酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

九十九折り浄蓮の滝 風の群れ天城隧道 あなたと越えたい天城越え

 お盆休み中の東京地方はずっと雨続きで、夏空はどこかへ行ってしまいました。せっかく1週間ずっと休みなので、どこか絶景ポイントとか行ってみようかと思っていたのですが、この天気ではどこかに出かける気力もありません。しかしお盆の帰省ラッシュも一段落付いた木曜日、せっかくだから天気は悪いなりにどこかに行ってみようと考えて思いついたのが伊豆です。

 伊豆は過去にも何度も訪れていますが、ここ5年くらいはご無沙汰していますし、ずっと行きたいと思いつつ、過去に一度も行ったことがない場所があることを思い出しました。と言うのは「旧天城トンネル」です。川端康成の「伊豆の踊子」や松本清張の「天城越え」で有名な... と言いたいところですが、恥ずかしながらどちらも読んだことがありません(興味を持ったのでこれから読みます)。

 そうではなくて、年末の紅白歌合戦の紅組トリとして石川さゆりさんが隔年で歌う名曲「天城越え」のほうが真っ先に頭に浮かびます。カラオケでも大好きでよく歌うのですが、この曲が描いている現地を見に行こう!と思いつきました。

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 鬱蒼とした森の中に静かに朽ちてゆく旧天城トンネルは、日が燦々と降り注ぐよりもどんよりして薄暗いくらいの方が雰囲気がありそうです。果たしてそこは想像通りの風情が漂う「天城越え」の風景が広がっていました。

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江戸三大祭りの一つにして三年に一度しか行われない富岡八幡宮の水掛け祭りを撮る

 お盆前後のこの時期はお祭りの季節です。私が生まれ育ち今までも暮らしている東京東部の下町にある深川の八幡様こと、富岡八幡宮のお祭りも毎年この時期に行われます。この富岡八幡宮のお祭りは、神田明神の神田祭、日枝神社の山王祭と並んで、江戸時代から面々と受け継がれてきたもので、江戸三大祭りの一つとされていますが、この深川のお祭りの場合、大規模な例大祭は三年に一度しか開催されていません。

 その江戸三大祭りを指して「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」と言わるように、この深川のお祭りのクライマックスはなんと言っても氏子町内会53基の御神輿が連なって約8kmのコースを練り歩く神輿連合渡御です。猛暑の季節のことですが、その御神輿の行列には沿道から水を掛けるのが習わしとなっており、別名「水掛祭り」の異名もあります。延々と続く御神輿の行列に途切れることなく水が掛けられる姿はとても勇壮かつ壮観で、担ぎ手はもちろん沿道の見物人もずぶ濡れになりながら楽しめるお祭りです。

 神輿連合渡御が行われる三連休中は、町内は朝から晩まで常に神輿が練り歩き騒然としていました。特に神輿連合渡御本番の日曜日は日の出とともに、威勢の良いかけ声と太鼓の音が鳴り響き、早朝からとても寝ていられる状態ではありません。だったらいっそのこと祭りを楽しむしかない!ということで、私は担ぎ手になる勇気はないものの、いつもカメラを持って御神輿の行列を撮り歩くようになって20年以上が経ちました。

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 なので今回もたくさん写真を撮ってきたので、このお祭りの勇壮さが少しでも伝わればと思い、撮ってきた写真を紹介していきたいと思います。

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オートモービル・カウンシル 2017で往年の名車を愛でる

 先週の週末のことになるのですが、幕張メッセで開催されていたオートモービル・カウンシル 2017という展示会をブラブラと見てきました。自動車関連の展示会と言えば、2年に1回開かれる東京モーターショーが有名ですが、その他にも東京オートサロンとか実は色々あります。前者がメーカーの新型車やコンセプトカーなどを展示する正統派の自動車ショーだとすれば、後者はチューニングカーのためのモーターショーと言われています。

 そして昨年から始まったオートモービル・カウンシルは、クラシックカーのモーターショーという位置づけということで、国産から輸入車まで世界各国の往年の名車が集う展示会となっています。

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 特にクラシックカーマニアではないのですが、ちょうど暇な時間が出来たので、どんなものなのか幕張までひとっ走りして見に行ってきました。

