酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

FinePix F600EXR

 先日コンパクトカメラ遍歴という記事を書きましたが、早くもそこに1台追加されることになってしまいました。はい、またまたコンパクトカメラを買ったのです。今回はFUJIFILMのFinePix F600EXRです。春先にみんぽすさんからお借りして試用させていただいたF550EXRの後継機です。

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 やはり普段使いで制限なく安心して使えるカメラは1台欲しいところです。24mm相当からの15倍光学ズームで、暗所にもそこそこ強くGPSも搭載したこのカメラは最適。超コンパクトとは言えませんが大きさも十分ポケットサイズです。

 実はこのカメラを買ったのはもう1ヶ月ほど前のこと。F1日本GPにサブカメラとして持って行きました。ちょうど50-500mmを購入したときのポイントを使って、型落ちになったF550EXRでも買おうかと思っていたのですが、実物見たらやっぱり最新型が欲しくなってしまいました。このF600EXRのブラック仕様は、外装がラバー調になっていて何だかカッコイイのです。それに滑りにくいし指紋でベタベタになりにくいという特徴もあります。

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 材質以外の外観や操作系はF550EXRと全く同じ。レンズも撮像素子も同じですし、基本的な機能もほとんど同じ。アップデート点と言えば、デジタルズームが今流行の「超解像」技術を取り入れて高性能化したこと、プレミアムEXRモードで選択されるシーンモードが49パターンから99パターンに増えたこと、GPSに加えて電子コンパスが搭載され、位置だけでなく方角が分かるようになったこと、フラッシュが電源ONと同時に自動ポップアップしなくなったこと、くらいです。その他にも細かい改良点があるかも知れません。

 しかし約1ヶ月弱に渡り使ってみた範囲では、使用感や仕上がりという点ではF550EXRとほとんど変わりません。なので詳細は以前のF550EXRのレビューで代用と言うことで(^^;

 F550EXRの撮影機能いろいろ(2011年5月22日)
 F550EXRのRAWファイル現像(2011年5月16日)
 F550EXRのGPS機能(2011年5月14日)
 プレミアムEXRオート(2011年5月6日)
 FinePix F550EXR開封(2011年4月28日)

 これだけでは何なので、これまでにF600EXRで撮った作例をいくつか貼っておきます。結論から言うと、このカメラは普段使いのコンパクト機としては期待度通りで満足しています。FinePixらしい派手な色乗り、ちょっと明るめの露出、ホワイトバランスもまずまず。拡大すると小型センサーらしいエッジの曖昧さが見えますが、解像感やノイズ感も悪くありません。以下基本的に撮って出しのまま貼ってあります。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(HRモード, 風景, ISO100, DR100%, 1/150sec, F5.3, 360mm相当
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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(HRモード, 風景, ISO100, DR100%, 1/160sec, F5.3, デジタルズーム使用480mm相当
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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(HRモード, 風景, ISO100, DR100%, 1/150sec, F5.3, デジタルズーム使用720mm相当

 まず最初はF600EXRの特徴であるデジタルズームです。デジタルカメラ的にはかなり厳しいシーンを撮ってみました。まぁ、こういう遠景の木々は普通に撮ってもなかなか葉っぱの一枚一枚は解像しませんが、うまく解像感が出せないと綿飴のようになったり、モザイクのようになったりしてしまいます。が、どうでしょうコレ。なんか普通に光学ズームしたと言われても信じるくらいにあまり違和感ありません。むしろこうなってくるとブレの方がよほど影響が大きそう。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(DRモード, 風景/木の葉/マクロ, ISO100, DR200%, 1/450sec, F5.3, デジタルズーム使用720mm相当

 もう一枚デジタルズーム作例です。近所の公園に咲いていたキバナコスモスです。こちらは特に比較対象画像はありません。

 ということで、もともと「超解像ズーム」なんてほとんど信用してなかったのですが、これは使えるかも知れません。と言っても、こんな望遠は滅多に必要になることありませんが。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(DRモード, 風景/空, ISO100, DR400%, 1/320sec, F3.2, 24mm相当)

 近鉄白子駅前の商店街。F1日本GP期間中はシャトルバスの発着所になります。歴代の優勝者の名前が書かれた垂れ幕がズラッとかかっています。これ、何気ない写真ですが、ダイナミックレンジ優先モードで日向も日陰も青空もしっかり映ってます。他のコンパクト機ではこうはいかないかも。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(HRモード, 風景, ISO100, DR100%, 1/480sec, F7.1, 24mm相当)

