タイトルの通りなのですが、そろそろモデルチェンジの噂が聞こえてきたこの時期に「新しいMacBook」を買いました。初めてのMacとしてずっと前に買ったMacBook Air 11インチは実はもうずっと使ってなくて、なのでその後継機ということではなく、実は2年前に初めて買ったタブレットiPad Airの更新というつもりで買いました。
初めて手にしてみたiPadはとても便利で、家の中でゴロゴロしながら使うにも、旅行に持って行くにも手放せないと、一時期は思っていたのですが、そうやって使っているうちに色々思うところあって「やっぱりタブレットよりもパソコンのほうが好きなんだよな」と言うことを改めて再確認しました。
MacBook Retina 12inch Early 2015
発売から10ヶ月近くが経ちもはや製品解説&自慢でもないので、その辺は割愛し、代わりに私がMacBookを買うにあたって参考にしたレビューをひとつだけ張っておきます。
ということで、結局ほとんどこのレビュー時期に影響されてキーボード以外は同じ仕様で買ってしまいました。つまり…
- 1.3GHzデュアルコアIntel Core M(Turbo Boost使用時最大2.9GHz)
- Intel HD Graphics 5300
- 8GB 1,600MHz LPDDR3 SDRAM
- 256GB PCIeベースオンボードフラッシュストレージ
- バックライトキーボード(JIS)
- スペースグレー
です。
MacBookは「1.1GHz CPU + 256GB SSD」か「1.2GHz CPU + 512GB SSD」の2種類のモデルが標準で選べますが、CTOできるのはぞれぞれCPUを1.3GHzにアップグレードするだけで、メモリーやストレージの選択肢はありません。
いろいろ悩んだのですが、写真を扱う可能性があるため、演算能力は出来るだけ欲しいと言うことでCPUは盛りました。一方で内蔵SSDは写真を保存するにしても仮置きとなるはずなので、小さい256GBで妥協することにしました。
外装色はすべてのモデルでシルバー、ゴールド、グレーの3色から選べます。iPhoneは年甲斐もなくローズゴールドにしたのですが、パソコンは落ち着き重視で無難なスペースグレーにしてしまいました。というか、この色格好いいですよ! MacBookにはぴったりです。
実はこのMacBookは手に入れてからすでに約2ヶ月が経過しています。その間の感想を以下にまとめておきます。
大きさと重さ:いいね!
重量は1kgを切る920g、厚みも最厚部で1.3cmほど。アルミ製で出っ張りも溝も隙間もほとんど無いボディ外装の美しさはさすがMacBookです。
iPad Airと比べると倍くらい重たいし、大きさは大体各辺1.2倍くらい大きくなった感じ。まぁ持ち運びの楽さでいうと比較にはなりません。そこはやはりタブレットにかなり分がありますが、それはあらかじめ分かっていたことですし仕方ありません。
MacBook Air 11インチ(Mid 2011)と比べると、一見大した違いはなさそうに見えて、厚さと重量の差は相当にあります。こちらはこちらで比較にならないくらい違います。やはり可搬性という点では現時点でMacBookは歴代最高なのは確かだと思います。
なお購入直後はボディの底カバーの取り付けに少しおかしなところがあり、平らなはずの机の上に置くと右手前が少し浮いていました。ちょうどコピー用紙1枚分くらいのわずかな浮きですが、使っているとガタガタしてしまいます。しばらくそのまま使っていたのですが、我慢できなくなってApple Storeに持ち込んで直してもらいました。部品交換はなく、底カバーの取り付けをやり直したとのこと。結果ガタガタすることはなくなりました。
処理スピード:いいね!
ベンチマーク等々いろいろなデータがWEB上にありますが、それはそれとして、実際触ってみた感じで言うと「思ったほど遅くない」というのが本音の感想です。
ガリガリに写真の現像などはしませんし、仮想マシンでWindowsを動かすようなこともしません。普通にWEBブラウズやらメールやらブログを書いたりなんやらしつつ、時々は出先で写真を読み込んでざっと選別して… みたいな作業であればそこそこストレスないです。もちろんサクサクで快適という訳でもないのですが、このくらい動くならCPUを盛らなくても良かったんじゃないか?という気がしています。
ただし、Windows時代から愛用しiMacでも常用しているFirefoxはスクロールのがたつきが多くやや苦しい感じ。WEBブラウザは消費電力にも影響するという話もありますので、MacBookではSafariを使うことにしています。
また、写真に関してもLightroomをガリガリ使うこともありません。MacBookで写真を扱うのは主に出先での一時作業なので、こちらも純正の写真アプリ(+DxOプラグイン)で済ませています。
画面:いいね!
12インチのRetinaディスプレイは標準で1280×800ドットという擬似解像度に設定されていますが、液晶パネルの物理的な画素数は2304×1440ピクセルなので、スケーリング比は2:1ではありません。また、最大擬似解像度の1400×900ドットで使う人が巷には多いようですが、老眼の私には細かすぎるので標準の1280×800ドットで使っています。モバイル機としてはこれで十分です。
個人的にMacbookのディスプレイで一番良いと思っているところは、画面のアスペクト比が16:10なところです。16:9と16:10は数字上の差は僅かですが、11~13インチ程度の小画面で使う場合その実使用感は大きく変わると思います。この縦横比のおかげで画面の狭さがあまり気にならないのだと思います。
電池:イマイチだね!
