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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

羽田沖クルーズツアーに乗って海の上から飛行機を撮ってみる

写真 PENTAX K-3 PENTAX K-30 DA★60-250mm F4ED [IF] SDM DA18-135mm F3.5-5.6ED DC WR DA★300mm F4ED [IF] SDM

 DA★300mmF4ED [IF] SDMで撮るのにふさわしい被写体と言えばいろいろありますが、私の場合はまずは飛行機です。なのでいつものように羽田空港周辺へ出かけてみることにしました。と言っても今回は城南島でも平和島でも空港ターミナルでもなく、ちょっと趣向を変えて羽田沖の海の上から撮影してみることに。折しも職場で盛り上がりつつ写真部活動の中で、仲間内から羽田沖クルーズの企画が持ち上がったところでした。これはDA★300mmの慣熟撮影にはもってこいですし、そうでなくても面白そうです。

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 東京湾クルーズを主催するツアー会社、船会社はいくつもありますが、その中からジールという会社が運行するクルーズツアーに申し込みました。飛行機見物&撮影を主な目的として羽田空港の周囲をぐるっと回る約3時間のコースです。

出航

 天王洲アイルのすぐそば、新東海橋の袂にある、天王洲ヤマツピアという小さな桟橋から正午ちょうどに出航です。

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 船の名前はニフティ。19トンの小さなクルーザーですが、全長は15mで定員は35名です。この日はお客さんが12人ほど、乗務員が3人。それにテレビの取材班が3人乗っていました。

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 水門を抜け、運河をゆっくり進み、モノレールや新幹線の鉄橋をくぐり、いよいよ東京湾へ出ます。背後にはレインボーブリッジと東京都心のビル街が、左手にはお台場が見えます。大きな船から小さな船まで、ひっきりなしに行き来しています。

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 城南島の横を抜けるといよいよ東京湾です。

C滑走路脇からD滑走路へ

 船は羽田沖のC滑走路脇をずっと南に進みD滑走路の東端を目指します。

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 羽田沖にやってきました。これから約2時間以上かけて、羽田沖をB滑走路からC、D、A滑走路まで、ぐるっと半周する洋上飛行機撮影ツアーの始まりです。

 この日、私たちの乗った船が羽田沖に到着した当初は北風運用がされていたのですが、その直後に南風運用機に変わりました。最初の頃は空港周辺は曇っていたので、写真を撮るには今ひとつな状況。さらにカメラの設定を間違えたりいろいろあってイマイチなので、前半の写真はざっくり割愛します。以後、南風運用に切り替わった後からです。

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 D滑走路に着陸する全日空のB777-200。スターアライアンス塗装機です。D滑走路は羽田空港の他の部分よりも海抜が高く作られており、間近の海上かは見上げる形になります。なので、飛行機が滑走路に降りてしまうと逆に機体は海上から見えなくなってしまいます。また、D滑走路は周囲に陸地も埋め立て地もなく、ターミナルの展望台からも遠く、近づいて写真を撮るには船に乗るしかありません。

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 D滑走路にアプローチする日本トランスオーシャン航空のB737-400。これも特別塗装機で、さくらジンベエジェットです。まさか羽田で出会えるとは思っていませんでした。石垣島からの直行便でしょうか。

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 D滑走路の一部は埋め立てではなく桟橋形式になっています。多摩川の河口の流れをせき止めないようにするためだそうです。しかしセキュリティ上の理由でしょうか、桟橋下への船の進入は禁止されていて監視船がいました。なんか入ってみたくなりますけどね。支柱はいまでもピカピカです。

とりあえずA滑走路南端

 やがて船はぐるっとD滑走路の南岸をまわり、A滑走路の南側へやってきました。このあたりの陸地ははもうほとんど川崎です。

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 日本航空のB777-200。レジ番号がJA007Dですから、旧JASが導入した機体です。このあたりではA滑走路やC滑走路から離陸した飛行機が頭の真上を飛んでいきます。着陸機よりはずっと高度がありますが、フルパワーで上昇中の飛行機は迫力があります。

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 ふと気がつけば空が晴れてきました! 夏の日差しはきつくて、この日も暑い一日でしたが、船の上は海風があって思ったよりもずっと涼しく過ごせます。

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 A滑走路を離陸する全日空のB767-300。羽田で滑走路の真正面から撮れるのも海上だからこそ。もう少しここにいたかったのですが、残念ながらすぐに引き返さなくてはなりません。

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 A滑走路側からだとC滑走路を離陸する機体はちょうど順光になります。地表付近は依然としてもやもやしてますが、上空はきれいに晴れています。やはり飛行機は青空バックが良いですね。

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 最近羽田に就航したばかりのエアカナダのB787-8がD滑走路に降りてきました。全日空以外のB787を見たのは初めてです。

再びC滑走路

 D滑走路を後にして再びC滑走路脇へやってきました。太陽は出てきましたが、時刻的に海側からだと空港は逆光になってきました。

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 このあたりの海上から城南島の方を眺めると、B滑走路にアプローチする飛行機がキリンクレーンの上を低く飛んでいくのが見えます。スカイマークのB737-800のようです。

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 さてC滑走路はすぐ目の前。さらに船からだと滑走路上の機体も低い位置から見上げる形になるのが新鮮なアングルです。フェンスが邪魔になるんですけどね。

