酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

菜の花と富士山のコラボが美しい二宮町の吾妻山公園を再訪

 昨年初めて訪れた吾妻山公園へ再訪してきました。ここは関東でもかなり早めの1月中から菜の花が咲き始めるのですが、そもそも菜の花はシーズンが長いですし、今年は寒波が厳しかったためか開花が少し遅かったらしく、3月中になってもずっと見頃が続いているということでした。

 1月から2月にかけては忙しくて今シーズンは無理かな?と諦めかけていたところですが、まだ行けるという情報を得て急に思い立ち出かけてみることに。昨年は定番のド順光を狙って午前中に訪れましたが、同じ写真撮っても面白くないと思い、今回は敢えてド逆光の夕景狙いで、午後になってから出かけてみました。

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 花粉なのか何なのか、春らしくなんとなく空気が霞んでいるものの、予報では夜までずっと晴れ... だったはずなのですが、残念ながらもくろみが外れ、夕方はどん曇りへ。でもなんとか今年も富士山と菜の花のコラボは抑えることができました。以下その顚末です。

 まず最初に昨年の1月に訪れたときの記事を貼っておきます。
 冒頭に書いた通りこの時は朝を狙いました。素晴らしい天気で富士山もクッキリ。誰でもどんなカメラでも絶景が撮れる状態で楽しかったです。

標高136mの超低山登山


 吾妻山公園はJR二宮駅のすぐ横にあります。鉄道でのアクセスが最も簡単ですが、重たいカメラバッグを担いで電車に乗るのは嫌なので車でひとっ走りしてきました。東海道線の駅前なのでそれなりにコインパーキングがありますし、町営駐車場も利用できます。

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 JR二宮駅は標高約25m、吾妻山公園の山頂部は標高約136m。階段と遊歩道が整備された山道を110mほど登ります。これが結構キツいです。途中で振り返ると眼下に二宮町とその向こうに相模湾を見通すことができます。横から枝を伸ばしているのはソメイヨシノですから、あと1ヶ月もしたらここからの眺めはより素晴らしい風景になってるはず。

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 ということで、なんとか山頂までやってきました。自然の地形そのままですが、広い芝生の広場になっていて見晴らしは抜群です。標高僅か130mそこそことは思えないほど見晴らしが良いです。

 特に南西方面は小田原から伊豆半島の海岸線、さらに箱根や愛鷹山などが見え、やや北西方向に目を移すと巨大な富士山の影が見えます。午後なので逆光で海面が輝いていてきれいです。そして目の前には一面の菜の花!

午後の相模湾と菜の花


 上の写真にあるとおり、菜の花は今こそ最盛期と思えるくらいに満開でした。どっちを向いても絶景で、菜の花といろいろ風景を絡めて撮り放題です。

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 想像していたとおり。逆光も良い感じです。相模湾の海岸線は少し霞んでいますが、これがかえって良い雰囲気だと思います。

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 ピント位置と絞りによっても全然違う写真になるので、あれこれやりながらひたすらシャッター切ってしまいます。もちろん立ち位置と、レンズの焦点距離によっても色々。でもズームを使ってると最終的にテレ端解放にしてしまいがちなので、敢えて単焦点縛りにするのも楽しめます。。

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 望遠系ばかりだと単調になってくるので、思い切って超広角ズームに付け替えました。それでも一面黄色に埋まる程度に菜の花は咲いています。

 太陽がフレームに入ってさすがに露出に困ったので、現像で色々やっていたらHDR風味になりました。

午後の富士山と菜の花


 でも吾妻山公園からの定番眺望と言えば富士山。これを外すことはできません。菜の花と富士山がちょうど良い感じで見える場所は、カメラ(スマホ含む)を構える人がたくさんいます。

 でも、少なくとも私がいた間はカメラマンが三脚立てて占拠してるわけでなく、家族の記念写真を撮る人達も気兼ねなく撮れる程度に空いていて、みんな譲り合っていて、最近の絶景観光地にありがちなギスギスした空気はありません。

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 さて閑話休題。往路の東名高速道路上からは富士山の姿は見えなくて心配したのですが、現地に着いてみたらちゃんとその姿はありました。ただし霞んでいるし、まだ日が高いのでうっすらとその輪郭が見える程度。もう少し日が傾いてきたらどうなるだろう?と楽しみにしながら時間を潰します。

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 周囲の余計なものを切って望遠でシンプルに撮りたくなるのですが、そうするとピント位置に迷います。富士山側に持っていって菜の花はぼかしてしまうのはどうでしょう? それにしても富士山周辺の階調は淡くてしっかり写すのが難しいです。

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 これは逆に菜の花にピントを持ってきましたが、淡い富士山の輪郭が消えてしまわないように、遠いところにピントを合わせました。うーん、難しい...

