そろそろ冬至を迎えるこの季節のこと、午後5時前には日が沈みます。その1〜2時間前は夕日に照らされた機体と青空の取り合わせは、さぞ綺麗だろうということで、夕暮れの時間帯を狙って午後遅くに出かけてみました。
撮影場所は成田空港の中ではなく、これまでに2度ほど写真を撮りに訪れたことのある、A滑走路北側の「さくらの山公園」です。
カメラはPENTAX K-3 IIにD FA150-450mmF4.5-5.6のみ使いました。
この日の成田空港は北風運用となっており、着陸機は長い滑走路の向こうからアプローチしてきます。450mmを持ってしても豆粒にしか取れません。でも機種は判別可能。これはデルタのB747のようです。
この日は本当に空気が澄んでいて、着陸待ちの行列がかなり遠くの方まで見通せるほどでした。
そして離陸機はこちらに向けて飛び立ってきます。キティちゃん塗装でおなじみのエバー航空のA330-200。
離陸した飛行機はその後さくらの山公園の上空、ほとんど真上を通過していきます。この日は本当に綺麗な青空で頭上は真っ青。これはCARGO LUXのB747-400Fですが、やけに滑走距離が短くてあっという間に離陸しました。もしかして空荷だったりして?
10月に就航したばかりのSTAR WARSジェット、R2-D2カラーのB787-9が到着しました。全く調べてなかったのでちょっとラッキーでした。もちろん、飛んでるところ取れたらベストだったのですけど。この日はサンノゼ便に使われていたようです。滑走路の反対側にある「さくらの丘」には沢山の航空ファン兼カメラマンがいたのかも。ちなみにこの日のさくらの山は空いてました。
時刻も午後3時を過ぎるとかなり日が傾いて、少し夕暮れの雰囲気が出てきました。滑走路上の離陸シーンは陽炎でメラメラになりやすいのですが、この季節なら何とかなります。ちなみにこのカットはかなりトリミングしていますが、高解像なレンズと24Mピクセルもあればこのくらいは許容範囲でしょう。
もうだいぶ見慣れてきたB787ですが、何度見ても美しい機体です。はこのJALのB787-8はパリ行きのようです。
綺麗な濃緑の機体はベトナム航空のA321。A350を既に飛ばしている数少ないエアラインですが、成田か羽田にも定期就航させて欲しいですね。
そしてやっぱりB747は迫力あるし、B787とは違う美しさがあると思います。羽田ではほとんど絶滅寸前ですが、成田にはまだ沢山飛んでいます
先ほどのCARGO LUXとは違いこの中華航空は、B747らしく滑走路をたっぷり使いゆっくりと上昇していくため、頭上を通過するときはワイド端の150mmでもフレームからはみ出してしまいます。なので引きは諦めて、機体の一部を切り取ろうと思ったのですが、怯んで250mmという中途半端な画角にズームを戻してしまいました。
午後4時前、タイ航空のA380が到着しました。もうかなり夕暮れの風景です。夏にはまだ真昼だった時間帯です。
アエロメヒコのB787-8。大きく反り返った翼の形が特徴的です。B787は翼の先端までフレームに収めたくなります。
キャセイパシフィックのB777-300。B747に匹敵する巨人機で、やはりゆっくりと上昇していくので、これもまたフレームからはみ出しがち。時刻は間もなく午後4時、もう間もなく日没を迎えると言うことで、翼の裏側に日が当たり、その影は胴体に写るようになりました。
地上も日陰が増えてきました。この時間帯になると、地上の景色、空の色は刻一刻と変化していきます。さて、良い時間帯になってきました。
ジェットスターのA320。ウィングレットも旧型です。銀色の機体は夕日がよく映えます。地上はほとんど日が沈み、しかし上空にはまだ夕日と濃紺の空が残っています。ここからが今日の狙い目でハイライト! と思っていたのですが…。
この状態が続くのはわずか数分。その少し前後も許容するとしてもまぁせいぜい15分の間が勝負です。が、その肝心の一番良い時間帯にぱったりと出発便が途絶えてしまい、とうとうこの後は日が完全に沈み空が暗くなるまで、1機も飛び立ちませんでした。
という不運というか、詰めの甘さに思わず苦笑しつつ、そういうこともあるさ… と諦めてカメラをしまいました。またいつかリベンジしたいと思います。
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こんにちは。hisway306の写真を見ると新機材を買いたくなってしまうね。
ところで、この150−450をHD DA AF REAR CONVERTER 1.4Xと併用の画質はどうですか
masato_chu さん、
ありがとうございます。REAR CONVERTORはもう手放してしまいました。フルサイズに対応してないし、K-3 IIではAFも(公式には)動かないはずなので。でも、手放す前に試してみれば良かったです。換算950mmになるのか…