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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Qマウントならではの超小型広角ズーム 08 WIDE ZOOM

 この08 WIDE ZOOMは昨年末に発売されたQマウント最新のレンズです。通し番号が示すように8本目のレンズとなります。Qマウントはある意味「デアゴスティーニみたいなもの」と言ってしまうとかなり乱暴ですが、出たレンズは全部買うくらいの勢いで楽しむ、ミニチュアのレンズ交換式カメラだと思っています。と言いつつ、使い方が難しそうな04と05のTOY LENSは買っていません。一方、この08 WIDE ZOOMはそのスペックを見れば絶対に欲しい1本でしたが、Qマウントレンズとしては破格の高値が付けられた上に、KマウントのHD20-40mmと同時発売というタイミングの悪さもあって、後回しにしていました。

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 で、発売以来4ヶ月、いつかは買わねばと思っていたものの、今月から消費税も上がってしまったことですし、買い物するにはあまり良い時期ではないですが、思ったほどお値段は変動はないようです。いつも通りウジウジと何となく値段チェックしていたのですが、折しも先週になってPHOTO YODOBASHI08 WIDE ZOOMの記事が上がったことが、マウスのボタンをいつもより余計にクリックする最後の決め手となりました。

 そして気分が高揚しているうちに実物が届いてしまうのだから、ネットショッピングの功罪なんて考える暇すらありません。

外観

 いつも通り箱から取り出して一通り眺めてみましょう。

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 Qマウントレンズの箱は、以前は素っ気ない簡素な造りでしたが、リコーイメージングになっていこうのシルバーベースのデザインに統一されています。他のQマウントレンズも最近はこうなのでしょうか?

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 レンズ本体はこんな感じ。Q7に取り付けるとフルサイズ換算で17.5〜27mm相当となる約1.5倍ズームです。明るさこそF3.7〜F4と抑え気味ですが、全長38mm、重さはわずか75gです。広角ズームがこのミニチュアサイズに収まるのは、撮像素子サイズの小さなQマウントならでは。

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 前玉側。フィルター径は49mmあります。他のQマウントレンズは概ね40.5mmなので、それと比べるとかなり大きめ。さすが広角レンズです。前玉はかなりの凸面を持っていますが、それほど大きくはありません。光学系は8群10枚と豪華で、非球面レンズ3枚に加え、数々の特殊ガラスなどふんだんに使った、なりに似合わず中身は本格的です。

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 マウント側です。電子接点が付いてるだけで特に変わりはありません。この小さな鏡胴の中にAF機構、シャッター、絞り、そしてNDフィルターまで内蔵しています。ズームによってわずかに全長が延びますがほんの数ミリ。高性能シリーズに属する他のQマウントレンズと同様、AFもインナーフォーカスです。

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 付属品はフロントキャップとリアキャップのみ。キャップは49mm径とあって、実はKマウントレンズ用と同じものです。そしてフードは相変わらず別売りです。何とかならないものでしょうか? 必要なので買いましたけど、かなりいいお値段します。フードの取り付けはバヨネット式で逆さ付け可能です。

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 ということで早速PENTAX Q7に取り付けてみました。外径がQマウントレンズとしては大きいですが、ボディとのバランスは悪くありません。全長も02 STANDARD ZOOMよりもだいぶ短いので、携帯性はむしろ良好と思われます。

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 フードを取り付けると、かろうじてワイドレンズらしさが出てきました。例によって保護フィルターはつけません。広角レンズはより保護フィルターの弊害が目立ちやすいでしょうから。SPコーティングされているので汚れたら拭けば良いだけです。

 ちなみにズームリングの操作性はしっとりしていて滑らかです。06 TELEPHOTO ZOOMあたりとは雲泥の差。値段の差は鏡胴の造りにも表れているのかも知れません。06のように高級感を捨て去って実を取るか、ミニチュアながらも本格的システムカメラとして、この08のように究極を追い求めるか難しいところです。

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 私のQマウントレンズコレクションです。全部で6本になってしまいました。こうなると実際によく使うレンズというのは限られてきて、最近は02 STANDARD ZOOMばかり使っています。それに時々06 TELEPHOTO ZOOM。明るい単焦点の01 STANDARD PRIMEはなぜかあまり使わなくなってしまいました。02を使うのはワイド端がQ7との組み合わせで23mm相当になったおかげが大きいです。となると、実はこの08 WIDE ZOOMはQ7の常用レンズになるだけの可能性を持っています。ワイド端はともかくテレ端は27mm相当と、02のワイド端を含んでおり普通に使える領域をカバーしているわけですから。

とりあえず撮ってみる

 何はともあれシャッターを切ってみましょう。ちょうど綺麗な夕焼け空が広がっていたので、外に出て撮ってみました。

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PENTAX Q7, 08 WIDE ZOOM, 1/1600sec, F7.1, ISO200, -1EV, AWB, 3.8mm
 ワイド端の17.5mm相当です。無限遠の風景なので遠近感がなくて今ひとつ広角らしさがないですが、風景を撮るのは面白そう。このくらいの逆光はへっちゃらです。

IMGP2823.jpg
PENTAX Q7, 08 WIDE ZOOM, 1/2000sec, F7.1, ISO200, -1EV, AWB, 5.9mm
 テレ端の27mm相当です。普通の標準ズームのワイド端がこのくらい。

IMGP2832.jpg
PENTAX Q7, 08 WIDE ZOOM, 1/500sec, F4.5, ISO200, -1EV, 3.8mm, ハードモノクローム
 広角レンズはハードモノクロームとの相性も良いかもしれませんね。

 さて、私は望遠好きで広角レンズは興味がありつつも(魚眼以外は)手を出していないのですが、この08レンズで色々と広角レンズの世界を体験してみたいと思います。そうすると、そのうちKマウントの広角レンズが欲しくなってくるかも知れません(^^;