ドラム式洗濯乾燥機を長く使うために欠かせない日々のメンテナンス

投稿者: | 2019年1月6日

 昨年11月に買ったななめドラム式の洗濯乾燥機ですが、先日の2018年振り返り記事でも書いたとおり、今やこれなしでは生活できないと思えるくらいに頼り切っています。天気や時間にかかわらず洗濯してフカフカに乾燥出来るのは本当に便利。とりあえず1ヶ月分しか見ていませんが、乾燥機をガンガン使っても電気代はほとんど変わらず。水道代はさすがに節水型のドラム式だけあって目に見えて減ったように思います。

 しかしドラム式洗濯乾燥機は、家電としては珍しいくらいに日々のメンテナンスが欠かせない機械でもあります。今まで使っていた普通の縦型洗濯機では、たまにゴミ取りフィルタを掃除したり、半年に一回くらい槽洗浄しておくだけでしたが、それに比べると遙かに手間がかかるということで、その面倒くささが購入時の一番の心配点でもありました。

 そのドラム式洗濯乾燥機を長く故障なく使うために欠かせないメンテナンスのキーワードは「ホコリ取り」です。特に乾燥機を使用した後は必ず枚買いフィルターの清掃をしないといけません。さもないとゆくゆくは故障につながり、修理に大変な手間がかかってしまうのだとか。

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 それがどうにも面倒に思えてずぼらな自分に出来るだろうか?と思っていたのですが、さすがに家電としていろいろ工夫されてきたのか、実際やってみると「思ったよりもずっと簡単だな」というのが現時点での感想です。

 備忘録も兼ねてその清掃作業のキーポイントをまとめておきたいと思います。

 なお、以下全体的にゴミとかホコリとか、そういう汚い写真が何枚も出てきますので【閲覧注意】でお願いします。

乾燥フィルターは毎回清掃が必要 → でも簡単

 まずは乾燥フィルターです。このフィルターの性能および掃除のしやすさはドラム式洗濯乾燥機にとっては非常に重要なポイントだと思います。なぜならば、乾燥機を使うたびに「毎回」清掃しないといけないから。

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 我が家で購入したパナソニック製のNA-VX9900Lの場合、説明書にはこんな感じに書かれています。なんか面倒くさそうですよね。乾燥機能を使った場合と、なぜか温水コースを使用した場合は毎回掃除しろと書かれています。サボってしまうと警告表示がされ最後はエラーになるようです。

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 ちなみに乾燥フィルターは本体上面の右手前側にありますし、かなり大きいので、取り外しというかアクセスは非常に簡単です。フィルターは奥と手前の2枚あります。

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  試しに↑このくらいの洗濯物を乾燥させてみましょう。厚手のタオルケット、シーツ、その他ちょっとした衣類を一気にやってみたのですが、これは洗濯量および乾燥量としてはかなり多い方で、普段はこんな満杯にはなりません。ちなみにこれだけ入れてしまうと乾燥が終わるまでに3時間半くらいかかります。

 さて、実際どのくらいフィルターにゴミが付くものなのか? 実は毎回やらなくても大丈夫じゃないか?と思っていたのですが…

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 なんじゃこりゃ! もちろん乾燥する洗濯物の素材や量によるのですが、ちょっと多めにやるとたったの1回だけでこれだけのゴミ(=ホコリ=繊維くず)が溜まります。これでもゴミ取りサインは出ませんでしたが、さすがにこのまま使い続けると乾燥能力の低下が心配です。

 ちょっと洗濯量が多めだったとは言え、これはほぼ毎回清掃が必要というのは大げさでもなんでもなくて本当のことだと思います。

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 ちなみにメインの手前側フィルターに付くゴミは、ぎゅーっと圧縮されているのか複雑に絡み合ってフェルト状になっています。なのでフィルターからは↑こんな感じでペロッと綺麗に剥がれるので、むしろゴミ取りは簡単だし、なんだか楽しい気分すらしてきます。

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 しかし奥側のサブフィルターにはフェルト状になるほどのゴミは付きません。なのでこっちのフィルターの方が小さいしゴミ量は圧倒的に少ないのに、むしろ掃除は面倒な気がします。

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 なお最終的にはハンディ掃除機でゴミを吸ってしまうのが一番手っ取り早いと思います。フィルターはステンレスメッシュなので掃除機の吸引力くらいではビクともしません。

 それでも何となくゴミが取り切れない気がする場合は、説明書にもあるとおり水洗いしてしまえばOK。

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 ちなみに二つのフィルターに挟まれたボックス内も綿ぼこりが溜まっていたりするので、要チェックです。ぞうきんで拭き取るか、ここも掃除機かけてしまえば大丈夫です。

 ということで、基本的な乾燥フィルターの清掃はとても簡単だし、ゴミがたくさん取れるとむしろ気分良い!とすら思えてきます。

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 なお、乾燥させる洗濯物が↑このくらい(部屋着2組とタオルなど)のやや少なめの場合だと…..

