酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

台風迫る大雨のなか開催されたFrench Blue Meeting 31eと見頃を迎えた車山の紅葉

 年に一度10月の車山高原で開催されるFrench Blue Meetingに2年ぶりに行ってきました。今年で31回目を数える、日本におけるフランス車乗りの祭典ですが、わたしは2000年の第14回からずっと皆勤していたのですが、昨年になって中央道をたった200km走って行くモチベーションも失い、プジョーに乗り始めて17年目にして始めて欠席しました。考えたらその辺からすでに車を買い換えることは決まっていたのかも知れません。

 それはさておき、今年のFrench Blue Meeting(以下FBM)は10月最後の週末、29日に開催されました。通追う10月の中旬開催が多い中、今年は月末に1週間ほどずれたわけで、当初は紅葉が終わってしまうことを心配していたのですが、実際はそんなことよりも台風の襲来による雨風を心配しないと行けない状態になりました。

 前の週、10月22日にやってきて本州に上陸した台風21号に続き、翌週末には台風22号がやってくるという始末。土曜日の夕方から東京でも雨が降り始め、日曜日は東京も長野も終日雨が降り続き、夕方になるにつれて悪化するのは分かっていましたが、せっかくプジョー308SWを買ってから初めてのFBMですし、10月中は週末に雨続きでほとんど走らせていなかったこともあり、雨の中のドライブのつもりで一応出かけてみることにしました。

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 晴天率の高い10月にあって、FBMは過去も雨に祟られることが多かったですし、車山高原の紅葉を雨の中で見るのも良いものです... と、強がれる程度なら良かったのですが(^^;

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 朝5時過ぎに東京を出て、勝手知ったる中央道を西に向かう間も、雨は強くなったり弱くなったりを繰り返しますが、まだ台風は遠いのか、雨量的には常識的な範囲内でした。それは会場に到着しても変わらず。傘は必須ですが何とか歩き回れる程度なのでホッとしました。

 FBMは今年で31回目だそうです。昨年1回休んで今回で17回目ですから、その歴史の半分以上はプジョーとともに体験してきたことになります。

雨にも負けないフランス車達

 さて台風が近づいてくるとは言え、風はほとんどありません。これなら午前中は十分楽しめるかも?ということで、早速会場を散歩しながらフランスや見物をしましょう。

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 メイン会場は車山高原のホテルおよびペンション街にある大きなグランド。普段は何に使われているのかよく知らないのですが(駐車場?)、ここがFBMでは新旧様々なフランス車で一杯になります。この辺りは諏訪湖から白樺湖へ向けて山を登ったさらにその上で、標高が1500m以上あるので紅葉はかなり進んでおり、最盛期は既に過ぎているような感じです。でもまだ十分に綺麗でした。

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 厚い雲と霧に覆われているかと想像していたのですが、車山は山頂付近までちゃんと見えました。この姿を目にすると、やっぱり晴れていたらさぞ綺麗だろうなぁ... とため息をついてしまいます。

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 このメガーヌがいるパイロンが並んだスペースは、FBM名物のジムカーナおよび2CVクランク掛け競争のコースです。

 FBMレポートでは毎回書いて自慢してると思いますが、再度強調しておきます。私は2005年のFBMジムカーナ大会のチャンピオンなのです(^^; 当時は306に乗っていましたっけ。あの日は前日に大雨が降り、ジムカーナコースはやはり水たまりだらけでした。水たまりで遊ぶ子どものように、その中に306で突っ込み、泥だらけにし思い切り遊んだあげく、優勝してパリ往復航空券をもらったのでした。(なお優勝=最速ではありません。あらかじめ決められたシークレットタイムとのタイム差を競うというレギュレーションでした)

 ですが、今年は残念ながら雨が降り続けている上に、どんどん悪化することが確実と言うことで、ジムカーナも2CVクランク掛け競争も、朝の時点で中止が決まっていました。

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 さて、メイングラウンドは文字通り「グラウンド」で未舗装の広場になっています。会場内は歩き回るのも気を使うほどの水たまりが一杯でした。

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 食べ物や、様々なフランス車関連グッズ、パーツなどが販売されているテント街は、こんな天気にもかかわらず例年通り多くの人で溢れていました。ガラガラかもしれないと思っていた私が間違っていました。こんな天気でもやってくるのがFBMフリークなフランス車乗り達です。

 さて、私はここで思いがけず良いものを見つけたので買い物をしてきたのですが、それについては後ほど紹介したいと思います。

旧車達を見て回る

 FBMは何を楽しむイベントなのかと聞かれると、実は答えに困ります。ジムカーナなども行われているし、メインステージでは様々かアクトがあるのですが、基本的には何をするわけでもなく、ゆっくりと散歩し、普段街中では見られないレアな旧車から、どこにでも走っている普通の車種まで、他人のフランス車を見て回るのが、私にとってのFBMの楽しみ方です。

