先日珍しくも泊まりがけで大阪に仕事で出かけていました。大阪の夜を楽しむと言えば… やっぱり焼肉です。東京は食べられないものはないというくらい世界中のグルメが集まっていますが、質と量と値段のバランスを考えれば、焼肉に関してはあきらかな東西格差があると思います。なので、久しぶりに関西の焼肉が食べられる!と、この出張を楽しみにしていました。日中の仕事はサッサと終わらせ体調万全整えて、梅田から阪神電車に乗り込み尼崎へ向かいます。
目指すお店は「あまがさきポッサムチプ」です。兵庫にある「ポッサムチプ」の姉妹店で、このお店のオーナーは毎年焼肉の日を一緒の祝う焼肉仲間の一人だったりします。開店からまだ2年経っていないのですが、昨年夏にようやく初訪問できたところで、今回で2回目となりました。
さてさて、どんなお肉が食べられるでしょうか?
Nice to Meat You!
さて目的地である「あまがさきポッサムチプ」は阪神尼崎駅を中央公園側に出たら徒歩2分です。信号を渡った先の雑居ビルの9Fにあります(地図は末尾に載せておきます)。
エレベータを降りたら入り口は目の前。こんな看板が出迎えてくれました。うん「No BEEF! No LIFE! Yakiniku ga Daisuki Desu!」です!
入り口の写真をもう一枚載せておきましょう。「Nice to Meat You!」ですって。You too! ですね。ちなみにうっすら白いのは煙が漂ってるから。いきなり煙とともに漂っている良い匂いに食欲が刺激されます。
ということで、まずは基本のキムチ盛りとナムル盛りです。焼肉を美味しく食べるには重要な脇役です。
で、最近久々に生ビールの美味しさを再認識し始めました。サッポロの黒生で乾杯!
肉刺し最高!
まずは最初にタン塩… の前に生肉から。
肉刺しは規制もあって東京の焼肉屋さんではなかなか選択肢が少ないです。が、ここに来ればいきなりこれだけの種類が食べられます。一番手前にあってピントが来てるのは「三角バラ炙り寿司」です。
思わず焼きたくなるようなこれはハラミ。お刺身ですよ!なのでこのままいただきます。美味い!
さらにガラスの器に入ってるのがチレ刺し、そのよこはハート刺し、そして右の写真はおなじみのセンマイ刺し。生肉大好き!
いよいよ焼肉!
ということで、ようやく焼きに到達します。
美しいピンク色のタン塩。歯ごたえがしっかりあってジューシーでとにかく美味いです。
そしていきなりこんなどす黒いサイコロ状のお肉が出てきました。これは「ヘレ」という部位。醤油漬けにしてあるそうです。
でもってこれ。こんな小さな器で出てきたから、これはイケないやつなのか? と思ったらそうではありませんでした。ちゃんと焼いて食べました。良いレバーを適切に焼くと生よりも美味いです。いや、生と同じくらい美味しいです!
そして中〆的な感じでホルモンの塩。三角バラ、テッチャン、サガリ、ミノサンド… どれもこれも肉厚で脂が乗っていて美味しそう。
今回はお店のオーナーさんとともに、焼き方のプロが二人もいたので、全部焼いてもらいました。最高に美味しいタイミングを教えてくれるので、焼き加減の難しいこういったホルモン系のお肉も、最高の状態でいただきました。本当にちゃんと適切に焼けたホルモンほど美味しいものはありません。最高です。
追い塩もこうして用意されてます。ミネラルたっぷりな岩塩系のつぶつぶの大きいやつと、もう一つはほんのりゆずが香るお塩でした。どっちも捨てがたくて両方付けて食べたりしてしまいました。
クラシタが立った!
ここからメインのお肉が登場します。
と、その前に、ビールをお代わりしましょう。二杯目はちょっと贅沢に琥珀エビスを飲んでしまいます。
そして焼き物もちょっと一休みの椎茸です。これが美味いんですよね。もちろん椎茸もちょうど良い焼き加減というものがあります。絶妙な焼き加減で食べる椎茸焼きは猛烈に美味いです。
そして次にやってきたのがこれ。本日のメインディッシュとも言える「クラシタステーキ」です。通常はもっと大きくて平たい状態の一枚肉をぐるっととぐろを巻いた「火山」形式で出てきたりするのですが、今回は火山を食べるには少人数だったので、こんな分厚いステーキにしてくれました。いや〜、大木屋のエアーズロックを思い出しますね。
さっそく七輪の上に乗せて炭火で焼いていきます。が、さすがにそうそう簡単には焼けません。それにかなりの技術と経験が必要です。私みたいな素人には到底無理です。
ひっくり返したりしつつまずは表面に焼き目を入れていく作戦でしょうか。右の写真のように立てて側面も焼いていきましょう。うーん、なんだかもう食べられそうなくらいに見た目は美味しそうな色艶になってきました。
そしてこれでどうだ!とばかりに網の上に立ち上がるクラシタ! なにこれ格好良い! 煙も良い感じに上がって焼けていくのがよく分かります。
しかしなかなかGoがかかりません。そうこうしてるうちにこうして網の端っこで休めてみたり。ホイルに巻いたりすると肉汁が流れ出てしまうので、こうして裸で置いておく方が良いのだとか。
そしてとうとう焼き上がったようです。超格好良いですね!
そしてお肉専用のセラミックの包丁でさっくりと切ると、こんな美しい断面が現れました。これが外がカリッと歯ごたえがありつつ、なかはじわっと肉のうまみがつまった柔らかさ。これは美味い!美味すぎるステーキでした。
〆も豪華に2種類逝ってしまう
ということで、初めて見て食べるような素晴らしいお肉を堪能したところで、そろそろ〆に入りましょう。
焼きの最後はホルモン盛りのタレです。ミノ、ハート、ハチノス、アカセン、グレンスです。
ハチノス美味いですよね。もちろん他の部位も美味しいですけど。
さて〆の炭水化物、まず一品目は焼肉店では定番の石焼きビビンバです。目玉焼きが良い感じです。
調子に乗ってもう一品!で、出てきたのはこれ。うむ、カレーですね。でもちょっと普通ではない感じ。そもそもカレーにレモンかけるの?
というかレモンよりも気になるのはこの塊。これはテールです。こんなテールの塊肉を煮込んであるなんて、なんと贅沢なカレーでしょう。最近小食になったなぁ〜と思っていたのですが、がっつり舐めるように完食してしまいました。いえ、一人で一皿というこではなく、みんなで分け合って… ということです(A^^;
最後はカカオ粉末がたっぷりかかったアイスクリーム。
いやいや、遠路はるばるやってきた甲斐があります。期待通りの大変素晴らしい焼肉でした。こんなお店が生活圏内にあったら良いのに!