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大谷石採掘場跡の幻想的で巨大な地下神殿の迫力に圧倒される

 暑い日が続いた7月の東京では、なぜか梅雨明けが宣言された頃からむしろ天気が悪くなり、雨こそあまり降らないものの、毎日どんよりと曇りの日が続いています。それでも気温も湿度も高くてあまり外をウロウロする気になれないし、夏休みシーズンとあって週末の道路も混雑気味。

 そんな中、天気に左右されず、しかも思い切り涼むことができて、写真を撮るのも楽しめるという素晴らしい場所へ行ってきました。その目的地とは、栃木県の宇都宮にある大谷石地下採掘場跡です。大正8年から70年間にわたって大谷石を切り出していた採掘場跡の地下空間が一般公開されています。

 東京都内からだと大体100kmちょっと。渋滞がなければ2時間もあれば着くので、ちょっとした日帰りドライブにもぴったりです。

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 「まるで地下神殿のよう」という噂は聞いていたのですが、そこは期待を遙かに上回る素晴らしい空間でした。

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ビリエットの肉の日スペシャルはもはやイタリアンを超越したラムのスパイシーロースト!

 もう一週間以上前のことになりますが、7月の肉の日もしっかりとお肉を食べてお祝いしてきました。お店はもはや肉の日恒例となりつつある、小岩のトラットリア「ビリエット」です。肉の日限定メニューを出すようになってからはほぼ毎月通ってるような気がします(いいえ、6月は行ってませんでした)。

 さて、ビリエットのシェフは毎月肉の日メニューを考えに考えて、いろいろ工夫を凝らしていますが、7月の肉の日スペシャルは羊肉です。つまりはラム。それをスパイスたっぷりで焼き上げたそうです。ちょうど毎夏恒例の夏バテが始まりぐったりしていたところですが、お肉を食べて元気になろうと言うことで出かけてきました。

 この日は隅田川花火大会が行われたのですが、花火に合わせたかのように夕方から急に雨が降り始めました。浴衣姿の人々が逃げ惑う錦糸町から花火大会とは逆方向の電車に乗り小岩にやってきました! 花より団子、花火より肉です。

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 タイトルに反してトップの一枚はいかにもイタリアンなウニクリームパスタから始めてしまいましたが、ちゃんとタイトルに書いたすごいお肉はあとで出てきます。

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最新クリーンディーゼルの燃費はどのくらいなのか? PEUGEOT 308SW GT BlueHDi 納車1ヶ月目のいろいろ

 PEUGEOT 308SW GT BlueHDiが納車されてから1ヶ月経ちました。やはり新車ですから嬉しくて遠出を繰り返したり、時間があると無意味に近所を走らせてみたりして、この1ヶ月の間にODDメーターは早くも1,900kmを超えました。買う前にじっくり試乗して理解したつもりでいても、実際にこのくらいの距離を走ってみないと分からなかったことや、、色々と新たな発見なども出てきます。

 私のPEUGEOT 308SW GT BlueHDiが搭載する2Lディーゼルターボの一番の特徴と言えば、大トルクによる余裕のある走りと優れた燃費のバランスです。走りの力強さはもう十分に体感していますが、燃費のほうは実際にどうなるのでしょうか?

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 さらに、いろいろと自分好みにカスタマイズをしたり、早くもトラブルか!?みたいな経験もしましたので、納車1ヶ月記念ということで、その辺の細かいインプレッション等をまとめておきたいと思います。

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毎夏恒例の早朝散歩:上野不忍池の蓮を撮りに行く

 桜は言うに及ばず、ネモフィラや大藤など、毎年欠かさず撮りに行く季節の花がありますが、私にとって夏の恒例と言えば蓮です。都内の蓮の名所と言えば上野の不忍池があります。ここは規模も大きく、池の中には弁天堂もあって周辺の雰囲気も良く、そして写真の撮りやすさも抜群。

 過去ブログを見返してみると、毎年大体7月の3連休に撮りに行ってることが多いのですが、今年は色々あってグズグズしていました。7月も下旬になり天気も今ひとつで今年はパスしようかな... と思い始めた最終の土曜日、やはり行っておかないと気が済まないということで、重い腰を上げ早起きして出かけてきました。

