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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

PENTAX K-3 Premium Silver Edition

 ようやくK-3を手に入れました。レギュラーモデルはとっくの昔(11月1日)に発売になっていたのに、シルバーボディは約1ヶ月も遅れて11月29日に発売になりました。今回も全世界2,000台限定で、発表から数日のうちに完売してしまったそうです。私も10月上旬の発表と同時に注文入れておいたので約2ヶ月弱待ったことになります。さて、そんなにまでして待つ価値があるかと言われると...

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 これ、銀色なんです!って当たり前のこと言ってますが、私が1ヶ月待った理由はそれしかありません。そんなに銀色が良いかというと、それはもう個人の好みとしか言えません。が、私の場合は2年半前にたまには気分転換と思ってK-5 Limited Silverを買ってしまって以来、その後シルバー版のLimitedレンズばかり集めてしまい、もはや引くに引けないと言う面もあります。

 さて、色が違う以外に特にレギュラーのK-3と機能性能仕様上で違うところはないのですが、ざっと外観を眺めてみましょう。

パッケージ

 開梱編ということでまずは届いた荷物の箱を開けてみます。
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 箱です。Premium Silver Edition専用の化粧箱です。付属品もレギュラーモデルにはないキット構成なので、印刷だけでなく箱ごと専用品かもしれません。しっかりとRICOHロゴも入っています。

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 中身は主にこんな感じ。細々としたものは省いてあります。ボディとバッテリーグリップ、専用ストラップに充電器と充電池が2個。バッテリーグリップはこれまでも使ったことないですし、要らないのですが、これもシルバー仕様の限定モデルですし、せっかくなのでちょっとお試しで使ってみようかと思います。ストラップは別途好きなものを用意したのでこれはこのまま箱にしまっておきます。電池は旧型のDL-I90含め全部で4つ既に手元にあるのですが、新しい革袋には新しい酒ということで(意味違う!いや、合ってるか?)新しいやつを使うことにします。

色々レンズをつけてみる

 レンズは新しいHD20-40mmも発注してあるのですが、こちらはまだ発売されていないということで、まずは手持ちのレンズをつけてみました。
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 まずは常用レンズのFA31mmF1.8AL Limitedをつけてみました。うん、分かっていましたがこれは格好いいです。フィルム時代のレンズなのにデジタルの時代になってもその画質に定評のあるこのレンズ、24Mピクセルのローパスレスでどんな描写をするでしょうか? それに、K-3では大口径レンズ用のF2.8対応AFセンサーの威力にも期待です。開放でもバシッと一発でピントが合うと嬉しいですよね。

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 そしてもう一本のお気に入り、FA77mmF1.8もつけてみました。こちらのほうがよりピントには厳しいので、やはり新しくなったAFセンサーに期待です。

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 DA Limitedレンズの中から代表でDA40mmF2.8です。極薄パンケーキレンズはKシリーズのコンパクトなボディにはよく似合います。残念ながらこのレンズは最新のHDコーティング版ではなくてsmc版です。でもDA Limitedは買い換えるほどのことはないと思っています。

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 標準便利ズームのDA18-135mmをつけるとこんな感じ。WRですしAFも高速で静か、描写性能的には負けてしまうと思いますが、K-3でもこのレンズは重宝するはずです。
 K-3ではK-7/K-5世代はもちろん、K-30と比べても画像処理エンジンが新しくなっているので、レンズ収差補正もほとんどの場合入れっぱなしで使えそうです。歪曲、倍率色収差に加え、K-3では周辺光量補正もサポートされています。このレンズのテレ端は開放付近でかなり大きな周辺光量低下があるので、効果が期待できそうです。

バッテリーグリップをつけてみる

 使わないつもりでいるのですが、せっかく付いているので一度はつけてみようと思い、同梱されていたシルバーのバッテリーグリップ、D-BG5をつけてみました。なお、このバッテリーグリップはK-3専用でK-5/K-5IIシリーズには使えません(と言うことになっています)。

