酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

PENTAX K-1 Mark IIの初撮りは例年より一週間早く開花した「あしかがフラワーパーク」の大藤を撮りに行く

 今年の冬はとても寒くて雪も多く、どちらかというと厳冬だったはずなのに、3月になってから急に気候が変わり、桜の開花が早まったのを皮切りに、その後も春や初夏の訪れを告げるあらゆる花の開花が早まっています。その流れで、例年ならゴールデンウィーク中に見頃を迎える「国営ひたち海浜公園」のネモフィラや「あしかがフラワーパーク」の大藤も、一週間から二週間ほど開花と見頃が早まっており、ゴールデンウィークには見頃は終わってしまいそうという勢いです。

 ここ数年この時期は大混雑するのを承知で、ネモフィラと大藤の両方を必ず巡っていましたが、連休が使えないとなると今年は日程的に厳しい感じなので、どちらかひとつ取るとしたら... ネモフィラは諦めて大藤を撮りに行くことにしました。圧巻度合いという意味ではこっちの方が私はやはり好きです。

 話は変わって今から2年前にPENTAX K-1が発売されたとき、手に入れてまず最初に撮りに行ったのは「あしかがフラワーパーク」の大藤でした。そして今年は4月20日の金曜日にPENTAX K-1 Mark IIが発売されたわけですが、発売日当日に手に入れたK-1 Mark IIを持って翌日土曜日に「あしかがフラワーパーク」へ向かい、やはり大藤の撮影でシェイクダウンを行うことにしました。

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 例年ライトアップ狙いで夜に訪れていましたが、今年は明るい太陽と青空の下で撮ってみたいと思い、朝一番の開園時間狙いで出かけてきました。

4月21日時点で見頃なれどまだ7分咲き


 さて、冒頭にも書いた通り今年は春の訪れが異常に早く、大藤は4月6日に史上最速の開花を記録していたそうです。桜よりはずっと長い時間楽しめる花ですが、それでも全体的に一週間は巻いてるとのこと。例年ゴールデンウィークの前半に訪れるとちょうど満開一歩手前という状態ですが、今年は4月中旬には見頃を迎えたというニュースが入ってきたので、4月21日土曜日に慌てて出かけてきました。

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 撮ってきた写真を以下貼っていきますが、大藤と大長藤の開花状況としてはまだ7分咲き程度で、確かに見頃を迎えてはいますが、まだまだ最盛期はこれからという感じ。なのでこのままだったらゴールデンウィークの前半には十分楽しめそうです。一番良いのは今週の半ばの平日中かもしれません。

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 さて、私がここに毎年訪れるようになって今年で6年目。それより前から有名ではありましたが、昨今のインバウンドブームやインスタ映えブームなどにも乗って、ここ2〜3年は特に人気が出てきたように思います。

 東京圏在住の方なら見たことがあるかと思いますが、JR東日本の駅構内には栃木県の観光キャンペーンとして、東照宮とともに「あしかがフラワーパーク」の大藤がポスター写真に採用されていたりします。

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 というのも、今年からJR両毛線に新駅が建設され、その駅の名はズバリ「あしかがフラワーパーク駅」なのです。今までは富田駅から徒歩10分ほどかかっていましたが、この新駅はまさに「あしかがフラワーパーク」の目の前。臨時駐車場よりもずっと近いところに出来ました。


 やはり鉄道の輸送力は抜群ですから、車や観光バスに加え、新しい交通手段が整備されたことで、一層人気が出てくるものと思われます。これだけアクセス手段を整備しつつも、園内は特に変わりがないので大量の人を園内で捌ききれるかが心配です。

何度見ても圧巻の大藤


 大藤が見頃の季節は朝早く午前7時には開園となります。私は混雑を避けるためにも開園時間を狙って、朝6時過ぎに駐車場に到着し、しばし時間を潰してから7時過ぎに入園しました。駐車場から近い西門は混雑するので、少し歩いて正門まで回った方がスムーズです。どうせ園内を歩き回るのだから、このくらいの遠回りはどうってことありません。

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 ということで一年ぶりに再会した大藤です。相変わらず見事な姿ですが、上にも書いたとおりまだ最盛期の少し手前。

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 それでも長い房が目の前に垂れ下がっていて、手を伸ばせば触れるほどの状態です。(が、花を傷めないためには触らない方が良いです)

