酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

百里基地に飛来した米海兵隊のRED DEVILSを撮りに行く

 先月に続いてまたもや百里基地に行ってきました。百里基地には現在F-4/RF-4とT-4しか常駐していないのですが、先月は三沢基地からF-2がやってきていましたし、今月はなんと自衛隊ではなく米海兵隊からF/A-18Cが合同訓練のためにやってくると言うではないですか。

 今回百里基地にやってきたF/A-18Cとは、岩国基地に駐留する米海兵隊のVMFA-232部隊で"RED DEVILS"と名付けられています。厚木基地から米海軍の駐留部隊がいなくなったこともあり、この百里基地での合同訓練は関東でF/A-18を見ることができるとても貴重なチャンスです。

 今回の百里基地での日米共同訓練は7月7日から21日までの2週間という日程で、途中に祝日があるので実質稼働日は9日間だけという短期間です。天気とかいろいろある中で、先月F-2を撮ることができなかったリベンジとばかりに、何とか予定を調整し再び百里基地に行ってきました。

K3II1632.jpg
 ちなみにRED DEVILSが使用している機体はF/A-18とは言えども厚木にいたE/Fタイプのスーパーホーネットではなく、Cタイプのクラシックホーネットです。それはそれで珍しいかも!

RED DEVILS


 この日は残念ながら朝からどんよりとした雲が垂れ込めていました。午後からは雷雨も予想されていたので、あまり撮影日和ではないのですが、何とかひねり出した貴重な一日なので仕方ありません。むしろ中途半端な曇りより、雨でも降ってくれた方が良いかも?とか思いつつ現地に到着です。

KONE8890.jpg
 朝一はまず滑走路脇で離陸を狙います。最初にWT-22が飛んだ後、続いてWT-07が離陸していきました。離陸後すぐに高度を上げることなく、滑走路上をローパスしていきます。

KONE8897.jpg
 さらにWT-17も離陸。艦載機だけあって離陸ポイントはかなり早いです。そしてあっという間に脚をしまってしまいます。

 ちなみにスーパーホーネットに対しこのクラシックホーネットは機体が一回り小さいそうですが、そのサイズ感の違いはよく分かりません。しかしスーパーホーネットのエアインテークは菱形でシャープな形状をしているのに対し、クラシックホーネットは楕円形をしているのでその違いはよく分かります。あと、エンジン音が全く違うように思いました。

KONE8906.jpg
 4機目はWT-10が上がっていきました。ここまでで計4機。あと2機残っているのですが地上から動く気配はなく、この日はこの4機だけ飛ぶようです。

KONE9121.jpg
 午前中の訓練が終わり帰投してきたのを見届けて、お昼ごはんを食べつつ午後の訓練に備えましょう。

K3II1541.jpg
 午後は離陸後の「捻り」を狙ってみることにします。つまりは離陸後に旋回したところを背中側から狙うというやつで、戦闘機写真の中では定番中の定番の構図。今まで撮ったことがないのですがやってみましょう。捻りを撮る定番ポイントなので周囲には同じことを考えてる人達が沢山います。

 そこにさっそくやってきたのはWT-07です。良い感じで上がってきました。距離もバッチリ!

K3II1553.jpg
 ...が、結局そのままあまり捻ってくれずまっすぐ行ってしまい、惜しくも側面のみになってしまいました...

K3II1623.jpg
 次こそは!と身構える中、続いてやってきたこのWT-17は、ずっと手前のポイントで思い切り捻ってしまい、結局お腹を撮ることになってしまいました。なるほど、それで多くの人がずっと遠くのポイントまで移動してたんですね。

 残念ながら他の2機も逃してしまい、結局RED DEVILSの捻りを取ることはできませんでした。でも後で貼りますが自衛隊のF-4の捻りはなんとか撮れたので、初めてとしては良しとしたいと思います。

K3II1671.jpg
 訓練時間は1時間ほどで、わりとすぐに帰ってきます。帰投時は必ず2機編隊を組んできますが、その捻りも結局お腹側です。これは分かっていたことですけど。

K3II1773.jpg
 ということで、午後の訓練戻りも見届けます。シャッタースピードを下げたつもりだったのですが、着陸は速度が遅いのであまり背景は流れません。RED DEVILSは安全のためにわりとコンサバな設定で撮りましたが、後でF-4でもう少し冒険してみるつもりです。

K3II1736.jpg
 そう言えば、合同訓練とは言いつつ自衛隊のF-4と一緒に離陸していくような感じには見えなかったのですが、訓練海域ではちゃんと一緒にいろいろやっていたのかも知れません。基地付近でF-4と絡んだ姿が撮れたのはこれだけです。なかなかレアな光景です。

 それにしても、米軍のパイロットには自衛隊のF-4EJはどう見えているのでしょうか? クラシック版とは言えF/A-18と比べるとF-4いろいろ世代が違いがすぎるのではないかと思います。RED DEVILSもその昔はF-4を使っていたわけですが、現役のパイロットはその時代を知らない人達でしょうし。

