酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

去りゆく夏を惜しんでハイテクマシンによる流しそうめん大会を開催する

 9月も中旬を過ぎて、空気はすっかり秋めいてきました。まだ時折蒸し暑い日はあるものの、うだるような灼熱の季節はもう遠くに過ぎ去り、今はもうっかり体を冷やして風邪を引いたり、そろそろ標高の高いところで見られる紅葉が気になってくる季節になりました。

 私は四季の中では、寒くて夜が長くて雪が降る冬が一番好きで、暑い夏は嫌いなのですが、そうは言っても夏があっての冬と言うことで、夏らしい遊びの一つもしておかなくては秋から冬に向けてメリハリが付きません。

 夏の遊びと言っても、もういい歳なので海に繰り出すみたいなことはなかなか出来ませんが、大人らしい夏の遊びと言えば... そうだ!流しそうめんをやろう!と仲間内で盛り上がり決行することになりました。とはいえ、流しそうめんをやるのは大変ですよね。竹を買う? どこに設置する? 水の供給と処理は?? と、本格的にやろうとするとなかなかハードルが高いです。

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 しかし困ったときのアマゾン。流しそうめんを手軽にやるソリューションはいくらでもネットで見つかりますし、その気になれば翌日には手に入ります。

流しそうめんマシーンいろいろ

 と言うことで、アマゾンで「流しそうめん」を検索してみましょう。いろいろな流しそうめん用品が出てきます。

【青竹】流しそうめんセット(水路2.6m+竹脚)

【青竹】流しそうめんセット(水路2.6m+竹脚)

 風情があるのはこれですが、これは庭などにそれなりのスペースが必要です。水を上流側から流しつつ、そうめんをフィードし、下流側にはバケツでも置いておけばなんとかなりそうです。周囲が水浸しになる可能性大なのでリビングなどで使うのは難しそう。あと、保管のことも考えるとちょっと二の足を踏んでしまいます。

 そんな本格派ではなくて、お手軽流しそうめん機として、こんな便利なのもあります。流れるプール式にぐるぐるとそうめんが周回するやつ。これなら手軽で卓上で出来ます。でもちょっと風情に欠けるし、面白さというかスリルとダイナミックさが足りないです。

HAC ハック 流しそうめん風流 極(きわみ) HAC1325

HAC ハック 流しそうめん風流 極(きわみ) HAC1325

 ならばということで、こういうタワー型で滑り台式の製品もあります。これなら卓上で可能な上に、そこそこ「流れる」感が味わえそう。

 と、ここまでまるで私自身があれこれ悩んだかのように書いてきましたが、こうして色々悩みつつ、流しそうめん機を実際に購入をしたのは私ではなく、以前から時々ホームパーティを開いてくれる友人家なのです。まさかとは思いましたが本当に買ったなんて!なんとバカなのでしょうw(褒め言葉)

ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ

ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ

 それがこれ。タワー式の流しそうめん機としては最大の製品。なんと東京サマーランドの監修を受けた本格的な滑り台レイアウトで、走路長はなんと5mもあるそうです。なにこれすごい! やりたい、流したい! いや流す!

 ということで、そうめんを握りしめて友人宅へお邪魔してきました。

ビッグストリーム そうめんスライダー エクストラジャンボ

 早速実物にお目にかかりましょう。現地へ着いてみたら、既に組み立てられてダイニングテーブルの上に鎮座していました。

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 ど〜ん! と、これがその全貌です。思ったより大きいです。それほど小さくない(4人がゆったり食事できる)ダイニングテーブルの上は、ほとんど占拠されています。そしてこの状態だと高さがかなりあります。頂上にそうめんをフィードするには身長160cm以上必要かも。

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 頂上に燦然と輝く「そうめんスライダー Extra Jumbo」の看板。色が付いてないので目立ちません。

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 その看板の裏にある小さなバケツが全長5mに及ぶ流路の始点です。ポンプでくみ上げられた水がバケツに溜まり、鹿威しのようにバカッと横になってスライダーに水を流し、小さな水車を回すという芸コマぶり。

