酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

やっぱり城南島海浜公園から眺める夕暮れの飛行機が一番好きかもしれない

 先日の週末、あまりにもお天気が良いのでふと思いついて城南島海浜公園に行ってきました。目的はもちろん羽田を離発着する飛行機を撮ること。いえ正確には羽田のB滑走路に着陸する飛行機を撮ること、です。

 城南島海浜公園は羽田空港周辺では屈指の飛行機見学&撮影スポットです。伊丹空港の千里川土手ほどではありませんが、タッチダウン直前の飛行機が頭上をかすめていくので、空港の展望デッキよりは遙かに迫力が楽しめます。

 公園内は人工砂浜が造成されるなどしっかりと整備されており、その砂浜の先には東京湾が広がっています。晴れていれば遠くに三浦半島やら房総半島が見え、東京港を出入りする多くの船が通行し、西には羽田空港、東には中央防波堤があって、城南島ならではの独特の海岸風景が楽しめる場所です。

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 そんな城南島へは過去数え切れないくらいに通っていましたが、ちょっと飽きが来ていたのかここしばらくご無沙汰していました。過去ログを探ってみると前回訪れたのは... 2015年5月以来。なんと2年以上も足を運んでいなかったとは!

でも最初は成田に行った


 実はこの日、お昼を過ぎてから飛行機を撮りに行くことは決めたものの、城南島に行くか、先日ロケハンした成田空港のB滑走路に行くか悩んだ末に、当初は車を成田に向かって走らせました。

 十余三東雲の丘からはB滑走路の北端がかなり近く、南向きに着陸してくる機体はかなりの迫力で撮れる!と思ったのです。が、それは結果的に思い違いでした。

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 いや、実際近いんですよ。滑走路端のゼブラマークの真上を掠め、まさにタッチダウンの数秒前の機体はすぐ目の前を横切っていきます。そんなに望遠レンズは要りません。このカットはフルサイズのK-1で180mmで撮っています。777クラスになったらもっと引かなくてはなりません。APS-C機だとワイド端が足りなくて困るケースも出てくるかも。

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 このカットは290mm。比較的小さいA320クラスでもフルサイズ換算300mmあれば十分に足りてしまいます。ということは、エントリークラスの一眼レフやミラーレスでも、Wキットズームがあれば赤なり楽しめることになります。

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 ですが、もっと滑走路手前でアプローチしてくる姿を撮ろうと思うと、こんなことになってしまいます。電柱や電線、防音壁など周囲にいろいろと障害物が多すぎて、まともに撮れるのはその前に貼った2枚のような真横構図だけ。5機くらい撮ってると飽きてきてしまいました。

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 なのでシャッター速度落として流してみたりしたのですが、シャッター速度が中途半端でイマイチな結果でした。思い切ってあと1段落としたらまぐれ当たりか全滅か、くらいの勢いで楽しめたかも。

 ということで、ここは30分ほどで諦めることに。時刻は午後2時半を過ぎたところ。かといって、さくらの山やひこうきの丘もむしろ飽きてきたので、このまま東京にとって返し、夕方の城南島を狙おうと思い直しました。

そして久々の城南島へ


 ということでやってきました城南島海浜公園。時刻は午後4時前ですが、この時期はとても混んでいて駐車場に入るには少し並ばないといけません。と言っても待ったのはほんの10分ほどです。しかし、その間に狙い目の一つだったシンガポール航空のA350に間に合わなかったか... 残念。

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 まぁ良しとしましょう。777とか737とか、見慣れた機体が頭上をバンバン飛んでいきます。南風運用時、B滑走路に着陸する機体は港南島海浜公園の海岸線真上を通過していきます。真下過ぎてお腹成分が多くなってしまうのがむしろ欠点と思えるほど。

 ちなみにこれはANAのB777-200。ANAのB777現役機のなかでは一番古い機体なのでもしかしたらそろそろ退役してしまうかも。

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 でも望遠レンズを付けたカメラのファインダーに広がるこの迫力は久々。同じような写真しか撮れないならこっちの方が楽しいです。

 で、上のB777とほとんど同じ位置から同じタイミングで撮ったので、そっくりな写真になりましたが、こちらはB787-8です。もう羽田でもすっかり同じみになりました。

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 綺麗な青空を見上げながらのんびり写真を撮っていたら、見慣れないシルエットの小さな双発機がやってきました。日本航空グループのJ-AIRということはエンブラエルだけど... どうやら最近導入されたばかりのERJ-190のようです。伊丹発着で主に使用されてる機体ですが、数が増えてきて羽田にも就航し始めました。ちなみにこの機体は一応MRJが就航するまでのつなぎのはず?

