酔人日月抄

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初めてのドライブレコーダー:PEUGEOT 308にCOMTEC HDR-352GHを取り付けてみる

 ナビやETCは今や当たり前のように車に搭載されるようになってきましたが、遅れて普及しつつあるのがドライブレコーダーです。私も以前からずっと気になっていたのですが、車の買い換えを機に308には取り付けようとずっと思っていました。

 プジョーの純正オプションカタログにもドライブレコーダーはありましたが、汎用品のわりにかなり良いお値段がするので、納車時点では諦めて後でじっくり研究してから自分で適当な製品を選んで取り付けようと後回しにしていました。

 ということで、納車から2ヶ月過ぎてようやくドライブレコーダーをPEUGEOT 308SWに取り付けることが出来ました。

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 ただしその機種選定は、結局かなりいい加減にエイヤっと決めてしまったし、取り付けも自分でやらずにプロにお任せしてしまったので、以下詳細な選定ポイント情報やDIY的情報はゼロですが、選定から取り付け、実際どんな感じで録画されるのか、まとめておきたいと思います。

ドライブレコーダー選びは難しい

 さて、まずは世の中にあるドライブレコーダーの数々の中から自分の使い方にあった1台を選ばないといけませんが、これがなかなか難問です。写真初心者にとっての「カメラって山ほど種類と製品があるけどいったい何を買えば良いんだろう?」みたいな感覚もこういうものなんだろうな、と改めて実感しました。

 試しに価格comの「ドライブレコーダー」カテゴリを見てみると、登録されている製品は256製品(キリが良い!)。思ってたよりは少ないな、と思ってしまいました。一方アマゾンではプライム対象で270製品ほど販売されているので、新製品から旧製品まで含めて現在流通している製品数はそんなものなのでしょう。

 さて、この中から自分なりに重視する部分をまとめてみると以下のような感じです。

  1. なるべく小型であること
  2. なるべく高画質であること
  3. なるべく安定していること
  4. なるべく簡単であること
  5. なるべく広角であること
  6. 駐車中監視機能は必須ではない

 です。

 ほとんどは当たり前すぎる項目かと思いますが、とりあえず最高最善のものでなくても、ドライブレコーダーとはどんなものなのか?がしっかり体験できて、いざというときのためにも運転中の動画が撮れればそれで良いと思ってます。

 少ししつこくこだわった点と言えば5. の出来るだけ広角レンズを積んでいること、という点くらいです。本当は360°ぐるっと記録したいところですが、そうもいかないのでなるべく広い範囲が映る機種にしたいところです。

 一方で6. に挙げた「駐車中監視機能」は人によっては最も重視する部分かも知れません。ですが私の場合は駐車場の状況や車の使い方などを考えて、特に必要ないと判断しました。犯罪抑止効果はドライブレコーダーが付いてる、というだけで十分かと思います。

 ということで、色々WEB上で調べたりオートバックスに行って実物をいろいろ見たりした結果、下記の製品を買ってみました。

 コムテックというメーカーのHDR-352GHという製品です。私は始めて聞くメーカーで、当初は中華ブランドか?と思ったのですが、どうやらレーダー探知機など多数出している国内メーカーのようです。

 この製品にした理由と言えば、本体が非常にプレーンなデザインで小型であり、変に外装にロゴとかゴテゴテ付いてないのもポイント高いです。そして機能的にもFull HDでHDRとかLED信号対策とか、ショックセンサーにGPS内蔵などなど基本的なトレンドをしっかり抑えています。

 そして一番の決め手は撮影画角が十分に広いことです。スペック上では水平画角は136°垂直画角は70°対角線画角は168°と書かれていますが、対角線画角の数字はどうしてそうなるのか計算してもつじつまが合いませんが、ここは気にせずとりあえず水平画角を信じることにしましょう。これがどのくらい広角かというと、カメラクラスタ的にはフルサイズ換算で非魚眼の8mm相当ということになります。GoProなどのアクションカメラと比べてもかなり画角は広く、これならフロント周辺はほとんどカバーできるはずです。

