酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

ニセコ 2014(後編):快晴のゲレンデを滑る

 前編からの続きです。2日目に素晴らしいパウダーツアーを体験し、満足しきったところですが、もちろん3日目も滑りに行きました。もし雪でも降れば花園のストロベリーやブルーベリーに加え、昨日覚えた5番ゲートから花園第3リフト沿いに下るコースを楽しめると思ったのですが、幸か不幸か3日目は過去のニセコで見たこともないような穏やかな快晴となりました。

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 平日になりゲレンデが空いていることもあって、きれいに整地されたゲレンデを滑るのもとても気持ちよくて楽しいものです。

3日目は雲一つない快晴のゲレンデ

 前夜、あまりの疲労に昏々と眠ったおかげで割と早く目が覚めました。ゆっくり支度をしてヒラフゴンドラに乗車したのは午前9時過ぎです。

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 快晴の青空、雪が降った形跡のないゲレンデの様子を見て、やはりK4リフトに乗って山頂付近までやってきました。今日も続々とハイクアップする人の列が3番ゲートから続いています。しかし私たちは大人しく見送るだけにしておきました。それにしても、ゲートの上の方までピステン痕がありますが、どこまで整地したのでしょう? ここまでピステンが入るとは知りませんでした。

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 羊蹄山もよく見えます。真っ白な雪をかぶっていてとてもきれい。羊蹄山にはスキー場はありませんが、自力で登って滑り降りてくると言う、本物のバックカントリーツアーもあるそうです。すごいですね。同じように昨日、アンヌプリの北斜面から見たイワオヌプリ山も素晴らしい斜面があるとか。このエリアはパウダー天国ですね。と言っても、素人お断りな上級者レベルばかりで、私たちは近づけません。

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 昨日覚えたゲート外にも少しだけ出てみました。といっても深入りはせず、ゲレンデとリフトが見通せる範囲です。まずは5番ゲートを出て、藤原の沢下部を滑り、すぐに花園第3リフト沿いへ戻ってくるコース。雪は締まっていて軽いですが、もはやパウダーではありません。荒れていますが固いコブでもなく、何とも独特の滑り心地。急に落ち込む斜面から、谷間に出来たパイプ形状の斜面まで、自然の地形が織りなす雪面は滑っていてとても楽しいものです。このあたりから急に木が増えてきたりします。

 またこういう天気の良い日は、木の枝に積もっていた雪のかたまりが地面に落ちていたりします。雪面と違ってそういうのは氷の塊なので、突っ込まないように注意が必要です(と、昨日ガイドさんから教わりました)。

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 そして少し高いところから同じく花園第3リフトを目指してみようと、4番ゲートを出て同じように藤原の沢を下ってみました。下から見てると何でもない斜面のようですが、上から見下ろすと結構な斜度です。ここも新しい雪が積もっていると楽しいだろうな、と思います。いえ、荒らされまくったパウダーの残骸も、それはそれで面白いです。


 例えばこんな感じ。荒れている雪面にビビりながらソロソロと降りてきているだけで、爽快感もなにもありませんが。最初は開けているものの、底部になるにつれて谷が絞られ、混雑してきます。ゲート外はいろんな人がいろんな方向からやってくるので、結構周囲に気を配る必要があります。そして最後はリフト脇をまっすぐ。ここがド緩斜面なのに、なぜかスピードが出て、クールダウンにちょうど良いです。

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 それにしてもこのあたりはすごい景色です。思わずブラッコムの7th HEAVENを思い出します。

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 アンヌプリ山頂から東尾根方面。昨日はあの裏あたりを滑ったのかな? と、思い出を反芻しながら眺めていました。それにしてもアンヌプリ山頂エリアはどこもかしこも滑走痕だらけです。

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 しかしこの日はやはりゲレンデが一番気持ちよかったと思います。天気が良いとはいえ、固くパックされた雪面が溶けてくるほどではありません。人も週末だった機能より減っていて、それほど荒れません。ファットスキーとは言え整地でカービングすることも十分可能です。

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 午後には羊蹄山が順光になってきます。こんなに澄み渡った羊蹄山を見るのは初めてかも。何枚も何枚も同じような写真を撮ってしまいました。

4日目はやっぱり晴れ

 いよいよ最終日。やはり雪は降らず、この日も良く晴れていますが、昨日ほどの完璧な快晴ではなく少し雲が流れています。しかし気温はさらに上がっているかも。完全防寒装備だとやや暑くて、ウェアのベンチレータを少し開けたくなるくらいでした。とは言え、山の上はまだ十分に気温が低く、雪面が緩んでくるほどではありません。

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 この日も基本、花園ゲレンデで滑っていました。昨日に続き、5番ゲートと4番ゲートも出てみましたが、新雪はゼロ。ゲート外は当然整地もなにもないので、昨日のままの雪面にさらに滑走痕が刻まれていく状態。それでもまだ雪はサラサラしていますが、もうパウダーらしさはみじんもない状態です。

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 3番ゲートからはこの日もたくさんの人が山頂を目指しています。私たちはもちろん見送っただけ。この通り、スノーボードよりもスキーが圧倒的に多いです。そして私のARMADA NORWALKなんて誰も気にとめないほどの、見事なファットスキーばかり。どれもこれも格好いいし、一度乗ってみたくなるような板ばかりです。それにしても一昨日滑った北斜面はどんな状態なんでしょうか?


 私たちはとりあえずそのままダイナミックコースを下ります。羊蹄山を眺めながらのちょっとしたダウンヒル。少しスピードに乗って整地を下るのもとても気持ちいいです。

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 その後結局、4番ゲートを少し出てみました。この雪面でこの斜度、そしてどこまでも見通せる視界の良さが、逆に恐怖心をもたらします。でも楽しい!

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 花園ゲレンデ最上部、羊蹄サンセットコースの脇にもこうしたオフピステ、ツリーランが楽しめるエリアがいくつもあります。雪があればゲートを出なくてもパウダー体験はできそうです。

 それにしても、過去最高のパウダーを味わうことができた上、4日間にわたって吹雪かず、毎日K4リフト終点まで行くことができ、アンヌプリ残も羊蹄山も青空の下で眺めつつ滑ることができて、とてもラッキーでした。いえ、毎日ディープパウダーが体験できれば、それに越したことはなかったのですが。贅沢は言わず、また来年も再来年も訪れたいと思います。そうすればまた奇跡のようなパウダーに巡り会うことができるでしょう。

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 今年のニセコ最後はヒラフゲレンデ下部の温泉沢コースへ。ゲレンデマップに乗っているコースの中では最大40°と、一番の斜度を持っていることになっています。もちろん非圧雪。しかしながらこれが本当に40°?というくらい拍子抜けしたのは、山頂付近の長い急斜面を体験したせいかもしれません。またここは麓に近いので、雪質もだいぶ変わります。いえ、一言で言えば酷いもんでした。でもここも雪が降れば手軽にアクセスできてとても楽しいコースになることでしょう。

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 ということで、午後2時にはあがり荷物をまとめて宅配便を出したあと、最後にニセコの温泉に浸かってから帰途につきました。バスからは夕暮れの羊蹄山が綺麗に見えます。いつの間にか笠を被っていました。

 さらばニセコ!また来年!