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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

FA31mmのフード問題

 明るい標準レンズとして、その画角と距離感、そして描写性能がとても気に入って使っているFA31mm F1.8AL Limitedですが、実用上の大きな問題点が一つだけあります。それは、レンズ先端のほとんど取って付けたような小さな固定式のフードです。特にAPS-Cサイズのデジタルで使うときには全く深さが足りませんし、フィルムで使う場合にも役に立ってるのかはなはだ疑問です。

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 実際にこのレンズを使っていると、びっくりするくらいフレア気味になることが希にあります。たいていの場合は極端な逆光でも問題ないので、特に逆光に弱いレンズとは思わないのですが。そうでなくても、しっかりしたフードがないと前玉が汚れやすいですし、何かにぶつけて前玉を傷をつけてしまう危険も高いです。私は保護フィルターを使わない派なので特に気になります。

 ネットでいろいろ情報を探っていると、同じことを考えている人は多数いると見えて、このFA31mmのフードをAPS-Cの画角に合わせて延長する方法をいろいろと見つけることが出来ました。例えばこことか。そのまま必要な部品をネットでポチり真似てみることにしました。

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 まずはこれがオリジナルの状態。前玉の上下に申し訳程度の"つば"が出ているだけ。超広角レンズじゃないのに。うまく合いそうな市販のフードを見繕って付けようにも、固定式の役に立たないフードが邪魔になります。ちょっと工夫が必要です。

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 FA31mmのフードを延長するにあたって必要なものはこの3つのパーツ。八仙堂というネットショップで売っているアダプターリングと汎用フードです。写真の右から58mm径のオス−オス継ぎ手リング、真中がやはり58mm径のメス−メス継ぎ手リング、そして左が58mm径の汎用標準フードです。

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 使い方というか組み立ては超簡単。これら3つの部品を順番に繋げてしまえば、FA31mmF1.8AL LimitedのAPS-Cデジタル用フードのできあがりです。それそれアルミ製で塗装もしっかりしているし、滑り止め加工もしてありつつ、あまり模様が目立つこともなく、質感は悪くありません。ネジの加工もちゃんとしています。

 では順番につけていきましょう。
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 まずは二つの継ぎ手リングを取り付けます。レンズはフィルター用にメスねじ切ってあるので、まずはオスーオスのリングを一番奥につけます。この継ぎ手リングの厚みは一つ当たり約5mm、二つで約10mm。これでフード用のネジを"つば"の前まで持ってくることが出来ました。ちなみに、この継ぎ手リング二つだけでも真横からの不要な光を遮るので、フードとしての効果はそれなりにありそうです。
 この部分には、八仙堂の継ぎ手リングを使う以外にも、枠の分厚いクロースアップレンズの枠だけ使う(レンズは取り外してしまう)という方法もあるようです。

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 そして汎用フードをさらにネジ込みます。58mm径のネジ込みフードなら、何でも付くので、深さと形状さえうまく合うものがあれば、このフード本体は何でも良いはず。
 仕上がりを見ると、本当にこんなに深くてケラレないのか?と思いますが、K-5の100%ファインダーやライブビューで確認したり、試しに実写してもケラレはありませんでした。一方でMZ-S(=フィルム=フルサイズ)に装着してファインダーで確認したところ四隅が盛大にケラレています。ということは、K-5やK-xで使うには深すぎず、浅すぎず、ちょうどいい長さに仕上がっていると言えそうです。

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 ちなみにこのフードをつけた状態でも、純正のかぶせ式キャップをつけることが出来ます。本体に直接つけるよりちょっと緩めなのですが、落下を心配をするほどではありません。ただしこのまま専用のポーチに収納することは出来なくなります。持ち運び方法やバッグ内への収納方法は考える必要があります。常にこの延長フードをつけっぱなしにするか、必要なときだけつけるようにするか...。

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 もちろん、フードと継ぎ手リングの内側はしっかりと反射防止加工と塗装がされていますので、フードをつけたらかえってフレアっぽくなって状況が悪化した!なんてことはなさそうです。

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 唯一心配していたのが外装色。私のFA31mmF1.8AL Limitedはシルバー仕様ですし、K-5ボディも同じくシルバー。しかし継ぎ手リングもフードは外装色は黒しかありません。が、上の写真を見ての通り、意外に違和感ありません。というより、むしろ全体が銀ずくめになるより、このほうが引き締まって良いと思います。
 標準レンズのわりには、まるで中望遠レンズのように全長が長くなってしまいましたが。重量の増加はごくわずかですし、何よりお値段は合計で2,600円と、よくある純正のプラスチック製フードなどより安いくらいです。持ち運びの利便性や付け外しの手間などありますが、試してみる価値は大いにあると思います。

 さて、レンズ保護効果は確実として、フレア防止にはどのくらい効果があるでしょうか? 確認しようにも、わざとフレアが起こるような条件を捜すというのも意外に難しいのですよね。そのうち機会があったら撮り比べしてみたいと思います。