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 取れるホコリはこの程度になります。メインフィルターもフェルトになるほどでもありません。

 ちなみにこのくらいの量だったら冬場で厚手のものも多いですが、それでも1時間でカラッと乾燥できてしまいます。素晴らしい!

乾燥ダクトの中のホコリも取る → やや面倒

 さて、乾燥機能を使用した場合に発生するホコリは全てフィルターで取れているか? という疑問が湧いてきます。乾燥フィルターをちゃんと掃除していても、手の届かない部分に綿ぼこりが詰まってしまった!なんて話も時々聞いたりします。

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 そこでNA-VX9900Lの説明書にも、別売りのブラシで乾燥経路を掃除した方が良い的なことが書かれています。必須なら同梱して欲しいところですが、別売りなのはやらなくても良いけど、やったほうがよりよいよ!的な感じでしょうか。

 ということで、やった方が良いのであれば、せっかく高い洗濯機を買ったのだから大切に使おうと言うことで、言われるがままに「おそうじブラシ」も買ってみました。同様のサードパーティ品が色々あるようですが、そんなにメチャクチャ高いものではないので、まずは純正品を試してみましょう。

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 届いたブラシは思っていたよりも3倍くらい大きなものでした。純正だけあってなかなかしっかりした造りです。

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 でも肝心のブラシ部分は、いわゆる普通の小さな「たわし」ですね。やっぱりこれで1500円超えはちょっと高いかも(A^^;

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 この細長いブラシをメインフィルターの手前側にある乾燥ダクトに突っ込んでゴシゴシとやってみます。良く見るとやはりこの辺は全体的にほこりっぽいですね…。

 なお、あまり奥まで突っ込まず、柄の針金部分まで差し込めばそれ以上奥には入れないようにとのこと。説明書にも書いてあるとおり、小さなブラシなどを無理に突っ込んで中に落としてしまうと元も子もありません。

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 さきほどフェルト状のホコリがメインフィルターに付くくらいの乾燥をした場合でも、乾燥ダクトから取れる綿ホコリはこの程度でした。いや「こんなに」というべきか?

 綿埃は必ずしもブラシに引っかかるだけでなく、ダクトの中に落ちていったものもあるのかもしれません。そう言ったホコリは大きな塊になる前に、また次回の乾燥時に吹き流されて、フィルターに引っかかればそれで良いのだろうと思います。

 ということで、この作業はちょっと面倒なわりに結果がいまいちよく分からないのであまり面白くありません。そんなに気にするほどでもないかな?というのが正直な感想ですが、せっかくブラシを買ったので、たまに思い出したときにやれば良いのではないかと思っています。

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 ちなみに繊維屑のホコリはドラム入り口にあるパッキンゴムの表と裏にもうっすらと積もるし、蓋の裏もわりとホコリだらけになるので、その辺は水拭きをサッとして置いた方が次回気持ちよく使えると思います。

排水フィルターは必要なのだろうか? → 標準仕様じゃないのが不思議

 乾燥にまつわるホコリ掃除は以上であり、基本的に日々のメンテナンスとして説明書でも推奨されているのはここまでです。しかしネットでいろいろ調べていると、もう一カ所フィルターを設置した方が良いのかも?的な情報がたくさん引っかかります。

 特に私が参考にしたのはid:OKPさんの↑この記事です。購入前からじっくり読んでいました。乾燥フィルターの清掃についても触れられていますが、この中にある情報で特に気になるのは排水経路のフィルターです。

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 まずは基本中の基本と言うことで説明書の確認してみるとこう書かれています。櫛歯状のフィルターに排水に含まれるゴミが引っかかるので、週に1回程度の頻度で掃除しましょう、と。

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 この排水フィルターも結構各メーカーが工夫を凝らしているポイントらしいのですが、このNA-VX9900Lを使い始めてから1ヶ月半… 気になって時々開けてみているのに、なぜかほとんどゴミがかかっていません。たまーにちょっとした黒い塊が引っかかってるくらい。乾燥フィルターはあんなにすごいのに排水のゴミはほとんどないってこと?

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 ということで、半信半疑ながらメーカー的には特に推奨しておらず、従って純正品も存在しない、使い捨ての排水ゴミフィルターを買ってみました。

 非常に多くの製品がありますが、私がまず手に入れてみたのは↑これです。

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 フィルターは一見和紙のように見える非常に目の粗い紙製で、しかし水流に耐えるだけあって、柔らかいながらもかなりしっかりとした紙で出来ています。NA-VX9900Lの櫛歯フィルターと並べるとちょうど良い大きさ感ですので、このまま切らずに使えそうです。

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 この紙フィルターの特徴は縦方向にいくつもの切れ込みが入っていること。本体の櫛歯に差し込むのにこの切れ込み付きは便利かな?と思って、数ある製品の中からこれを発注してみました。

