FA31mmの次に手に入れてしまったのが(今更の)標準ズーム。どんなに素晴らしい単焦点レンズがあっても、やはり標準ズームは何かと便利ですし必要です。純正以外も含め候補は色々とあり、それぞれ特徴があるのですが… どうも今ひとつピンとくるものがありません。どれも帯に短したすきに長し。
そこで結局落ち着いたのは、つい最近カタログ落ちしたDA16-45mmF4ED ALです。これがなんと26,800円で売っていました。どうやらこのレンズ、全国的に在庫処分状態にあるようです。しかし発売以来、何故か根強い人気があるレンズでもあります。
DAシリーズとしてはかなり古いレンズで、フルサイズ換算で約24.5-69mmというワイドよりの焦点域、解放はF4固定、EDガラスと非球面レンズを使った光学系に、絞り羽根は8枚(偶数は珍しい?)です。最近接撮影距離は28cm。
ピント合わせはIFではなく、回転こそしませんが前玉が繰り出されます。そして何といっても特徴的なのは、ワイド端で鏡胴が伸びる逆ズーム方式です。そのため、内蔵フラッシュの使用には向きません。
K-7に取り付けた場合のバランスは悪くありません。キットレンズなどと比べると大柄で、特に全長がやや長めですが、設計が新しいDA17-70mmF4AL SDMよりも外径が細く、重量は軽く、値段も半額以下。ワイド端が16mmだけあって前玉径は大きくそれなりに迫力があります。
K-7, DA16-45mmF4ED AL, 16mm, 1/60sec, F7.1, ISO200, -0.7EV, AWB
設計が比較的古いレンズですが、描写性能は定評があり、ワイド端でも四隅までキリッとしています。これは期待以上。歪曲はワイド端では少し感じられますが、ズームとしては一般的な範囲。16mm としては良くできている方だと思います。
ワイドズームが陥りやすい逆光条件下でも、極端にフレアっぽくなりコントラスト感が失われることはなく、ゴーストもかなり押さえられています。この辺はさすがPENTAXのSMCレンズです。ただし倍率色収差は多いようです。DAレンズなのでK-7 との組み合わせではレンズ収差補正が使えますが、私は通常はOFFしています。
K-7, DA16-45mmF4ED AL, 31mm, 1/1000sec, F5.6, ISO200, AWB
でも、単焦点に慣れた身にはやはり暗いんですよね。 F4という明るさはボケを狙っても中途半端で残念な結果になりやすいです。なので、むしろ積極的に絞って使いたいところです。なにしろ16mmからのワイドよりのズームですし。
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ということで、いったい何本レンズ買えば気が済むのか?自分でも呆れていますが、さすがに半年に渡ってあれこれやっていると、何が必要で何が必要でないか分かってきた気がします。いや、ホントに。ちょっと手持ちのレンズ群を整理した方が良さそうです。