酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

PENTAX K-5

 さて、この秋のデジタルカメラ新製品の本命(個人的にです^^;)となるPENTAX K-5がようやく発表されました。この製品はK-7の後継機となります。おおむね事前にリークされていた内容と変わりはありません。K-7と同じボディを使用し、CMOSセンサーを新しくするなど、言ってみればK-7 Superという名前でも納得してしまうような製品です。
 が、それはアップデート点が少ないという意味ではなく、K-7の優れたコンセプトと設計の完成度の高さを維持しつつ、K-7の弱点、欠点を丁寧につぶしてきた、「プレミアム・スモール」の完成形と言えそうです。
2010092201
 写真を見ての通り、外装は全くほぼ完全にK-7のままで、ロゴが1文字変わっただけに見えます。大きなアップデート点はCMOSセンサーが変更になったこと。14Mのサムスン製から16Mのソニー製になりました。映像処理エンジンはPRIME IIのままです。ですので、ほぼCMOSセンサーの変更のみによって、高感度対応になったり、RAWが14bit化したり、連写速度が上がったりしています。

 その他、高感度NRの設定自由度が上がったり、HDRが手持ち撮影対応になったり、新しいカスタムイメージやデジタルフィルターが追加になったりしています。これらはもしかしたらFWアップデートである程度はK-7でも実現できるのではないかと思います。が、技術的な面と営業的な面から実現されるかどうかは分かりません。

 言葉でずらずら書いても何なので、詳細仕様の比較表を作ってしまいました(恐らくPCじゃないと正しく見えないかも知れません)。K-5とK-7で微妙に仕様表の構成が違っていたのですが、K-5に合わせてあります。主なK-5のアップデート点は赤字にしてあります。

