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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

JALの「どこかにマイル」で女満別へ!冬のオホーツク海へ流氷を見に行く

 沖縄旅行から帰ってきて南国気分が抜けきらないうちに、今度は一転進路を北にとり、北海道へ出かけてきました。我ながらバカなことをやるもんだと思っていますが、反省はしていません。中二日をおいて沖縄から一気に北海道の道東へ。距離にすると約3,000km、緯度は約18°、経度は16°ほど一気に移動し、気温差はだいたい25℃くらいです。景色も全く違っていて、日本は広いなぁ、ということを改めて実感しました。

 さて、北海道と言ってもずいぶん広いわけですが、毎年スキーをしに通っているニセコではなく、今回の目的地は道東の網走、知床、オホーツク海です。となれば目当てはもちろん流氷です。そろそろ流氷の季節は終わりにさしかかっており、見ることができるかどうか微妙な状況でしたが、何とか天候と幸運にも恵まれて、素晴らしい流氷を見物をすることが出来ました。

おーろら号から見た流氷_1
 初めて訪れた道東とオホーツク海、そして流氷の素晴らしい景色に感動しまくり、興奮しまくって、やたらに写真を撮ってきましたのですが、まずは流氷編を書き留めておきたいと思います。

JALの「どこかにマイル」で行き先不明の特典航空券を申し込む

 さて、旅行といえば普通は日程と行き先と決めていろいろ準備をしていくわけで、直前に行った沖縄旅行はもちろん2ヶ月も前から綿密に計画をたてて実行したものです。が、今回の北海道旅行はそうではなく、流氷を見に行くことになったのは「結果的にそうなった」のでした。

 どういうことか?と言えば↓これです。JALマイレージバンクの特典航空券が割安でもらえる代わりに、行き先は不明という「どこかにマイル」に申し込んだのです。

JALどこかにマイル スクリーンショット_1
 通常は往復で12,000マイル必要な国内線の特典航空券が、割引率50%で6,000マイルになる代わりに、行き先がJALの都合で勝手に決められるというもの。いや「勝手に決められる」と書くと感じ悪いですが、どこに行けるか分からないドキドキを含めて楽しむ、と言う点ではとても面白い企画です。

 よし、その話に乗った!ということで申し込んでみることにしました。

JAL どこかにマイル スクリーンショット_2
 行き先不明と言っても、まったく完全にガラガラポン、ということではなく、往復の日程と飛行機を利用したい時間帯と人数を入力すると、まずはこうして候補地が4カ所提示されます。そしてそのまま申し込みボタンを押すと、この4カ所のうちどこかに当たる、と言う仕組み。

 このスクリーンショットは、例として別の時に取ったもので、実際に私が申し込んだときのものではありません。4カ所の候補地に何となく気乗りがしない場合は、やり直すとさらに別の候補が出てきます(場合によっては重複することがあるのかも?)。申し込みボタンを押して行き先が決定した後でやり直すことは出来ません。

 私の場合は最初に出てきた候補地に「沖縄」が入っていました。本来であれば沖縄は人気のプラチナチケットで喜ぶべきではあるのですが、日程的に沖縄から帰ってきた直後の旅ですから、万が一当たってしまうと困ると思い、もう一度候補地の検索をやり直しました。

 その結果、具体的にどんな候補が出てきたか忘れてしまったのですが、どこに当たっても良いかな?と思える組み合わせが提示されたので、そのまま申し込みボタンを押したところ、女満別行きの航空券が発券された、という次第です。


 直後に思わず↑こうつぶやいてしまいましたが、かなり喜んでいます。行ったことないし、行ってみたかったんですよね、冬の道東。4つあった候補の中では一番良い行き先に当たりました。ちなみにマイレージポイントの都合もあって今回は自由気ままな一人旅です。

 ただし、この「どこかにマイル」の注意点としては、目的地は最後に決まるので、行き帰りの日程を先に決めないといけないと言うこと。今回は沖縄旅行後のちょっとした小旅行のつもりだったので、一泊に設定してしまいました。行き先によってはもっと泊まりたい!と思っても、後から変えることは出来ません。逆に日程を長くしすぎた場合もまた同じです。

 ただ今回の女満別往復便は、行きが始発で午前8時台に到着、帰りは最終で午後8時過ぎの出発となり、丸々2日間は観光に当てられるのでなんとかなるでしょう。ホテル等の手配は航空券が決まってから、別途自力でやる必要があります。私はそのままJALのWEBサイトからホテルとレンタカーを手配しました。


 ということで、前置きが長くなりましたが、こういう経緯で流氷を見に行くことになりました!