 中でもFBMの本来の主役はシトロエンを中心とした旧車達です。それを見て回りましょう。と言っても私は旧車に対してはマニア度がかなり低いので、よく分かってないものが多いです。

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 主役のなかの主役と言えば2CV。元々はこの車のためのイベントだったと言っても過言ではないのではないかと思います。そしてFBMには普通にそこら中に2CVはいます。都内でも滅多に走ってる姿は見かけないですよね。こんな雨の中でも雨漏りと化しないのだろうか?と大きなお世話なことを心配してしまいます。

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 シトロエンに関しては、もはやどこに目をやっていいのか分からないくらい、こんな贅沢な光景も見られます。DS23にAMI8、そして右の超レトロなヤツはトラクシオン・アヴァンでしょうか。

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 プジョーの旧車も今回はたくさん見かけました。手前は504、奥は205ターボ16です。全く性格の異なる2台ですが、どっちもレア度ではすごいです。ここじゃないとまずお目にかかれません。

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 それから、多分私は初めて見たと思うのですが、テント街のなかに104が置いてありました。ナンバーが付いてないようなので、動態なのかどうか分かりませんが、外装はとても綺麗でした。うーん、かわいいですね、これ。

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 地を這うようなペッタンコのスタイリングがカッコイイ、アルピーヌA110は最近リバイバルされたんでしたっけ? これがサーキットマシンではなく、ラリーカーだったというのだから、今では考えられません。

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 さらにはこんなレア車もありました。今ではもう自動車を製造するメーカーとしては存在していない、マトラ製のムレーナというミッドシップ・スポーツカーです。見て分かる通り80年代の車ですが、FBMではむしろ近年参加台数が増えてきたのではないかと思います。

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 そしてこれ。すごいですね、パナールのディナです。初めて見たような気がします。パナールはプジョーと並んで19世紀以来の歴史を持つメーカーですが、現在は乗用車を作っていません。

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 と思ったら、少し離れたところにもう一台パナールがいました。似たようなブラックボディだったので、同じ車両かと一瞬錯覚しそうですが全く違います。こちらはパナールPL17のと思われますが、私にはよく分かりません。

 どちらのパナールもちゃんとナンバーが付いていて現役なのがすごいです。どうやってメンテナンスしてるんでしょうね。

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 でもFBMの醍醐味はこうした旧車が最新車とごちゃ混ぜに並んでいるところです。手前には最新のシトロエンC3に真っ黄色なカクタス、その向こうで車庫入れ中なのはAMI8です。FBMでは普通の光景ですが、よく考えたらすごいことです。

プジョー306の面影を探す

 さて、他にも色々気になったフランス車は多いのですが、やはり2000年から12年ほどの間乗っていたプジョー306を見ると、今でも嬉しくなってしまいます。以前はFBMではありふれた現行車扱いでしたが、そろそろ数も減って、おぉっ?と見られる存在になってきたかも知れません。

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 例えばこんなやつとか。306の中でもマイナーチェンジ前のN3型。しかも日本にはわずかしか入ってこなかったはずのセダンタイプのSTです。いやいや、良いですねぇ、これ。

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 真ん中は当時のカタログでしょうか。実は私もこれ持っています。大切にとってあります。この時代は306は買えなかったですけど。その向こうは、306乗りのバイブル的存在だったヘインズのメンテナンスマニュアル。グランドパスの番号が306番なのは狙ったとしか思えません。素晴らしい306愛ですね。

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 306の代表グレードと言えばこのカブリオレかも。何しろピニンファリーナのエンブレムがボディに貼られているのですから。これも雨漏り大丈夫かな〜?と心配してしまいます。

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 306breakもまだまだ現役です。N5のわりと後期のタイプと思われます。3シリーズのワゴンという意味では、私の308SWの先祖的な存在の一台です。

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 私が乗っていたのは普通の5ドアのハッチバック。この車と同じようにわざわざ標準のアルミホイールではなくて、鉄ホイール+キャップをしていましたっけ。そういうチープさの方が似合う車だったんですよね。ちなみにこの車両はボディカラーも含めてかなりのレア仕様な306です。まだ元気に走っているというのが嬉しいです。

308仲間をたくさん発見

 次に重点的に探して回ったのは、仲間たる現行308です。ちょうど今開催されている東京モーターショーで、マイナーチェンジされた新308の日本導入が発表されましたが、今まさに販売中の車種と言うことで、レア度はないもののたくさんの仲間に会えるはずです。

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 ちなみに私の308SWはこんな感じで309集団(と言っても3台でしたが、いずれもナンバーからワンオーナーと思われる車両ばかりでした)の隣に停めました。309という車名の曰くもそうですし、そもそも309が205のボディ延長版と考えたら、306breakより古い先祖はこの309なのかも知れません。こうして並んでしまうと、やはり隔世の感が大きいですけど。