 ワイド端で普通に撮った鈴鹿サーキットのGPスクエア。右端がやけにぼやけてます。これがいわゆる片ボケってやつでしょうか? ちょっと酷いですね。上の写真のようにワイド端でも場合によって気にならない場合もあります。縦位置にすると別の角(右手を上にしたとして、右上に片ボケが出るとは限らない)に出たりします。少しでもズームするとほとんど発生しません。まぁこんなもんだと思って使うことにします。周辺光量落ちも出てますが、24mm相当にしては頑張ってる方ではないかと思います。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(DRモード, AUTO/マクロ, ISO100, DR400%, 1/400sec, F8.0, 35mm相当)

 最近のカメラでは当たり前かも知れませんが、マクロも切り替えなしでいけます。逆光気味で黒いテーブルにキラキラ光るシャンパン。FinePixならではの広ダイナミックレンジが生きます。これが何も設定せずにフルオートで取れるのだから楽ちんですね。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(HRモード, 風景, ISO100, DR100%, 1/640sec, F5.6, 340mm相当)

 デモラン中のフォーミュラニッポンのマシン。このカットだけは撮って出しではなくて、Lightroomでトリミングしてちょっとトーンカーブもいじりました。フルオートのままでシャッタースピードが速いので、スピード感溢れる流し撮りとまではいきませんが、観戦した記録として撮っておくには十分以上ではないかと。この小さな筐体サイズでこれだけの望遠ズームができるのは、かなり撮影対象の範囲が広がります。
 ライブビューでわりとのんびりしたコントラストAFで、シャッタータイムラグも大きく、ブラックアウトもするので、猛スピードで走るマシンを追いかけながらシャッター切るのはコツが要りますが、思ったよりも簡単に写せるなと思いました。F600EXRにはシャッタースピード優先モードもあるので(とはいえ絞りの選択範囲がほとんどないので一眼レフのような自由度でシャッタースピードは選べないと思いますが)、もう少し考えて撮れば一眼レフで撮った!と言い張れるくらいにちょっとした写真が撮れるかも。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(SNモード, 動き, ISO1600, DR400%, 1/45sec, F4.9, 74mm相当)

 早朝の近鉄名古屋駅。地下ホームなので蛍光灯照明です。ちょっとぶれてるかも? ホワイトバランスもそこそこですし、ISO1600とは思えない低ノイズ。暗いところでも安心して使えるこの高感度性能は本当に素晴らしいです。シーンモードがなぜ「動き」になったのかは不明。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(SNモード, AUTO/夜景, ISO1600, DR400%, 1/7.5sec, F3.8, 31mm相当)

 名古屋の繁華街の夜景。観覧車の上に光ってるのは月です。強い光源があるとフレアやゴーストが出てしまいますが、コンパクト機の手持ちとしてはそこそこ写ってる方ではないかと。かなりシャッタースピードも遅くなってます。プレミアムEXRモードではISO感度も完全カメラ任せで、上限すら任意に設定することはできません。でもISO1600以上になることがほとんどありません。ノイズ感とのバランス的にこの辺が限界なのかも知れません。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(SNモード, AUTO/夜景, ISO1600, DR400%, 1/9sec, F4.1, 41mm相当)

 薄暗い地下駐車場。白い車を買って失敗したと思ってるのは、写真が撮りにくいことだったり。ホワイトバランスは取りやすいですが、露出が何とも難しいです。高感度に強くて広ダイナミックレンジなF600EXRなら問題なさそうです。

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FinePix F600EXR, プレミアムEXRオート(SNモード, マクロ, ISO800, DR200%, 1/40sec, F3.5, 24mm相当)

 赤黒くておいしそうなレバ刺し! 飲み屋のテーブルフォトだって問題ありません。むしろ得意分野と言っても良いかも。

 ちなみにここに上げた作例のいくつかにはジオタグがついています。コールドスタート時の補足が遅いなどなど、なにかと評判の悪いデジカメ内蔵のGPS機能ですが、私の感覚では十分に使える機能だと思っています。F600EXRではGPSの設定は深いメニューを辿らなくても、Fボタンで呼び出せるので、通常はOFFで必要なときだけ「常時ON」に設定すれば、最初は補足が間に合わなくても、数枚撮ってるうちにジオタグがつくようになります。徒歩であればその後移動してもかなり精度よく追いかけてきますし。鈴鹿サーキットなどで使った限りでは非常に役に立ちました。

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 ちょうど昔GR Digital II用に買ったSUONOのケースがピッタリサイズなのでそれを流用。ストラップはこれまた昔に何かでもらった(買った?)PEUGEOTの首掛けストラップを付けました。液晶のフィルムは嫌いなので付けていません。

 電池の持ちも今のところ問題ありません。GPS常時ONでも1日は余裕で持ちます。一応予備電池は買っておきましたけど。それに今回は販売店で保険をかけておきました。落としたり濡らしたり無くしたりというユーザー責であっても、ある一定の免責額以上は保証されるという保険を。飽きてしまわない限りは長く使えるはずです(A^^;