 
K-5
K-7
有効画素数 約1628万画素 約1460万画素
撮像素子 23.7×15.7mmサイズCMOS、総画素数 約1693万画素 23.4×15.6mmサイズCMOS、総画素数 約1507万画素
記録サイズ
(画素数)
静止画 JPEG (1) 16M:4928×3264ピクセル、 (2) 10M:3936×2624ピクセル、 (3) 6M:3072×2048ピクセル、 (4) 2M:1728×1152ピクセル
RAW(16M):4928×3264ピクセル
JPEG (1) 14M:4672×3104ピクセル、 (2) 10M:3936×2624ピクセル、 (3) 6M:3072×2048ピクセル、 (4) 2M:1728×1152 ピクセル
RAW(14M):4672×3104ピクセル
動画 (1) Full HD:1920×1080 (16:9) 、 (2) HD:1280×720 (16:9)、 (3) VGA:640×480 (4:3) (1) 0.9M:1280×720 (16:9)、 (2) 1.6M:1536×1024 (3:2)、 (3) 0.3M:640×416 (3:2)
ファイル形式 静止画 JPEG(Exif2.21)準拠、DCF2.0準拠、RAW(独自/DNG) JPEG(Exif2.21)準拠、DCF2.0準拠、RAW(独自/DNG)
動画 Motion JPEG(AVI)
(1) Full HD: 25fps、 (2) HD: 30fps/25fps、 (3) VGA: 30fps/25fps
Motion JPEG(AVI) 30fps
画質 RAW(14bit):PEF、DNG
JPEG:★★★★(プレミアム)、 JPEG:★★★(S.ファイン)、 ★★(ファイン)、 ★(エコノミー)
RAW(12bit):PEF、DNG
JPEG:★★★★(プレミアム)、 JPEG:★★★(S.ファイン)、 ★★(ファイン)、 ★(エコノミー)
カスタムイメージ 鮮やか、ナチュラル、人物、風景、雅、ほのか、モノトーン、 リバーサルフィルム、銀残し 鮮やか、ナチュラル、人物、風景、雅、ほのか、モノトーン、 リバーサルフィルム
感度(標準出力感度) AUTO/ISO100〜12800
(1EVステップ、1/2EVステップまたは1/3EVステップ)、カスタム設定により拡張ISO80〜51200使用可能、バルブ時はISO1600まで
AUTO/ISO100〜3200
(1EVステップ、1/2EVステップまたは1/3EVステップ)、カスタム設定により拡張ISO100〜6400使用可能、バルブ時はISO1600まで
高感度ノイズ低減 AUTO/カスタム/弱/中/強/オフ 弱/中/強/オフ
記録媒体 SDメモリーカード、SDHCメモリーカード SDメモリーカード、SDHCメモリーカード
ホワイトバランス オート、太陽光、日陰、曇天、蛍光灯(D:昼光色、N:昼白色、 W:白色、L:電球色)、白熱灯、ストロボ、CTE、マニュアル、モニター確認による設定(3種)、色温度設定(3種)、撮影画像設定 ※微調整可能 オート、太陽光、日陰、曇天、蛍光灯(D:昼光色、N:昼白色、 W:白色、L:電球色)、白熱灯、ストロボ、CTE、マニュアル、色温度設定(3種)、撮影画像設定 ※微調整可能
ファインダー ペンタプリズムファインダー ペンタプリズムファインダー
フォーカシング
スクリーン
ナチュラルブライトマット III フォーカシングスクリーン(交換式) ナチュラルブライトマット III フォーカシングスクリーン(交換式)
視野率、倍率 約100%、約0.92倍(50mmF1.4レンズ、∞) 約100%、約0.92倍(50mmF1.4レンズ、∞)
視度調節機能 約−2.5〜+1.5m−1 約−2.5〜+1.5m−1
画像モニター 3.0型TFTカラーLCD、広視野角タイプ、明るさ調整機能付、色調整機能付、ARコート 3.0型TFTカラーLCD、広視野角タイプ、明るさ調整機能付、色調整機能付、ARコート
ドット数 約92.1万ドット 約92.1万ドット
ライブビュー 撮像素子によるTTL方式、視野率約100%
拡大表示(AF時:2x、4x、6x/MF時:2x、4x、6x、8x、10x)
グリッド表示(16分割、黄金分割、スケール)、白とび黒つぶれ警告表示、ヒストグラム表示
撮像素子によるTTL方式、視野率約100%
拡大表示(AF時:2x、4x、6x/MF時:2x、4x、6x、8x、10x)
グリッド表示、白とび黒つぶれ警告表示、ヒストグラム表示
ライブビューフォーカス方式 コントラスト検出+顔検出/コントラスト検出/位相差検出 コントラスト検出+顔検出/コントラスト検出/位相差検出
プレビュー方式 光学プレビュー/デジタルプレビュー 光学プレビュー/デジタルプレビュー
電子水準器 2軸(左右、上下)、自動水平補正 1軸(左右)、自動水平補正
構図調整 シフト±1.5mm、回転±1° シフト±1mm、回転±1°
再生機能 1画像、2画面、4画面、9画面、16画面、36画面、81画面、 拡大(最大32倍まで、スクロール可、クイック拡大可)、回転表示、 フォルダー表示、スライドショウ、ヒストグラム、リサイズ、トリミング、 白飛び黒つぶれ警告表示、縦位置自動回転、詳細情報表示、 著作権情報表示、カレンダー表示、インデックス表示 1画像、2画面、4画面、9画面、16画面、36画面、81画面、 拡大(最大32倍まで、スクロール可、クイック拡大可)、回転表示、 フォルダー表示、スライドショウ、ヒストグラム、リサイズ、トリミング、 白飛び黒つぶれ警告表示、縦位置自動回転、詳細情報表示、 著作権情報表示、カレンダー表示、インデックス表示
デジタルフィルター トイカメラ、レトロ、ハイコントラスト、色抽出、ソフト、トゥインクル、フィッシュアイ、カスタム  再生時のみ:モノトーン、カラー、デッサン、水彩画、パステル、スリム、HDR、ミニチュア、ポスタリゼーション、ベースメイク、カスタム トイカメラ、レトロ、ハイコントラスト、色抽出、ソフト、クロス、フィッシュアイ、カスタム  再生時のみ:モノトーン、カラー、水彩画、パステル、スリム、HDR、ミニチュア、ベースメイク、カスタム
オート
フォーカス
フォーカス方式 TTL位相差検出式(SAFOX IX+)11点測距、スーパーインポーズあり TTL位相差検出式(SAFOX VIII+)11点測距、スーパーインポーズあり
フォーカスモード シングルAF(AF.S)、コンティニュアスAF(AF.C)切り替え可能
AF.Sはフォーカス優先・レリーズ優先切替可、AF.Cはフォーカス優先・コマ速優先切替可
シングルAF(AF.S)、コンティニュアスAF(AF.C)切り替え可能
