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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

何度見ても圧倒される美しさ!あしかがフラワーパークの奇蹟の大藤を今年も見に行く

 今年もこの季節がやってきました。日本全国に藤棚の名所は数あれど、大きさという点で言ったらあしかがフラワーパークの大藤に敵うものは恐らくありません。樹齢は約150年、二本の木からなる大藤棚は1,000平方メートルの広さがあるそうです。その藤棚の真下に入るとどこを見回しても一面の紫色の世界。ここに通うようになって5年目ですが、いまだにその圧巻の姿に再開すると、思わず言葉を失ってしまいます。

 東京地方ではJR東日本のポスターでも紹介されていたりして、ひたち海浜公園のネモフィラとともに、ゴールデンウィーク中に最盛期を迎える花の名所として有名になっています。今年の連休はお天気も良くて混雑必至でしたが、覚悟の上で行ってきました。

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 ライトアップされた姿がまた特に素晴らしいので、夜が狙い目なのですが、久々に太陽の下でも見てみたいと思い、今回は日暮れより少し早めに着くように出かけてみました。

混雑は避けるのが難しいが大したことはない *1

 訪れたのは連休真っ只中の5月4日。高速道路は午前中までは帰省の下り線が、そして夜にはUターンの上り線の混雑が始まる日でした。ただ、午後2時頃に東京を出発するならば、東北道下りの渋滞はほぼありません。

 最寄りの佐野藤岡ICは料金所を出て国道50号線に合流するところが少し混んでいます。しかしそれも佐野アウトレット付近までで、その先は順調に走れます。国道50号線の混雑を避けるなら、佐野SAのスマートICを利用するのが良いかも知れません。

 一番の問題はあしかがフラワーパークの駐車場渋滞。アクセス路はのどかな麦畑の中の1本道(例幣使街道)なので、どうしても最後の500mくらいが渋滞します。しかし、この時期には周辺の畑を利用した広大な臨時駐車場が用意され、入出場の流れも上手く分散コントロールされているので、思ったほど酷いことにはならず、渋滞に追い付いてから30分ほどで車を停めることができました。

 もちろん平日ならもっとスムーズに入場できることでしょう。あるいはお天気の悪い日も空いてるかも。


 さらに車ではなく電車で行くのも可能。JR両毛線の富田駅からは徒歩10分ちょっと。または東武伊勢崎線の足利市駅からはシャトルバスが運行されていますので、それを利用すれば渋滞の心配はありません。

自然光で本来の藤の色を確認する


 迫田自然公園南側の臨時駐車場に車を停めて西ゲートまでは徒歩5分ほど。夜間料金になる1時間ほど前でしたがそのまま入場してしまいます。まだ周囲は明るく、自然光の下で大藤を楽しむことが出来ます。

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 西ゲートを入ったらすぐ目の前にある大長藤。空から降り注ぐ太陽の光に照らされる姿も超きれい。これが藤の本当の色なんですよね。

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 長さ2m近くなると言う藤が垂れ下がる様は圧巻です。しかもそれがずっと向こうまで続いているという...。

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 綺麗な青空には月が浮かんでいました。あしかがフラワーパーク園内は、大小の藤棚が計10個くらいありますが、それ以外にも棚にはなっていない、単独の藤の木がそこら中にあります。

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 頭上を見上げれば降ってくるような藤の花。

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 メインの大藤棚までやってきました。少しオーバー目にすると淡い色合いがとてもきれい。大長藤に負けないくらいこちらの花も長く見えます。

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 かなり太陽が傾いてきました。この時間帯になると光と影のコントラストが強くなって、なかなか写真を綺麗に撮るのは難しくなってきます。

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 ということで、あたりが暗くなってくるまでしばし休憩しよう... と思ったのですが、この日はとにかく多くの人で園内は大混雑。休憩スペースを見つけるのもちょっと絶望的な感じでした。

 そこで思わず「バーベキュー」の文字に誘われて、肉を焼く羽目に。栃木牛と栃木ポークはとても美味しかったです。ビールは我慢してウーロン茶で乗り切ります。まだこれからが本番ですからね。

いよいよ日没を迎えて幻想的なライトアップの時間


 そうこうして時間を潰しているうちに、気がつけばあたりはすっかり暗くなってきました。そろそろライトアップの本番を迎えたはず! お肉を食べてお腹いっぱいになったところで、再びカメラを持って大藤棚へ行ってみましょう。

大藤棚

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 うわ〜! 何度見ても感動的です。これはスゴイ!

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 今年は少し開花が遅めのようで、大藤も大長藤も下の方まで咲ききっていません。でもこのくらいが花も元気で一番見頃かも。

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 絞るのが定石のところ、あえて絞りを開けてみたり。

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 明と暗のコントラストで艶容な雰囲気です。

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 そしてやっぱり上を見上げてしまいます。しかし長く垂れ下がった藤の花は、ほんのちょっとの風でもそよそよと揺れるのでこういう写真撮るのはかなり大変でした。

白藤のトンネル

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 大藤と大長藤は紫色の花を咲かせますが、あしかがフラワーパーク内には白藤のトンネルというのもあります。全長は80m。ずっと向こうまで真っ白な藤の天井が続きます。

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 白藤は大藤や大長藤より少し開花が遅いのですが、そこそこ見頃を迎えていました。

水面リフレクション

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 藤棚の周囲には池があったりするので、リフレクションも撮りたくなりますよね。どうしたら良いのか分からなくて難しいです。ちなみにこれは八重藤の棚です。