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 櫛歯に差し込んでみたところ。結論から言うと切り込みはほとんど役に立ちませんでした。結局櫛歯に無理矢理穴を空けて差し込むことに変わりはありません。非常に強度があるだけに意外に厄介な作業です。

 むしろ切れ込みがあることで紙の強度が心配です。下手にこの紙フィルターがちぎれて配管の中に流れて行ってしまったら、それがむしろ排水詰まりの原因になってしまいそうです。なので取り付けは慎重にやったほうが良さそうです。

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 とりあえずこの紙フィルターを排水フィルターにセットして様子を見てみましょう。ということで、まっさらな紙フィルターをセットして2回ほど普通の衣類を普通の量の洗濯してみました。

 結果は…
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 ぎやぁぁぁ! なんじゃこりゃ? なにこのゴミ?どこから来たの? 今まではどこに消えていたの?

 黒く見えるのは濡れているからで、結局は繊維屑=ホコリなのだろうと思いますが、洗濯時に取ったからと言って、乾燥時にフィルターにかかるホコリが目に見えて減るわけでもありません。ドラム内でこねくり回す度にこれだけの繊維屑が出ていくとしたら、洗濯物は確実に痩せていってるのでしょうか? ドラム式洗濯機は縦型に比べると衣類が傷みやすいというのはこういうことなのかも。

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 ちなみに期待した切れ込みがイマイチだったので、もう一製品他の紙フィルターも試してみることにしました。

 とりあえず上に貼った参考記事でもお勧めされていたこちらの製品です。1枚あたりのコストはずっと安いです。

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 青い色が特徴のこの紙フィルターは、特に切れ込みなどはなくて、長さ的にはNA-VX9900Lの排水フィルターにぴったりすぎるくらいです。切れ込みはなくてもこっちの方が櫛歯に差し込みやすい気がします。

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 ぎやぁぁっぁ! という結果になるのは同じです。地がブルーのせいか、洗濯物の種類が偏っていたのか、はたまたカメラのホワイトバランスのせいか、引っかかったゴミの色が黒ではなくグレーに見えますけど。それにしてもすごいです。ヘドロのように見えますね。ちなみに洗濯後すぐに引っ張り出したおかげか、この状態では無臭です。

排水フィルターは本当に必要かどうかもう少し考えてみる

 これだけゴミが取れるとなると取らないと気持ち悪い気がするのですが… 乾燥フィルターのようにメーカー側としては排水フィルターに特にそういう工夫はせず、単なる櫛歯を並べるだけでOKとしているわけです。

 髪の毛の毛玉とか、何かもっと大きな異物や布の切れ端、ほつれた糸くずみたいなものを引っかければ良くて、細かい繊維屑は循環しても排水してしまって問題ないし、むしろ紙フィルターが外れたりちぎれたりして循環/排水系に詰まってしまう事故の方が怖い、と言うことかな?と推測します。いずれにしろ洗濯機のメーカーとしては想定していない非推奨な使い方なのは明らかだろうと思います。

 ですからとりあえず買ってしまった分は使い切るとして、その後もこれをやり続けるかどうかは、もうちょっと考えてみたいと思います。

 というか、結構ランニングコスト的にバカにならない感じなので…

まだやっていないメンテナンス

 さて、ここまで紹介した以外にも今後必要になってくる洗濯機メンテナンスがあります。

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 一つは洗剤自動投入機能付きの機種に特有のものですが、洗剤タンクの洗浄を定期的にやらないといけません。洗剤が固まって自動投入バルブが動かなくなるとか、そうでなくても洗剤クズの巣窟になってしまう可能性もあるので、3ヶ月に1回くらいタンクを外して水洗いするようにとの指示が説明書に書いてありました。

 取り外しは簡単だし、特別道具も不要で水洗いは簡単そうですが、その場合、どうやって洗剤や柔軟剤を空にするか?がちょっと問題ではあります。少しずつロスが出るのは仕方ないとして、残ってた分は別の容器に退避するしかないかな?とは思っています。自動投入機能は洗剤と柔軟剤の入れすぎ防止になっているはずですから、多少のロスの元は十分に取れているでしょう。

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 もう一つは槽全体のクリーニングも定期的に必須な作業です。その必要性は縦型でも同様ですが、ドラム式は水の循環経路など構造が複雑なのでゴミや洗剤クズが溜まりやすく、カビも発生しやすいかも知れません。半年に1回とか言わず、もう少し頻繁にやった方が良いのかも。ということで槽洗浄は来月あたりになったら一度やってみようかと思います。

N-W2 洗濯槽クリーナー ドラム式専用 750ML

N-W2 洗濯槽クリーナー ドラム式専用 750ML

 洗浄薬液として「ドラム式専用」を謳うパナソニック純正品があります。ただし結局中身は塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)薬剤のようです。

 だからこういう一般的な製品で良いんですよね? 純正品とは値段差がありすぎるし、こういう液体ものはAmazonではなくて普通に近所のドラッグストアで買いたいですから。

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