ということで、06 TELEPHOTO ZOOMをPENTAX Qに取り付けていろいろ撮ってみました。K-Qマウントアダプタとはまた違って、純正Qマウントレンズとして望遠系の初めてのレンズ。あの小さな筐体で望遠ズームはどの程度役に立つでしょうか?
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/100sec, F2.8, ISO400, AWB,44.7mm)
ちょっと出かける用事があったので、カバンに望遠ズームを付けたQを忍ばせていきました。持ち運びの便利さは標準ズームと何ら変わりありません。で、もうかなり夕方近くでしたが、途中の駅でしばし撮り鉄。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/125sec, F2.8, ISO3200, AWB,43mm)
目的地は浅草橋。この駅、線路で作った構造物がすごく格好いいですよね。もうすっかり日が暮れていたのでISO3200になってしまいました。望遠なのでなるべく速いシャッター切りたいですから。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/1250sec, F4.5, ISO125, AWB,32.6mm)
良く晴れた日の東京スカイツリー。しっかり解像しているし周辺光量も問題なし。基本的な描写性能はとても優れていると思います。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/800sec, F4.5, ISO125, AWB,30.4mm)
やや逆光気味でも大丈夫。少しオーバー目に露出が振れやすく、裏面照射特有のモヤッとしがちなQですが、このレンズを使うとコントラストも色乗りも悪くありません。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/250sec, F2.8, ISO250, 極彩,27.3mm)
近所の公園の木になっていた黒い小さな実。その背景には綺麗に紅葉した葉っぱ。極彩フィルターをかけたらかなりどぎつくなりました。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/640sec, F4.5, ISO250, ハードモノクローム,42.6mm)
解体中のビル。困ったときのハードモノクローム。
やはり望遠ズームは何となくテレ端側ばかり使いがちになります。Exifに記録される焦点距離はかなりステップが細かいようです。これを見てると、望遠側ばかり使っているようでいて、微妙に調整してるって事でしょうか。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/250sec, F2.8, ISO200, AWB,41.7mm)
コスモス。背景と距離差が十分にあるわけですが、それにしても思ったよりも綺麗に良くボケます。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/320sec, F2.8, ISO125, AWB,45mm)
こんな季節に朝顔? しかも時間はもうお昼過ぎ。これまた同じように背景が溶けてくれました。この望遠ズームを使う限りはBCモード(ボケコントロール)は必要なさそうです。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/250sec, F2.8, ISO320, AWB,45mm)
でもこうなるとイメージしたよりもちょっとボケ足りない感じ。こればかりはQである限り仕方がありません。
ちなみに歪曲は全く気になりません… と書こうと思ったのですが、常にディストーション補正をONにして撮ってるので、この作例を持ってそういうわけにはいかないことに気付きました。でも実際、背面液晶を見てる限りは、テレ側はほとんど気になる歪みはありません。ワイド側ははっきり分かる樽型の歪みがあります。もちろん補正してしまえば気になりません。
PENTAX Q, 06 TELEPHOTO ZOOM, P AUTO (1/1000sec, F4.5, ISO125, AWB,43mm)
真昼の三日月。まさかと思いましたが、これ、AFでピント合いました。
とりあえず、ファーストインプレッションは以上です。PENTAX Qは01 STANDARD PRIMEがメインレンズになっていて、02 STANDARD ZOOMは必要ないかな?とまで思っていました(とはいえ旅行ではZOOMが重宝しました)が、この望遠ズームがでたことで、いわゆるダブルズームキットが完成し、02 STANDARD ZOOMの存在意義と使い勝手も良くなってきたのではないかと思います。もちろん、同時に明るい単焦点としての01 STANDARD PRIMEの位置づけも明確になりました。
これはQまたはQ10ユーザーならば是非持っておいて損のないレンズだと思います。