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 でもってこれは大長藤。この景色は有名で定番の撮影スポット。私も毎年同じところから撮ってる気がします。そして結局必ずブログに採用してしまいます。だってやっぱりきれいだから(^^;

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 人工池の水面は流れがないので基本凪いでいます。風がなければまさに鏡のようになる瞬間もあります。

最後は大長藤

 西ゲート近くの大長藤まで戻ってきました。そしてふと気がついたら、バーベキュー場を後にしてから、あっという間に2時間が経過し、午後9時を回っていました。

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 連休中は営業時間が延長され午後9時半までは開園しているとのことですが、気がついたら確かにあんなに混雑していた園内もかなり人が減っていました。

使ったレンズ


 さて、今回はK-1に組み合わせて持って行くレンズに悩みました。大三元F2.8ズームトリオがあれば何でも対応できるのは分かっていたのですが、ちょっと変化を付けたいなと言うことで今回はいつものズームレンズは封印し、単焦点レンズを主力にしてみます。
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 まず一本目はFA77mmF1.8 Limitedです。一部を切り取ってしかも前ボケ後ボケを作るにはぴったりの一本。この写真で玉ボケになっているのは照明ではなく、空に浮かぶ月です。

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 そして2本目は久々のFA31mmF1.8AL Limitedです。一時期はこれ一本あれば他のレンズなんて要らない、と思ってた時期もありましたが、フルサイズで本領発揮となるとなかなか難しいレンズです。でも、やっぱり良いですね。この広い画角と明るさは嵌まると素晴らしいです。

 K-1との組み合わせならピントも決まるし、アサヒカメラのテストでも証明されたようにデジタル時代の最新レンズに劣らない光学性能を持っているし、コーティングも相変わらず素晴らしくて、こういう場所で使ってもゴーストもフレアも1ミリも出ません。やっぱりこのレンズはお気に入りの一本です。もうすこし積極的に使わなくては、と反省しました。

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 そして、トップの1枚含めここまで貼ってきた写真をみて「おや?」と違和感を感じた方もいるかも知れませんが、最後の一本はなんと DA FE10-17mmF3.5-4.5EDです。APS-C用の対角線魚眼ズーム。なお、今回貼った写真はAPS-Cにクロップはせずフルサイズのまま撮っています。細かいこと言わなければ、十分にK-1で使えるレンズです。

K-1でDA FISH EYEズームを使う

 ということで、このレンズをフルサイズで使う上で、面白いことを発見したので以下メモしておきます。


 昨年、K-1を手に入れてすぐに、お決まりのこんなテストをしてみました。この中にある通り、フルサイズでは使い物にならないだろうと思っていたDA FE10-17mmF3.5-4.5EDは、周辺画質がどうこう言わなければ、イメージサークルだけはそこそこあることが分かりました。特に14mm以上にしてしまえば、フルサイズで対角線魚眼になりそうな勢いです。

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 このテスト以降、実際にK-1にこのレンズを付けて写真を撮ったことはなかったのですが、今回あしかがフラワーパークに行くにあたり、なんちゃってでも良いから魚眼があると面白いかも! いざとなればクロップすれば良いし、ということで持って行ってみました。


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 で、たとえばこんな感じで撮れます。ファインダーを見ながらケラレが発生しないスレスレのあたりを使っていました。このカットはExifで焦点距離13mmとなっています。ちょっとだけケラれていますが、フルサイズ対応の対角線魚眼と言い張れそうな写りではないかと思います。

スクリーンショット 2017-05-05 11.48.02.jpg
 DA FISH EYEで撮影したRAWファイルをLightroom CC 2015.10で現像していて気がついたのですが、なんと魚眼ズームを無理矢理フルサイズで使ったにもかかわらず、レンズプロファイルによって歪曲補正が効くのです。

 LightroomというかAdobe Camera RAWのレンズプロファイルによる歪曲補正は、ON/OFFではなく補正の度合いをスライダーによって調整することが出来ます。この機能を使うと、上の写真が次のようになります。

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 これが上に貼った写真と同一カットに対し、レンズプロファイルを当てて歪曲補正もフル(=100)でかけた状態。完全に歪曲が消えるわけではありませんが、周辺がカットされやや画角が狭くなるのと引き替えに、一見すると魚眼ではなく超広角で撮った写真のようになりました。なにこれスゴイ!

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 でもそれだと詰まらないから、すこし魚眼らしさを残したいな、という場合には歪曲補正のスライダーを動かして少し補正効果を弱めてみることが出来ます。これは50まで下げた状態。魚眼らしい歪曲は残しつつ、四隅が少し整理された感じです。うむ、これは良いかも!


 魚眼れ撮った写真から歪曲を補正するフリーのアプリを試してみたこともありますが、Lightroomでこんなに簡単にできてしまうとは...。

 ちなみにK-1のボディ内現像ではDA FE10-17mmF3.5-4.5EDで撮った写真に限り、歪曲補正を含むレンズ補正は使用することができません。これはJPEGで撮影した場合も同様です。なので、RAWで撮影しLightroom(Adobe Camera RAW)を使って現像する場合にのみ使える技と言うことになります。

 ということで、これによってDA FE10-17mmF3.5-4.5EDの使い道が少し広がりました。DFA15-30mm F2.8の代わりとまでは行きませんが、とにかく画角命な場合に使えそうです。DFAレンズのロードマップにはFISH EYEズームがありますが、いつになるかは分かりません。それまでの代役にはなると思います。

また来年!


 さて閑話休題。
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 今年もあしかがフラワーパークの素晴らしい大藤を堪能してきました。また来年もきっと飽きずに行くことになると思います。

*1:個人の経験に基づく印象です