酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

日本三大イルミネーションの一つに選ばれた「あしかがフラワーパーク 光の花の庭」を見に行く

 ハロウィンが終わり、都内では気の早いところにすでにクリスマスツリーがお目見えしたりしています。これから冬に向けては日が暮れるのも早くなるし、クリスマスやお正月などのイベントに合わせてあちこちでイルミネーションが行われる季節でもあります。

 LEDが当たり前になってイルミネーションを売りにしたイベントは、ブームと言えるくらいに増えてきました。東京都内でも以前は表参道くらいだった街路樹イルミネーションは、もはや大小様々な規模のものがあちこちで行われています。

 さらに、都会の並木イルミネーションとはまた違って、郊外の観光地では広大な敷地にこれでもかというくらいに無数のLED電球が敷き詰められ、デザインされた光のアートが楽しめるイルミネーションが行われています。そんな中の一つとして、春先に見事な大藤が見られることで有名な「あしかがフラワーパーク」でも「花の光の庭」と題したイルミネーションが行われているという情報をキャッチ。

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 WEBに上がった写真を見てみれば、なんと秋深まるこの時期に、またもや(イルミネーションの)大藤が見られるそうです。これは一度行ってみなくては!

思いがけない大混雑!

 大藤の季節は大混雑する「あしかがフラワーパーク」ですが、正直言ってイルミネーションは、草花に乏しい閑散期になんとか客を集めるための苦肉の策であり、基本的に空いてるだろうと思い込んでいました。わざわざ車を走らせて、冷え込む夜にここまでやってくる人もそんなに多くはないだろうと...。

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 ですが、到着してみてビックリ。会場につながる最後の一本道はちょっとした渋滞ができ、大藤の季節も使われていた臨時駐車場に続々と車が吸い込まれて行くではないですか。「え~!何でこんなに混んでるの?」というのが偽らざる第一印象です。イルミネーション・イベントの人気を過小評価していたことに気付きます。


 実は現地に行くまで知らなかったのですが、この「あしかがフラワーパーク」のイルミネーションイベントは「日本三大イルミネーション」に選定されると同時に「第四回イルミネーションアワード」では全国一位に選定されているのだとか(どちらも 社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー が主催)。ちなみに三大イルミネーションの残りの二つはどこなのか?については、上のリンク先をご参照ください。

 いずれにしても、駐車場に並ぶ大量の車を見て、そんなに凄いイルミネーションが行われているのか!と改めて認識した次第です。晩秋の冷たい風が吹きすさぶ中、ガラガラの園内で三脚立て放題と思い込んでいた私は浅はかでした。でも三脚は禁止されていないので、一応持って入場することにしました。

全国一位の実力を見て回る


 では早速園内を見て回りましょう。「あしかがフラワーパーク」は季節によって料金が変動します。大藤の見頃の時期が一番高くて、確か1700円くらいだったと記憶していますが、この日の入園料は900円でした。その料金が示すとおり、このイルミネーションは大人気とはいえ、大藤ほどではありません。実際の混雑も大藤の半分以下という感じでした。

 ちなみに、あしかがフラワーパークのメールマガジンに登録すると、イベント情報とともに入園割引券が送られてくるのですが、この時期送られてくるのは「無料入場券」だと勝手に思い込んでた程度に舐めてかかっていました。実際には100円引き券でした。もちろんありがたく利用させていただきました。

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 臨時駐車場に車を停めたので正門ではなくて反対側の西門から入場しました。西門を入ったすぐ目の前には大長藤の藤棚があるのですが、こんな姿になっていました。池のリフレクションと暮れなずむマジックアワーの空を入れた、お決まりのアングルです。藤も良いけどイルミネーションも綺麗です。

 写真では分かりませんが、イルミネーションは一定のパターンで動いています(どう表現したら良いのか分からないので「動く」と書いてしまいましたが、色んなパターンで点滅していました ^^;)。なお、園内のイルミネーションにはコーナーごとに名前がつけられていて、この大長藤棚は「未来への翔き」というタイトルです。

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 その池の上に張り巡らされた(柵のない)遊歩道を進んでいくと、こんな輝くピラミッドが幾つも並んでいました。その名も「光のピラミッド」です。水面に浮かんでいるのは睡蓮の葉っぱのようです(本物)。花もちらほら見かけましたが、完全になかったことにされていました。