 もちろん画角が広いと言うことは、見かけの撮影倍率が下がるので、細かいものが判別しにくくなるという欠点がありますが、映ってなければ始まらないと言うことでワイド重視にしました。

 詳細情報はメーカの公式ページをご参照ください。説明書もPDFで配布されているので、事前に確認して細かい部部をチェックすることも可能です。

COMTEC HDR-352GH本体を眺めてみる

 購入先はいつものAmazonです。お値段は18,000円ほどでした。1万円を切る機種も多い中、ちょっと高い方かも知れません。

 とにかく、届いた実物を眺めてみましょう。

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 箱はこんな感じ。いろいろと書かれた化粧箱です。自動車用品店で箱ごと陳列される前提のデザインのようです。「安心の日本製」というのは重要なところなのでしょうか? 保証期間も3年ありますしサポート面では確かに安心。あと、メニューの日本語やフォントもちゃんとしているのでしょう。

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 主要な付属品を並べてみました。真ん中が取り付けステーと本体、12Vシガーソケットに接続する電源コードと、microSDカードアダプター、固定用の六角レンチ、配線の補助金具などなどが入っています。microSDカードは8GBのものが標準添付され、最初から本体スロットに挿してあります。カードの中にはPC用の専用アプリがあらかじめ入っていますが、WEBからダウンロードも可能です。

 それ以外の同梱品としては、説明書の類いと、取り付け前にガラス面を拭くクリーニングシート、それから「ドライブレコーダー搭載車」をアピールするためのステッカーが同梱されていました。ステッカーは犯罪抑止にある程度効果を発揮しそうですが... 貼る気にはなりませんのでソッと仕舞っておきます。

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 本体の大きさは幅82mmx高さ50mmx厚さ27.6mmで重さは128gですが、これがどのくらいの大きさなのかピンとこないと思いますので、比較対象を用意して並べてみました。

 上の写真はPENTAX Q-S1です。厚み以外は一般的なコンパクトカメラの大きさ。さすがにHDR-352GHはかなり小さいです。下の写真は5.5インチのLCDを搭載したiPhone 6S Plusです。大体このくらいのサイズ感となっています。

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 なお、電源は付属のケーブルでシガーソケットから取るのではなく、別途裏側でちゃんとアクセサリー電源から取るようにしたいところです。そのためにオプションの電源コードも一緒に買いました。ZR-01という品名で専用品がオプション販売されています。長さ4mあるのでフロントに付ける限りどんな車でも問題ないはず。まれにリアに付けたいという場合があるかも知れませんが、その場合は4m以内にアクセサリー電源とアースが取れればなんとかなるでしょう。

 なお冒頭にも書いた通り、配線および取り付けは原工房さんに頼んでしまったので、自分ではやっていません。ダッシュボード裏からちゃんとアクセサリー電源を取るのも、配線を内装パネルの裏に隠すのも全ておまかせでやってしまったので、この配線ケーブルが実際にどこにどういう風に接続されたのかは分かっていません。

 なお、HDR-352GHにはHDROP-05というオプションをつけると、タイマー録画が可能な駐車中監視機能が追加できます。この追加ユニットにもカメラ本体にもバッテリーを搭載しておらず、駐車中録画時は車載バッテリーから常時電源を取ることになります。そのうち欲しいと思ったらこれを買って後付けしようと思います。

 そして駐車中録画は絶対必要!という最初から決まってる場合は、セットになったHDR-352GHPというパッケージもありますので、お値段的にもこっちを買った方がお得だと思います。

早速取り付けてみた

 さて、実際に取り付けてみるとどんな感じなのでしょうか。確認してみましょう。

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 取り付け位置はフロントガラスのミラー付近助手席側。外から見るとこんな感じです。

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 真正面から見るとこうです。思ったより目立たないですが、ドライブレコーダー付いてるのは一目瞭然。

 それより問題は車内からどう見えるか?が重要ですよね。

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 運転席からだとこんな感じです。ミラーに隠れてほとんどその存在は視界に入りません。