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 二株の大藤の真ん中を通り抜けるメインの通路は特に素晴らしいです。ここだけで1時間くらい過ごせてしまいそう。

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 今まで夜の姿ばかり見てきましたが、昼間というか朝の光の中でも不思議と印象は変わりません。空から降り注ぐ光の束のよう。

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 木の幹に近い奥の方が花の密度が高いようです。木の幹までは光が届いていないので、思い切りマイナス補正して落ち着いた雰囲気に撮るのもアリですね。

満開ではないけれど大長藤も圧巻の姿


 園内を散歩しつつ西門近くへやってきました。こちらの水辺にあるのがもう一つの必見ポイント、大長藤の棚です。最盛期には2m近くまで花房が垂れ下がるという大長藤ですが、今回はまだまだその手前の状態でした。

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 水上の遊歩道から眺めるこの姿が定番ポイントですが、昼間はちょっと水の濁った色が気になりますね。青空は綺麗なのですが。リフレクションも含めやはり夜景向きだと思います。

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 花が長くなると言うことで、大藤に比べるとこちらの棚を作る柱はかなり高いところに設置してあります。なので大藤と似ているようでいて、実際はちょっと雰囲気が違います。

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 花というと寄って撮りたくなりがちですが、藤の場合は正反対でとにかく広角で引いて撮りがち。なので、たまには寄って一つ一つの花の形を観察してみましょう。藤の花はなんだか複雑な姿をしていて、色彩も豊かです。しかも空を見上げて下から撮っても逆光にならないのが良いです。

 ちなみに、花のあるところには当然虫の姿あり、ということで蜂がブンブン飛び回っていました。危険なヤツではないので気にはなりません。

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 こういうのも定番ですかね。絞りを変えたりしながら色々やってみますが、どうするのが良いのやら。もはやどこにピントが合ってるのかも、合わせるべきなのかも分かりませんが、目で見た藤の雰囲気はこれで十分に出てると思います。

 そして夜のライトアップよりは昼間の自然光の方が、強弱はありつつも光が全体に回っていて、露出も何も考えずに綺麗に撮れます。

八重藤とむらさき藤も必見


 大藤と大長藤以外にも「あしかがフラワーパーク」内には大小様々な藤が咲いています。全部見て回るのは結構大変です。

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 中でも園内南側の山の上にある「むらさき藤」が個人的にはお気に入りです。大藤や大長藤ほどの巨木ではありませんが、一般的に言えばかなりの規模の藤棚。そして名前の通り色が特徴的で、少し紫色が濃いのが、より一層幻想的な雰囲気を作り出してると思います。というか、写真でその違いを出すのは超難しいですね...。

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 ロケーション的に必ず逆光気味になるのでコントラストが強いのも、写真を撮る上での特徴かも。望遠で幹の周辺を切り取るのがお気に入りです。

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 木の幹が格好良いと言えば、大藤と大長藤の間にあるこれまた巨木、八重藤の木です。花房は短いながら八重の花が咲くその姿はまさにブドウのよう。香りも他の藤よりずっと強いです。そしてその木の幹は何か動物のようにゴツゴツウネウネとしていてとても格好良いです。

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 さらにはうす紅藤の橋は小さな橋なだけ合って大混雑。でもまぁ普通に渡れますよ。

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 同じくうす紅藤の半円形の棚もあります。その名の通り大藤などの紫ではなく、淡いピンク系の色をした藤です。これはほぼ満開な感じでした。

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 全長80mのトンネルを作っている白藤は遅咲きの品種らしく、まだ開花が始まったばかり。日当たりの良い外周部はこんな感じでしたが、トンナル内はまだほぼ蕾だけでした。白藤よりさらに時期が遅い黄藤は開花までまだまだかかりそうな状態です。このあたりはまさにゴールデンウィーク中に見頃を迎えるのかも。

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 あ、あとは藤ソフトクリームもなかなか行けますよ。これも是非お勧めです。美味く撮ればインスタ映えすると思います。

「フラワーパーク」というだけあって藤以外もいろいろ咲いてます

 ということで、久々に昼間の「あしかがフラワーパーク」を散策してきました。途中休憩しながら2周くらいしましたが、それでも午前中一杯あれば十分。道路も駐車場も混雑しないので楽ちんです。

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 あと、今の時期は藤だけでなくつつじが見頃を迎えていて、これはこれで素晴らしい景色でした。