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 はい、こんな感じです。ちょっと迫力が出ますね。バッテリーグリップは縦位置グリップも兼ねているわけで、シャッターボタン、前後ダイヤルといくつかのボタンが付いています。シャッターボタンまわりの電源スイッチは、縦位置グリップ側のON/OFFで、カメラ本体の電源スイッチとは連動していません。

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 裏側はこんな感じ。どうもシルバー部の面積が広くなりすぎて眩しい感じがします。ちなみに電源は本体と同じ専用リチウムイオン電池D-LI90Pか、単三電池6本を使います。それぞれのカートリッジが別途付いています。

 で、縦位置グリップ付きで少し使ってみたのですが... これは良いかも、と思ってしまいました。ホールディングはとても安定するし、縦位置で撮るときの安定感は言うまでもありません。予想に反してなんか手放せなくなりそうな気がします。重さは気になりませんが大きさは場合によっては気になります。威圧感もあるし、適宜あり/なしで使い分けようかと思います。

K-5 Limited Silverと比べてみる

 一見K-3はK-5シリーズとほとんどボディデザインは変わっていないようですが、細かところが実は変わっています。K-5無印とじっくりと比べてみましょう。

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 左がK-3Premium Silver、右がK-5 Limited Silverです。こうして正面から見るとほとんど間違い探しのような感じでそっくり。ペンタ部の造形が少し違うのは分かりますが、並べてみて初めて差が分かる程度。

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 背面側です。同じく左がK-3、右がK-5。これまたそっくりですが、AFボタン、LVボタンの位置が大きく変わっています。AFモードの多機能化に伴い、AFエリアの切り替えレバーがライブビューと動画の切り替えレバーになりました。私は動画は使わないのでこのレバーを操作することはないでしょう。十字キーの右下にAFエリア選択モードに入るための専用ボタンが追加されています。

 また、ファインダーの視度調節も接眼部上部のレバー式から、脇のダイヤル式に変わっています。その他撮影情報表示の画面も基本的に同じ配置ながら、機能強化に伴い細かくレイアウト等が変更されています。しかし操作感はまったく変わらずK-5と同じ感覚で使えます。ほぼ説明書いらずです。

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 上から見てもそっくりです。やはり左がK-3、右がK-5。ペンタ部頭頂にあった動画用マイクの穴がなくなっているのが目立つくらい。ちなみにマイクはK-3ではマウント脇に移動していています。動画モードの選択方法が変わったために、モードダイヤルの中身もちょっと変わっています。それから測光方式を選択するレバーが、モードダイヤルロックのON/OFFに変わっています。

 モードダイヤルのロックがOFF出来るようになったことはどうでも良いのですが、測光モードの設定がレバーじゃなくなったことのほうが重要です。これでいつの間にか勝手に動いていたなんていう失敗がなくなります。

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 一番変わったのは向かってマウント右脇。AFモードの多機能化に伴い、ここにボタンがひとつ増え、レバーは単なるAFのON/OFF切り替えになりました。AFモードとAFエリアは、新たに追加されたボタンを押しながら前後のダイヤルで操作します。このあたりのAF設定に関する操作性はよく考えられていて悪くないと思います。

 それにしてもこのマウント脇の出っ張りは何とかならなかったんでしょうかね。ボディデザイン的にこのコブだけが残念です。使う上では何の障害にもならないし、大したことないと思っていましたが、結構目につくし気になります。ヘッドホン端子って動画で使うにはそんなに重要なものなんでしょうか? 少なくともスチルではまったく無用です。こんなものなくて良いので出っ張りをなくして欲しいです。

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 変わっていないようでいて実は大きく変わっているのがグリップまわり。この写真は左がK-5で右がK-3です。K-5 Limited Silverは特殊なグリップ仕様だったので特に違って見えますが、それ以外にもシャッターボタンまわりの造形もかなり変更されており、シャッターボタンに指を置いたときの感覚は異なります。どちらが良いというのは今のところ分かりません。

