酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

桧原湖でワカサギ釣り

 1日目からの続きです。アルツ磐梯でスキーをした翌日はやっぱりスキー... ではなくて、今回は趣向を変えて翌日は別の遊びをすることにしました。厳冬の今シーズン、雪山でしかできないことと言えばいろいろありますが、その中でも今回はワカサギ釣りに挑戦してみることにしました。宿のある裏磐梯エリアは約110年前の磐梯山噴火でできた湖がたくさんあります。その中で最大の桧原湖は1月中旬から全面凍結し、ワカサギ釣りが楽しめます。

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 今回の同行友人含め、4人全員ともワカサギ釣りはおろか釣りも滅多にやらない完全素人です。なので、もちろんワカサギ釣りツアーを企画している地元の業者さんを利用しました。事前に宿を通してアウトドアスポーツクラブ バックスさんの「午前ワカサギ釣り&唐揚げ体験コース」を予約済みです。料金は\5,600なり。これに遊漁券\700がプラスされます。
 朝食を食べて慌しくチェックアウトし、車で10分ほどの駐車場に8時半に集合。ここで車を置いて桧原湖へと向かいます。スノーモービルで。と言っても、自分で運転するわけでもなく、かと言って運転手+4人も乗れる大型スノーモービルがあるわけでもなく、何回かに分けてピストン輸送するのかと思えば...

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 その答えはこれでした。駐車場にやってきた大型のスノーモービルの後ろには小さなボートのようなものがつながっています。これに4人乗っけて雪の中を引っ張られて桧原湖へと向かうわけです。なるほど、そう来たか! その絵を想像するとなんか笑ってしまいますが、これ超楽しそう!

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 スタートに少し手こずりましたが、動き出せば快調そのもの。雪深い森の中の道なき道をスノーモービルに引かれて進んでいきます。雪まみれになり、吹きすさぶ風に当たるのですが、寒さも感じないほど超面白いです。途中にちょっとしたアップダウンがあったりして、下手なジェットコースターよりも楽しめます。

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 そして最後に急な下り坂を一気に降りたところで、突然視界が開けたと思えば、そこはもう桧原湖の上。湖面の氷の上には深い雪が積もっていて、そうといわれなければ気づかないような状態です。少し先には小さなテントが立ち並んでいます。恐らくみんなワカサギ釣りをしている人々と思われます。

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 で、到着したのはこんなところ。ドームと呼ばれているバックスさんのワカサギ釣り小屋です。これ、湖面凍結後に建てたのではなくて、実は湖面に浮かぶ船になっているそうです。船ごと湖面が凍結した後に、桧原湖の水抜きが行われ水位が下がったことにより傾いてしまっているとのこと。
 一度傾き修正のために船のまわりの氷を切ったそうで、ドームへの出入りは決められた通路(橋の上)を通らないと、水に落っこちてしまうそうです。クレバスみたいなもんでしょうか。大変危険です。が、それ以外のところは厚い氷で覆われていて、飛んでも跳ねてもビクともしません。ちなみに私たちが利用した翌日に、再度ドームの傾き修正が行われたようです。

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 ドームの中はストーブが炊かれていてとても暖かいです。で、肝心の釣り場はこんな感じになっていました。氷に丸い穴を開ける... ということはなく、あらかじめ木枠で囲まれた中に湖面が見えています。
 つり竿は写真にあるようなマウス型の電動ワカサギ釣り専用リール。竿の長さはわずか20cmほど。仕掛けはすべて用意されており、6個の針がついていました。そこに餌となる小さな虫をくっつけるところから始めます。
 餌をつけ終えたらいよいよしたら仕掛けを湖に沈めます。糸の長さは15mほどだそうで、このポイントにちょうどいい長さにあらかじめ設定されています。仕掛けが完全に沈んだらあとは時々竿を動かして誘いながら、竿の先を見つめてじっと当たりがくるのを待ちます。
 と、この辺は夢中になっていたので写真がまったくありません(^^;

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 で、ワカサギ釣りは当たりが非常に微弱なので、それを見極めるのが難しいです。最初は、私がジッと竿先を見つめていても、まったく変化に気づかず、ガイドさんに「いま当たりきてましたよ」と指摘されてしまう始末。でもしばらくするうちに掴めてきました。当たりがキタ!と思ったらすかさず竿をあげて合わせます。
 うまくかかっても、ワカサギの力は小さいので、ぐいぐい引っ張られるようなこともありません。糸がプルプルと震えていれば何かかかっているはず。マウスの巻き上げスイッチを入れてワクワクしながら仕掛けが上がってくるのを待ちます。
 記念すべき1尾目は、その後意外にすぐに釣れました。上の写真はExifによると9時12分となっています。それからは次第に勘とコツを掴み、面白いようにコンスタントに釣れ始めます。この分なら期待できそう。とりあえず二桁を目指したいところです。他の友人達もペースに若干ばらつきがあるのですが、釣れています。これは幸先良い!後でわずかな天ぷらを巡って取り合いをしなくて済みそうです。

