突然不調に陥ったiMac 5Kをアップルに送って中一日で修理してもらった顛末記

投稿者: | 2016年12月10日

 Twitterなどでは逐次つぶやいたりしていたのですが、先月末から我が家のiMac 5K Late 2014が突如不調に陥りました。症状としては「予期せぬシャットダウンが発生する」というもので、原因に心当たりはまったくありません。最初に症状が現れてから2週間の間は、自己解決を目指し色々やっていたのですが、先週末になっていよいよこれはメーカーの助けが要ると判断し、アップルのサポートに電話して相談しました。

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 幸いAppleCareに入っていたので、このiMacは購入から既に1年以上が経過していますが、無償で全てのサポートおよび修理を受けることが出来ました。タイトルにも書いた通り、修理のためにアップルに返送してから戻ってくるまで、物流込みで中1日という超特急の神対応を経験しました。前回もそうでしたが、アップルの修理は本当に早いです。

 しかし修理の結果は、実は微妙な結果で中途半端に終わっていたりするのですが、とりあえず備忘録として不調発生から修理が完了するまでの約3週間の経緯をまとめておきたいと思います。

iMac 5K Late 2014についてのおさらい

 まずは私のiMacについて、どんなものなのか振り返っておきましょう。

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 購入したのは昨年の9月末。タイミング的にはモデルチェンジの直前となってしまいましたが、27インチiMac 5K Late 2014の特盛り仕様です。つまり、CPUもSSDもGPUもメモリーも全てフルにアップグレードしたモデル。円安の時期でもありかなり高かったですが、LightroomとPhotoshopを快適に使うために、同じiMac 5K Late 2014の標準モデルから買い換えたものです。

 このエントリーは入力機器を大人買いしたよ!という体を装っていますが、実はiMacを買い換えた、ということが一番言いたくて書いた記事です。

 その後何の問題も無く快適に半年以上動いていたのですが、今年の夏前になって急に液晶画面に変なシミが現れるようになりました。このときはすぐにアップルに電話して修理を依頼。この時が中2日で戻ってきました。液晶パネルと、なぜか同時にロジックボードも交換されています。

 では、以下今回起きたトラブルを時系列にまとめておきます。

11月19日:突然電源が落ちる

 たしかLightroomを使っていたときだったと思うのですが、使用中に突如何の前触れもなく電源がいきなり切れました。Magic Mouseを握ったまま、しばらく何が起きたのか分かりませんでしたが、画面が真っ黒になり、USBで接続している外付けHDDも電源が落ちています。部屋の電気は付いてるので、停電したわけでもブレーカーが落ちたわけでもなさそう。電源ケーブルもちゃんとコンセントに刺さっています。

 わけが分からないながらも、とりあえず再度電源スイッチを押したものの反応無し。そこで我ながら冷静に、iMac本体から電源ケーブル自体を一度引き抜いてから再度繋ぎ直し(要するにSMCリセットです)、それから再び電源ボタンを押すと、ポ〜ンという聞き慣れた起動音が鳴りました。まずはホッと一安心。

 しかし再起動したのもつかの間、その後も断続的に突如シャットダウンしてしまいます。そしてSMCリセットしないと復帰しないのも同様です。しかも発生するタイミングは完全にランダムで、特定のアプリや特定の操作に起因するものではありません。また負荷にも関係なくて、ブラウザでGoogleの検索窓に文字を入力している間に落ちることもありました。

11月20日:クリーンインストールする

 この時点でほとんどハードウェアの故障を疑っていたのですが、前回液晶にシミが出来たときの経験から、まずはOSの再インストールをしないと修理を受け付けてもらえなさそうだったので、まずはやってみることにしました。

 その上でやはり症状は変わらない、あるいは予期せぬシャットダウンの発生によって再インストール自体が不可能になることを予想していたのですが… なんと、再インストールは何事もなく完了し、その後いつも使っているアプリ類を入れて、元の環境を再現したところ、それ以降ウソのように「予期せぬシャットダウン」は発生しなくなりました。

 なので、なんだか分からないけど何かソフトウェア的な問題だったのだろうということで納得し、とりあえず様子見ということで、しばらくそのまま使ってみることにしました。

TIPS: macOS再インストールの方法

 ここでちょっとメモ。
 macOSを再インストールするには、公式情報としてネットワーク復元する手順がアップルのWEBに書かれていますが、これは回線やサーバーの状態によって時間がかかることがあります。

 なので今回はこちらのWEBの情報を参考にして、macOSのインストーラーを事前にダウンロードし、USBメモリーのインストールディスクを作成し、これを利用しました。この方法なら約30分程度で再インストールが完了します。

12月3日 昼:忘れかけていた頃に再び問題発生

 その後およそ2週間、何事もなく快調にiMacは動いていました。予期せぬシャットダウン問題があったことなどほとんど忘れかけていた頃、奇しくもまたもや土曜日の日中に、再びそれは起きました。

 現象は2週間前とまったく同じ。使用中にランダムなタイミングで予期せぬシャットダウンが発生し、SMCリセットしないと復帰しません。発生頻度も同じくらいで、概ね30分に1回のペースです。このままでは外付けHDDを壊してしまったりするのではないかと言うことで、まずは外付けHDDは外しました。