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 スライダー部はプラスチック製ながらも、竹を接いだかのような接続部になっています。何もしていなければ水が漏れたり飛び散るようなことはありません。

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 流れてきた水は二つのループをクルクルと回り、最後にゴールに到達します。最下部は一応水たまりになっているので、取り損ねた素麺はここへ落ちてきますが、それほど容量はないので、素麺を溜めておくことは出来ません。

 そしてここから吸い込まれた水がポンプで再び頂上のバケツへと送られるという、循環式になっています。

 電源は単二電池が2本です。今回は単3のエネループをアダプターをかませて使用しましたが、約2時間半ほど稼働し続けました。

集まった素麺達

 道具が揃ったら今度は食材です。参加者は思い思いの素麺を持ち寄りました。

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 きっと食べきれないくらい集まるだろうと思っていたらこの通り。高級品からねた商品までバラエティ豊かな素麺が集まりました。

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 ちなみに私が持ち込んだのはこれ。揖保乃糸の特級品。「縄縛り」とわざわざ商品名にあるくらいで、縄で縛られた木箱に入っています。

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 茹でていなくても高級感が漂う、極細の素麺です。50gが20束で合計1kg!

揖保乃糸素麺・特級品縄縛り 50g×20束

揖保乃糸素麺・特級品縄縛り 50g×20束

 これ以外にもバラエティ豊かなそうめんが集まりました。数えていないのですが恐らく全部で3kg分くらいあったはず。ちなみに今回の参加者は大人ばかり7名です。さて、どこまで流せるでしょうか?

スイッチオン!

 さて準備が出来たところで、適量の水をセットし、ポンプのスイッチを入れ、早速そうめんを流してみましょう。

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 と、その前に投入するそうめんです。まずは良い麺からということで、縄縛りの箱に入っていた揖保乃糸特急品を茹でました。これで10束、約500g分です。こうやって食べるにはもったいない素麺かも知れませんが、気にしない! 黒帯特級品もそうめんスライダーに流してしまうのです。

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 さて、投入係が上流側から素麺をひとつまみずつ放流します。すると、ポンプでくみ上げられた水に乗って、意外なくらいにスムーズに素麺がプラスチックの樋の上をツーッと流れてきます。何これ格好良い!

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 ループに突入!曲がりきれるのか?

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 ここで急に加速! なにこれ速い!

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 時々流路を切り替えると、素麺と水はデカスラに流れ落ち、豪快に右に左に揺れながら落ちてきます。なにこれウケるw

 静止画だけだとこの面白さがどうにも伝わらないのでiPhoneで動画を撮ってみました。

 こんな感じです。流路5mは意外にあっという間です。いちいちワーワー言いながらみんなでそうめんを突きあっていました。

 なお、さすがに流れてくる麺を箸で取ったりしていると、いつの間にかあたりは水浸しになってきます。が、こればかりは仕方ありません。

 せっかくなのでもう一つ。フィードする人、食べる人全員の阿吽の呼吸というか、チームワークが試されますが、意外に上流よりも下流の人の方がたくさん食べる羽目になるのは、日本人(関東人?)の奥ゆかしさのせいでしょうか。

まだまだ終わらない怒濤のそうめん責め

 最初の500gはあっという間になくなり、急いで追加の麺を茹でます。

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 お次は小豆島のオリーブそうめん。緑色をしていますが、味はごく普通。これもまた500gくらいあるでしょうか。

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 つゆは普通に市販されている めんつゆ と、胡麻味噌めんつゆ が用意されていました。お好みでどちらでも美味しく食べられます。つゆに入れる薬味も、定番のネギにはじまり、おくら、セロリ、生姜、唐辛子などに加えて、関西風に錦糸卵も用意されていたり。関東人にとってそうめんに玉子はなかなか新鮮ですが、考えたら全然アリですね。実際超美味しかったです。個人的には唐辛子が気に入りました。

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 オリーブそうめんが終わったら今度はこれ。梅そうめんです。香りはほとんどしないのですが、食べるとほんのり梅の香りがする不思議なそうめんです。

