酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

Q7で初撮り散歩(後編)

 前編からの続きです。翌日曜日も引き続きとても良い天気になりました。気温はさらに上がっているらしく、さすがに今日は家で大人しくしていようかと思ったのですが、やっぱり写真が撮りたくなって出かけることに。夏ならやっぱり海でしょ!ということで、車を走らせます。わずか20分、距離は10kmばかり...。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/1250sec, F5.6, ISO100, 鮮やか, AWB, 5.0mm

 はい、目の前に広がる海は東京湾。たどり着いたのは若洲海浜公園です。東京ゲートブリッジの麓といった方がわかりやすいでしょうか。

 この日もカメラはもちろんQ7と全てのレンズを持って行きました。車で移動と言うこともあって一応Qと一眼レフもカバンに投げ込んであります。

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PENTAX Q7, 01 STANDARD PRIME, P mode, 1/1000sec, F4.5, ISO100, 鮮やか, AWB
 若洲の南端付近にある航路標識灯台。ゲートブリッジよりはずっと古いはずですが、今はゲートブリッジへの進入可否を航行する船舶に知らせています。それにしても雲一つない濃い青空が綺麗です。01 STANDARD PRIMEをようやく使ってみました。Qで使っていても素晴らしい写りを見せるレンズでしたが、それはQ7でも健在です。壁の一部に貼られた煉瓦の目地までちゃんと解像しています。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/800sec, F4.5, ISO100, 鮮やか, AWB, 33.1mm
 ゲートブリッジの真下、赤灯台へ続く堤防には釣り人がずらりと鈴なりになっていました。ここは昔から人気の釣り場でしたからね。いったい何が釣れるのでしょうか? 駐車場は十分に空きがありましたが、キャンプ場も含めたくさんの人が遊びに来ていました。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/1600sec, F4.5, ISO100, 鮮やか, AWB, 31.2mm
 北の空には立派な入道雲がモクモクとわいてきました。後にこれが発達して東京にザッと雨を降らせたのでしょうか。Qはこういう被写体はとても苦手で特にハイライト側の階調が潰れやすかったように思います。それを避けるために露出を切り詰めても引き締まるどころかどんより濁った感じがしたものです。Q7はへっちゃらでハイライト側も綺麗に再現されます。ただ、やっぱり空はなぜだかざらつきやすいです。カスタムイメージを調整したほうがいいのかも。その辺は追々試行錯誤してみたいところです。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/640sec, F4.5, ISO100, 鮮やか, AWB, 42.2mm
 橋脚の隙間から見えるトラス。小型センサーとは思えない、というよりはQと比べると圧倒的にダイナミックレンジが広く、階調が豊かだと思います。逆光気味の空の階調は残っているし、シャドー部も無理矢理持ち上げているようには見えません。そしてこの06 TELEPHOTO ZOOMも猛烈にシャープです。歪曲補正の威力かもしれませんが、線もまっすぐ。こういう場合に水準器表示は本当に役立ちます。

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PENTAX Q7, 03 FISHEYE, P mode, 1/400sec, F5.6, ISO100, 鮮やか, AWB
 海とは言え水に浸かって遊ぶことはできません。潮の香りが風に乗ってきて海らしさは満点なのですが、やはり暑いことに変わりはなく。橋の影でしばし休憩。巨大な橋なので影も広くて、多くの人が日陰の芝生に寝転がっていました。
 ここでQマウントの名物レンズ、03 FISHEYEを付けてみました。Q7ではMFアシストの拡大倍率が6倍まで設定できるようになっています(Qは4倍まで)。そして同様にピーキングもサポートされており、MFはだいぶやりやすくなりました。ピーキングのON/OFFはコントロールパネルから設定できるようになったのですが、MFアシストはメニューの奥深くに残されたまま。もしくはクイックダイヤルに割り付けられるようですが、そこまでする程のことでもありません。どちらも一括でコントロールパネルから設定できると良いのですが。

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PENTAX Q, 03 FISHEYE, P mode, 1/800sec, F5.6, ISO125, 鮮やか, AWB
 ちなみにほぼ同じ場所でQでも撮ってみました。露出が変わってしまっているのはさておき、画角の差はこんな感じ。Qの場合で160°、Q7で172°と言われています。Q7ではトリミングした上で拡大処理が入っているとか。この点はつくづく残念です。どうせユニークレンズ・シリーズなのだから、けられも構わずそのまま記録すればいいのに。もしくはリニューアルしてQ7対応のFISHEYEが出てくれば迷わず買ってしまうことでしょう。

