フランス車の祭典と言えば、年に一回長野県の車山高原で開かれるFrench Blue Meeting が最も有名ですが、それ以外にも大小様々なフランス車関連イベントが他にもたくさん行われています。そんな中でも老舗の一つが French-French幕張 と呼ばれるもので、千葉県の湾岸地区にあるイオン幕張店の屋上駐車場で、年に2回開催され続け今回で19回目を迎えたそうです。
このイベントの特徴はと言えば「特に何もしないこと」です。朝8時半から11時までという時間と場所が決まってるだけで、何かプログラムが用意されているわけではありません。いつ行ってもいいし、いつ帰っても良いし、参加費もなにもありません。
今年のFrench Blue Meetingは台風の直撃を受け大雨に見舞われてしまいました。それでも2時間ほど滞在してフランス車見物をしてきましたが、ちょっと消化不良気味。French-French幕張 は French Blue Meeting と比べて規模はかなり小さいですが、密度というか濃度はかなり濃いです。なのでFBMの無念を晴らすにはうってつけのイベントです。
しかも自宅から会場までは湾岸線で僅か20分。プジョー308SWに乗り始めたばかりでクルマ熱もまだ高い状態なので、約3年ぶりに出かけてくることにしました。
私的なこのイベントの楽しみは、ただ単に他人のフランス車を見て回るだけです。珍しい車種じゃなくても、様々な年式、グレード、ボディカラーがあって、中にはプチモディファイや、激しいカスタマイズがされていたりして、見物してるだけで結構楽しめます。もちろん懐かしのクルマや珍車、名車なども見ることができます。
ということで、会場をめぐりながら色々とフランス車の写真を撮ってきたので、以下貼っていきたいと思います。
プジョー
会場となったイオン幕張店の屋上駐車場に着くと、スタッフの人から大まかな駐車位置を指示されます。「プジョーはあっちの看板の下辺りね」ということで、プジョーが集まってる一画へ。と言っても、何か決まってるわけではないので、空いてる場所に適当に停めるだけです。
さて、クルマを降りたらカメラを持って、まず周囲にいるプジョー仲間を見ていきましょう。
ずらっと308が並んでいます。一番手前だけが旧型のT7でその横は4台続けてT9の308。さすがにマイナーチェンジ前のものばかりです。その向こうはさらにずらっと208がいました。良い眺めですねぇ。
後ろに回ってみるとこうなってました。4台並んでいるT9の308のうちハッチバックは1台だけですね。308のHBとSWの販売比率ってどうなってるんですかね?
みんな小さなフランス国旗を吸盤で窓に貼り付けています。特に何かがあるわけではないのですが、会場には受付があって、参加者はそこでTOTALのシールとかもらえるようになってます。このフランス国旗は受付するともらえたんでしょうかね。私は受付も面倒でスルーしてしまいました。
ちょっと離れたところに停まっていた308SWが2台。両方ともマグネティックブルーでそっくりすが、違いが分かるでしょうか? 分かる人にはすぐ分かるんですが、左がBlueHDi搭載のGTで、右はPureTECH搭載のGT Lineです。見分け方は… フロントフォグランプの有無と、小さなロゴの差異ですかね。あとは車高も実はちょっと違います。
左のGTはボディカラー以外は私の車と同一仕様車のはず。でもフロントスポイラーとドルフィン・アンテナ、窓のバイザーはオプションで取り付けられているようです。いずれにしろ試乗車と自分の車以外で初めて見たBlueHDi搭載車かも。つい、車内も少し覗いてしまいました。
それから306もついつい探してしまいますが、とても数が少なかったです。というかほとんどがカブリオレでした。それにしてもチャイナブルーは良い色です。308にこの色があったらこっちにしていたかも。
それから406のタクシー仕様? フランス仕様のTAXI行燈まで乗っけていた406が昔いましたっけ。隣のツートンな206CCも気になりますね。渋いカスタマイズです。
車関係の集まりとなると、ボンネット開けるのはお決まりですよね。単にパワートレイン談義をするだけでなく、エンジンルームに内にもこだわりのモディファイが施されていたりしますし。この208は吸気系がカスタマイズされているようです。
ちなみにPureTECHではなくPSAとBMWが共同開発した1.6Lの4気筒エンジンが搭載されてるみたいです。そうか、208も最初から全部3気筒じゃなくてそういう仕様があったんでしたっけね。
それ以外にも、大ベストセラーの206とか、フレンチ・ホットハッチの代表格の106とか、今はなきプジョーのフラッグシップ6シリーズとか、T7の308もそこそこ見かけたりしました。こうして見ると、プジョーも世代と車種のバリエーションが昔よりも増えてきたな、と感じます。
シトロエンやルノーに比べて圧倒的にプジョーが弱いのは旧車です。1970年代の車はほとんど見かけません。今回も最も古そうなプジョーと言えばこれでした。
旧車に含めるかどうかはともかく、これはこれで良いですよね。French-Frenchでは以前も見かけたことのある、205ラリーです。車内はロールケージが組んでありました。205もGTiは1.6Lまたは1.9Lエンジンを積んでいましたが、軽さが身上のこのラリーは1.3Lのエンジンを搭載しているようです。
とにかく、プジョーはこうして様々な車種がバラバラに並んでいるのが特徴的でした。208や308が少し群れていたくらいで、他は私みたいな一匹狼が多いのかも。それにしてもこの2枚の写真、それぞれ見事に違う車が並んでいます。
そして駐車位置が合わなくて凸凹するのもまたプジョーの特徴かも。トップに貼ったルノーとかシトロエンにはない雑さです(褒めてもいませんが、貶してもいません!)。もちろん208と508では全然車長が違うから合わせるのが難しいですけどね。