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 赤いそうめんも青いスライダーを疾走します。

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 それでも大量のそうめんを食べ続け、何となく飽きが来た頃に出てきたのがこれ。「すだち」や「かぼす」のように見えて「へべす」というものだそうです。宮崎の特産品でかぼすとハウスみかんを併せたような、独特のフレッシュさ。蕎麦やうどんなど麺類に良く合うとか。そうめんにもいけます。

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 それからおつまみでこんなのもありました。ただのスイカのようですが... なんとウォッカに漬かっているのです。かなりピリッとくる強烈なアルコール度。意外なくらいにスイカと良く合いますが、かなり酔っ払いそうです。

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 また、一応こんな美味しそうなローストビーフまで用意されていました。これはそうめんに合うとかそういうことではなく、完全に口直し用。素麺ばかり食べてると肉が欲しくなります。途中に挟むには良いアクセントになります。

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 まだまだ!ということで今度はそうめんと言うよりは冷や麦的な太麺がきました。

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 これはめんつゆではなく、特別に用意されたこんな肉キノコ汁につけて頂きました。そうめんのようなつけうどんのような、何とも言えない贅沢な味わい。わんこそうめん状態で疲れた口と喉と胃に暖かくて濃い味の汁は染み入ります。美味い〜!

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 あ、ちなみにそうめん食べながらお酒飲んでいました。ワインとか日本酒とか、みんなで持ち寄ったお酒は美味しいです。

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 ということで、これ以上そうめんは食べられないと言うことで、この辺でそうめんは打ち止め。ちょうどポンプの電池も切れて水が流れなくなるのと同時でした。なお、設置後に電池を取り替えるのは至難の業なので、始めるときは電池残量に注意が必要です。って、ほとんどの過程には関係のないTIPSだと思いますが。

 それにしても、飲み尽くし食い散らかしたダイニングテーブル上も、浮かれたそうめんスライダーがあるとなぜかそんなに汚く見えないから不思議です。いや、実際後片付けは相当大変です。なによりもこのそうめんスライダー、分解してひとつひとつのパーツを洗って乾かし、無くさないように仕舞っておかなくてはなりません。

 遊んだ後の後片付けはいつも大変ですよね。楽しいことをやった後はいつもそうです。

デザートも夏仕様

 さて、メインディッシュが終わったところで最後にデザートを頂きましょう。

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 それは何かと言えば、これです。これまた普通の家庭にはなさそうな、電動かき氷器です。ハンドル等は飾りで氷をセットすればガリガリと自動でかき氷が落ちてきます。一応家庭用の製品。

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 これが意外に莫迦にしたものではなくて、結構本格的にフワフワのかき氷が出来ます。すごい!

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 そしてなんとシロップも手作り。写真はパイナップルソース。このほかにピーチとコーヒーが用意されていました。市販のかき氷用シロップと比べると、かなり粘度が高くてフワフワの氷にすぐに染みこみ切らず、いつまでも美味しく食べられます。ちなみに作った本人によると、恐ろしいくらいの砂糖を使っているとか。そのくらいじゃないとぼんやりした味になってしまうそうです。

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 こんなデザートもありました。見ての通りブドウですが、ワインに使われる品種のブドウがいろいろ入っています。メルローとかシャルドネとか。色もいろいろでカラフルですね。ワインにしなくてもそのままでも美味しいです。

また来夏!

 ということで、少し遅めの夏を楽しむ流しそうめん大会は終了です。普通は流しそうめんマシンなんて買わないと思いますが、ホームパーティ用としてはかなりのネタになりますし、実際相当楽しめます。しかもただ単に雰囲気を楽しむというだけでなく、お腹いっぱいになるまで徹底的にそうめんを食べられるのも良いところかも知れません。

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 会場となった友人宅の愛犬も、キャーキャー騒ぐ人間達を見て、あきれ顔の様子でした。

 一度経験していろいろ分かってきたこともあるので、次回はもっとスマートに流しそうめん出来ると思います。また次回(来夏?)を楽しみにしています!