酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

蟹の季節到来! 神田の上海蟹専門店「竹苑」で蟹づくしの中華を堪能する

 「食欲の秋!」という言葉はあまり聞かなくなった気がしますが、秋から冬にかけてのこの季節、旬を迎える食べ物はたくさんあります。中でも最近ネットやテレビのグルメ情報で気になっていたのが蟹。タラバガニ、ズワイガニ、毛ガニ... 日本海側各地から北海道にかけて蟹の産地から届く便りにどうしても蟹が食べたくなってきました。そう言えば今年の3月にオホーツクまで旅したときは蟹が食べられなかった... なんてことまで思いだしてしまいました。

 そこで北陸や北海道にひとっ飛び... となるとネタ的には面白いのですが、なかなかそうはいきません。今は通販でも買えるし、東京であれば美味しい蟹が食べられるお店もたくさんあるでしょう。そんなこんなで色々考えているうちに、ちょっと目先が変わって、今回は蟹は蟹でも上海蟹を食べに行ってみることにしました。

 上海蟹とは日本語の通称だそうですが、その名は当たらずも遠からずで、中国沿岸で獲れる蟹です。日本海沿岸とは、気候はかなり違いそうな気はしますが、やはり秋から冬にかけてが旬とのこと。やはり食べに行くなら今なのです。

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 そこで見つけた上海蟹専門店が、神田にある「竹苑」という中華料理屋さんです。中華となればやはり大人数でワイワイやるのが良いですよね、と言ってもそうそう大勢は集められないので、総勢5人のメンバーで上海蟹づくしのコースに飲み放題という宴会プランを利用し、プチ宴会をしてきました。

 まずは場所を確認しておきましょう。

 神田駅西口を出て目の前の道路沿いを少し北に向かうこと1分くらいです。神田駅周辺は道路と線路が微妙な角度を持っていてスマホでマップを見ていても、なかなか方向がつかみづらいです(方向音痴)。

 そうでなくてもこの日は秋葉原駅の乗り換えでうっかり逆方向の電車に乗ってしまったりして、方向感覚について色々と集中力を欠いた日でした。上海がにを食べて回復しなくては!

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 なんとかたどり着いたお店はこんな感じ。間口は狭いですが小綺麗な感じです。奥に細長い間取りでフロアは3階まであります。

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 が、中に入って通された席へ行くとなかなか刺激的な感じでした。もっとはっきり言えば怪しさ満点。いや、悪い意味ではありません。円卓ではなくて普通のテーブル席です。

 なお、お店としては喫煙可なのが大変残念なところなのですが、我々一行は全員非喫煙者(いやむしろ嫌煙者)なので、予約時に席配置に配慮をお願いしたら、他のお客がいない3階の一室に通してもらえました。煙は上に上がってくるんじゃ?と思いましたが、結果的に問題なしでした。

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 さて、席に着いてみたら何も注文していないのにすでに紹興酒のボトルがドンと置いてありました。このボトルは飲み放題コースに含まれているので、最初から置いておいてくれたようです。

 でもはやり最初の乾杯はとりあえずのビール... ということで、出てきたビールはキリンのクラシックラガーの瓶。なるほど、ジョッキじゃないのね。いやいや、瓶ビールって良いですよね。注ぎ合うのも良いし、そもそも美味しいし。

 普通、瓶ビールの場合は「何本?」と聴かれるはずですが、店員さんがプロすぎるのか、面倒くさがりなのか、何も言わず3本持ってきました。はい、口開けの駆けつけ3杯にはちょうど良い量です。


 では早速料理と行きましょう。メニューを見ながらあれこれ発注するのではなく、あらかじめ上海蟹尽くしコースと決まっています。

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 最初に出てきたのがこれ。「上海蟹の老酒漬け」です。カニの身というよりはミソがたっぷり。真っ黒なやつも食べて良いのだろうか?的な怪しい色艶を放っていますが、もちろん食べてしまいます。これがまた美味い!

 老酒は味わいがそのまんまなのですが、恐らく熱が通されてアルコールは飛んでいるようです。

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 お次は温かいスープ。中華らしく粘り気があってまろやかです。メインの具は豆腐と上海蟹。カニの味わいがほんのり上品にスープと豆腐に溶け込んでいて美味しいです。

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 そしてメインディッシュとも言える、蒸し上海蟹! ...の前にテーブルに料理する前の上海蟹を持ってきてくれました。インスタ映えというか、写真撮影用にということです。最近、こうやってSNSを意識するお店増えてきましたね。

 一杯ずつ縄で縛られ、タグが付けられた上海蟹は、日本で獲れる高級画にと比べるとかなり小さく見えます。

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 そして蒸されて出てきたお皿はこんな感じでした。身はほぐされ、殻には味噌がたっぷり。手足の部分はやはりホジホジするようです。そして特性の甘辛いソースが付いてきて、お好みで漬けて食べると。

 いや、素に近い蟹の身はやはり美味しいです。あまり塩気がなくて旨味がしっかりしていました。これで一杯分ですが、おつまみとしていくらでも無限に食べられそう。

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 ちょうど蒸し上海蟹が出てくる直前にお酒が切れたので、チューハイでも飲もうかなと思って発注したのですが、お店のおじさんは渋い顔して注文を受けてくれません。彼曰く、蒸し上海蟹に炭酸は合わないとのこと。じゃぁ何が合うの?と聞けば、老酒とのこと。あぁ、やっぱりそうなんかい!ということで、どうせ飲み放題ですしお勧め通りに紹興酒のボトルをお代わりしてしまいました。

 うん、おじさんの言う通りで、やはり上海蟹の繊細な旨味を味わうには、野暮なチューハイなんか合わなさそう。秘伝のタレにもほんのり香っている紹興酒の味わいが絶妙な組みあわせなのは間違いありません。

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 次に出てきたのはコロッケみたいなヤツ。ですが、下半分はどうやら蟹の殻になってるようです。スプーンでバリバリホジホジしながら頂きます。上海蟹は揚げ物にしてもいけますね。

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 中華は特にそうなんですが、東南アジアの料理も含めて、こういう青い野菜の炒め物的なシンプルな料理が大好きです。青梗菜ですかね、これは。その上に餡かけ状になった上海蟹入りのソースがたっぷりかかっています。これは贅沢!というか、今回出てきた料理で個人的には一番気に入った一皿でした。

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 でもって中華と言うか上海料理と言えば小籠包。これにももちろん上海蟹がたっぷり詰まっています。

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 一口サイズですが、一気に食べるのは怖いですね。アツアツの汁が口の中で飛び散りそう。でも、熱いうちに食べなくては!

 で、あまりの美味しさに食べるのに夢中になり、慣れない紹興酒でやや酔いが回ってきたこともあって、このあとに出てきた〆の蟹チャーハンの写真を撮り逃すという大失態をしでかしました。

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 この写真は別の店で撮った普通のチャーハン。イメージ写真と言うことで貼っておきます。一人前はこんなに多くなかったですが、これまた上海蟹の身がたっぷり詰まった、超絶美味しくて贅沢なチャーハンでした。なんならフルサイズで一杯食べてしまいたいくらい。

 最後はデザートとしてココナッツミルクが出てきましたが、さすがにそこには上海蟹は使われていなかったようです。

 この「竹苑」はそんな高級店でもないですし、むしろ店の雰囲気はカジュアルで、気軽に上海蟹が食べられるお店としてオススメです。蟹シーズンの間に是非!