酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

さよなら306

 ここ数年はすっかりブログで306のことを取り上げる機会も減ってしまいましたが、そもそも私がブログを始めたきっかけを過去に遡っていくと、11年前に306関連の情報をまとめたWEBを立ち上げたところに行き着きます。そういう意味でも、今回306を手放すに当たって節目としてこの11年の306総集編をエントリーしておきたいと思います。

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2001年10月

 私がPEUGEOT 306を人生で2台目の車として買ったのは11年前の2000年7月のこと。きっかけはその前年に行われたモーターショーで206を見たから。そしてそこで答えたアンケートを通じて、近くのディーラーから案内が届いたところから始まります。

購入

 そしてある日、206でも見にいこうと思いたち、そのハガキを出してきたディーラーへ。もちろん206も試乗したのですが、その時同時に試乗させてもらった306のほうに完全に惚れ込んでしまい、結局その日のうちに契約書にサインをしていました。しかも私が買ったのは、その日その場に展示してあったチャイナブルーの306そのものでした。

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2000年10月 初めてのFrench Blue Meeting。右はほぼ同時に306を買ったsaokiさんのS16。

 当時306のハッチバックにはS16、XSi、StylePremiumと3グレードがあり、S16以外には3ドア、5ドア、AT、MTと、一通りの組み合わせがラインアップされていたと思います。私の306は足が柔らかいStylePremiumの5ドアのATという、一番安楽な仕様でした。色はチャイナブルーという濃紺メタリック。14インチで風車デザインのアロイ(アルミ)ホイールを履いていました。お値段は200万円台前半。

 展示車割引として、ほとんど無料で純正のカセットデッキから、MDデッキ+CDチェンジャーをつけてもらいました。ナビはこの時点ではなし。もちろんETCもありません。

モディファイ歴

 「モディファイ」という言葉もなんだか懐かしい響きに感じます。購入後まずはオーディオをナカミチのMDデッキ+CDチェンジャーに変更。その後すぐにカーナビを取り付けました。多分納車から1年ほどの間にここまではやったと思います。それから、前後関係が思い出せませんが、スピーカーを交換し、デッドニングをして、さらにETCも取り付け、2007年頃にはiPodを車載するようになりました。電装品関係の変更はここまでです。

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2004年7月 霧の伊豆スカイライン。長いアンテナに交換直後。ホイールはすでに鉄を履いてます。

 外装や機関系では、まず当時流行っていたアーシングと言うのを、同じ306に乗る仲間に実費でやってもらったことがあります。アーシングって今は聞かないですが、どこ行っちゃったんでしょうね?

 その他手を入れたのは細かい部分で、スタッドレス用に鉄ホイールとキャップの組み合わせを履かしてみたところ、その姿がとても気に入ってしまい、夏タイヤまで鉄ホイール仕様に変更してしまいました。あとは、ルーフのアンテナが標準ではショートタイプだったのですが、長い方がカッコイイと思い、わざと長いアンテナを手に入れてそれに付け替えました。

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2006年10月 7回目のFBM。参加するたびに仲間が増えていきました。この年が一番たくさん306が並んだ年だと思います。

 その他、途中一度Speedlineの15インチのアルミホイールを履かせてみたり、マフラーを交換してみたりしましたが、いずれも気に入らなくてすぐに(多分1ヶ月以内に)純正に戻してしまいました。

FBM

 306に乗るようになってから、毎年10月に車山高原で行われるFrench Blue Meetingに皆勤しています。特に何がある、何かをするというイベントではないのですが、初めて参加したときから何となくその雰囲気が好きになってしまい、毎年雨が降っても行かないと気がすまなくなりました。
 WEBを通して知り合った全国の306乗りな人々と出会える貴重な場でもあり、急激に仲間が増えて、ある年からは大勢で近所にロッジを借りて、前夜から宴会付きの泊まりで行くようになりました。ここ数年はまた日帰りになってしまいましたが、今年は久しぶりに泊まりで行こうかと思っています。

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2005年10月 FBM名物のジムカーナに初参加。そして初優勝!

 306で参加したFBMの一番の思い出と言えば、何を置いてもやはり2005年に尽きます。前夜まで大雨が降っていたものの、当日は綺麗な秋晴れ。ジムカーナ会場は例年よりも水たまりが大きくなっていました。ふとした思いつきでエントリーしてみたら、優勝してしまいました。優勝と言っても、一番タイムが良かったわけではなく、設定タイムに一番近かった、というだけ。しかし優勝賞品はなんとパリ旅行でした。人生で一番大きなものを当てた日です。それもこれも306のおかげ(^^;

スキー

 306ではスキーにも良く出かけました。FFの普通車で特に雪道に強い車ではないのですが、スタッドレスを履いてしまえば、積雪していてもたいていはどこでも問題なく走れました。何度か猛烈な大雪の中を走ったこともありますが、スタックして困ったことは記憶にありません。トラクションも良くかかり、ステアリングに伝わってくる路面の感覚も分かりやすいという点で、走破性の高い車だったと思います。

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2001年1月 群馬県の沼田市にて。306で初めて行ったスキーの日も大雪でした。

