撮影場所は東京ゲートブリッジ東側の若洲海浜公園です。一時は東京オリンピック関連の競技施設建設予定地になっていましたが、いつの間にか計画変更され、この公園はとりあえずこのまま残るようです。
日没前
海面の反射で橋の裏側が照らされていたりして格好良いです。
その海面には鳥の群れが浮かんで漂っていました。カモメかウミネコかと思えば… 鴨? 鴨って海鳥だったっけ?と思って調べたら、どうやら種類によって淡水と海と両方にいるようです。鵜もウミウとカワウがいましたっけ。
春の訪れを告げるようにこの日は強い南風が吹いていました。羽田空港のB滑走路にアプローチする飛行機が東京ゲートブリッジ上空を旋回していきます。
450mmあるとここからでも飛行機が十分な大きさで捕らえられます。航路の北側なので特にこの時間帯は光線状態は良くありませんが。
ちなみにこの写真に写っているのはカナディアンエアのボーイング787-9。トロントからやってきた機体。いつの間にか長胴型が就航していたんですね。
日没
ほら、良い感じになってきました。でも、これを撮影した2月最終週あたりはちょっと季節は進みすぎていて、東京ゲートブリッジのど真ん中に日が沈んでいくのは、建国の日あたりがベストとなります。
でもちょうどこのくらいのほうが、橋を構成するトラスに夕日が被るので、望遠で写真は撮りやすいです。
上空を掠めいていく飛行機も夕日に紅く染まります。
間もなく日没。夕日が大きく、グラデーションになってきました。
ということで太陽は隠れていきます。東京でも地平線に日が沈んでいく様子を見られる場所は限られていると思います。
この日は空気が澄んでいるようでいて地表付近はモヤモヤしていて春らしい気候。実は若洲海浜公園から東京ゲートブリッジ方面は富士山が同時に見えるはずなのですが、この日は残念ながら姿を現しませんでした。雲も無いのに…。
日没後
ここまで超望遠ズームで無理矢理撮ってきましたが、FA31mmに付け替えて全景を抑えておきましょう。
富士山を覆い隠している地表付近のモヤモヤのせいか、晴れていたわりに空はほとんど焼けませんでした。
さらに少し時間が経過してから、インターバル合成をしてみましたが、星もまったく写りません。ただ、この何とも言えないモヤモヤのおかげか、東京ゲートブリッジの照明が作る光束(チンダル現象)がいつもより強く見えるような気がします。
ほら! これは普通に長時間露光したものです。レンズは少し長くしてFA43mmに付け替えました。
リアルレゾリューションの現像はカメラ内がベスト
これがその一枚。RAWで撮影しカメラ内現像したものです。
ですが、細部を見てみるとこんなことになっています。カメラがぶれてしまい、手すりがギザギザになってしまいました。これは失敗です。
ちなみに同じRAWファイルをPENTAX Digital Camera Utility 5.4で現像するとこんなひどいいことになります。完全な合成ミスですが、そもそも4枚撮る間にこのくらいぶれたってことなんでしょうか?
いずれにしても、RRSをサポートしたPENTAX Digital Camera Utility 5.4はK-3 IIのカメラ内現像と同じ結果は得られないということがわかりました。RRSを使うなら今のところK-3 IIボディ内現像をするのが一番かと思います。
ということで、RRS撮影したRAWファイルから、RRSオフで現像したのがトップにも貼ったこのカット。これでもブレてるのだと思いますが、得られた結果としては一番マシということになります。まぁ、ダメ元でRRSしてRAW保存しておいて損はありません。
ちなみに同じ場所で絞り込んで25秒露光したものがこれ。
私の持っている三脚ではブレを抑えられません。飛行機のライトがウネウネして写っています。これは飛行機が揺れたのではなく、カメラの揺れでしょう。こんなにブレたらRRSどころではありませんね…。
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