ですが、帰りは最終便ですし、丸々二日間をフルに遊び回ることにしましょう。

初日は讃岐うどんを食べまくる

 高松に到着したら予約してあったレンタカーに乗ってさっそく街に繰り出します。最初は高松市街ではなく、少し西にある丸亀方面を目指しました。時間は朝でも昼でもない微妙なところですが、まともに朝ご飯を食べていないし、まずは腹ごしらえと言うことで、観光を始める前に代表的なうどん屋さんに行ってみることにしました。

釜あげうどん 長田 in 香の香

 ということで、さっそく釜あげうどんで有名な「長田 in 香の香」へやってきました。「長田うどん」を名乗るお店はここの他に内陸部のまんのう町にもう一店舗あって、そちらの方が古くからあるようですが、今回は「こんぴらさん」への通りがかりで行きやすいと言うことで、善通寺市にある香の香のほうの店舗を訪れました。

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 お店の外観はこんな感じで、奥行きも合ってかなり大きいです。お遍路さんも立ち寄っていました。

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 このお店の定番は釜あげうどんです。漬け出汁で食べるのですが、その出汁はこんな巨大な徳利のようなものに入ってやってきます。中は熱々なので手に持つことは出来ず、太いヒモがくくりつけられています。どうやってお椀に注いだものかしばし悩んでしまいました。

 周囲の地元民らしき人々をみていると、うどんが来る前に出汁にネギや生姜、胡麻などの薬味を入れて準備万端で待っているようなので、真似しておきました。

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 そしてやってきたのはこんなシンプルなうどんです。釜揚げですからね。麺は長くてダシの器に移すのが大変であたふたしながら食べていました。しかしこれが絶妙なコシと柔らかさのバランス、出汁は意外なくらいに辛くてとても美味しいです。しかし麺本来の味わいが辛いダシに負けておらず、うどんの旨味が染み渡り、あっという間にペロリと飲み込んでしまいました。

 そしてこの長田の釜あげうどんの美味しさに衝撃を受けて、その後予定になかったうどん屋をハシゴすることになりました。ということで次に行ってみましょう!

純手打うどん よしや

 予定ではこの後「こんぴらさん」に行くつもりだったのですが、もう一食うどんが食べたい!となって急遽予定変更。車を「こんぴらさん」とは逆方向の丸亀方面へ走らせて、うどん通が一押しするというお店にやってきました。

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 それがこの「よしや」です。「純手打うどん」だそうです。店構えはあまり大きくなくて、一見ラーメン屋さんのように見えます。

 この辺のうどん屋さんはだいたいそうなのですが、基本的にフードコートのようにカウンターで発注し、支払いを済ませてそのまま自分でテーブルに運んでいくというセルフサービス式。そして、うどんのおかずとして、天ぷらなど色々な惣菜もカウンターに並んでいたりして、一品か二品取るのが一般的なようです。

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 壁に貼られたメニューを見て「定番」マークの付いていてた「冷たい温玉ぶっかけうどん」を発注してみました。うーん、美しいです。冷たいぶっかけうどんにはレモンを入れるのが普通のようです。レモンとネギと天かすのトッピングもセルフサービスです。

 鰹の出汁の旨味が効いたこれぞ讃岐うどん!といった感じで、とても美味しかったです。名店として人気があるのが良く分かります。そしてレモンは漬けておいただけで絞ってないのに、ほんのりと口の中に香りを酸っぱさが混じって、とてもうどんに良く合って、これもまたスルスルと飲み込めてしまいました。

 さすがに2杯もうどんを食べてお腹いっぱいになったので、この後はこんぴらさんの階段を上って腹ごなしをしました(別途記事を書く予定)。そして山を下ってきた後、さっそくお腹が空いてきたのでまたもやうどん屋さんへ行ってみましょう!

山下うどん

 ということで、この日3件目のうどん屋さんは、こんぴらさんからほど近い、善通寺市内にある「山下うどん」です。

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 お昼過ぎということもあってか、大人気で行列が出来ていました。でもうどんはファストフードですから、回転は速くそんなに待つということはありません。さっと食べて席を立つと、本当に10分くらいで食べられてしまいます。

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 ここで頂いたのはシンプルな「ぶっかけうどん」です。レモン始めトッピングはやはりセルフサービス。テーブルには生の生姜とおろし器が置いてあったり、胡麻や味の素なんかが並んでいました。こういう調味料は他の店でもテーブルにあって、味の調整を自分でやるのは讃岐うどんのデフォルトのようですね。

 まだ自分の好みが良く分かっていないのであまりカスタマイズせずに頂きましたが、これまた美味い!さきほどのよしやとはちょっと違った味わいです。どっちが良いとかそういうのは全くないのですが、こんなシンプルな食べ物なのにこうしてお店ごとに個性が出るのが面白いです。

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 実はこのお店では、神戸から焼き肉系の知人達が合流して、総勢5人という賑やかな状態になりました。ビールは飲めないのでうどんで乾杯!