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 チューリップも季節を迎えていますが、もう少したくさんあるかと思えば、あまり見かけませんでした。

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 そしてちょっとだけ期待していたのがネモフィラ。こじんまりした花壇でも寄って背景ボカしてしまえばそれなりに見えますね。今年はこれで良いことにしておきたいと思います。

PENTAX K-1 Mark II初撮り

 撮ってきた写真はだいたい以上なのですが、今回はタイトルにも入れたとおり前日に発売されたばかりのPENTAX K-1 Mark IIを使いました。初物とはいえ、そこはほぼK-1と同じですから今まで通りの感覚で普通に使えます。むしろ新しいカメラ感が薄くて少し残念に思えるくらい。

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 レンズはD FA15-30mmF2.8、D FA24-70mmF2.8、D FA★70-200mmF2.8の大三元トリオに、FA77mmF1.8Limitedをおまけで持って行きました。K-1も一応持って行きましたが、このK-1 IIの写真を撮る以外には使っていません。

 K-1 Mark IIがK-1と違う主な改善点と言えば、アクセラレーターによる高感度特性の向上と手持ちリアルレゾリューションかと思います。見ての通り初撮りは明るい太陽の下でしたので、高感度特性についてはまだまったく分からないわけですが、手持ちリアルレゾリューションは何カットか試してみました。

 既に本文中で使ってありますが、改めて貼り直しておきます。なおクリックすると等倍画像に飛ぶように設定してあります。


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 だいたいこんな感じです。というか、ONとOFFで比べないと効果がわかりずらいと思いますので、何枚か中央付近を切り抜いて等倍表示にしたものを以下に貼ってみます。

 以下は、手持ちRSSオンで撮影したRAWファイルから、ボディ内現像する際にRSSのON/OFFを切り替えてJPEG出力したものです。

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手持ちRSS:ON
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手持ちRSS:OFF
 さてどうでしょうか? この差を見分けられるかというと、なかなか難しいところですが、本当に詳細に見るとRSSオンにした方が、若干ディテールがハッキリしています。

K1M20279-Edit.jpg
手持ちRSS:ON
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手持ちRSS:OFF
 もう一つ例を貼っておきましょう。こっちもかなり微妙なところです。ですが、鉄パイプの質感などがRSSオンのほうが少しだけハッキリします。

 この2枚はわりと広角寄りで撮ったので、あまり手ぶれがなくて効果が少なかったのかも?的なことを思って、手ぶれしやすい望遠も使ってみました。

K1M20273-Edit.jpg
手持ちRSS:ON
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手持ちRSS:OFF
 その結果これは失敗例となってしまいました。RSSは手持ちだろうと何だろうと、被写体ブレに弱いわけですが、これは撮影中にわずかに藤の花が揺れたらしく、RSSオンのほうはエッジが二重になって何やら変なことになっています。ただし、これまでのRRSを失敗したときのようにモザイク状のパターンが出てくるわけではないところはよく分かりません。もしかしたら被写体ブレではない? いすれにしろ何か一生懸命やってると言うことだけは分かりました。

 ということで、効果および失敗ケースともにまだまだよく分からないことがあるので、今後も時々使ってみてその都度確認していきたいと思います。

 なお、手持ちRRS撮影時は、撮影後の処理に30秒くらい時間がかかります。その間、カメラはAFなどは動きますがそれ以外の操作は受け付けません。また、ボディ内現像する際もそれなりに時間がかかるので、なにかと忍耐を要求されますので、そんなに乱用はできません。もちろん、RAWの場合はファイルサイズの問題もありますので。

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 そしてもうひとつ、これはRRSに関わらず、な問題なのですが、現時点でLightroom Classic CC(7.3リリース、カメラRaw 10.3)は、K-1 Mark IIのカメラプロファイルをサポートしていないので、カメラキャリブレーションが使えません。それでもDNG形式であれば読み込んでキャリブレーション無しで現像することは出来ますが、PEFで撮ってしまうと読み込むことも出来ないので注意が必要です。

 うーん、しばらく待てばサポートされるとは思いますが、現時点ではこのLightroomのサポート状況が一番ネックかも。しばらくはJPEGと併用していきたいと思います。

PENTAX 一眼レフ K-1 Mark II ボディ  15996

PENTAX 一眼レフ K-1 Mark II ボディ 15996

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