酔人日月抄

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PEUGEOT 308SW GT BlueHDiのエコカー減税とCEV補助金のお得度

 7月に新車で購入したPEUGEOT 308SW GT BlueHDiはエコカー減税およびCEV補助金の対象車になっています。以前306や207を買った時には、この手の国からの補助を受けられるなんて想像もしていませんでした。そもそも昔は制度がなかっただけかも知れませんが、日本に輸入されているフランス車がエコカーだなんて思って買う人はほとんどいないはず。

 実際のところ現行PEUGEOT車の中でも208や2008,308などのガソリンエンジン搭載車は対象外で、ディーゼル搭載車のみが減税対象となっています。なので同じ308の中でも減税が受けられるのは、昨年から導入されたAllure BlueHDiとGT BlueHDiのみとなっています。

 マツダのおかげなのかヨーロッパからの外圧なのか、一時期日本国内では目の敵にされたディーゼルもいつの間にかエコでクリーンなイメージに変身しています。実際PEUGEOTのBlueHDi搭載車はとても燃費が良いです。

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 なので、ありがたく各種減税および補助金を受け取ることにしました。車を買うに当たってこんな優遇を受けるのは初めてのことなので、その辺を備忘録としてまとめておきたいと思います。

プジョーのエコカー減税対象車おさらい

 既に冒頭にも書いたとおり、現行プジョー車の中でもエコカー減税対象はディーゼル搭載車に限られています。

 詳細はプジョーのWEBに↑専用のページが用意されていますが、パンフレットのスキャン画像が貼ってあるだけで、これでは分かりづらいので、対象車両と対象範囲を表にまとめてみました。

車種 グレード エコカー減税 CEV補助金
308 Allure BlueHDi  
GT BlueHDi
SW Allure BlueHDi  
SW GT BlueHDi
3008 GT BlueHDi  
508 GT BlueHDi  
SW GT BlueHDi  

 ということで、現時点で上記以外の車種、グレードは対象外です。現行のBlueHDi搭載車は全てエコカー減税対象なのは良いとして、やや不思議なのは308/308SWの2.0L BlueHDi搭載車であるGTグレードのみ、減税に加えてCEV補助金の対象になっていることです。1.6Lでより燃費が良いはずのAllureや、同じ2.0Lを積む3008や508/508SWのGTグレードにはCEV補助金は付きません。不思議ですね。

 その理由は分からずじまいなのですが、それはともかく、とりあえずエコカー減税とCEV補助金とは何なのか?勉強しておきましょう。

エコカー減税とは?

 まずはエコカー減税ですが、すでにわりと一般的なものなので、Googleで検索すれば非常に多くの情報が見つかります。国土交通省や自動車工業会などの公式情報から、各メーカーのWEBサイトまで情報は豊富です。

 色々見た中では、情報が豊富でわかりやすいのは↓この日産自動車のページかと思います。自社製品に限定せず、一般論として良くまとまっています。

 要するにエコカー減税とは

エコカー減税は、国土交通省が定める排出ガスと燃費の基準値をクリアした、環境性能に優れたクルマに対する税金の優遇制度です。
対象となる新車を購入した場合にかかる「自動車取得税」と、適用期間中の新車新規検査の際に納付する「自動車重量税」が減税されます。
また、自動車グリーン税制により、翌年度の「自動車税」も減税されます。

エコカー:エコカー減税とは:日産

 と言うことになります。

 つまり正確にはエコカー減税によって自動車取得税と自動車重量税が、自動車グリーン税制によって自動車税が減税される制度となっており、減税幅は20~100%とかなり太っ腹です。

 エコカー減税制度は2009年4月に始まったそうですが、国の税制に関わるものなので、法律に基づいており、基本的に年度ごとの施行となっており、その時々で対象車や減税の程度は異なっているようです。

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自動車:自動車関係税制について (エコカー減税、グリーン化特例 等) - 国土交通省

 上記は国土交通省の公式資料からの抜粋です。赤枠と赤線は私が追加しました。燃費基準への適合度などで減税額が色々変わるのですが、現行制度ではクリーンディーゼルは問答無用で取得税と重量税が100%減税対象となっています。すごい!やった~!

 なお重量税については1回目の車検時も減免対象となっていますが、これはあくまでも平成29年時点の制度であって、実際にわたしの308SWが車検を迎えたときに、重量税が減免されるかどうかはその時点での制度次第になります。なると良いなぁ~。

CEV補助金とは?