 保安基準的にはフロントガラスに余計なもの取り付けてはいけないのですが、ドライブレコーダーは一定の基準を満たしていればちゃんと車検通るそうです。その中の一つの条件が「ドライバーの視界の妨げにならないこと」だそうですので、この位置なら問題ないでしょう。

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 一方助手席からはこうなります。こう見るとフロントガラスのすごい下の方に付いてるように見えますが、実際は上に貼った外から見た写真の通りです。ちょっと邪魔っけですが助手席の人には我慢してもらいましょう。

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 アップにしてみるとこんな感じです。ちょっと都合によりライブビュー映像はモザイク掛けてしまいましたが、デジカメのようにライブビュー映像の周囲にいろいろアイコンが配置されています。ただしデフォルト設定では基本的に操作しない限り背面液晶はOFFされており、右下の緑LEDで録画してるかどうかを判別することが出来ます。

 なお配線はミラー根元からすぐに裏側に隠されており、ケーブルは全く見えません。さすがプロの仕事です。私が自分でやったら絶対にこうはいきません。

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 通常はエンジンを掛けると自動的に録画が始まり、エンジンを切ると連動して停止するので、通常は本体を操作する必要はありませんが、録画ファイルを確認したり設定を変えたくなった場合の操作ボタンは、本体下にこうして並んでいます。実際はほぼブラインドタッチで操作することになるかと思います。

 本体操作をして背面液晶が一度点灯すると、車を動かして時速10km/hを越えるまで点灯したままとなります。タイマーではないところがなかなか気が利いてます。なお、速度はGPSから推測していると思われるので、地下などではなかなか消えないかも。

録画したファイルをPCで確認してみる

 さて、実際にどんな映像が撮れているのか確認してみましょう。取り付け後に少しドライブをして家に帰ってきたら、microSDカードを引き抜いてMacで中身を確認してみました。

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 Finderでファイル一覧を見てみるとこんな感じで、いくつかのフォルダに分かれてたくさんの動画ファイルが記録されていました。フォルダ名は日付が、ファイル名は時刻ベースで命名されているようです。そして1分ごとに1ファイル生成されています。ファイル数は多くなりますが、取り扱いしやすいサイズにあらかじめ分割されてるのは、なかなか便利なことかも知れません。

 なお標準添付の8GBのカードの場合、Full HDの高画質記録で90分ほどしか記録できません。カードが一杯になると古いファイルから上書きされていきます。8GB/90分ではやや心許ないので、手元に余っていたSanDiskの32GBに差し替えておきました。この場合は約370分(=約6時間)ほど録画できます。

 なお、あらかじめ設定した値以上の衝撃を検知すると、イベントデータとしてマークが付きますが、デフォルトではとにかく全て上書きされる設定になってます。メニューからイベントマークのついたデータは上書きしない設定に変更することも可能。そうすれば事故発生時の動画が上書きされて消えてしまうことを防げます。というか、そっちをデフォルトにしておいてくれれば良いのに。

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 録画された動画ファイルの拡張子は.movになっていますが、中身を確認してみると、コーデックはH.264/MPEG-4 AVCで、解像度は1920x1080のFull HDです。フレームレートが29.004fpsなどと変な値になってるのは、LED信号の点滅周期からわざとずらしてあるようです。なお、このスクリーンショットにはありませんが、別途ビットレートを調べてみると約11Mbpsとなっていました。まぁ可も無く不可もない設定では無いかと思います。

 音も同時に録音されるのですが、こちらはモノラルのPCMの44.1kHzです。基本的には車内の音が録画されるので、会話とか鼻歌とか独り言とかそういうのが録音されてしまうことには注意が必要です。事故ったときはきっと悲鳴を上げるか、悪態をつくかしてしまうとは思いますけど。

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 さらに上に紹介した通り、Windowsのパソコンがあれば専用ビューワーソフトも用意されています。私はMacしか持っていませんが、仮想マシン上でWindows10が走るので、そこで試してみました。これがなかなか優れもののソフトです。