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 さらに奥に進んでいくと、「日本の四季 こころの故郷」と題して、春夏秋冬の四季をテーマにした光のトンネルが用意されていました。この写真はまさに今が盛りの「秋」をテーマにしたコーナー。紅葉をイメージした暖色系で彩られています。もちろん冬は白、春はピンク、夏は青系です。とにかくどこもかしこもLED電球が取り付けられてピカピカ輝いています。

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 そして園内の一番奥にあるのが今シーズンの新作イルミネーションだそうです。毎年同じでは飽きられてしまうんですかね。あるいは三大イルミネーションに選ばれるためには、常に進化が必要なのかも。

 さて、一段とど派手なこのイルミネーションは「フラワーキャッスル」と名付けられています。なだらかな斜面には規則正しく光の花が並び、奥には輝くお城と背後に花火が上がるという、まさに絵に描いたような夢の国の世界観。音楽に合わせてこのイルミネーションも様々なパターンに「動き」まくります。

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 なのでたまにこうして消灯して静けさを演出してみたり...

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 かと思えば全力点灯でど派手に輝いてみたり、メリハリのある演出がされていました。

 なお上の写真にある通り、お城のまわりには人だかりがしていますが、中に入ったり上に上ったりも出来るようになっていました。

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 むらさき藤の棚では「トナカイとソリ」と題した、白一色のイルミネーションが行われていました。どの辺がトナカイで、どこにソリがあったのかよく分かりませんでしたけど。なお電球は本当にこうした普通のLEDです。多分個人宅のクリスマス・イルミネーション用に売ってるようなものとそう変わらなさそう。

 この写真ですが、DFA24-70mmF2.8のテレ端開放で撮ってみたところ、玉ボケに同心円状の年輪みたいな筋が入ってしまいます。このレンズの光学的な特性なのか、LED電球の光源の特性から来るものなのか分かりませんが、いずれにしてもあまり綺麗ではないですね。

奇蹟の大藤を再現したイルミネーション


 さて、もう一つ今年の新作イルミネーションとして行われていたのが「奇蹟の大藤」です。まさに「あしかがフラワーパーク」を一躍有名にした二株からなる奇蹟の大藤棚で行われていました。一番見たかったのはこれです。

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 真っ青なLEDが無数に垂れ下がる様は、まさに「奇蹟の大藤」以外の何ものでもありません。春先の本物の花の姿を知っていようといまいと、この幻想的な空間には圧倒されます。これはスゴイ!

 良く見たら分かる通り、藤の枝を支える支柱に電球は取り付けられており、当たり前ですが藤の木には一切負担をかけていません。いや、この青い光が木にとってストレスになら無いと良いのですが(^^;

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 しかも手が込んでいることに、先ほどの白いLED電球とは違って、ひとつひとつの電球部がこのように藤の花の形をしているという念の入れようなのです。

 いやいや、ゴールデンウィークに咲く本物の大藤の見事さを思い出します。実物はこんなに青くないですが、あの非現実的な夢のような風景をよく再現したものだと感心します。

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 少し離れて池の上から「奇蹟の大藤」を眺めてみました。水面リフレクションというレベルではなく、2倍になってギラギラに輝いています。

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 ちなみに、真っ青なLED電球は輝度と色純度が高い(スペクトルが立っている)ので、デジタルカメラが苦手としている被写体... というのは以前も書きました。PENTAXのカメラはデフォルトの味付けがかなり鮮やか方向に振られているので、JPEG撮って出しではまともに写りません。RAW撮影して丁寧な現像処理が必須です。他メーカーのカメラはどうなるのか分かりません。それに今回もiPhoneでどうなるのか試すのを忘れてしまいました。

青色LEDイルミネーション撮影に関する参考エントリー


それ以外の藤の花オマージュ


 あしかがフラワーパークの園内はそれほど広大というわけではなく、普通に歩けば1時間くらいで一周できると思うのですが、ここまででまだ全体の半分以下しかイルミネーションを紹介していません。逆に言うとそれだけ密度が濃いとも言えます。

 さて、奇蹟の大藤以外に他にもいくつかある名物の藤棚で、それぞれの特徴ある藤の花をオマージュしたイルミネーションが設置されています。

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 白藤のトンネルもそのまんま「白藤のトンネル」という名で飾られていました。本物の白藤が満開になって照明で照らした場合のほうがもっと明るかった気がします。LEDイルミネーションだと逆にちょっと寂しい感じ。

