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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

沖縄旅行の余韻に浸りながら読んだ本と聴いた音楽

 3月上旬に行ってきた沖縄旅行の余韻にいまだに浸っています。沖縄を訪れるのは初めてではなかったし、そもそも普通に観光地を回ってきただけなのに、なぜか今回の旅行は特に楽しくて、印象が強く残り、その「沖縄の思い出」を忘れまいとしているところです。

 そのために音楽はとても手頃で、iTunesを探せば沖縄民謡とそれをベースにした楽曲はたくさん見つかります。それらを片っ端からiPhoneにダウンロードして毎日聴きつつ、そう言えば、沖縄を舞台にした有名な小説もあったよな... とAmazonで探して買ってみました。

太陽の子:灰谷健次郎

太陽の子 (角川文庫)

太陽の子 (角川文庫)

ふうちゃんは、神戸生まれの女の子。おとうさんとおかあさんは沖縄出身で、神戸の下町で琉球料理の店「てだのふあ・おきなわ亭」を営んでいる。やさしい常連さんたちに囲まれて明るく育ったふうちゃんだが、六年生になった頃、おとうさんが心の病気で苦しむようになる。おとうさんの病気の原因は何なのか?ふうちゃんは、「沖縄と戦争」にその鍵があることに気づきはじめる…。戦争は本当に終わっているのだろうか。なぜおとうさんの心の中でだけ戦争は続くのか?今、日本人が本当に知らなくてはならないことがここにある。

太陽の子 (角川文庫) | 灰谷 健次郎 | 文庫 | Amazon

 正確にはこの物語は「小説」ではなく「児童文学」とされています。小学生の頃、ドラマか映画化されたこの作品を見た記憶がありるのですが、子供心ながらにわりとショッキングな物語だったので、ざっくりとしたストーリーは覚えていたりします。そう、「児童文学」といいながらハッピーエンドですらなく、とても重くて悲惨な話で埋め尽くされています。

 しかしそういった悲しい物語が、沖縄旅行の楽しい思い出に水を差すかと言えば、そんなことはなくて、私はこの本が暗く辛い物語だと知っていて、むしろ読み返したくなりました。あんなに美しくて楽しい、旅行先として素晴らしい体験をもたらしてくれる沖縄だからこそ、いったいそこで何があったのか? それを自分の中で自分なりに理解をしたいと思っています。

 ですが、それも結局は建前で、本当のところ私はそこで起きた悲惨な過去の出来事と、今の美しくて(一見?)平和な沖縄の風景、そこを自由気ままに旅できる現実との落差を楽しみたいだけなのかもしれません。そういう野次馬根性的な面も否定はできません。

 でも、歴史を知ると言うことは、その土地の今を理解するための唯一かつ確実な方法なのは確かだと思います。沖縄について言えば、戦争のことは勿論、それ以前の明治から薩摩支配の時代、そしてその前の独立国だった頃へと遡ってみて、初めて見えてくることがありそうです。

 ただし、この本で描かれているのは勿論ごく一部にすぎません。ふうちゃんのお父さんはどんな経験をして、なにをみてきたのか?は具体的には語られずじまいでした。

 「それでも」というべきか、「だからこそ」なのか分かりませんが、この悲しい物語を読んで私は、次は沖縄本島だけではなく八重山へ行ってみたいと思いました。

オジー自慢のオリオンビール:BEGIN

 次は本ではなく音楽です。沖縄旅行中には居酒屋さんで沖縄民謡ライブを聴いてきたりして、あの曲は何だろう?と耳に残る音楽がたくさんありました。その中でもダントツに突き刺さったのがこの曲です。

 いやいや、オリオンビールうまいですよね。かなり有名な曲だと思うのですが、私はまったく知りませんでした。現地で聞いて衝撃を受け、オリオンビールが注がれた三つ星マーク入りのジョッキを高々と掲げ、何回もカンパイしてきました。その思い出を直接呼び覚ますこの曲は、いまだに頭の中をグルグルとヘビーローテションしています。

 今度カラオケでも歌わなきゃと思っています(^^; オリオンビールであっりカンパイ!。

ビギンの島唄 オモトタケオのがベスト 25周年記念盤

ビギンの島唄 オモトタケオのがベスト 25周年記念盤

海の声:BEGIN×桐谷健太

 昨年末の紅白歌合戦で桐谷健太が歌った曲です。携帯キャリアのコマーシャルのために企画された曲で、一時期はテレビCMでかなり頻繁に流れていたので、たいていの人は耳にしたことがあると思います。さすがの私も知っていましたが、沖縄に行くまでは「ふ〜ん」としか思っていなかったのに、沖縄の景色の中でこれを聴くとこれまた刺さります。

 曲の成り立ちからすると桐谷健太バージョンがオリジナルと言えるのかも知れませんが、作曲したBEGINの島袋優バージョンのほうが何倍も良いです。

 実はこれ、沖縄民謡ライブでリクエストしようと思っていたのに、チャンスがなくて出来ませんでした。三線一本のライブで聴いたらどんなに素晴らしかっただろう?と後悔しています。

Sugar Cane Cable Network

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安里屋ユンタ

 もう一つは定番の八重山民謡です。色んな人が歌っていますが、私はベタなところで夏川りみバージョンが一番好きです。これに限らず、夏川りみが歌う沖縄や八重山の音楽はどれも良いですよね。「島唄」とか「涙そうそう」とかもちろん好きですが、これが一番だと思います。

 これも三線一本というところがとても良いです。「沖縄良いとこいちどはおいで〜」と歌うバージョンもあるんですけど、それはもちろんアレンジバージョンなんでしょうね。とても綺麗な曲で耳に残ります。

てぃだ~太陽・風ぬ想い~

てぃだ~太陽・風ぬ想い~

  • アーティスト: 夏川りみ,吉川安一,森山良子,星克,島袋優,新良幸人,岡本おさみ,宮沢和史,金城綾乃,葉山真理,京田誠一
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2002/09/21
  • メディア: CD
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余韻はまだまだ続く...

 ということで、音楽についてはまったく理解が浅い方なので、この分野では定番中の定番だとは思いますが、まったく違う方面の音楽ばかり聴いてきた私にとってはとても新鮮です。BEGINなんて「恋しくて」しか知らなかったですから。しかし一度気になってしまうともう止まらないです。

 沖縄音楽のオリジナルプレイリストを作って、上記以外の曲やアーチストの音楽もせっせと集めているところで、しばらくはこの方面で楽しめそうです。

 というか、小説のほうも探せばもっと他に一杯沖縄をテーマにしたものがあるはずなので、じっくり探していきたいと思います。なにかお勧めがあれば教えてくださいm(_ _)m

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