Nikon D500で流し撮りに挑戦:日暮れ後の京浜島へ羽田空港に着陸する飛行機を撮りに行く

投稿者: | 2018年8月8日

 毎エントリーにいちいち書いてますが、それにしても暑いですね。今週になって東京地方は台風がやってくるなど荒れた天気になりましたが、先週末までは猛暑が続いていました。昼間は出かける気にならないので、日が暮れて幾分暑さもマシになったところで写真を撮りに出かけてみることにしました。

 どこか夜景の綺麗なところ… を当然最初に考えたのですが、そういえばNikon D500でちゃんと流し撮りをしてないなと思いだしました。秋のF1の前に練習してコツをつかんでおかなくてはなりません。ということで、お手軽に羽田空港へ。

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 と思ったのですが、展望デッキでは芸がないなと思い、久々に京浜島に行ってみることにしました。城南島のお隣に位置する埋め立て地で、羽田空港のB滑走路に着陸してくる飛行機をわりと間近に真横から見ることができます。流し撮りの練習にはうってつけです。

つばさ公園は初めてじゃないけど緑道公園は初!

 さて、撮影場所は羽田空港の真北に位置する京浜島です。城南島など東京湾岸地区の他の埋め立て地と同様に、全体的に工業地帯なのですが、羽田空港に面した海沿いが公園となっており、羽田空港見物にぴったりなロケーション。


 沿岸部東側にあるつばさ公園は羽田の撮影スポットとして有名ですので、私も何度も訪れたことがあります。午後は概ね順光となり、B滑走路へのアプローチや北風運用の時はC滑走路からの離陸を見ることができます。ただB滑走路のタッチダウンポイントはよく見えません。

 そこでつばさ公園の逆側の端っこ、つまり首都高速および湾岸道路側の西端のほうが、空港全体の見通しがよくてB滑走路への着陸も良く見通せるということを今更知り、そちら側に行ってみることにしました。ここまですべて「つばさ公園」だと思っていたのですが、地図で見るとこの西端は「緑道公園」と名前が変わっているようです。

 ここは羽田空港並みに盛り土がしてあって、B滑走路面とほぼ同じ高さから見通せるところがポイント。展望デッキから見下ろすのとも違って、独特のアングルになります。

 早速撮ってみましょう!

日没前に軽く肩慣らし

 最近の東京の日没時刻は午後6時半過ぎ。ただ空はスッキリ晴れておらず、空も焼ける感じではありません。どんな感じになるでしょうか?

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 なるほど、確かに見通しが良くて、左手からB滑走路へアプローチしてくる姿も撮れます。このB787-8はちょうど城南島海浜公園上空を通過した辺りでしょうか?

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 そしてほぼタッチダウンの瞬間。この辺りでは手前に駐機している機体に被ってしまうことも。邪魔と言えば邪魔ですが、それはそれで過密空港らしい光景で良いと思います。

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 なお、タッチダウンポイントはある範囲内に収まってるとは言え、ここから眺めていると結構バラバラです。

 そして着陸機を撮ると言えば、主脚が接地した瞬間に上がるタイヤスモークが一つのポイントですが、思ったほど上がらないなと思いました。風が穏やかで天気が良かったせいでしょうか?

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 そして背後に羽田名物の超高層管制塔と旧管制塔が通り過ぎます。前脚が完全に降りきる前に逆噴射を始めつつ急減速。距離も遠くなるのでこの辺りまでくると超望遠と言えども追いかけるのは難しくありません。

 ただし1/100sec前後できっちり流せるかどうかはやはり腕次第。練習あるのみ。ただNikkor 200-500mmの手ぶれ補正はさすがにこう言うシーンに対しては優秀に働くな、と実感しました。ファインダー像を揺らさないSPORTモードも素晴らしいし、流し撮りもきっちり正確に検知してると思います。

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 日没直前、少し日が射したときはこうしてキラッと一瞬機体が金色に輝きます。良く晴れた日だとこの時間帯は綺麗でしょうね。また空気が澄んで良く晴れた秋に挑戦してみたいです。

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 ちなみに、滑走路脇に駐機している機体の中にはこんな姿のB787-8がいました。エンジンが両側とも外されています。

 先月からANAの787が搭載するロールスロイスのトレント1000エンジンはリコール改修が行われていて、国内線と国際線ともに多くの欠航が発生している、というニュースがありましたが、まさにその影響を受けている機体のようです。

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 さて、気がつけばだいぶ暗くなってきました。ここまで感度はISO200以下、シャッター速度は1/125secほどでがんばってきましたが、それでは持たなくなってきました。