KONE9318.jpg
 なお百里基地に飛来していたRED DEVILSは全6機でしたが、結局真っ赤な垂直尾翼を持つ隊長機ともう一機は飛ぶことはなく、4機のみで訓練を行っていました。やはり隊長機が飛ぶことを期待していたんですけどね。

百里と言えばやっぱりファントム


 さて、撮ってきたのはRED DEVILSばかりではありません。やはり百里と言えばファントムです。若干飽きが来てる面もありますが、それは百里だからであって、全国的(全世界的?)にはファントムIIの現役機はレア機の部類なはず。それがこんなに撮り放題なのは百里ならでは。

KONE8956-Edit.jpg
 いきなり洋上迷彩キタ〜!

KONE8976.jpg
 さらに普通の砂漠迷彩も!

 偵察機のRF-4Eは普通の戦闘機F-4EJよりも離陸滑走が長いようです。なので離陸シーンはF-4EJとはちょっと違った風に撮れて面白いです。機体の特性なのか、そのように操縦しているのかは分かりませんが。

K3II1516.jpg
 でもって、これが捻りポイントで撮ったF-4EJの捻り。お見事です! 運良く少し雲が切れて青空が覗いてくれました。完全快晴で青空をバックにたっぷり光を浴びてるともっと綺麗でしょうね。それもまたいつか撮りに訪れたいです。

 ちなみにこのカット、FlickrのExproleに選ばれたので、メチャクチャViewとFavが増えました。と言っても、少々マニアックすぎたようで、これまでにExproleされた写真と比べるとそれほどでもないのですが。出来はともかく、苦労して撮った写真が選ばれると嬉しいです。

K3II1533.jpg
 でも捻らないで真っ直ぐ飛んでいくやつもいます。それでもF-4はなんだかとても優雅でかっこいいですね。

K3II2140.jpg
 夕方になるにつれてだんだんと天候は回復してきて、空には青空が覗くようになりました。うーん、良い天気の中でRED DEVILSも撮りたかったですが、また今後合同訓練はあるでしょうから、その時にリベンジしたいと思います。

K3II2278.jpg
 着陸時にパラシュート開くのもかわいいですよね。今回は積極的にシャッタースピード落とし気味にしてみました。最近やってなかったので流し撮り練習しなくては。これで1/160sec。もう少し何とかしたいところですかね。

K3II2097.jpg
 ならばということで、F1では常用する1/125secまで下げてみました。テレ側にズームしたし離陸機なので機体の速度も上がりました。なので歩留まりがだいぶ下がりますが、やはりこのくらい流れると楽しいです。

K3II2381.jpg
 思いついて敢えて逆光ポイントに一度行ってみたのですが、傾いた太陽にたいして本当にド逆光。現像で何とかなるレベルではないので、この際真っ黒に潰してみたり... うーん、ダメですねこれは。

K3II2310.jpg
 RF-4EとRF-4EJが編隊を組んで戻ってきました。

 この後、午後5時を回って基地にも動きがなくなったのでそろそろ帰ろうかと思っていたのですが、周辺にいる人達は帰る人がほとんどいません。聞いてみれば今日はもう一回ナイト訓練があるとか。ナイトと言っても午後6時過ぎのことで、この時期はまだ暗くはありません。ということでもう少し居残りすることにしました。

KONE9388-Edit.jpg
KONE9395.jpg
 ということで、いつの間にか雲は消え去り、夕日が射す中を離陸していくF-4EJの勇壮を収めることが出来ました。アフターバーナーもちょっと見えてるし、カッコイイ! ここでRED DEVILSもナイト訓練に参加してくれたら良いのに!と期待しましたが、後片付けしていてその気配はありません。

KONE9405.jpg
 夕日を浴びてF-4EJが編隊を組んだまま同時に離陸していきました。さて、気がついたらもう時刻は7時を回っています。満足したので帰投を待たずにそろそろ帰ることにしましょう。

K3II1572.jpg
 あ、そう言えばちゃんとT-4も撮りましたよ!

使ったカメラ

 動きものは基本的にK-3IIで撮ると決めているのですが、今回はK-1も半分くらい使ってみました。露出やホワイトバランス、AFや手ぶれ補正の動きなんかもこの2台はよく揃っていて、同時に使っても違和感を感じません。ただ、何度も書いたと思いますが、RAWファイルの現像耐性は圧倒的にK-1のほうがあります。なので天候の条件が悪いときはK-1を使いたくなります。

 なお、今回は百里基地周辺をあちこち移動しながら撮ったのですが、5656(DA560mmF5.6)を使っている人を2人も見てしまいました。一人はK-1、もう一人はボディ不明でした。なるほど、ペンタックスで飛行機撮るにはやはりそうなるのか... なんてね。

RICOH PENTAX 望遠ズームレンズ HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW 21340

RICOH PENTAX 望遠ズームレンズ HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW 21340

関連エントリー