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 現行308は私同様に一匹狼が多かったようです。これはハッチバックのGTラインです。フロントのエアロとかホイール中心部のプジョーマークとか、いろいろオプションがつけられているようですね。やっぱりプジョーの青は良いですねぇ。

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 メイングランドにも何台買いました。これは205を挟んで2台並んでいた308SWと308ハッチバック。どちらもBlue HDiのエンブレムはなかったので、PureTECHエンジン搭載のAllureのようです。SWのほうはもしかしたらCieloかも。個人的にはこのボンネットにプジョーマークが付いているフロントマスクのほうが好きです。

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 そしてGTiもちゃんといました。270PS版の方でしょうかね。何というか圧倒的に迫力があります。

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 おなじBlueHDi搭載車を探したのですが、私が見た範囲では見つかりませんでした。これはもしかしたら... と思ったのですが、やはりガソリン仕様のGTLineでした。ボディカラーのせいでしょうか、大きな車だなーと他人事のように思ってしまいました。いやー、現行308って普通のようでいて格好いいですよね(A^^;

戦利品

 さて、ここで今回のFBMでみつけて思わず買ってしまったものw紹介します。

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 これです。どこかにデッドストックされていたらしいく、箱はかなり古びていますが新品です。ウィンターキットというのは...

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 まずはこんな解氷剤と冬用のウォッシャー液が3本が入っていました。が、これはどちらかと言うとおまけの方。本体は...

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 これ。雪かき用のブラシです。プジョー純正のケース付きです。ブラシ本体は伸縮式でアルミ製。この写真は最短の状態で、延ばすとかなり長くなります。これ、雪国の人はもちろん必需品なのかも知れませんが、私が使うのはスキーに行ったときです。雪が降ってる日だと、一日駐車場に置いておくとかなり積もってることがありますから。

 ちなみにこのセットで2500円也。プジョーマークがついた純正グッズであることも考え合わせると、かなりのバーゲン価格だと思います。

雨の中の紅葉を見ながら昼前に帰途につく

 お昼くらいまではFBM会場で遊んでいようと思っていたのですが、10時を過ぎると雨が非常に激しくなってきました。ちょっとこれでは写真を撮るのもままならない感じになってきたので、残念ながら今年はこの辺で早々に帰途につくことに。

 せっかく長野まで来たのだから、本当だったら紅葉もたっぷり楽しんで生きたいところですが、それもこの雨ではなかなか難しいところです。でも雨の紅葉もなかなかのもので、心が折れながらもちょっとだけ撮ってきた写真を貼っておこうと思います。これが青空の下だったらどんなに綺麗だろうかと想像しつつ...

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 白樺湖へと上っていく大門街道沿いはちょうど最盛期を迎えていて一面真っ黄色でところどころ赤と緑の差し色が入った風景。雨の中でもこんなに綺麗です。

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 白樺湖を過ぎて、車山に登っていくヴィーナスラインに入ると、風景は一変します。森がなくなって斜面はこんな草原に、森林限界なのか植生がかなり違うようです。この原っぱのような斜面も晴れてると面白い風景なんですけどね。

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 雨に濡れた黄色いと赤のカエデの葉っぱ。艶やかでこれはこれで良いかも。今回は28−105mmズーム一本だけしか持って行かなかったので、背景&前景ボカしがちょっと足りないですけど。

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 霧ヶ峰高原の方へ回ってみましたが、その名の通り霧に閉ざされていました。

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 今年の10月は、週末のたびに雨が降り、せっかくの紅葉狩り行楽シーズンが台無しになってしまいました。FBMのために長野に行くのも楽しみにしていましたし、本当だったら毎週末どこかに車を走らせたかったのですが、すっかりそんな気持ちも萎えてしまいました。

 ということで、今年は自然豊かな本物の紅葉を見るのは諦めて、今月から本格的に始まる都内の紅葉をせめて楽しめたらと思います。

308SWは大雨の中でも楽ちん

 さて、今回は最初から最後まで、道中はずっと雨に見舞われ、帰路は特に豪雨の中を山を下り、中央道を帰ってきました。

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 そんな中でも308は抜群のスタビリティを見せ、まったく不安を感じることはありませんでした、相変わらずパワフルですしとにかくこんな条件の悪い中を走っていても、今までのように疲れないというのが素晴らしいです。

 ただヘビーウェット路面では走行抵抗がかなりあったためか、長距離を巡航した割りに今回はあまり燃費が伸びず、17km/L程度に留まってしまいました。306や207はあまり路面の影響が燃費に現れたことはないのですが、空力含めてかなりチューンされている最近の車は、ちょっとした条件変化にたいする反応が大きいのかな?と思っています。

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 ということで、2年ぶりのFBMはわずか2時間ちょっとしか滞在できませんでしたが、それでもやっぱりフランス車に囲まれて空気の綺麗な高原を散布するのは楽しいものです。来年は是非、快晴の中でフランス車見物と紅葉を楽しみたいと、今から願っています!


2015年のFBM