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 離陸滑走を開始して加速する全日空のB787-8。もっと絞って少しでも背景を流せば良かったかも。300mmにさらに1.4倍のテレコンをつけてるせいもありますが、目の前を横切る機体は本当に近いです。787クラスだと機体を全部入れて撮るには、APS-Cでも200mm以下のレンズで十分間に合いそうです。
 しかしズームができない単焦点レンズなら、ズーミングのことは考える必要がありません。これはこれで潔くて撮っていて気が楽ですし楽しいです。

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 ジェイエアのERJ-170。上のB787を撮ったときと比べて、少し滑走路から船が遠ざかったせいもありますが、このくらいの小型機なら420mmでも真横全体が入りました。第2ターミナルビルをバックに撮れるのは海上ならでは。通常は向こう側に写ってる展望デッキにいるはずなのですから。

B滑走路

 最初は使われていなかったB滑走路に戻ってきました。ほとんど羽田空港の南端から北端へ移動してきたことになります。ここからは城南島海浜公園でもおなじみのB滑走路への着陸機が間近に見えます。しかし船なら誘導灯の真下まで来ることができ、文字通り頭上をかすめていく飛行機を見て、撮ることができます。

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 城南島や平和島からも見えるB滑走路の海上に張り出した誘導灯。その真下のこんな位置までやってきました。これはくぐっても大丈夫なようです。

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 と思ったら、なんか来ましたよ。でっかいやつが。

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 キャセイパシフィックのB747-400です。この海上クルーズには実は「羽田沖でジャンボ機の捕獲を狙おう!クルーズ」と名付けられていて、このキャセイパシフィックのB747が降りるところを第一の目的地としています。今回は風向きが急に変わったりして移動がめまぐるしかったのですが、さすがは船長さん、ちゃんと無線でフライト情報を仕入れて、ぴったり時間にぴったりの場所に間に合いました。

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 こんなに近くでB747が飛んでる姿を見たことありません。

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 全日空のB777-200がフレーム一杯にはみ出し気味。これはテレコンつけていなくて300mmです。やはりB滑走路は良いです。城南島も良いですが船に乗ればさらに近づけて迫力満点。

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 先ほどのB777がすぐ頭上を通り過ぎた後、バックショットもこの通りです。誘導灯と絡めて撮れるのも海上ならでは。何度も言いますが、しかも近い!

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 B767のエンジン。近すぎて300mmあればこんなのも撮り放題です。

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 全日空のB787-8。この機体は本当にきれいです。ボーイングらしからぬ流麗なデザイン。羽田ではもう珍しくなくなってきましたが、何度でも撮ってしまいます。

三度、C滑走路へ

 B滑走路下で迫力満点な着陸シーンを堪能した後は、再び船は南に向かいC滑走路にやってきました。最後のお目当てがやってくるのです。

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 それがこれ。ルフトハンザのB747-400。現在羽田空港に定期就航しているB747は先ほどのキャセイパシフィックと、このルフトハンザの2機だけです。これからフランクフルトに向けて出発します。

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 ということで、あっという間に離陸していきました。

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 あっという間の3時間。船は天王洲に向けて来た道を戻っていきます。西の空は再びどんより雲がわいてきましたが、急に雨に降られることもなく何とか天気は持ちこたえました。

 噂には聞いていた、写真撮影のための羽田沖クルーズに思いがけず参加できてラッキーでした。というか、お客さんの中には常連さんもいて、確かに料金もビックリするような高額ではないし、スケジュールが合えば気軽に一人で参加するのもありだと思います。またもっと天気と気候の良さそうな時期に再チャレンジしてみたいと思います。

 ちなみに、私たちが利用したのは以下のツアーです。
 羽田沖でジャンボ機の捕獲を狙おう!クルーズ│人気の東京・横浜 パーティー クルーズ ジール

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 今回の撮影機材はこの2台。レンズは一応60-250mmズームも持って行きましたが、結局使いませんでした。DA★300mmF4とK-3の相性は抜群です。AFも問題ありません。さらにテレコンつけても開放から使えることも確認できました。ただし、揺れる船の上で飛行機ををフレームに収め続けるのは非常に難しく、AFポイントを外してしまうと、ピントのスキャンが始まり盛大にアウトフォーカスになります。ピントリングを回せば手動で元に戻せるのですが、回転角が大きいので、なかなかすぐには戻せず、チャンスを逃すと言うことが何度もありました。まぁ、これは揺れる船の上だからという特殊要因ではありますが、光学手ぶれ補正がない分、フレーミングの安定性は気を遣わなくてはいけない部分です。

 あと、昨日のエントリーでも書きましたが、K-3とK-30の同時使用は思ったよりも大きな違和感を感じてしまいました。というのもファインダーの見え具合がかなり違うのです。2台同時に使ってみると、K-3のファインダーがいかにクリアで明るいか、実感しました。これは以前、K-5とK-xを同時に使った時に感じたものと同じです。K-5とK-30の組み合わせは全く問題なかったのですが、K-3のサブはいまのところK-3しかないかも?と思い始めています。ボディを2台同時に使いたいなら、同じ機種で揃えるのが理想、というのはどんな機種でも同じかと思います。