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PENTAX Q7, 07 MOUNT SHIELD, P mode, 1/200sec, F9.0, ISO100, 鮮やか, AWB
 そして新たに加わったQマウントの新レンズ、07 MOUNT SHIELD LENSも初めて使ってみました。ピントの合う範囲が30cm〜2mと言うことでしたが、目の前の芝生に咲いていた黄色い花です。距離は50cmくらいでしょうか? 確かに周辺部の流れはすごいですが、中心付近は意外に普通に写ってしまったな、と思います。うーん、このレンズの使い方は厚じゃないな、やっぱり...。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/640sec, F6.3, ISO200, ドラマチックアート, AWB, 5.0mm
 護岸の海側には人口の岩場がずっと続いています。結構ワイルドなところで気をつけないと大けがしそう。足下に注意しながら水際に近づいてみました。東京湾の奥とは言え、東京港としてはほぼ最南端でこれより先に堤防はありません。海としては穏やかな方なのでしょう。クイックダイヤルに割り付けてあるものの、使いどころが分からなくてほとんど使っていなかったドラマチックアートに設定ししてみました。うーん、やっぱりこれもむずかしい... そもそもこの手のHDR系のフィルターはあまり好きではありません。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/2500sec, F3.5, ISO100, 鮮やか, AWB, 25.7mm
 色あせた「高波注意」の看板。望遠ズームを持ってしても1/1.7インチではやはりボケを期待するのはむずかしいところです。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/2000sec, F2.8, ISO100, 鮮やか, AWB, 45mm
 いや、がんばればボケも何とかなります(^^; ところで、こう見えても東京湾岸の埋め立て地です。若洲はふとした瞬間にどこかの港町の岸壁にきたかのような錯覚に陥ることがあります。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/1250sec, F5.0, ISO100, -1.0EV, ハードモノクローム, 43.2mm
 海辺の釣り人。風がそれなりにあって海はさざ波が立っていました。堤防の向こうには中央防波堤の風車やらなんやら施設が見えています。

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PENTAX Q7, 06 TELEPHOTO ZOOM, P mode, 1/1250sec, F2.8, ISO100, 鮮やか, 45mm
 夏は南風運用になるので東京ゲートブリッジの上空を羽田へ着陸する飛行機がかすめていきます。ANAのB747-400Dがやってきました。おそらく今年いっぱいで引退するだろうと言われている機体で、最近はめっきり見なくなりました。肉眼ではかなり近く感じるのですが、写真に撮ると207mm相当の望遠レンズでもそれほどでもありません。このカットは対角線画角で1/1.5くらいにトリミングしています。画素数がそれほど多くないQ7ですが、このくらいのトリミング耐性は十分にあります。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/1250sec, F5.0, ISO200, 鮮やか, AWB, 5.0mm
 この橋、本当に格好いいですね。東京スカイツリーと共に地元の2大建築物だと思っています。

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PENTAX Q7, 02 STANDARD ZOOM, P mode, 1/1000sec, F5.0, ISO100, 鮮やか, AWB, 5.0mm
 若洲海浜公園の名物は東京ゲートブリッジと海だけではありません。北側の端っこには風力発電の風車があります。支柱の高さが60m、風車の直径は80mあり、定格出力は約2kWだそうです。若洲をはじめ東京湾の埋め立て地は、住宅もないし海風も吹いているのでこういった風車がぽつぽつ立っています。この風力発電機には江東区の区章が入っていたので、区で建てたものなのでしょうか?写真では止まってるように見えますが、この日はブンブン羽根が回っていました。
 1枚目の写真もそうですが、23mm相当の画角になると屋外では太陽の影響を受けやすくなります。この写真にはゴーストがしっかりと写り込んでしまいました。やっぱりフードを付けないとダメかな?

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PENTAX Q7, 03 FISHEYE, P mode, 1/1600sec, F5.6, ISO100, 鮮やか, AWB
 風車の根元まで行くことができます。真下に立つと大迫力です。

 さて、なんだか06 TELEPHOTO ZOOMばかり使ってしまいました。私はやっぱり望遠好きなのかな?と思います。そういう意味では絶妙な標準レンズだった01 STANDARD PRIMEが少し広角にシフトして、私にとっては使いづらくなってしまったのかも。とても良いレンズなので使いこなしたいのですが。
 センサーサイズが大型化したQ7はそんな風にQマウントレンズの各種の使用感をがらっと変えてしまうインパクトがあります。そして低感度でもフラットな部分にざらつきを感じる点が気になるものの、シャープさやコントラスト感、解像感、階調再現性はQからは格段に進歩してることをこの二日間で確信しました。こうなるともはやわざわざQを使うことはなくなるでしょう。Q7のサブというのも変ですし、いずれにしても混在して使うには操作性が同じであることよりも、画角の感覚のずれが大きすぎると思います。
 ちなみに背面液晶の視認性ですが、これだけの炎天下でも全く見えなくなることはなく、ライブビューファインダーとしての用は十分に為し得ます。結果の確認には日陰でする必要があると思いますが。この辺はQも同じだったかな? 最後にこの灼熱の週末、黒いボディのQ7は熱暴走することもありませんでした。電池は1回交換しただけ。もう少し使い込まないと何とも言えませんが、電池の持ちはQと同じくらいかもしれません。

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 今回の装備はこんな感じ。レンズケースの中にその他のレンズが入っています。一眼レフの方は今回はほとんど使いませんでした。お水はこの季節、外で過ごすには必需品ですね。


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