またまた「熟成肉」を食べてきました。狙ってるわけではないのですが、流行ってるとあって最近は熟成肉ばかり食べてる感じがします。今回訪れたのは関西方面からその噂が聞こえてきたお店。近江牛を卸している業者の人が絶賛していたということで、駒澤大学近くにある「イル・ジョット」というお店です。ここは焼肉店でもステーキハウスでもなく、正真正銘のイタリアンレストランです。
渋谷でさえアウェイの地なのに駒澤大学とかオリンピック公園とかまったく縁もゆかりもない土地。駅を出て地図とにらめっこしながら約1kmの道のり。とてもオシャレな雰囲気のエントランスが忽然と表れます。こんな上品なお店で本当に肉食な我々を満足させる熟成肉が出てくるのでしょうか?
・・・という不安は席についてすぐに消え去ります。シェフがさっそく今回料理するお肉を見せに席まで持って来てくれました。白い脂で覆われているのは愛農ナチュラルポーク。そして骨付きで黴びに覆われているのが近江牛の熟成肉。一ヶ月以上熟成させているそうです。これはすごい!美味そう!
メニューは愛農ナチュラルポークと近江牛の熟成肉をメインとしたコースでお願いしてあります。その一品目はこちら。まずは野菜をどうぞ、と言って出てきたお皿です。確かに野菜が各種載っていますが、どうみてもどーんとお肉がいますね。後藤牧場のマルのたたきだそうです。これが旨い!本当に旨い! 一枚と言わずもっと食べたくなります。
そして二品目もお肉。真っ白な美しいこのお皿は愛農ナチュラルポークのボイルハムです。生肉かと思うような色つやです。これが見た目に結構量があるのですが、ペロッといけてしまいました。ちなみに今回のメンバーは総勢6人ですから当たり前ですかね。ちなみに前ボケしている部分は骨付きです。ホジホジしながらシャブリ尽くすのも可。
当初、ちゃんとお肉が出てくるのか疑ってたことなどすっかり忘れてしまいました。
三品目はこれ。いよいよイタリアンらしくなってきたというか、もはやこうなるとイタリアンとフレンチの差がよく分からないよねという話になってきます。この不思議な姿をした料理はガスパッチョ ストラッッチャテッラと言うそうです。名前は明らかにイタリアンです。水牛のモッツァレラに生クリームを混ぜて作ったチーズだとか。ちなみにひんやりとと冷たく仕上げられていて、見た目と違ってとてもさわやかな味わいでした。
さらに出てきたのはミネストローネ。お豆がたっぷり入っていてもはやスープではありません。美味い!
我々の席は一番端っこの窓際だったので遠かったのですが、厨房はオープンキッチンタイプでシェフやスタッフの方が働いているのがよく見えます。店内のインテリアもとてもオシャレで良い雰囲気でした。
同行した友人達は当然ながら美味しそうなイタリアワインを飲んでいました。予算と好みを伝えるとお店の方がチョイスしてくれます。なかなか良いワインが揃っているようで、香りだけでクラッときてしまいます。ワイン飲みたいなと思ったのは久しぶりでした。
しかし私が頂いたのは自家製レモネード。これが美味いです。さっぱりしていて意外に料理に合います。美味しいのでお代わりしてしまいました。生ビールより高いだけのことはあります。
さて宴もたけなわで出てきたのがパスタ。ボロネーゼですがただのミートソースではなく愛農ナチュラルポークと近江牛の合い挽きなのです。さらに、黒トリュフがたっぷりかかってるという贅沢さ! 本当に肉尽くしです。
そしていよいよメインディッシュの登場です。赤黒のチェック柄に盛り付けられてる方が近江牛の熟成肉。野菜を挟んで手前側が愛農ナチュラルポーク。熟成肉は見ての通り表面はこんがり焦げる寸前まで焼かれていて、しかし中はかなりのレア。素晴らしい食感と味わいです。
ナチュラルポークは牛肉と一緒に食べてもまったく違和感のない旨味。こちらも表面はこんがり、なかはフワフワに焼かれています。そして豚肉独特の脂がほどよくてこれはこれで牛肉にはない美味しさ。
こう見えても巨大なお皿だったのですが、あっという間に完食してしまいました。でも物足りないと言うことはなく、ちょうど良い量です。十分満足です。
ドルチェはプリンです。かなりしっかりした固いプリンで食べ応えがありました。
夜にはなるべくカフェイン撮らないようにしてるのですが、ここまでしっかりしたイタリアンのコースとなれば〆はやはりエスプレッソですよね。が、ちょっと日和って普通のコーヒーを選んでしまいました。が、飲んでみたらこれエスプレッソじゃないの?というほど濃いコーヒーでした。苦いだけじゃないちゃんとした濃いコーヒーは大好きなので問題ありません。
開催の肉好きな人々の間で噂になってる理由がよく分かりました。惜しむらくは私たちの行動圏外にあること。遠くて中々行けないと思いますが、またいつか訪れたいと思います。
ということで、今年最初に肉の日当日にはお肉を食べられそうにないので、これを1月の肉の日お祝いの代わりとしたいと思います。