CPUを1.3GHzに盛ったせいかと思いますが、思ったより持ちません。といっても外に持ち出すのにACアダプタがないと心配になるほどではありません。上に張ったレビュー記事にもありますが、せいぜい6時間連続駆動がいいところでしょう。スリープで一晩置いておくと5%くらい減っています。電池の心配についてはやはりパソコンよりタブレットに分があります。
標準仕様の1.1GHz/1.2GHzだと電池の持ち具合がどのくらい違うのかわかりませんが、上で書いたように処理能力がそこそこ不満がないこともあって、やっぱりCTOする必要はなかったかな?と思っているところです。
ちなみに付属のACアダプタはかなりコンパクトです。上の写真は左からiPhone用の5W品で、その隣はiPad Airに付属していた12W品です。これらは汎用USB充電器としていろんなものに流用できる(保証範囲外かもしれませんが)ので、旅に出るときは1個持って行くだけで色々役に立ちます。
そして右から2番目がMacBook付属の29W品ですがUSB-Cなので汎用性が今のところありません。右端はMacBook Air 11インチ(Mid 2011)に付属していた45W品です。ケーブル直付けな上にかなり巨大なので、ACアダプタだけ比べてもMacBookはかなり小型軽量化されています。
キーボード:うーん…
超薄型のキーボードもいろいろ賛否両論がありますが、私は最近あまりキーボードにこだわりがなくなってしまったので、どんなものでも大丈夫だろうと思っていましたが、実際のところ慣れが必要だと思います。ストロークが異様に浅いというのはこんなにも違和感あるものなのかと実感しました。もちろん店頭デモ機を一通り触ったつもりだったのですが、実際に自分のいつもの環境、いつもの用途で使ってみるのとでは、色々と違いがあります。
ただ、これだけ薄いキーボードなのにちゃんとバックライトが仕込まれているところは気に入っています。薄暗い部屋で触ることが結構あるんですよね。それに、単純に格好いいですし(^^;
一方、大型で感圧タッチをサポートしたトラックパッドは非常に使いやすいです。もちろん作業内容にもよると思いますが、マウスが欲しいと思うことは今のところありません。
USB-C:うーん…
さて、このMacBookが登場した時に一番議論を呼んだのはUSB-Cポートが一つしかないことです。
しかもこの唯一のUSB-Cポートは充電コネクタも兼ねているという思い切りよう。この辺りにこのMacBookが半ばタブレットを意識してデザインされていることが現れているのではないかと、勝手に思っています。なのでiPad Airの代わりと思っている私にとっては、この点はあまり問題ではありません。
パソコンとしてみた場合にUSBポートが一つしかないこと、しかもそれが充電コネクタも兼ねていると言うことよりも、私的には付属のACアダプタや充電ケーブルがiPhoneやiPadや、その他のUSB充電機器と共用できないことの方が残念です。アダプタ類でなんとでもなるとは思うのですが、そういうのスマートじゃないし、何か一つ忘れたりなくしたりしたら、途端に窮地に追い込まれてしまう可能性があります。
SDカードアダプタ
MacBookの主な使用目的の一つが、出先で写真を取り扱うこと。バックアップおよび失敗カットとOKカットの取捨選択をある程度済ませておいたり、その中から何枚か良いやつを選んで簡単な画像処理をしてSNSに上げる… なんてことももちろん目論んでいます。枚数が多くなるとカメラやカード内蔵のWi-Fi機能だけでは対応しきれなくなりますので。
というか、今までその役割はiPadを使ってきました。
アップル Lightning – SDカードカメラリーダー MD822ZM/A
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- メディア: オフィス用品
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そのためにiPad用にはSDカードリーダーが純正で用意されていて、私もこれを使っていました。でも、これ数十枚なら問題ないのですが、数百枚になると途端にうまくいかなくなるんですよね(もしかしたら私の環境だけかもしれません)。やたらに時間がかかったり、そうかと思えば転送抜けがあったり、逆に重複したり。さらに最近RAW撮りに移行したこともあって、そうなるとiPadではもうほとんど役に立ちません。その辺を昨年のF1撮影で痛感したというのが、パソコンへの回帰を考えるようになったきっかけです。
なので当然MacBook用にカードリーダーを買いました。USB-Cに直接つなぐタイプもあるのですが、まずはUSB-CからUSB-Aに変換するアダプタ+SDカードリーダーと言う組み合わせにしてみました。
実際に購入した製品は以下の通りです。
- 出版社/メーカー: トランセンド・ジャパン
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- 出版社/メーカー: iitrust
- メディア: エレクトロニクス
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接続すると大変格好悪いことになるのですが、機能的には問題ありません。USB-Cアダプタには給電用のUSB-Cポート付きなので、USB-Aを使いながらACアダプタを繋いでおくことが可能ですし、このアダプタを通してMacBookからiPhoneを充電することも出来ます。ただし逆にこのアダプタを介してMacBook用のACアダプタにつなげてもiPhoneの充電は出来ませんでした。
で、実際やってみるとやはり写真だろうと何だろうと、ファイルをファイルとして扱うにはパソコンのほうが何十倍も快適であるということを実感します。やっぱりこうでなくっちゃ!
で、今回MacBookを購入して、SDカードアダプタ類も入手して、さっそく先日のニセコスキーに持って行きました。WG-3GPSにはWi-Fi機能はないし、GoProで撮影した動画は写真を遙かに上回る容量になります。それらを宿に帰ってからバックアップしつつ、その日一日の素晴らしい雪の思い出に浸りつつ、選別して簡単に編集してSNSにアップしたり… と考えていたのですが、実際には上記のアダプタ類を丸々忘れて行くというヘマをやらかしてしまい、結果MacBookのデビュー戦はまったく役立たずに終わりました(A^^;
あぁ、USBポートはこのままで良いから、SDカードスロットさえ付いていれば…(A^^;