 今日はこのくらいにしておこうかと思ったのですが、神戸からのうどん通な知人が、一見では入れなさそうなお店もあるよ!という話しを聞いて、せっかくだから行ってみよう!ということになり、なんともう一軒、足を伸ばしてみることにしました。

岸井うどん

 本日4件目のうどん屋さんは岸井というお店です。やはり善通寺市内にあって、山下から車でほんの5分くらいの距離でした。その間にも道路沿いにはたくさんのうどん屋さんが並んでいます。

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 たどり着いたお店はこんなところ。えっ?ビニールハウス? まさかこの中がうどん屋ってことはないよね?

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 と思ったら、本当にビニールハウスの中がお店になっていました。仮設とかそういうことではなく、昔からこのスタイルだそうです。これはすごい!

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 テープル席もこんな感じ。立派なランが並んでいるのは良いですが、足下は砂利。ワイルドなうどん屋さんです。

 ちなみに冷暖房はないので夏は大変なことになっているとか。この日は少し寒かったですが、3月はビニールハウスの中で過ごすにはちょうど良い季節だと思います。

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 ここで頂いたのはこれ。先ほどの山下にもメニューにあって気になっていたのですが、ここ岸井では特に定番メニューとなっている「肉ぶっかけうどん」です。

 見ての通り、ぶっかけうどんの上に大量の肉が載っています。これはすごい! このお肉はうどんのさっぱり感を殺すことなく、しかし絶妙に肉汁の旨味を感じ、それでいてそんなに胃もたれしない絶妙な味付けと量でした。

 初日のうどんめぐりはここまで。昼ご飯とかそういうのは関係なく、4食も食べてしまいました。どのお店でも大小が選べるので、色んなお店をハシゴするには小を選んだ方が良いのですが、小とはすなわち一玉のことらしく、結局普通の一人前分という気がします。

 とは言え讃岐うどんをひたすら食べまくるバスツアーなどもあるそうで、その場合は一日で8軒も回ることがあるらしいので、4食くらいはごく普通のことなのかもしれません。

うどん以外の香川県グルメも楽しむ

 さて、初日の夜は高松宿泊です。夜ごはんくらいはうどんではなく別のものを食べようと言うことで、高松の繁華街にある「味の樹」という郷土料理のお店に適当に入ってみました。

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 このお店の名物はなんと言ってもカワハギです。しかもお刺身で食べられるとか。地元産の海鮮を使ったお造りにしてもらったのですが、透明なフグみたいなやつがカワハギの刺身。そして真ん中にある薄いピンク色の塊がカワハギの肝です。肝を身でくるんで食べると、超美味しいです。

 そして地場産の海鮮と言うことで、赤身がほとんど無い、特に鮪がないところが面白いですね。これだけで十分にお酒が飲めてしまいます。

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 そう、お酒も金陵とか国重とか川鶴とか綾菊とかとか、香川県産の銘柄が色々あってたくさん飲んでしまいました。

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 そして香川名物と言えば「骨付鶏」です。海鮮メインのこのお店でも骨付鶏はちゃんとありました。こんな鶏肉が美味しくないわけがありません!

 当初はうどんよりも骨付鶏のハシゴをしようかと思っていたのですが、それはまた次回と言うことにして、今回はこれだけで満足することにしましょう。

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 酔い覚ましに高松の繁華街をしばし散歩してきました。意外なくらいに活気があってお店もたくさん並んでいて、色々怪しい路地などもあったりして、こういうのはむしろ絶妙な大きさの地方都市でしかみられない猥雑さだな〜、と思いながら歩いてました。飲み歩くには色々と面白そうなところです。

ホテルの朝食バイキングもうどん

 さて、高松の宿泊先は普通のビジネスホテルです。便利な場所にあって駐車場も完備で新しめでリーズナブルなところということで、ドーミーイン高松に泊まりました。

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 全国にあるドーミーインで共通のサービスとして提供されているのが夜鳴きそばです。夜の一定時間内は無料でラーメンを一杯食べることが出来ます。