左側のマグネティックブルーのGT Lineのフロント部は見ての通り、カリカリにモディファイされてました。それに比べると右側のドノーマルGTは寂しく見えてきます(私の車です)。
こういうのを気兼ねなくじろじろと見比べられるのが、このイベントの楽しいところです。
なお、車関係はオフ会活動が昔から活発で、もちろんプジョーにもオーナーズクラブ的なものがあるようですし、このネットの時代、趣味が合う他人と繋がるのは非常に簡単です。でも私はそういうのに一切参加していません。なので今回も誰か知り合いがいたわけでもなく、車談義をしてきたと言うこともないです(古くからの友人には偶然出会いましたが)。本当に一人でブラブラしながら写真を撮ってきただけ。
306時代をご存じの方は「お前が言うか!」と思われるかも知れませんが、過去のいろいろな経験や年齢的なものもあるので、そういうクラブ活動的なものやオフ会などからは敢えて距離を置くようにしています。
French Blue Meeting と French-French はそんな私が気兼ねなく自由に参加できるイベントなのです。
シトロエンとルノーなどなど
さて、プジョー勢よりはよほど数が多くて統制が取れていて盛り上がっているのが、シトロエンとルノーです。私はプジョーファンですが、もちろんシトロエンとルノーも興味あるのでじっくり見て回ってきました。
ルノーはまぁこういう感じなんですよね、これ、一応トリコロールを意識してるのかも。それにしても真っ赤なAlpine 110なんて珍しい気がします。格好良いですね。
ちなみに赤いAlpineと一緒に並んでいたルーテシアはただ者ではなくてRS V6ですよね? これ、市販されていましたがちょっとしたスーパーカーです。ボディ全体から醸し出す迫力とこの佇まいがすごいです。
キャトルはFBMでも目立ちますが French-French にもこうしてやってきています。キャトルはカッコイイと言うよりカワイイですかね。
そしてカングー。一時期より数が減ったような気もしますが、それでも新旧織り交ぜてカラフルなカングーが整然と並んでいました。カングーはカングージャンボリーという、単一車種だけで開催される大きなイベントもあるくらい、気合いの入ったオーナーが多いですから。
そして今回、カングーに匹敵するくらいずらっと綺麗に並んでいたのはルーテシア。この眺めは壮観です。
中にはこんなのもいたりして。これは有名な並行輸入業者のステッカーが貼ってあるし、左ハンドルなのできっとモディファイしたのではなくて「本物」なのかも。
ちなみに、背景に何気なくボケて写ってるくるまも全部フランス車(というかルノー車)というのは、幕張とは思えない贅沢な景色です。
次はシトロエンです。シトロエンと言えばこうなりますよね。 French-French にもちゃんと自走してやってきます。これはカッコイイでもカワイイでもなく、美しい!と言った方が良いかも。
もちろん2CVだっています。そんなに数は多くないですけど、C3とかC4とかそういう現行車の間に挟まっていたりしても、何の違和感もありません。
シトロエンで一大勢力となっていたのはピカソ勢かもしれません。もしかしてカングーとちょっとライバル意識があったりするのでしょうか? かなり違う車ですが、比較することはないとは思いますが、どこか通じるところがあるとかないとか…?(私の気のせいの可能性が高いです ^^;)
あとシトロエンではこれを忘れてはいけません。もうこの界隈では有名なC4のWRCレプリカ。実はこのうちの一台とは湾岸線走行中に出会いました。普通に左端をゆっくりと走っていました。かなり大切に乗られているようです。
そう言えばDS3のレプリカは見た記憶がないのですが、誰もそういうモディファイはやってないのでしょうか? あるいは私が見てないだけかも知れませんが、少なくとも今回の French-French では見かけませんでした。
さて、私がちょっと気になったのはこれです。奥の鶯色の新型C3も気になりますが、とりあえずは手前のカクタス。むむ?早くもスタッドレスを履いてますね(ちなみに雪国のナンバーでした)。そしてこのホイールは…
イタリア製MAKのAntibesというホイールに違いありません。そしてタイヤはBSのVRX2。この組み合わせはまさに私が今、308SWの冬装備用に検討しているものです。このホイールはセンターキャップに純正のものが使えます。なのでこの方もちゃんとシトロエンマークを付けています。ほとんど純正みたいに見えますね。
308は5穴ですし、サイズもだいぶ違うのですが、なんとなくイメージがわいてきました。うん、なかなか良さそう。このカクタスのオーナーの方とはちょっとお話しすることが出来ました。こういう実用的な情報も得られたりするのも French-French の良いところ。
ということで、シトロエンもいろいろ新旧幅広い車種が並んでいました。左はなんだか懐かしいですね、シトロエンの小型車サクソで、右は逆にハイドロを継承したフラッグシップC6です。特にサクソは久しぶりに見た気がします。クサラと306、サクソと106は非常に関係が深い車でした。いろいろ懐かしいです。
French-French の会場は冒頭にも書いた通り、イオン幕張の屋上駐車場の半分くらいのスーペースです。なお勝手にゲリラ的に集まってるわけではなく、主催者がちゃんとイオン幕張に話を通して場所を借りて開催しているものです。
ちなみにイオン幕張はその昔、カルフール幕張だったわけで、フランスとは関わりの深いところだったりします。イオンになっても続いてるのは素晴らしいというか、ありがたいというか。
さて、私は午前9時過ぎについて、だいたい1時間半くらい見て回り、イオンで買い物をした後10時半には会場を後にしました。行き帰りも含めて休日の午前中のちょっとした買い物&散歩的な感じです。
例年通りだと次回は来年の6月ごろだと思いますが、その頃にまた気が向いたら次回以降も出かけていきたいと思います。
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