 ウィンドウは上のような感じで、動画を確認するだけでなく、GPSデータなどからどこを走行していたときの映像なのかがすぐに分かるようになっています。また同時に記録された3軸加速度値もモニターできるので、車の振動と衝撃が分かるようになっています。時速が表示されているのはGPSから移動速度を計算したもので、車自体の車速メーターとは別です。

 事故の記録だけでなく、ドライブの記録というか、ロードムービー的な意味でも面白いかも。特に旅行に出かけたときなんかは走ってるだけで絶景が撮れるかも知れませんし、その確認や振り返りにはこのアプリはなかなか便利そうです。

録画サンプル

 さて実際に撮れた映像をいくつか紹介します。上に貼ったメーカー公式の商品ページにもサンプル動画はありますが、せっかくなので私の車で撮った正真正銘本物の実映像をお見せしたいと思います。

 まずは有明周辺。良く晴れた日なので明るいですが、ゆりかもめの高架の下を走っていて日陰とのコントラストが激しいです。でも滑らかでとても綺麗に映ってます。途中何度か通過するLED信号はフリッカーしていますが、ちゃんと色は判別できます。

 なおバックに流れてる音楽はたまたまその時車内に流れていた音楽がそのまま録音されていました。音悪いですがBGMみたいですね。ちなみにこの動画を何も考えずにYoutubeにアップロードしたら、「著作権保護されたコンテンツが使われています!」という警告が出ました。自動認識するんですね。なお、包括契約されているのか、Youtubeでの利用は許可されてるとのことなので、そのままにしています。

 次は夜の動画を、と思ったのですがまだ取り付けてから夜間の運転はしていないので、トンネルを通過したときの動画を貼っておきます。お台場近くの青海トンネルをくぐって地上に出るあたりです。暗いところでの画質だけでなく、明るいところにいきなり出たときのAEの性能とか追従性とかもよく分かると思います。

 最後にもう一つ、夕方で日が傾いた中、普通の片側1車線の道路を走ってるところ。空はかなり明るくて地上はもうほとんど日陰なのですが、白飛びもせず黒つぶれもせず、なかなか綺麗に階調が出ていて、コントラスト感もあります。HDRが効いているのでしょうか?

 それにこのくらいの幅の道路だと画角の広さが何となくわかるのではないかと思います。交差点で少し減速するところがありますが、横断歩道の様子は端から端までしっかりと映っています。

ドライブレコーダーはつけるべき

 ということで、最後にいきなり「・・・するべき」みたいな偉そうなこと書いてしまいましたが、念願叶ってドライブレコーダーをPEUGEOT 308に取り付けることが出来ました。

 幸いこれまで事故を起こしたことも、巻き込まれたこともありませんが、先のことは分かりませんし、ドライブレコーダーは事故を防いでくれるものでもありません。しかし何かあったとき、動画があるというのは心強いはず。最近はタクシーなどはもちろん一般車でも、ドライブレコーダーを搭載している車は増えていますので、客観的なデータが増えるのは無用なトラブルを避けるためにも良いことだと思います。

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 前しか撮っていないので追突には無力ですが、まぁそれは今のところ仕方ありません。THETAみたいな全天球カメラの技術を応用した、全天球ドライブレコーダーみたいなのもそのうち出てくるのかも。

 事故だけでなく、運転中に珍しいものに遭遇したとか、絶景コースをドライブしたときなど、その記録がちゃんと残せるというのも、このSNS文化の時代には色々役に立つかも知れないし、このブログにも使えるような気がしてきました。

 新しく車を買って以来、いつかフェリーに乗って北海道を308で旅したいなと思うようになってきたのですが、その時にも北海道の雄大な景色の中を動画で残せたらうれしいだろうなぁ、と妄想しています。ベストシーンを集めてせっせと編集して自分だけのダイジェストロードムービー作ったら、自己満足で超楽しいはず。

 それもいつか実現したいと思います。