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 八重の藤棚も「八重の大藤」という名で、正確に再現されていました。もちろん、あの強烈な香りはしないですけど。

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 そして奇蹟の大藤の次くらいにスゴイ!と感じたのが「きばな藤のトンネル」です。他と比べると電球の密度が一段と高いようです。細長いトンネルを真っ直ぐに眺めるとさらにその感じが強くなります。きばな藤は大藤などと比べて咲く時期が少しずれているので、実は本物をちゃんと見たことがありません。来年は本物のきばな藤が満開の姿も見てみたいなぁと思いました。

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 でもこれ、黄色いですかね? デジタルカメラのオートホワイトバランスはちゃんと働いてるかどうかはもはや分からないのですが、私の目で実際に見た色合いはこんな感じで、どちらかと言うと黄緑色に見えました。イルミネーションの撮影は本当に色の再現が難しいです。

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 そして「うす紅藤橋」です。これもまた微妙な「うす紅色」が見事に再現していました。肉眼ではかなり明るく見えたのですが、カメラの癖なのか写真に撮ると暗く感じます。

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 このうす紅藤も大藤と同じように花の形をした電球が使われていました。もしかしたらこのプラスチックのカバーで色味を調整しているのかも知れません。背景で玉ボケの塊になっているのは「イルミネーションタワー」というクリスマスツリーみたいなものです。ひときわ高さがあるので、園内のランドマークというか目印になっています。

まだまだ続くイルミネーションの海


 藤棚だけではなく、他にも大小たくさんのイルミネーションがあります。というか、もうそこら中あらゆるところが光り輝いている状態です。最後に駆け足でそれ以外の様子を貼っていきます。

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 正面ゲートに近いところには「光のフラワーステージ」と題したイルミネーションと、背後は「レインボーマジック」です。。

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 「イルミネーションタワー」の向こうには「スノーワールド」が広がっています。

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 足下に目を落とせば、光り輝くバラの花壇が広がっています。

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 これもなかなかよく出来ていました。

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 と言うことで、ぐるっと一周してきました。本物の藤はいつまでいても、何枚写真を撮っても飽きると言うことがありませんが、イルミネーションはかなり刺激が強い風景ばかりなので、ある程度のところでお腹いっぱいになってきます。

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 曇っていた空が晴れてきて、今まで見えていなかった月が顔を出してきました。自然と人工の光の饗宴も良い感じです。

 こういうイルミネーション・イベントでは、全体の雰囲気がどうしてもメルヘン系というか、おとぎ話的な世界感へ行ってしまうわけで、(中年おじさんの一人としては)そういうのは当然やや醒めた目で見ていたのですが、実際に行ってみるとなかなか面白いものです。特に、あしかがフラワーパークのイルミネーションは「奇蹟の大藤」という他にはないオリジナルな特徴があります。これは他にはないわけですし、期待していたよりずっとスゴイものでした。

 1時間以上車を走らせてわざわざ見に行くべきか?というとすごく積極的にお勧めしずらいですが、温泉や紅葉目当てで栃木方面に行った際や、冬になって他に行くところもない暇な週末などに出かけるには良いのではないかと思います。都内のしょぼいイルミネーションを押し合いへし合いしながら見るよりはずっとリラックスできますから。と言っても、ちょっとイルミネーション撮影にも興味が出てきて、今冬は都内ももう少し巡ってみようかな、などと思い始めたところです。


使用したカメラ

 今回は新しく買ったGX7 Mark IIではなくて、手に馴染んだメインカメラのPENTAX K-1を使いました。最初のうちは三脚に乗せて丁寧に撮っていたのですが、途中からはまどろっこしくなって、手持ちでISO感度を上げて撮ってしまいました。K-1は高感度性能も高いですし、最初から手持ちで良かったかな?と思っています。

 レンズ広角ズームと標準ズームのF2.8コンビです。イルミネーションにはこの2本があれば、ほとんど何でも対応できると思います。

PENTAX 超広角ズームレンズ HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 21280

PENTAX 超広角ズームレンズ HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 21280

Pentax D FA 24???70?mm f2.8ed SDM WRレンズ(ブラック)

Pentax D FA 24???70?mm f2.8ed SDM WRレンズ(ブラック)