 なお、外付けHDDというのは↑これです。

 一度、USB接続の外付けスピーカーと、SD & microSDカードリーダー付きのUSBハブを導入したのですが、何となく邪魔くさくなって外してしまっています。

 Thunderboltポートはもともと使ってませんし、外付けHDDを外してしまえばUSBポートも全て空きになります。それでも現象は相変わらず発生するので、周辺機器が何か悪さしていることもなさそうです。

12月3日 午後:色々試してみる

 次に可能な限りの常駐ソフトを外してみました。

 ウイルス対策のためにVirus Scanner Plusというソフトを使っていましたが、これも外してしまいます。それからCPU負荷や温度のリアルタイム監視ののためにiStat Menuや、Retinaディスプレイの解像度を一発変更するDisplay Menuも外してみます。

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 さらに、システム設定 → ユーザーとグループ → ログイン項目に登録されているソフトも全て削除してみました。しかし現象は変わりません。

 もう一つ思い当たったのは、メモリーです。iMac 27インチはユーザーによるメモリー増設および交換が可能となっています(裏技ではなく公式にサポートされているもの。さらにアップル自身は増設用のメモリーモジュールは販売していません) そこで、このiMacは購入時にはメモリーだけはCTOせず4GBx2=8GBのミニマム構成で購入し、別途Amazonで購入した8GBx4=32GBを入れてフルスペック化しています。

Transcend ノートPC用メモリ PC3L-12800 DDR3L 1600 8GB×2 1.35V(低電圧) - 1.5V 両対応 204pin SO-DIMM kit TS1600KWSH-16GK

Transcend ノートPC用メモリ PC3L-12800 DDR3L 1600 8GB×2 1.35V(低電圧) – 1.5V 両対応 204pin SO-DIMM kit TS1600KWSH-16GK

 となると、このメモリーモジュールの品質あるいは相性の問題かも?ということで、購入時に搭載されていた4GBx2に戻してみました。

 しかしやはり「予期せぬシャットダウン」は発生します…。

12月3日 夕方:アップルに電話して修理を依頼する

 ということで、思いつく限りの原因切り分け策の結果、私の責任範疇では内部分でiMac自体が壊れているに違いないと判断し、すぐにアップルのサポートに電話しました。

 実際にはアップルのサポートページから製品と現象別にたどっていき、電話をリクエストするとすぐにアップル側から電話がかかってきて、ある程度情報が伝わった状態から話が始められます。オペレータに繋がるまでずっと保留で待たされることはありません。

 上記のような経緯を話すと、ハードウェアの故障が疑われるということで見解は一致。すぐに話がつきました。この辺の電話でのやりとりも実にスムーズでした。

12月6日:ヤマトが引き取りに来る

 iMacのような大型商品の修理に関しては宅配便を使うしかありません。手順は前回とまったく同じで、アップル側でヤマト運輸に集荷を手配してくれます。専用箱への梱包も引き取りに来たヤマト運輸がやってくれるので、こちらはiMacをそのまま裸で渡すだけ。電源ケーブルやキーボードなどの付属品の添付や、書類の準備などもまったく不要です。これは超簡単で便利!

 ということで引き取られていったのは6日の午前中のことでした。アップルの修理センターに届くのは翌日です。

12月8日:修理が完了したiMacが戻ってくる

 前回は中2日で、それでも相当に早いと思ったものですが、今回はさらに早くなって中1日で戻ってきました。つまりは間の7日中に荷物の受付から修理作業を終えて、発送まで全てを1営業日で完了したことになります。これは早い!

 もちろん早く戻ってくることは嬉しいのですが、ここまで早いと、ちゃんと現象を見て、しっかり直してくれたのか?が心配になります。

修理結果

 で、実際のところ半分くらいその心配は当たっていました。

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 簡易梱包されたiMacには、修理伝票が挟まれた状態アップルマーク入りのクリアファイルが貼り付けられています。

 それによると「現象は再現せず」となっていました。うーん、我が家でもクリーンインストール後2週間は何事もなかったわけで、そりゃそうかもね…。かといって2週間ずっと使って見ろ、とも言えないわけですが。

 しかし何もしなかったわけではなく、「申告した症状から電源ユニットが怪しいからとりあえず交換し、OSも再度クリーンインストールしておいた」とのことです。その状態で再度テストをしたところ、全てパスしたと。

 何となく雰囲気的に「ソフトウェアの問題じゃないの?」という感じが行間に滲んでいます。うーん、やっぱりそうなの? でもかなり調べたんだけどなぁ…

再び様子見

 ということで、仕方ないので再びアプリ類を入れ直して様子見です。戻ってきてから2日以上経ちましたが、今のところ問題はありません。でも前回同様2週間が一つの目処です。それまでは何とも言えません。

 しばらくは、ドキドキしながらiMacを使うことになりそうです。今年いっぱい何事もなく乗り切ったら、やっぱり電源ユニットの問題だったと納得して、今度こそ本当に忘れたいと思います。そうなることを祈っています。

Apple iMac (Retina 5K Display 27/3.2GHz Quad Core i5/8GB/1TB Fusion/AMD Radeon R9 M390) MK472J/A

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