 高松の街を飲み歩きしてきたあと、部屋に帰る前にせっかくだから一杯頂いてきました。さすがにこれはフルサイズではなく小丼です。なので散々食べた後なのにペロッと食べてしまいました。味はまぁそれなりです(^^;

 いずれにしても夜鳴きそばサービスは大人気で、小さなレストランは人で溢れていました。ラーメンを作る係のおじさんはてんてこ舞いしていました。

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 そして翌朝の朝食バイキング。ビジネスホテルにしてはメニューは豊富な方ですが、なんとここでも主食はうどんです。しかもカレーうどんを含め4種類くらいから選べて、それぞれ暖かいうどんか冷たいうどんか指定できるという細かさ。私は普通に冷たいぶっかけにしておきました。さすがに量は少ないですが、お代わり自由ですし、ちょっと固くて歯ごたえが良くないですが、それは専門店の超美味しいうどんを覚えてしまったからで、普通に美味しいうどんでした。

 ホテルの朝食バイキングでうどんが出てきたのは初めてなので、その他のお皿をどう組み合わせたら良いのか完全に感覚が狂ってしまい、メチャクチャな食べ合わせの朝食になってしまいました。


直島ヒラメの唐揚げ!

 さて、二日目の日中は海を渡って直島を観光して回った(別途記事を書く予定)のですが、そこではうどんではなく、気になっていた別の名物を食べてきました。それはヒラメです。直島ではヒラメが捕れるそうで、それを食べさせてくれるお店が何軒かあります。

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 訪れたのはフェリーが到着する宮ノ浦港目の前にある「ゆうなぎ」という食堂です。アートでオシャレなお店が多い直島にあって、むしろプリミティブで昭和の風情をそのまま残している食堂です。

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 ここで食べられるヒラメ料理は、お刺身とか煮付けとかフライとか色々ありますが、一番気になるのはヒラメの唐揚げです。切り身を揚げたものを想像していたのですが、出てきたお皿はこんな状態でした。

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 切れ目を入れたヒラメを丸々一尾揚げてあります。これはすごい。で、食べてみると素晴らしいジューシーさ。白身の良いところと油の香ばしさがほどよく混ざっています。ヒレや小骨もバリバリと食べられてしまいます。

 うん、これは良いものを食べました。昼の定食で1,400円は観光地価格だなぁ、と思っていましたが、量と質を考えたら納得してしまいます。


旅の〆はやっぱりうどん

 直島から再び高松に戻り、さらに色々観光してそろそろ時刻は夕方。レンタカーを返して空港へ向かう時間です。そこで最後はやはりうどんで締めたくなってきました。しかし、時刻は午後5時過ぎ。あまりうどん屋さんは営業していない時間帯で、何件か巡ってみたもののほとんど閉まっていました。

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 そこで諦めずにやっと見つけたお店がここ。空港にほど近い「宝山亭」というお店です。時間のせいか、中はガラガラで奥の方で常連客らしい人達がお酒を飲んでいるようです。前日に巡ったうどん屋さんはほぼ全てが禁煙だったのですが、このお店はかなりたばこ臭かったです。どうやら奥の常連さん達が吸ってる模様。でも仕方ありません。ササッとうどんを食べてしまいましょう。

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 このお店の名物は巨大な揚げがうどんの上に乗っている「おばけうどん」とか「どじょううどん」とか、とても惹かれるメニューがあったのですが、時間とお腹の具合の兼ね合いを考えて、わりと普通の月見うどんにしてしまいました。

 セルフサービスではなくてお店のお姉さんが運んできてくれたうどんはこんな姿でした。他とは違って色々トッピングがあらかじめ乗っていて美しいです。そこにトロッとした生卵。うどんはザラッとしていて歯ごたえが良く、味わいも旨味が染みてます。卵が溶けた出汁も良い感じで、最後まで飲み干してしまいました。

 うん、ここは讃岐うどんファン界隈でどういう位置づけにあるお店なのか分かりませんが、たばこ臭ささえなければなかなか良いお店だと思いました。


旅の楽しみは食にあり

 ということで、一泊二日で通常一日三食とすれば最大で六食のはずが、今回はうどんを6食、その他2食で計8食も食べてしまいました。旅のたのしみはやはり食にあり、ですね。

 しかし高松の旅はうどんだけではありません。食ではなく見物するところも色々ありました。ということで、次回以降は食以外の旅の記録をエントリーしていこうと思います。

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