 エコカーに対する国の優遇策は減税とは別にもう一つあります。それがCEV補助金という制度です。CEVとは"Crean Energy Vehicle"の略で、電気自動車やプラグイン・ハイブリッド車、燃料電池車とともにクリーンディーゼル車もCEVに指定されています。ただのハイブリッド車は当たり前になりすぎたのか、対象外です。

 これらに関しては減税などというものではなく、直接購入代金の一部を現金でキャッシュバック(意味重複?)してくれるという素晴らしい制度です。

 その交付は次世代自動車振興センターという一般社団法人が実施しています。経済産業省の天下り団体のような匂いがしますが、それについては今回は気にしないことにしましょう。

 とにかく、CEVに相当する自動車を購入した場合、その購入を証明する書類をいろいろ準備してこのセンターに送ると、審査の上キャッシュバックしてくれることになっています。

 もちろんその資金源は税金ですので、ちゃんと法律の裏付けがあって行われています。年度ごとに予算が決められているので、見込みよりもCEVがたくさん売れて予算が底をついた場合、その年度のキャッシュバックは終了となってしまいます。昨年度(平成28年度)は、1ヶ月を残して予算消化してしまい、3月分の申請は全てキャンセルされてしまったとか。

 対象車両についても恐らく毎年更新されていて、今年度の対象車リストは上記のWEBサイトにPDFファイルで配布されています。燃料電池車などは200万円以上もキャッシュバックされるとか、日産リーフ(新型)は40万円だったり、プリウスPHVだと20万円とか、いろいろすごい数字が並んだリストです。

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 クリーンディーゼルに関してはリストのほとんどを占めているのはマツダ車です。しかしその中にひっそりとプジョー308がリストアップされています。輸入車ではプジョーとアルピナとランドローバーだけ。メルセデスもBMWもありません。

 なお、キャッシュバックされる金額はと言うと... 上の表には26千円と書かれています。つまり26,000円です。電気自動車などと比べると少ないですが、自動車としての「次世代」度合いからしたら仕方ありません。

それで結局いくらお得なの?

 さてここで、私が買ったPEUGEOT 308SW GT BlueHDiは具体的にいくら減税されて、いくらキャッシュバックされるのでしょうか?

 最初に貼ったプジョーのWEBサイトに既に出ていたのですが改めて抜粋するとこうなります。

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 取得税と重量税は100%減税と言うことで無料。購入時点で本当は払わないといけない税金が143,800円も減免されます。

 毎年払う自動車税については75%減税されるのですが、取得初年度は登録日によって月割りされて額が一定しないので、翌年度の自動車税が29,500円減税されます。来春の通知が楽しみですね。

 ということで、購入時から来年の自動車税支払いまでかけて、合計で173,300円の税金が免除されることになります。

 それに加えて、CEV補助金として26,000円がキャッシュバックされるので、これらを合計すると199,300円もお得になります! やったー!すごい!

必要な手続きは?

 さて、これらの減税および補助金を受けるための手続きはどうなっているのか、まとめておきたいと思います。

 まず減税については車の購入と登録時に販売店が全てやってくれるので、何もする必要はありません。私の場合も最初にもらった見積もりの時点で、エコカー減税の分は差し引かれた総額が提示されました。来年の自動車税についても何もしなくても、減税された状態で請求書が届くはずです。ということで173,300円分は何もしなくても手に入るというか、免除されます。

 問題はCEV補助金です。これは補助金の交付を上述した次世代自動車振興センターに申請手続きする必要があります。だいたいのキャッシュバックは全てそうですよね? 車の場合も同じなのですが、提出書類が多くてちょっと面倒です。

CEV補助金申請

 もしかしたら国産車を正規ディーラーなどで買う場合は、この辺の申請作業あるいは補助もディーラー側でやってくれるのかも知れません。しかし私の場合は輸入車を、しかも正規ディーラーではない業販店経由で購入しているので、必要書類の準備から申請まで、全て自力でやる必要がありました。

 しかも期限が結構厳しくて、登録から1ヶ月以内に申請書を提出しなくてはなりません。あまりゆっくりやってる余裕はありませんでした。以下はその備忘録です。

 手続きの方法、申請書類に付いての説明と記入方法、記入例などは上記ページにちゃんと詳しく説明されていますので、その通りにやるしかありません。個人で申請する場合は以下の書類が必要になります。