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 おまけ的な一枚ですが、海上には海鵜やカモメ、ウミネコなどがいます。背景にいるのは遙か沖合のD滑走路に着陸する飛行機。さすがに遠すぎて超望遠があってもD滑走路の機体をまともに撮るのは無理ですが、船とか雲とか鳥とか、東京湾の風景と絡めると良さそう。

再整備された人工砂浜


 城南島海浜公園は東京都心の湾岸地区にあって、数少ない人工砂浜が整備されている公園の一つです。ここ以外にはお台場とか葛西くらいかと思います。遊泳は出来ません。

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 でもまぁ、子ども達は入っていきますよね。泳ぐというわけではなく、波打ち際で水に足をつけて遊んでる人はたくさんいますし、砂浜の両端には人工の岩場もあるので、カニなどのちょっとした動物もいるようです。

 人工砂浜はずっと昔からありましたが、2年前に訪れた時はちょうど再整備工事中で立ち入り出来なくなっていました。その工事も無事に終わったようです。砂浜自体の様子はあまり変わったように見えませんが、砂は足されてているのかも。それよりも砂浜両側の防波堤と波消しブロックが新たに作り直されたようで、綺麗になっていました。

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 そしてその砂浜の両側に突き出た防波堤の先端あたりがちょうど飛行ルートの真下に当たります。端っこまで行って真上を見上げるとこんな感じ。これ、撮影データにあるとおり24-70mmの標準ズーム撮ってます。機体全体を入れるならスマホでもそこそこ画面一杯になるかも。

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 ここで敢えて望遠ズームを使い続けるとこんな感じに。フロントギアのドアップとかやりたい放題です。旅客機は本来AFに優しい被写体ですが、ここまで近いとAFとブレ対策は重要になります。

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 東京港の出入り口なので、海上交通の往来も激しいのですが、たまにビックリするような巨大船がやってきます。さっきまで見えていた中央防波堤のガトリングクレーンをすっぽり覆い隠してしまうほどコンテナ船です。でも近いが故に船足は速くて、飛行機と絡められたのはラッキーでした。

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 そして空港のほうをみるとこんな景色です。海の向こうには滑走路の誘導灯があって、その向こうが滑走路です。が、羽田空港は盛り土で高く作られているので、城南島からだと滑走路の奥の方は見通せません。

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 さて、西の空に日が傾いてきて良い感じになってきました。城南島海浜公園は羽田空港の北東に位置しているので、B滑走路に着陸する飛行機を撮るなら午後から夕方の方が、光線状態は良いです。特に夕日に輝く飛行機を撮るにはなかなか良いポイントです。

C-3PO特別塗装


 今は良い時代になって、スマホがあればFlight Raderというアプリにより、飛行機の運航状況をリアルタイムにトラッキングすることが出来ます。なので、次にどんな飛行機が来るか事前に分かってしまいます。

 この日ももちろん、iPhoneの画面上で羽田のB滑走路に着陸する飛行機の行列を眺めていたところ、気になる飛行機がやってくるのを発見しました。

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 これです。ANAのB777-200ですがSTAR WARSプロジェクトの一環でC-3PO塗装がされた機体です。全4機シリーズの中で一番最後に登場した特別塗装機で、今年の3月から国内線で運行開始されました。最近羽田に来ていなかったので見たのも撮ったのも初めてです。

 さて、R2-D2仕様のB787-9と、BB-8仕様のB777-300ERは撮ったことあるので、残るはB767-300のSTAR WARS JETだけなのですが...。

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 ANAのレギュラー塗装の場合、下面はグレー単色なのですが、特別塗装機は下面までしっかりと描き込まれています。