測距点切替 (1) AUTO:全測距点の距離情報からカメラが自動判断
(2) SELECT:任意の測距点を選択可能
(3) SPOT:中央の測距点に固定
(1) AUTO:全測距点の距離情報からカメラが自動判断
(2) SELECT:任意の測距点を選択可能
(3) SPOT:中央の測距点に固定
AF補助光 可能 可能
手ぶれ
補正機能
方式 撮像素子シフト方式 撮像素子シフト方式
有効補正範囲 最大約4EV ※レンズの種類や撮影条件によって異なります 最大約4EV ※レンズの種類や撮影条件によって異なります
ダストリムーバル 超音波振動による撮像素子クリーニング機能、ダストアラート機能付き 超音波振動による撮像素子クリーニング機能、ダストアラート機能付き
露出制御 測光方式 TTL開放77分割測光、中央重点測光、スポット測光 TTL開放77分割測光、中央重点測光、スポット測光
露出範囲 EV0〜22(感度:ISO100、50mmF1.4レンズ) EV0〜22(感度:ISO100、50mmF1.4レンズ)
露出補正 ±5EV ±5EV
AEロック ボタン式 ボタン式
露出モード (1) グリーン、(2) プログラム自動露出、(3) 感度優先自動露出、(4) シャッター速度優先自動露出、(5) 絞り優先自動露出、(6) シャッター速度&絞り優先自動露出、(7) マニュアル露出、(8) バルブ、(9) X(1/180秒) (1) グリーン、(2) プログラム自動露出、(3) 感度優先自動露出、(4) シャッター速度優先自動露出、(5) 絞り優先自動露出、(6) シャッター速度&絞り優先自動露出、(7) マニュアル露出、(8) バルブ、(9) X(1/180秒)
HDR AUTO/標準/誇張1〜3、自動位置調整(手持ち撮影対応) 標準/誇張
シャッター 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター 電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード (1) オート:1/8000秒〜30秒
(2) マニュアル:1/8000秒〜30秒(1/3EVステップ/1/2EVステップ)
(3) バルブ
(1) オート:1/8000秒〜30秒
(2) マニュアル:1/8000秒〜30秒(1/3EVステップ/1/2EVステップ)
(3) バルブ
ドライブモード 1コマ、連続(Hi、Lo)、セルフタイマー(12秒後、2秒後)、リモコン(即、3秒後)、リモコン連写、露出ブラケット(2コマ、3コマ、5コマ)、露出ブラケット+セルフタイマー、露出ブラケット+リモコン、ミラーアップ、ミラーアップ+リモコン 1コマ、連続(Hi、Lo)、セルフタイマー(12秒後、2秒後)、リモコン(即、3秒後)、リモコン連写、露出ブラケット、露出ブラケット+セルフタイマー、露出ブラケット+リモコン、ミラーアップ、ミラーアップ+リモコン
連続撮影 (1) 最高約7.0コマ/秒、JPEG(16M:★★★):約30コマまで、 RAW(PEF):約8コマまで、RAW(DNG):約8コマまで
(2) 最高約1.6コマ/秒、JPEG(16M:★★★):カード空き容量いっぱいまで、RAW(PEF):約10コマまで、RAW(DNG):約10コマまで
(1) 最高約5.2コマ/秒、JPEG(14M:★★★):約40コマまで、 RAW(PEF):約15コマまで、RAW(DNG):約14コマまで
(2) 最高約3.3コマ/秒、JPEG(14M:★★★):カード空き容量いっぱいまで、RAW(PEF):約17コマまで、RAW(DNG):約17コマまで
内蔵ストロボ ポップアップ機能付きP-TTLストロボ ポップアップ機能付きP-TTLストロボ
ガイドナンバー 約13(ISO100・m) 約13(ISO100・m)
照射角 35ミリ判換算で焦点距離28mmレンズの画角をカバー 35ミリ判換算で焦点距離28mmレンズの画角をカバー
ストロボ
シンクロ
接点 ホットシュー、Xシンクロソケット、同調速度1/180秒以下 ホットシュー、Xシンクロソケット、同調速度1/180秒以下
撮影モード (1) P-TTL自動調光、 (2) 赤目軽減、 (3) スローシンクロ、 (4) 後幕シンクロ、 (5) ハイスピードシンクロ、 (6) ワイヤレスシンクロ、 (7) 光量比制御 ※対応外付ストロボ使用時 (1) P-TTL自動調光、 (2) 赤目軽減、 (3) スローシンクロ、 (4) 後幕シンクロ、 (5) ハイスピードシンクロ、 (6) ワイヤレスシンクロ、 (7) 光量比制御 ※対応外付ストロボ使用時
記録フォルダ 標準(PENTX)/日付  標準(PENTX)/日付 
ファイル名 標準/ユーザー設定 標準/ユーザー設定
電源 (1) 専用リチウムイオン充電池D-LI90、(2) ACアダプター(別売) (1) 専用リチウムイオン充電池D-LI90、(2) ACアダプター(別売)
電池寿命 (1) ストロボ発光無し:約980枚、(2) ストロボ50%発光:約740枚 ※新品のD-LI90使用、23℃、撮影枚数はCIPA規格に準じた測定条件による目安ですが、使用条件により変わります。(3)再生時間…約440分 (1) ストロボ発光無し:約980枚、(2) ストロボ50%発光:約740枚 ※新品のD-LI90使用、23℃、撮影枚数はCIPA規格に準じた測定条件による目安ですが、使用条件により変わります。(3)再生時間…約440分
外部インターフェース USB2.0(ハイスピード対応)/AV出力端子、外部電源端子、外部レリーズ端子、Xシンクロソケット、HDMI出力端子、ステレオマイク入力端子 USB2.0(ハイスピード対応)/AV出力端子、外部電源端子、外部レリーズ端子、Xシンクロソケット、HDMI出力端子、ステレオマイク入力端子
マウント ペンタックスバヨネットKAF2マウント(AFカプラー・情報接点・電源接点付) ペンタックスバヨネットKAF2マウント(AFカプラー・情報接点・電源接点付)
適合レンズ KAF3マウントレンズ、KAF2マウントレンズ(パワーズーム対応)、 KAFマウントレンズ、KAマウントレンズ KAF3マウントレンズ、KAF2マウントレンズ(パワーズーム対応)、 KAFマウントレンズ、KAマウントレンズ
外形・寸法 約131(幅)×97(高)×73(厚)mm (突起部を除く) 約130.5(幅)×96.5(高)×72.5(厚)mm (突起部を除く)
質量(重さ) 約740g(電池、SDカード込み)、約660g(本体のみ) 約750g(電池、SDカード込み)、約670g(本体のみ)

