酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

お伊勢参り

 鈴鹿でF1をたっぷり楽しんだ後、白子駅から私たちが乗ったのは、名古屋とは逆方向の鳥羽行きの特急でした。翌11日は体育の日で休日。せっかくなのでもう一日遊んで帰ることにしました。
 今夜の宿は鳥羽駅からクルマに乗って約30分。志摩に近い海沿いの小さな町、相差町のある民宿です。わざわざここまでやってきた目的は、ズバリ「海の幸で宴会!」のためです。

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あったか民宿 さわ栄

 決勝が終わってシャトルバスに乗り白子駅に着いたのが午後6時過ぎ。鳥羽行きの特急に乗って鳥羽に着いたら午後7時半になっていました。本来宿での夕食は午後6時からなのですが、班長さんがぬかりなく連絡済み。F1なら仕方がないということで待っていてもらいました。
 鳥羽駅から民宿までは思ったより遠くて、暗い山道を車で走ること30分(宿の送迎車です)。周囲は真っ暗ですが何となく海辺の空気を感じたところに目的地はありました。着いてみれば民宿とは思えない豪華な建物。普通に旅館と言った方が良さそうです。到着したらとるものもとりあえず食事です。

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 いきなり舟盛りです。鯛と平目のお刺身がたっぷり。エンガワや肝、皮の酢漬けなどの小鉢もあります。いきなり大物の登場に一同ウオー!っと叫んでしまいました。
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 続いて出てきたのはアワビ。一人一皿です。見るからに新鮮で旨そう。
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 さらに伊勢エビ!一人一尾です。まだピクピク動いています。身もたっぷり。
 お刺身はそのまま生で食べるだけでなく、しゃぶしゃぶも楽しみました。一人用の小さなしゃぶしゃぶ鍋があって、そこで自由に新鮮な魚貝のしゃぶしゃぶが出来ます。いくら美味しいお刺身も、そればかりだと飽きてしまいますから、これは良いアイディアです。ちなみに、写真は貼ってませんがイカもいただきました。

 翌朝のご飯は昨夜舟盛りにしてあった鯛のお頭の煮付けや、伊勢エビのお頭のあら汁などが出てきました。美味しい食材はどこまでも食べ尽くせます。

 わずか一晩の短い滞在でしたが、評判通り食べ物はとても美味しく、部屋もきれいで清潔。とても民宿とは思えない立派な建物。でも、どうやら家族経営らしい感じもうかがえて、とても気楽に過ごせます。お風呂が温泉じゃないのは惜しいですけど。

 午前9時半、再び鳥羽駅まで送ってもらっていよいよ伊勢神宮を目指します。

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伊勢神宮

 電車で伊勢神宮に行く場合、宇治山田駅を利用するのが一般的だそうですが、私たちは距離的に一番近い五十鈴川駅で降りました。特急も止まるし近いのだから問題ないはず。確かに駅前は閑散としていましたが、ちゃんとタクシーもいました。乗ったタクシーの運転手さんによると、この連休は車がものすごく混んでいるとのこと。少々遠いですが裏道を抜けてもらい、内宮前に到着です。

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 鳥居をくぐって五十鈴川にかかる宇治橋を渡って境内へ。さすが神社の中の神社とあって、非常に広大です。実は伊勢参りにきたのはこれで3回目だったりします。

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 順路に従ってぶらぶらと散歩気分。神苑あたりは砂利の照り返しもあって日差しが暑く感じますが、第一鳥居を過ぎたあたりからは鬱蒼とした木々に囲まれて荘厳な雰囲気になってきます。写真は内宮に三つあるお宮のうちのひとつ、風日祈宮です。その名の通り、風の神様が祀られています。

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 そして敷地の一番奥にある御正殿。内宮のご本体です。参拝の人で階段は埋め尽くされ順番待ちになっていました。これはかなり時間がかかりそうと思ったものの、意外に流れは早く、すぐに参拝できました。それにしても周囲を囲む木々の高いことといったらありません。

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 御正殿の裏を回っていくと最後にたどり着いたのが荒祭宮です。天照大神荒御霊の別宮だそうです。ここも小さな行列が出来ており、いろいろな人がいろいろな思いを持ってお参りしていました。もちろん私もその一人。江戸時代、人生に一度きりのお伊勢参りで、一生分の感謝とお願いをした人々のような気持ちで。またいつか来られるかもしれませんが。

 内宮をほぼ一周して再び宇治橋へ。外宮のお参りを省略してしまいましたが、今回のお伊勢参りはこれで終了です。

おはらい町・おかげ横町

 宇治橋大鳥居の脇にずらっと土産物屋さんや食べ物屋さんが並んでいます。古い町並みの風情が再現されていてとても良い感じ。人出が多くて混雑していました。ここをずんずんと歩いて行きます。

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 と、いきなりとあるお店に吸い込まれてしまいました。店頭で生地ビールを売っていたのです。ジョッキではなくてプラスチックカップでしたが一杯500円とリーズナブル。濃い濁ったビールで味わいは猛烈にフルーティ。地ビールらしい味です。ビール片手にお伊勢さんの門前町の散歩は続きます。

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 さらにしばらく歩くと、またまた魅惑的なお店を発見。酒屋さんなのですが、店の奥にカウンターがあって立ち飲みというか、角打ちができるようになっています。一同何も言わずに吸い込まれていき、勝手にお酒を注文。私はひやおろしを頂きました。いや、美味いです。お伊勢参りで浮かれて大騒ぎした江戸時代の人々のようにはしゃいでしまいます。

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 もっと進むと、赤福の本店が見えてきました。おはらい町の中でもひときわ古くて大きな建物です。人だかりもすごくて、行列が出来ていました。甘いものでも食べてちょっと一休みしたい気持ちもありましたが、とりあえずここはパス。

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 赤福本店のすぐ目の前におかげ横町の入り口があります。ここはいわば江戸時代のテーマパークのようなものだそうで、建物類は当時の様子を再現しているそうです。芝居小屋みたいなものもあったり。でも、なんかねぇ。ちょっと違う気がするんですよね。いや、考証がどうのというわけではなく、なんか雰囲気が。うまく言えません。
 と、そんな微妙な気持ちになってしまったので、あまり深入りせずにそうそうに出てきてしまいました。ふたたびおはらい町に戻って、昼食を食べられるところを探します。

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 どこも混んでいましたが、やっと見つけた一軒。中に入ってみると、飾り気もなく普通の食堂といった雰囲気です。でも観光客相手なのは間違いありません。意外に席数も多く、座敷に入れました。従業員も割烹着を着たおばあちゃんばかり。それでも「一番うまい伊勢うどん」が売りのようです。
 事前にいろいろな噂を聞いていた伊勢うどんですが、ここで食べたものはとても美味しかったです。っていうか、前にも食べたことあるのですが。

 ということで、F1を見て、海の幸で宴会をやって、お伊勢参りし、美味しい地酒を飲み、伊勢うどんも食べられました。今回のF1の旅のおまけみたいな一日。、滞在時間はわずかでしたが、時間をゆったり使いいろんな意味で満腹感でいっぱいです。


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