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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

2013年F1第15戦 日本GP観戦記:FP3&予選

F1 写真 PENTAX K-30 SIGMA

 昨日の金曜日編からの続きです。明けて翌日は土曜日。相変わらずの晴天ですが少し風に涼しさが混ざってくるようになりました。宿泊している名古屋を早朝に出て鈴鹿サーキットへの到着は午前8時。ちょうどゲートオープンと同時です。この日は午前中に60分だけのフリー走行3回目と、午後にはいよいよスターティング・グリッドを決める公式予選が行われます。観客は昨日金曜日より一段と増えています。

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Caterham Renault CT03, Giedo van der Garde /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/500sec, F8, ISO100, -1EV, AWB

 午前中は遠征をして西コースの一番端、スプーンコーナーまでいってみることにしました。午後は戻ってきて再びヘアピンを狙います。最も移動距離の長い一日。グランドスタンド裏のGPスクエアからスプーンコーナーまでは道のりにして3km以上、時間にして30分以上かかります。日頃運動不足の体には堪えます。

フリー走行3回目

 セッション開始は金曜日よりも遅めで午前11時から。時間も30分短くて1時間だけです。午後の予選に向けて最終的なセットアップを行うために、非常に重要なセッションです。コンディションも安定しているので、まるでレースを見ているかのように次々にマシンがやってきます。写真を撮るならこのフリー走行3回目が実はベストかもしれません。

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Mercedes F1 W04, Lewis Hamilton /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/400sec, F7.1, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP5701.jpg
Force India Mercedes VJM06, Adrian Sutil /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F13, ISO100, -0.3EV, AWB

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Red Bull Renault RB9, Mark Webber /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/160sec, F7.1, ISO100, -0.3EV, AWB
 スプーンコーナーは鈴鹿名物の一つと言える難しい中速の複合コーナーです。メインスタンドなどがある東コースに対し、このあたりは自然豊かなうっそうとした森に囲まれ、広大なエリアに小さな常設スタンドがひとつあるだけ。あとはエクストラビューエリアと、カメラマンエリアが土の土手の上にあるだけ。食べ物を売る売店もなくとても寂しいところです。しかしここは根強い人気があって、フリー走行が始まる頃には見渡す限り人で埋まっていました。

 見晴らしは良くて200Rを立ち上がったあたりから緩い右コーナーを抜けてスプーンコーナーを回り、裏ストレートへ加速していく寸前あたりまでが見渡せます。ここは難しいコーナーなので、各車の挙動やドライバーの腕がとてもよく分かるところでもあります。

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Lotus Renault E21, Kimi Raikkonen /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F10, ISO100, -0.3EV, AWB

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Red Bull Renault RB9, Sebastian Vettel /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F9, ISO100, -0.3EV, AWB

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Mercedes F1 W04, Lewis Hamilton /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F13, ISO100, -0.3EV, AWB
 ここからは午前中はやや逆光となります。この日は少し雲が出て日が差したり、陰ったりめまぐるしく変わりました。露出やホワイトバランスがずれてしまい、今ひとつ統一感がありません。それはともかく、午後に順光になると言うことで、昨年は土曜日の午後、つまり予選セッションの時にこのスプーンへやってきたのですが、このエリアにはなんと大型モニターも設置されておらず、予選や決勝となるといったい何が起きているのか、非常に分かりづらくなってしまうことが欠点です。

 また、予選が終わってからバス乗り場まで延々と歩くのも疲れますし、時間がかかり非常に辛いものがあります。そういう諸々を学習して、今年はスプーンへ足を伸ばすなら土曜の午前中、と決めてきました。11時台なら日も高いので逆光と言ってもたいしたことはありません。逆手に取れば面白い写真になるかも(実際は何も出来ませんでしたが)。

IMGP5442.jpg
Lotus Renault E21, Kimi Raikkonen /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F10, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP5438.jpg
Caterham Renault CT03, Giedo van der Garde /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F11, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP5400.jpg
Lotus Renault E21, Kimi Raikkonen /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F13, ISO100, -0.3EV, AWB
 フリー走行3回目のすぐ後には予選が控えているので、一番やってはいけないのがクラッシュすることです。しかし今回、スプーンを立ち上がった後の裏ストレートで、フォースインディアのスーティルがコースアウトしてしまいました。私のいた場所からは裏ストレートは完全な死角で全く見えませんでしたが、幸い大事には至らなかったようです。ただ、予選まではわずかな時間しかなく、マシンの修復のためメカニック達は大忙しとなったことと思います。

公式予選

 フリー走行3回目終了からわずか2時間後、いよいよ公式予選が始まります。私はこのお昼休みの間に、スプーンまでの長い道のりを少し戻り、ヘアピンへ再びやってきました。

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Williams Renault FW35, Pastor Maldnado /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F8, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP6169.jpg
Lotus Renault E21, Romain Grosjean /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/125sec, F10, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP6517.jpg
Red Bull Renault RB9, Mark Webber /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/250sec, F7.1, ISO100, -0.7EV, AWB
 ヘアピン周辺はぐるっとコースを取り囲むように土手があって、立ち上がり側にある常設のIスタンド以外は、すべてカメラマンエリアに設定されています。昨日の午後に訪れたIスタンド下は一番人気で、隙間を見つけるのが大変なので、予選はクリップ外側にある土手の上に陣取ることにしました。