とにかく撮ってみる

 さて、電池の充電が完了したところで早速シャッターを切ってみましょう。と言っても、部屋の中を撮るのも何なのでとにかく外に出てみました。天気の良い晩秋で良かったです。

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PENTAX K-3, FA31mmF1.8AL Limited, 1/1600sec, F2.8, ISO100, -0.7EV, LPF:OFF, AWB
 近所の公園の紅葉。まだ赤くなりきっていないですが、ちょうど西日が差し込んで明暗差がクッキリで綺麗でした。

K3PS0052_2
 上のカットの中央部等倍切り出しするとこんな感じです。手持ちで適当に撮ったカットです。こういう見方をあまりしたことがないのですが、良く解像していますよね。色収差が見られますし、レンズ側の限界かもしれません。が、いずれにしても解像力という点では十分すぎるほどです。

K3PS0008.jpg
PENTAX K-3, FA77mmF1.8 Limited, 1/500sec, F4, ISO100, -0.3EV, LPF:OFF, AWB
 真っ赤に紅葉している木もありました。K-5はこういう赤は飽和しがちでしたがK-3はどうでしょうか? カスタムイメージをちょっといじったほうが良いかもしれません。

K3PS0041.jpg
PENTAX K-3, FA31mmF1.8AL Limited, 1/1600sec, F1.8, ISO100, LPF:OFF, AWB
 落ち葉の吹きだまり。先週月曜日の嵐で色づいていた銀杏の木はだいぶ散ってしまったようです。

K3PS0028.jpg
PENTAX K-3, DA18-135mm F3.5-5.6ED AL[IF]DC WR, 1/1000sec, F4, ISO100, -0.7EV, LPF:OFF, AWB
 便利ズームも試しに使ってみました。歪曲以外のレンズ補正はONです。うん、悪くありません。

やっぱり一眼レフが好き

 さて、本格的にK-3を使ってみてまだわずか2日ですが、一番感じるのはシャッターフィールの変化。それは体験イベントでも感じたのですが、印象はだいぶ異なります。連続撮影しなくてもシャッターのキレが鋭いのは感じるわけですが、シャッターフィールはむしろさらに柔らかくなってるんじゃないかと思います。というのは新たに追加されたバランサーが効いているのか、ミラーショックを一段と感じなくなりました。

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 K-7が出たときも、K-5が出たときも、そしてK-5IIが出たときも「これぞプレミアムスモールの完成形」と思いましたが、懲りもせずにまたもや「いやいやこのK-3こそが本当の完成形」と思っています。Kシリーズ最大の弱点であったAFがかなり強化されたことだけでも大きな価値がありますし、この上質な柔らかさとキレを両立させたシャッターフィールも他では得がたいのではないかと思います。そして端正な外観をほぼ3世代に当たって維持し続け、しかし中身のメカニズムは徹底的にブラッシュアップし、ここまでの一眼レフに仕上げがったことは本当に素晴らしいと思います。

 APS-Cサイズとはいえ、やはりファインダースクリーンに浮かぶ被写体の「生」の姿は美しいですし、ディテールから階調、色味を含め、EVFやLVに比べ圧倒的に情報量が多いことを再認識します。K-3のファインダーならピントだってしっかり見えますし、そんな中で新しいAFシステムは大口径レンズでも見事にビタッとピントを合わせてくれます。ということで、K-3を手にしたことで「一眼レフ」の良さを改めて実感しているところです。私はまだしばらくこの古くさい形式のカメラを愉しんでいたいと改めて思い直しました。

 さて、年末は忙しいですが、新レンズもまもなく来ますし、いつも以上にたくさん写真を撮りに出かけたいと思います。実は既にこの週末の間に撮りためたものがあるのですが、エントリーにするのが間に合ってません。ぼちぼちアップしていく予定です。