日没後が本番

 さて、すっかり日が暮れたあと、いよいよ流し撮りの本番です。いや、ここまででそれなりに満足していたのですが、思ったより歩留まり良さそうなので、もう少し粘ってどの辺までいけるか試してみることにしました。簡単に言えば「調子に乗った」と言ったところです。

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 まだ少し空に明るさが残っていますが、ISO1600で1/40〜1/30secくらい。良い感じになってきましたが、もう少し誘導灯や背景の光跡を長くしたいですね。

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 かなり暗くなってもう機体はほぼ闇に沈み、窓明かりだけが目立つようになってきました。感度はさらに一段上げてISO3200にしましたが、シャッター速度はなかなか下げられず1/25sec。うむ、まだ何とかなるか? なお、光条をできるだけ出したくて、わざと少し絞っていますが、あまり意味はなかったかもしれません。

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 タッチダウン前は、斜めに動いてるし機体もピッチ方向に少し回転しているので、ちょっと難しい条件。全体を止めることは出来ないので、この場合は機首側に合わせました。感度はさらに上がってISO5000でシャッター速度は1/15secまで下げました。もう限界か?

 ちなみに、RAWファイルかをLightroom Classic CCで現像しています。ノイズリダクションはNik CollectionのDfineを使ってかけました。D500は今となっては決して高感度性能が良い方ではありませんが、丁寧に処理すればこのくらいは使えると思います。

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 こういう場合はあまりアップにせずに流れてくれる背景を余白に入れた方がスピード感が出ますね。そして流れた光跡がウネウネと波打たず、真っ直ぐになってるのは、私の腕と言うよりもちゃんと手ぶれ補正が効いている証拠ではないかと思います。

 ちなみにこれらは全て手持ちで撮りました。三脚も一脚も使っていません。速度も遅くて変化も緩やかですし、水平に振り抜くだけなので条件は良い方ですが、さすがに1/15になると歩留まりは落ちてきます。

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 露出モードはマニュアルにして、絞りは開放。ISO感度とシャッター速度の組みあわせを色々試してみましたが、まぁ、200mmで1/15sec前後が私の腕では限界かな?と言う感じです。十分満足しています。

本当は「練炭」も撮りたかった

 さて、この日の目的は実は流し撮りだけではありませんでした。この京浜島緑道公園からはB滑走路だけでなく、A滑走路を南に向けて離陸していく機体をほぼ真後ろから見ることができます。つまり、条件が合えば、エンジン後方から燃焼の炎を撮ることができるはずなのです。

 民間機はもちろんアフターバーナーなど付いていませんが、機種(搭載エンジンの種類)によっては、エンジン後方がほんのり赤く写ることを指して「練炭」とマニアの間では呼んでいたりします。作例はGoogleで↓以下のように画像検索すればたくさん出てきます。ほとんどが伊丹空港の千里川土手で撮られたものですが、羽田でも条件悪いながら同じような写真が撮れる唯一の撮影ポイントとのことでした。

 でも…

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 結論から言うと失敗しました。B777-200とB767、B737-400が発生しやすいとのことでしたが、まったく写りませんでした。タイミングが悪いのか、条件が悪いのか、あるいは撮影の設定にコツがあるのか、敗因分析をしてまた挑戦したいと思います。

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 でも練炭はさておき、ここはこれでなかなか面白い写真が撮れそうな気もします。ただ遠い上に地表付近はこの季節空気の揺らぎでメラメラです。夜になると幾分マシになるとは言えやはりこの手の写真を撮るには今はシーズンではなさそう。

 これもまた秋から冬の空気が澄んだ時に再挑戦したいと思います。一説には練炭は気温が低い方が出やすい、みたいな話もあるそうですし(真偽は不明)

使ったカメラとレンズ

 一部PENTAXで撮ったカットが1枚だけ混ざっていますが、基本的にほぼ全てD500と200-500mmズームで撮りました。このポイント含め羽田空港周辺は、距離が近い場合が多くてAPS-Cでワイド端200mmはやはりちょっと長すぎます。今回もB777-300やB787-9クラスになると、ワイド端でもはみ出てしまうくらいでした。やはりもう少し短い焦点距離のレンズも必要だなと思いますが、それについてはまた別途。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D500 ボディ

Nikon デジタル一眼レフカメラ D500 ボディ

Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

Nikon 望遠ズームレンズ AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

 とりあえず、この組みあわせは動体撮影にはかなり鉄板だなと、改めて確信している次第です。これで秋のF1日本GPも安心して望めそうです(^^;

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