 最初の頃はルーフキャリアを付けていたのですが、その後時代とともにスキー板が短くなるにつれ、板も室内積みするようになりました。3人乗車までなら、リアシートを片側(6:4の4の方)倒してしまえば、170cm程度のスキー3本くらいは余裕で積めてしまいます。ブーツや着替えなど入れても十分な積載量がありました。
 それもこれも、最近の車ではまず見かけない、トレーリングアーム形式のリアサスによってホイールハウスの出っ張りが小さいため、荷室の幅方向の広さがこのクラスの車にしては非常に広いところから、この積載量の大きさが実現されているのだと思います。こういう点でも非常に実用性を重視した秀逸なデザインの車でした。

その他の旅行

 306で行った最西端は愛知県、北端は秋田県ですがもうすぐ青森というあたりまで行きました。東は銚子、南は伊豆あたりまでだと思います。一番の長距離旅は2007年のゴールデンウィークに東北縦断旅行をしたとき。秋田、宮城、山形などを巡りました。3日間で1,550km程度でしたが、これが1回の行程としては最長旅行記録です。

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2007年5月 宮城県牡鹿半島。海の向こうに見えるあたりが女川。

 特に宮城県では牡鹿半島から松島まで海岸線を旅しました。今年3月の地震と津波で壊滅的な被害を受けた地域です。その日泊まった追分温泉は山の中なので、大きな被災はしてないようですが、今も避難所となっており営業はしていないそうです。復旧を祈ってやみません。また近いうちに東北旅行をしたいと思っています。
 ちなみに、この時は4人乗っけていましたが、往路で瞬間的に過去最高の燃費14km/L以上を記録しました。

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2007年6月 ウェットのヒーローしのいサーキット爆走中。

 あ、あと忘れてはならないのはサーキット走行。2006年と2007年の2回、栃木県のしのいサーキットで行われたAPR主催の走行会に出たことがあります。ビギナーズクラスとして。ヘルメット被っただけで車は一切いじらずドノーマルのまま。特に2007年は雨の中行われたのですが、クラス2位という成績を収めました。ウェット・コンディションで全体のタイムが遅くなったのが幸いしたのだと思いますが、私の腕のおかげもあったはず。

 サーキット走行はなかなか面白い体験でしたが、この2回で満足してしまい、かつ306が壊れてしまいそうな気がしたので、それ以来引退しました(^^;

故障歴・事故歴

 幸いと言うべきか、306が優秀だったと言うべきか、大きな故障は全くなく、特に走行不能になることは1度たりともありませんでした。最も大きな故障と言えば、3年ほど前にエアコンが壊れたことだったと思います。その他、細かい部品はその都度交換してはいますが。

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2009年7月 河口湖の湖畔。雲が渦巻いてるあたりに富士山があるはず。

 ただし特に弱かったのが燃料系。燃料ポンプは異音がしていたために交換しています。実はこの異音は納車後かなり早い段階で発生していたのですが、私は全く気づかず、原工房の担当メカさんに指摘されて発覚。2年以上経過していましたがクレームで交換してもらいました。さらに、リコールで燃料ホースを交換中に燃料タンクが割れているのが発覚したこともありましたっけ。なんだかんだで燃料系は総取っ替えしています。

 しかし、いずれも大事に至る前に発見されたために、運転している私には何の影響もなく、故障の全くない信頼性の高い車だった、という印象しかありません。

 そういえば、306や同世代の206では鬼門と言われていた、ATも一度もトラブルはありませんでした。エマージェンシーモードに入ったことすらありません。走行距離は大したことありませんが、都内のストップアンドゴーがほとんどだったことを考えると、ATへの負荷はそれなりに大きかったと思います。

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2011年7月 5回目の車検完了。まだまだ元気に走るのですが...

 事故は一度だけあります。2002年の夏のことで、山道走行中の単独事故でした。修理には約2ヶ月、費用は100万円以上かかりました。しかしこの事故直後も自走することはできたのでそのまま帰ってこられましたし、もちろん乗員にケガは全くありませんでした。費用から分かるように修理はそれなりに大手術でした。
 その後しばらく後遺症と思われる、スタビライザの異音に悩まされていたのですが、原工房さんの地道な調査によってすぐに完治。その後は全く問題ありません。

さよなら306

 10年10万キロを目指して乗って来ましたが、10年の方はクリアしたものの、10万キロは未達に終わりました。でも、距離が伸びることはなくても、これが私なりの車とのつきあい方なので仕方がありません。
 本日時点での走行距離は約84,000km。新車登録から11年と2ヶ月が経過しています。生涯燃費は9.7km/Lと、街乗り短距離走行が多かったわりには、燃費はなかなかの数字ではないかと思います。車体が1,200kg弱と比較的軽かったのが効いてるのかも。306に2Lのエンジンはややオーバーパワーだったように思います。
 とにかく、とてもよく走り、とても便利で、カッコイイ車です。

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2011年5月 那須のキャンプ場で。隣は同時期納車の306仲間だったながしまさんの新車、シトロエンDS3

 大げさではなくこの10年の私の生活の多くの部分を占めていたり、そのきっかけを作ってくれたのはこの306でした。思い出はまだまだあるのですが、キリがないのでこの辺にしておこうと思います。

 306のラストランは明日。我が家から新車207SWが待つ原工房さんまでのわずか10kmほどの道のりです。