 位置はやや高くて見下ろす形になり、南を向いてるので時間にかかわらず微妙に逆光なのですが、ヘアピンへ飛び込んでくるところから、クリップを低速で抜け、ヘアピンを立ち上がって行く真後ろの姿を見ることができます。

 変化があって中々面白いところです。ただし、写真を撮る上では速度変化と進路変化が大きいので、カメラを振り回すのは大変です。

IMGP6487.jpg
McLaren Mercedes MP4-28, Jenson Button /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/250sec, F11, ISO200, -0.7EV, AWB

IMGP6304.jpg
Red Bull Renault RB9, Sebastian Vettel /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/400sec, F7.1, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP6623.jpg
Ferrari F138, Fernando Alonso /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/200sec, F6.3, ISO100, -0.3EV, AWB
 昨日、とらえるポイントによっては何が何でも流す必要はなく、場合によっては高速シャッターもありと言うことを学んだわけですが、ここでもいろいろ試してみました。やはりヘアピンのようなコーナーでマシンを正面から捕らえるなら、むしろ少し速いシャッターを切った方が歩留まりも上がるし、マシン全体がクッキリとして、それはそれで迫力が出るようです。ただし、今回のように見下ろす場合だとちょっと微妙かもしれません。

 ちなみにK-30の使い心地ですが... 思ったほど快適ではありませんでした。セレクトエリア拡大に期待していたのですが、このモードにしているとピントの食いつきがむしろ弱くなるように感じます。それは、多少センターを外しても大丈夫なはず、という慢心が招くものかもしれず、スポットAFで確実に対象(たいていの場合はドライバーのヘルメット)を捉えるようにした方が、結果的にピントの面でもブレの面でも歩留まりは上がるような気がします。

 また、SIGMAのAPO50-500mmですが、焦点距離のレンジという面でも画質の面でも、アマチュアにとってこれ以上サーキット撮影に向いたレンズはないのですが、どうもPENTAXの一眼レフとの相性は良くないようです。実はK-5で使っているときから出ていた症状なのですが、AF.Cで動くものを追いながら連写すると、4,5枚目で必ずピントが抜けるという現象が発生します。ポールを横切るとかそういうこととは関係ありません。SIGMAに相談してみたほうがいいのかもしれませんが、何となくこのレンズはもうこれ以上使わなくて良いかな?と思い始めています。

IMGP6341.jpg
Toro Rosso Ferrari STR8, Jean-Eric Vergne /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/250sec, F6.3, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP6347.jpg
Toro Rosso Ferrari STR8, Jean-Eric Vergne /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/250sec, F11, ISO100, -0.3EV, AWB

IMGP6384.jpg
Jean-Eric Vergne /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/250sec, F8, ISO100, -0.3EV, AWB
 さて、今回の予選セッション中に目の前でトロロッソのベルニュのマシンが燃えるというトラブルがありました。ヘアピンへ進入してくる時点でスローダウンし、マシンの後部からは白い煙を吐いていたのですが、ヘアピンを回ったところで既に炎が後部ホイールから上がっていました。どうやらブレーキトラブルのようです。両輪ともきっちりとブレーキローターまわりが燃えています。あまり見ないトラブルです。

 すぐにマシンをコースサイドに止めたのですが、さすがは鈴鹿サーキットのマーシャル達の仕事は速く、ドライバーが降りる前にあっという間に消火作業が行われます。もちろん、消火器を運ぶためにF1マシンの目の前を消防車が走ったり、いきなり粉末消火器をマシンにかけたりはしません。このトラブルによって予選は一時赤旗中断となりましたが、消火後すぐにマシンは撤去されセッションは再開されました。

 ベルニュとトロロッソチームには気の毒ですが、なかなかいいものを見せてもらった気がします。

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Mercedes F1 W04, Lewis Hamilton /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/250sec, F11, ISO200, -0.7EV, AWB
 ヘアピンはオーバーテイクポイントですので、観戦ポイントとしてはレースにうってつけかもしれません。

IMGP6455.jpg
PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/800sec, F6.3, ISO200, -0.7EV, AWB
 国際映像を撮るためのカメラがヘアピンの内側に設置され、長いアームが自由自在にマシンを追いかけていました。オペレータは一人。これもまたプロフェッショナルな仕事です。

IMGP6666.jpg
Ferrari F138, Felipe Massa /PENTAX K-30, SIGMA APO50-500mmF4.5-6.3 DG OS HSM, 1/200sec, F18, ISO200, -1EV, AWB
 ヘアピン立ち上がりから200Rに向けてまっすぐ加速していくマシンのバックショットが撮れるのもこのポイントの特徴です。逆光でアンダー気味に撮ると、味わいが出てきます。やたりにたくさんシャッターを切ってしまいました。

 予選内容はいまさらおさらいすることもありませんが、レッドブルの2台による一騎打ちとなりました。ベッテルにはKERSがなかったという話もありますが、最後のアタックでヘアピンのブレーキングでフロントタイヤをロックさせてミスをしていたのも事実です。結局は久々にマーク・ウェバーがポールポジションを獲得、ベッテルが2位。それにハミルトンとグロージャンが続くという展開となりました。フェラーリはここでも今ひとつ。アロンソはまたしてもマッサに負けてしまったというのが気になります。

 さて、いよいよ明日は決勝です。<続く

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