 目立つのはやはり高感度対応と連写速度です。ただしデータ量が大きくなったために、バッファサイズかもしくはSDカード書き込みの制限によって、連続撮影可能枚数がK-7より減ってしまっています。あと、これに加えてAFセンサーがマイナーチェンジを受けている点もポイントです。どの程度改善しているかは実機を触らないと分かりませんが。
 気になるのは重量が10g軽くなっていること。サイズのほうは見かけ上0.5mmずつ大きくなっていますが、これは恐らく表記基準の問題と思われます。が、重量の10gの差というのは、なにか明確な差があるのではないかと思われます。たかが10g、されど10g。
 一方、不思議なことに電池の持続性能はまったく同じとなっています。変更したCMOSセンサーはほぼ消費電力が同じで、かつ周辺回路やメカ部も同じということなのでしょう。
 また、表には現れていませんが、ライブビュー時のコントラストAFの性能がかなり改善しているそうです。K-7のコントラストAFの速度は、実用にはちょっと厳しいものがありましたので、これはライブビューを使う人には大きいかも知れません(私は使いませんが)。

 ということで、K-7の弱点をほぼつぶしてきたK-5。お値段はほぼ据え置きだそうです。もちろんモデル末期のK-7とは、実際の市場価格は異なりますが。

 で、個人的には、これはなかなか素晴らしい製品だと思うのですが、やはり今すぐK-7を置き換えるほどではないな、と思っています。いろいろいわれているCMOSセンサーの特性やAF性能についても、そこまで不満を感じてはいないので。来年か再来年のK-3に期待したいと思います。

2010092202
 それよりも気になるのは、K-5を同時発表された「DA 18-135mm F3.5-5.6 ED AL IF DC WR」です。防塵防滴のコンパクトな高倍率ズームで、超音波モーターではないけれどもAFはレンズ内駆動。あまりズーム倍率を欲張らずに、小型のPENTAX機にはちょうどいいバランスになっていると思います。うむ、これは欲しいかも。こちらは11月発売で、6万円ほどになるそうです。
 あれ?、でもK-7にはこのレンズの補正データは入っているのかな? やっぱりこのレンズ発売に合わせて、FWのアップデートを期待したいと思います。まぁ、実際のところ収差補正機能は全く使わないのですが。

PENTAX デジタル一眼レフ K-5ボディ K-5BODY

PENTAX デジタル一眼レフ K-5ボディ K-5BODY


PENTAX DA18-135mmF3.5-5.6ED AL DC WR(フード付) DA18-135mmF3.5-5.6ED AL DC WR

PENTAX DA18-135mmF3.5-5.6ED AL DC WR(フード付) DA18-135mmF3.5-5.6ED AL DC WR