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 上の写真はExifによると10時22分。およそ1時間でこれだけ釣りました。が、この後から途端にあたりが来なくなってきました。下を向いてじっと竿先を見てるとそれだけで疲れてきます。集中しているつもりでも、疲れてきて実はわずかな当たりを見逃しているのかも。ペースは極端に落ちてしまい、結局最後の30分で釣れたのは1尾だけ。私は最終的に大小様々で計9尾を釣り上げました。正確に数えていませんが4人で合計30尾弱をつり上げたと思われます。何とか天ぷらの体裁は整いそうです。

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 お昼少し前、外に出てみると雪が強くなっていて、辺り一面真っ白な幻想的な世界が広がっていました。そんな氷上をあとにして湖畔の小屋に移動します。行きに乗って来たスノーモービル+ソリは氷上では4人乗るとどうしても発進できず、ソリを牽くのを諦めて、2回に分けてスノーモービルのみでピストン輸送。途中深い雪の中にスノーモービルごと半分埋もれたりしながらも、何とか到着です。

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 天ぷらは誰かが揚げてくれるのかと思えば、そこまで自分でやるのがこの体験コースのメニューとなっているようです。ガイドさんから一通り説明を受けながらワカサギの天ぷらを作り始めます。必要なのは油と天ぷら粉+片栗粉と、後は薬味だけ。まずは衣がちゃんとつくようにワカサギ表面のの"ぬめり"をとります。普通は塩もみなどをするところですが、ここでは外に降り積もってる天然雪でやると良いとの指示。どこまでもアウトドア仕様です。

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 衣をつける直前のワカサギ。キラキラしていて綺麗です。釣りたてで新鮮!ちなみに小さな魚なので、捌いて内臓を取り出したりは一切しません。そのまま丸ごと揚げてしまいます。

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 ちょうど良い温度になった油におおよそ5尾ずつくらいの割合で揚げていきます。うーん、食べるのが待ち遠しい!

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 と言うことで天ぷらの完成です。これは釣れた中でも大きいワカサギだけをを選んで揚げたものです。手前のはひときわ大きいですが、残念ながら私が釣ったものではありません、友人が釣り上げたときに「わか子さん」と名前をつけていました。名前なんかつけると情が移って食べられなくなる... なんてことは全くなく、美味しく揚がりました。ちなみにわか子さんは卵を抱いていたので本当に雌だったようです。そのほかにも卵を抱いているワカサギ(無名)は何尾かありました。

 揚げたワカサギは抹茶塩、ポン酢、山椒、焼肉のタレなどをつけて頂きました。やはり塩が一番美味しいですが、意外に焼肉のタレもいけました。全部食べても満腹になるほどではありませんが、自分で釣ったワカサギを、釣れたて&揚げたてで食べるのは本当に美味しいです。出来ればこれこそ日本酒をちびちびやりながら食べたいところでしたが、後々の運転があるのでノンアルコール・ビールで我慢しました。

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 天ぷらを食べた後は、またスノーモービルに牽かれて車まで戻りました。小屋を出てスノーモービルに乗るまでのわずかな間に、深いパウダーに捕まり、ズボッと膝上まで埋まってしまいました。そのままでは体が動かずラッセルも出来ません。なんとか固い部分によじ登って遭難を免れました。雪の中でもがいて、冷たいのも何もかも忘れてひたすら爆笑してましたが。雪遊びって本当に楽しいです。世界有数の大都市、東京からわずか3時間でこんなところに来られるなんて、日本は本当に素晴らしい!

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 初めてのワカサギ釣り体験でしたが、期待以上に面白かったです。桧原湖周辺というか裏磐梯には他にもスノーシュートレッキングやスノーモービルで行く林間ツアーなんかも楽しめるようです。もちろん冬だけでなく、春や夏の遊びもたくさんあるはず。スキー三昧もいいですが、スキー以外の遊びを織りまぜる泊まりがけ旅行も良いですね。企画してくれた幹事さんの才覚に感謝です。


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