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 もっと目線を低くして縦位置にしてみるのも良いかも。富士山ががっつり主役になりますし。

 と、富士山の姿はおぼろげなのに色々やっていたのは、お目当ての夕方にどう撮るかシミュレーションを色々していたのでした。夕日は富士山にかなり近いところに落ちる予定で、菜の花は完全逆光でどう写るかよく分からなかったのですが、富士山と夕焼け空は綺麗になるはず... と想像してファインダーを覗きながら楽しみにしていました。

菜の花だけでも楽しめる


 富士山や海を絡めなくても、素直に菜の花だけでも十分楽しめます。日がしっかり射してうるちに菜の花だけの写真も撮っておこう!と思いつきました。

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 だってこんなに見事にワサワサと咲いているんですから! 望遠レンズがあれば画面中真っ黄色に出来ます。

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 さらにいつも通り寄って絞り開けて前ボケだってやりたい放題!

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 マクロレンズで思い切り近づいてどアップにするも良いですよね。この通り、菜の花はまだまだ元気です。

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 いや、ここは敢えて超広角で寄ると言うのもありかも? カメラを低く構えてしまえば青空だけになって余計なものは映らなくなります。それに超広角で背景ボカしてしまうのも新鮮で良いですよね。せっかくのF2.8を生かすチャンスとばかりにやってみました。

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 太陽を入れてそれなりに絞れば光条が出るかと思ったのですが、なぜか出ませんでした。露出をもっと絞らないとダメでしょうか? でもそうすると菜の花が潰れてしまう... ので、オーバー目に撮りましたが、すると肉眼ではあまりよく分からなかったハロが写ってました。

 どうやら空気はかすみ始めていて天気は下り坂のようです。

そして曇り空へ...

 その後日陰のベンチに座ってスマホでゲームしながら時間を潰していたのですが... ハッと気がつくと辺りはすっかり光を失っていました。

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 太陽はあるのですが、空は何とも言えないどんよりした感じ。地上も影がなくなり曇りの日のような状態で、光も感じなくなっていました。うーん、これはどうしたものか...

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 むしろ光が柔らかくなったことで、富士山は山肌まで見えるようになってきたのですが、これではねぇ...。悪条件を逆手に取ろうにも私の力量ではどうにもなりません。

 それでも夕方になれば何か面白い感じになってくるかも? と思ってしばらく待っていたのですが、結局状況はどんどん悪化し、途中で諦めて下山することにしました。

 こんなことなら素直に午前中に来れば良かった... と若干後悔しながら。そして実は天気予報が悪かったはずの翌日曜日は、実際には夕方までスッキリ晴れるというおまけ付き。こんなことなら日曜日に行けば良かった... と翌日に2回目の後悔をしてしまいました。

 でも良いんです。また来年もここを訪れる理由が出来ましたから。というか、吾妻山公園にはソメイヨシノもたくさんあるので、富士山と一緒にフレームに収めることも出来そうです。「桜とソメイヨシノ」なんて出来過ぎで撮ってみたいですよね。見頃は一月後くらいでしょうか? チャンスがあれば再々訪したいと思います


使ったカメラ

 今回もPENTAX K-1を使いました。レンズは望遠寄りのDFA★70-200mmF2.8がメイン。このレンズは手に入れる前には想像していなかったくらい使い道が広いです。そして何をどう撮ってもソツなく写してしまう安定感と懐の深さが、実はこのレンズの凄さなんだろうな... と、最近になってようやく分かってきた気がしています。

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 撮影データにあるとおり、DFA24-70mmとDFA15-30mm、さらにはDFAマクロ100mmの開放F2.8のレンズばかり4本を今回は使いました。