  1. 補助金交付申請書
  2. 申請者の確認書類
  3. 申請車両の確認書類
  4. ローン購入の場合、使用者が申請者であることの確認書類
  5. 車両代金の支払い確認書類
  6. 車名および購入価格の確認書類
  7. 下取り車がある場合、下取り価格の確認書類
  8. 補助金を受けた車両の管理のための書類

 私の場合、ローンは使用せず、下取り車はありだったので、上記4を除く合計7枚の書類を用意しました。

 この中で1. と8. は指定のフォーマットに記入例に従って記入するだけだし、内容も簡単なことばかりなので問題ありません。フォーマットはダウンロードできます。2.は身分証明書のコピーなので、普通は免許証があればOK。3. は車検証のコピーですからこれも問題なし。4. は私は必要なかったので用意していませんが、車庫証明の番号通知書か、任意自動車保険の契約書、またはローンの契約書のコピーとのことなので、必要な手続きをしていればこれも問題ないはず。

 さて、問題は5. です。いわゆる領収書があれば良いのですが、一括で払うにも現金で払う人はあまりいないかも知れません。銀行振り込みの場合は銀行が発行する支払い証明書が必要となります。が、ネットバンキングで振り込みする場合は通常、支払い証明書は発行してもらえないので注意が必要です。販売店と相談するか、銀行窓口で振り込んで支払い証明書をもらう必要があります。私の場合はいろいろあって、販売店から紙の領収書を発行してもらうことができました。
 なおローンの場合は販売店からローン会社への領収書の写しが必要で、申請者の氏名が明記されてないといけないそうです。これも簡単に手に入るものなのかどうかよく分かりません。

 もう一つのポイントが7. の下取り価格の確認書類です。これは販売店が下取りした場合、その販売店に書いてもらう書類となります。単に下取り価格を書くだけでなく、その販売店の社印と査定士の氏名と登録番号、確認印が必要なのでけっこう面倒な書類です。相手が慣れているなら問題ないと思います。
 なお、販売店で下取りではなく、別途中古車買い取り業者や個人売買などで処分した場合は不要です。この書類はあくまでも対象車の購入代金の一部に下取り車が充当された場合に必要となるものです。

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必要書類の記入例の一部。左は「補助金交付申請書」右は「下取り価格の確認書類

 書類が全て揃ったらまとめて次世代自動車振興センターの指定の宛先へ郵便で送ります。あとは待つのみ。

申請から振り込まれるまで

 さて、審査にかかる時間は約2ヶ月とされています。私が書類を送ったのは7月の中旬でしたので、9月下旬かな?と思って気長に待つことにしました。

 なお↑このページで審査状況を確認することが出来ます。申請した車両のナンバーを入力すると、審査状況が表示されます。ここで「該当なし」になっていなければ、申請書は無事に到着していることが確認できます。書類に不備があったりしたらどうなるのかよく分かりません。申請書には「日中に必ず繋がる電話番号」を記入した覚えがあるので、何かあればキット電話がかかってくるのだろうと思います。

 が、私の場合特にこのページで申請状況を確認することもなく、半分くらい申請したことを忘れていたときに、一通の郵便が自宅に届きました。

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 こんな緑色の封筒で「重要書類在中」と書かれています。補助金の件だ!とすぐに分かったものの、何か足りないから追加で送れ、みたいな内容かな?と思っておドキドキしながら開けると...

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 こんな紙が一枚入っていただけでした。「・・・補助金は、下記の通り交付することに決定し・・・」などという、お役所らしく仰々しい文言ですが、要するに審査完了して問題なかったからお金振り込むよ!という通知でした。やった〜!

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 そして8月の最終日、無事に26,000円が振り込まれていました!

 まぁ車両価格と比べたら1%以下の微々たるものですが、絶対的には決して無視できる金額ではありません。これでレンズだってカメラだって買おうと思えば買えますからね。

 なお、このCEV補助金の制度はしばらく乗り続けることが条件となっている(提出書類の8. はそのためのもの)ので、4年間はこのまま乗り続けないと、補助金の一部は変換しないといけないきまりになっています。行ってみれば「4年縛り」みたいなものでしょうか。

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 もちろんそんな縛りは全く問題ないです。この308は初回車検で手放すなんてことは無く、4年以上は絶対に乗り続ける予定です。事故で全損とかするとどうなるのかな?とか縁起でも無いことを考えてしまいますが、そういうことも無いはず。いや、起きないように今まで通り気をつけたいと思います。

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