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 不忍池に到着したのは午前6時半頃。すでに多くのカメラマン達が群がっていました。そうだよね、こんな良いところだもの、みんな撮りに来るよね。

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チームオーダーと紳士協定:F1 2017 第11戦 ハンガリーGP

 今シーズン前半戦の締めとなるハンガリーGPが行われました。このレース後F1は1ヶ月のお休みに入ります。チャンピオンシップにおいては通過点の1レースに過ぎないけれども、ひとつの区切りとして、各チーム各ドライバー、夏休み中の宿題を抱えないように良い形で終わりたいと思っているに違いありません。

 ハンガロリンクで行われるハンガリーGPは東欧初のF1として80年代に始まり、現在ではすでに長い歴史を持つクラシックレースの一つです。市街地コースではないパーマネントサーキットとしては屈指の低速コースで、他のレースとはかなり違った違った特性がマシンに求められます。

 パワーでメルセデスPU勢に勝てない、ルノー、フェラーリ、ホンダのユーザーは、このレースに相当期待をかけていた事でしょう。

Sebastian Vettel / Ferrari SF16-H / 2016年 日本GPKONE0258.jpg
 毎年書いてると思いますが、ヤマハがその昔ほとんど優勝しかけたり、ホンダ第3期に唯一の優勝を遂げたハンガリーGP。今年はどうなったのでしょうか?

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明治維新に大きな役割を果たした水戸藩の藩校弘道館と光圀公の足跡を見に行く

 少し前のことになるのですが、暑い週末のある日、特に予定も無かったのですが、お昼頃にふと思いついて水戸までドライブに出かけてきました。その目的は昨年から始めた百名城巡りです。なので最初はお隣千葉県にある名城、佐倉城にでも行こうかと思ったのですが、PEUGEOT 308SWでもう少し遠くまで行ってみたいな、ということで茨城県の名城、水戸城のスタンプを押しに行くことにしました。

 水戸藩と言えば、黄門様こと光圀公が有名ですし、徳川御三家の一角を占める名家です。そして幕末に井伊直弼を暗殺したのは過激派の水戸藩士でしたし、そもそも最後の将軍徳川慶喜も水戸出身です。御三家の中では規模が小さく影が薄いようでいて、戦国以降の歴史上の要点には必ず登場する大大名であることに間違いはなく、となればその居城はさぞかし立派だったのだろうと思っていました。

 しかし、実際に行ってみて分かったのですが、水戸城の遺構はほとんど残っていません。断片的に残る堀跡や石垣などは、現在学校の敷地になっていたりしまて「城趾」として整備されておらず、水戸城のあった場所は本丸も含めて完全に水戸中心街の中に埋没してしまっています。

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 そんな中で唯一、水戸徳川家の残像を感じられる遺跡として現存し、見学が可能な状態に整備されているのは、幕末に藩士教育のために作られた「弘道館」です。

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錦糸町丸井の屋上にオープンしたキンビアで今年のビアガーデン初め! ...は色々微妙だった

 東京は連日の猛暑に見舞われています。九州や東北などでは大雨の被害も出ていますが、都心では雹を伴う激しいゲリラ豪雨があった以外に、目立った雨も降らずに空梅雨気味のまま梅雨が明けてしまいました。でも明けてしまったものはしたがありません。私個人的には夏は嫌いな季節なのですが、避けようがないものなら出来るだけ楽しむしかありません。

 夏の楽しみと言えば冷たいビール。ビアガーデンです。都心部の老舗ビアガーデンが次々に閉鎖され、一時期はどうなるかと思いましたが、そんな古いビアガーデンが消えるとともに新しいビアガーデンがオープンし、それなりに盛り上がっているようで安心しています。

 ということで、今シーズン初のビアガーデンに行ってきました。今回の目的地は地元錦糸町にある「キンビア」です。丸井の屋上で行われているこのビアガーデンは、意外に歴史は浅くて今年でまだ3シーズン目(もしかしたら4シーズン目かも?)です。

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 「百貨店のビルの屋上」というロケーションは、ある意味東京に昔からある古き良きビアガーデンのスタイルです。ずっと行きたいと思っていたところだったのですが、近すぎるが故に逆になぜかなかなかチャンスが無かったのですが、ようやく訪れることが出来ました。

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