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 でもANAと言えばブルーというイメージに慣れていると、真っ黄色の機体は変な感じです。オリジナルのままの垂直尾翼もなんだか浮いてますね。もちろんそういう違和感こそが特別塗装機の醍醐味かも知れません。

飛行機写真的マジックアワー


 気が付けば時刻は午後5時を回り、あと1時間もしないうちに日没を迎えます。

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 マジックアワーと言えば通常は日没直後のことを指しますが、飛行機写真的には日没直前を指すのではないかと勝手に思ってます。

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 ほら、こういう感じ。JALの機体は真っ白でシンプルなので夕日を浴びた機体が綺麗に黄金色になります。

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 もうちょっとで飛行機の下面に光が回りそうなのですが... 離陸機ならいざ知らず、着陸機は高度がかなり低いのでなかなかそうはいきません。

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 ANAだって夕日を浴びれば黄金色に。787はどアップにするよりしなやかに撓る翼を端っこまで入れた姿も良いですよね。

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 後ろ姿もこの通り。東京周辺の空も綺麗になったとは言え、地平線付近はモヤモヤと濁った色ですが、夕日の中で微妙なグラデーションを描いています。

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 マジックアワーはほんの一瞬。だいたい5機くらいやり過ごしたらもう一番良い時間帯は終わってしまいます。羽田空港はひっきりなしに飛行機がやってくるのでまだ良いのですが、時間との勝負になります。この間にちょうど良い機体が飛んでくると嬉しいのですが。

日没後


 午後6時頃になり日没を迎えました。空は相変わらず明るいですが、いつの間にか日の光とそれが作り出す影は消えてしまいました。暗くなる前にもう少し粘ってみましょう。

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 空に少し雲が出てきて助かりました。逆光ですが全体的にコントラストはそれほど強くないので、不思議な感じですね。感度はISO400程度ですが、K-3IIだと機体にノイズが浮いてくるところだと思います。

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 空が真っ赤に焼けないかな~と期待していましたが、そうはいきませんでした。これが限界です。残念。

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 滑走路の誘導灯にも灯りがともり、かなり薄暗くなってきました。でもまだ砂浜で遊んでる人がたくさんいます。しかし砂浜は午後6時にゲートが閉められて、それ以降は立ち入り出来なくなります。「早く戻ってきてください!」という放送がずっとかかっていました。

 都会の灯りもありますし、空港の夜景は綺麗でロマンチックだとは思いますが... 事故防止のためですかね。仕方ありません。

城南島はやっぱりイイ!

 ということで、約2年4ヶ月ぶりの城南島を楽しんできました。もう飽きたと言いつつ、行けば行ったで今度はもっとこうしたい、ああしたいという反省点が次々に湧いてきます。工夫次第でいろんな角度の写真が撮れるところが面白くもあります。

 これから冬にかけては北風運用される日が増えるので、飛行機撮影&見物という面では城南島はシーズンオフに入ります。なのでまたしばらく時間が空いてしまうかも知れませんが、やはり夏の間は何度か通いたいポイントであると再認識しました。

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 こういうのも撮って遊べます。同じ空を飛ぶものでも鳥の方がずっと難しい...


今回使ったカメラ

 動体とは言えそんなにシャッター切らないだろうと言うことで今回はK-1を使いました。レンズは150-450mmを基本に、70-200mmと24-70mmも持って行きました。城南島ならあらゆる焦点域に使い道がありますので、レンズは幅広く揃えておきたいところです。

RICOH PENTAX 望遠ズームレンズ HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW 21340

RICOH PENTAX 望遠ズームレンズ HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW 21340

PENTAX ズームレンズ HD PENTAX-D FA24-70mm F2.8ED SDM WR 21310

PENTAX ズームレンズ HD PENTAX-D FA24-70mm F2.8ED SDM WR 21310

 最近、動体用にニコンD850が気になっていたのですが、レンズ揃えることを考えるとちょっと無理だなぁ〜と、諦めているところです。早くK-3IIIがでてくれないかな? KPのバッファ増量版でも良いのに...(A^^;