またまたスキー旅行に行ってきました。泊まりで行くスキーは今年3回目。例年よりもちょっと多めですが、その分日帰りスキーに行く回数がめっきり減ってしまいました。今回の目的地は山形県の蔵王温泉です。温泉はもちろん、樹氷とスキー場でも有名ですが、季節を問わず私にとっては初めて訪れる地です。
春になってしまう前にスキーをもっと楽しみたいというのが主目的ですが、温泉と樹氷見物も楽しみです。
移動は新幹線で。金曜日の早朝に東京を出発する東北・山形新幹線で一路山形を目指します。つばさ号に乗るのも初めての体験です。
福島を出ると山を登り始め、米沢周辺はものすごい積雪でした。車窓のすぐそこまで雪の壁が迫っています。1週間ほど前は大雪のため山形新幹線は運休したことがありましたが、その名残でしょうか。
山形駅で新幹線を降りたら、バスで蔵王温泉へ。温泉街のバスターミナルの前にはすでにゲレンデマップがありました。現在地と宿の位置と、各コースをチェック。さて、どこを滑ろうか?
宿に着いたら別送しておいた荷物を受け取り、早速着替えて何はともあれゲレンデへ。蔵王中央ロープウェイに乗って鳥兜山の山頂を目指します。金曜日のお昼なのでロープウェイはガラガラでした。
この日の天候は曇り。風もなく穏やかで気温も高め。見通しはとても良くて遠くの山々まで見渡せます。晴れていたらさぞ絶景なことでしょう。ゲレンデは積雪はたっぷりありますが新雪ではないようです。でも悪くはありません。それに、初めてのスキー場はすべてのコースが新鮮でおもしろいです。
蔵王温泉スキー場は非常に広大で、いったいどれだけのコースがあるのか全貌が全くつかみきれません。コースマップに従って樹氷原コースを目指します。その途中で目の前に現れたのが地蔵山。かの有名な樹氷はこの山の反対側に広がっているはず。
そういえばお昼ご飯を食べていなかったっけ、ということで途中でレストランに入って食べたカレー。典型的ゲレ食です。おなかがすいていたのでフライドチキンを追加してしまいました。蔵王温泉スキー場は比較的古いスキー場らしく、ゲレンデのそこかしこにレストランがあって、食べることや休憩に困ることはなさそうです。
そして蔵王ロープウェイ山頂線に乗り継いで地蔵山山頂までやってきました。穏やかで暖かな天候とはいえ、ここまで来ると強烈に冷たい風が吹き抜けています。
そして周囲は樹氷だらけ。ロープウェイ降り場から本当の山頂方向はもちろん…
山の裾野方向を見下ろしても樹氷がずっと続いています。もう季節的には末期らしく、本当のハイシーズンには見渡す限りずっと樹氷が続いているそうです。
こんな状態になっても耐えて生きている木ってすごい!って思ってしまいます。
地蔵山山頂からは、樹氷の間を縫うように細いコースが続いています。どうってことのない斜面ですが、そういう問題ではありません。この景色は本当に圧巻です。
その後、気がつけばいつの間にか雪が降り始め、そろそろ宿に帰ろうと山を下ると雨に変わってしまいました。天気予報通りで、このままいけば夜半には雪に変わり、明日は嵐になるはずです。滑れないくらい悪天候になるかもしれませんが、ひょっとしたら素晴らしい新雪に恵まれるかもしれません。
宿泊先は岡崎屋旅館という、絵に描いたような典型的温泉旅館です。天然温泉の大浴場は強い硫黄臭に包まれています。そのお湯はPh値1.4という強酸性。宿の人曰く、秋田の玉川温泉に続いて日本で二番目に酸性度の強いお湯だとか。実は温泉は久しぶりで久々に体の芯から暖まりました。
温泉旅館と言えば楽しみなのは夕食。あらかじめいくつかのコースから選んでおいたもの。まず初日の夕飯は山形牛のしゃぶしゃぶです。しかししゃぶしゃぶとは思えないやや厚切りのお肉がでてきました、しかしこれが旨いのです。
お肉がなくなった頃に出てきたのが鯛のお頭焼き。手でつかんでバリバリとかじりながら食べろとの指示。そう、お箸で上品につついているだけでは出てこない身がたくさんあるのです。山の幸…ではないのですが、これがびっくりするくらい美味しいのです。
せっかくの旅行ですし、美味しいお酒もあるのですが… 禁酒期間中なのでぐっとこらえました。二日酔いの心配もなく、明日の朝はすっきり起きられるはず、と自分に言い聞かせながら。
本当は夕食後に「樹氷ライトアップツアー」に行こうと思っていたのですが、残念ながら悪天候のため中止になってしまいました。明日の朝までに大雪が降って夜には急速に天気が回復するのを期待するしかありません。
(2日目につづく)