網走流氷観光砕氷船「おーろら」に乗る

 羽田6時55分発のJAL565便で女満別空港へ到着したのは午前8時40分。そのまま申し込んでおいたレンタカーを借りて、網走へ向かいます。

網走港のおーろら2
 一番の目的である流氷見物を最初にやってしまおうということで、流氷観光砕氷船おーろら号の乗り場へやってきました。網走港にある道の駅「流氷街道」に乗り場が併設されています。

 乗船券もネット予約が可能なのであらかじめしておきました。平日でも団体客が多いので、日程がある程度決まっているなら予約しておいた方が良いようです。特に2月中のハイシーズンは混雑する日が多いようです。

出航時間表
 早速受付で予約しておいたチケットを買います。受付のお姉さんが言うには「今日は流氷が沖の方にあるので戻りの時間が30分くらい遅くなります」とのこと。しかも掲示板を見ると朝一の便は流氷を見られなかったようです。私が乗る11:30の便からは流氷が見られるとのこと。もちろん2時間かけても3時間かけても流氷が見られるなら文句はありません。

おーろら号チケット
 2月の上旬あたりのハイシーズンには流氷が網走沿岸まで接岸している日が多いようですが、3月になるとやはり沖に離れてることが多く、日によってはこの船に乗っても見られないことも多くなります。自然相手ですからこればかりは仕方ありません。とにかく良かった!

いよいよ網走を出港!


網走港を出港
 ということで、いよいよ出航です。けっこうお客さんはいますが、デッキが満杯と言うことはなく隙間を見つけて海を見ることはいくらでも出来そうな状態でした。もちろん中に入っていれば椅子もあって暖かいです。窓も大きいので船内から流氷を眺めるのもアリでしょう。

 でも、私ははやる気持ちを抑えられなくて、ベストポジションと思われる船尾の上部のデッキにへばりついてしまいました。気温はマイナス5℃くらい。海上で風に吹かれると体感温度はもっと下がります。スキーウェアこそ着てませんが、スキー用のあったかインナーを着込んで防寒対策はそれなりにしてきました。だから冷たい海風も何のその。少しも寒くないわ~♪ と(心の中で)歌ってました(A^^;

遠ざかる網走
 網走の町がどんどん遠ざかっていきます。しかし流氷帯まではまだ20分ほどかかるとのこと。天気は基本的に晴れていますが、時々雲が太陽を隠したりしてなかなか微妙な光線状態。でも海は綺麗です。沖縄の海よりもずっと青色が深いように思いました。

カモメと太陽
 特に餌を撒いてるわけではないのですが、カモメがずっと船を追いかけてきます。いや、ウミネコかな? この写真は望遠ではなく超広角ズーム(のほぼテレ端)で撮ってるのですが、まったく人を恐れず、いかに近くにやってくるかが分かると思います。捕まえられそうと言うか、捕まりそうというか...。鳥嫌いな人にはダメな状況かもしれません。

おーろら号のデッキ
 さて、出航してから30分経過し、そろそろ流氷帯に近づいてきました。船の前の方に見えていた海上の白い帯がかなり太くなって見えてきました!

流氷帯に到着!


おーろら号から見た流氷_2
 船がかなり速度を落とし、やがてドスンと鈍い衝撃が伝わってきます。いよいよ流氷にぶつかったようです。ここが流氷帯と普通の海の境目。天気によってはこれが網走から知床半島の岸に押し寄せてくると...。その光景もいつか見てみたいですが、まずはこれだけでも「すごーい!」とテンション上がります。

おーろら号から見た流氷_3
 流氷の板の一枚一枚は思ったより大きいです。そして砕けた破片が周囲を取り巻いてシャーベット状になっていますが、ここはまだ水面が見えているくらいなので、流氷帯としてはかなり密度の低い部分です。それにしても流氷の隙間の水は表面が凪いでいて鏡のように綺麗。

おーろら号から見た流氷_4
 船は右に左に舵を切りながら、流氷帯の奥へどんどん入っていきます。そして時折ドスンと船が揺れてビックリします。カメラを落とさないように気をつけなくては。確かに目の前にあるこんな大きな氷の塊に当たるのだから、砕氷船とはいえ大丈夫なのだろうか?とすこし心配になってきます。

おーろら号から見た流氷_5
 そしていつの間にか流氷の密度が高くなり、水面がほとんど見えなくなってきました。いや〜、すごいすごい! と語彙力の無さを実感するほど一人で盛り上がっていました。いや、周囲の中国か台湾から来た達と一緒に盛り上がっていました。

流氷と知床連山
 遙か遠くには知床連山が見えています。その手前はずっと流氷。網走に接岸していなくても知床半島の先端部はこの時期でも接岸しているとか。流氷同士がぶつかって出来た山脈のような出っ張りがごつごつしていますね。

 ちなみにこの流氷の上を歩くと言うツアーもあるそうです。それもいつかやってみたいです。

おーろら号から見た流氷_6
おーろら号から見た流氷_7
 さらに流氷の密度は上がってきました。一面海と思えない真っ白な平原。そこを船が切り裂いたところだけ海面が見えています。その海も真っ青。いやいや、何度も言いますがこれはすごい!

流氷と知床連山とカモメ
流氷とカモメ
 流氷とカモメも撮り放題! 今回は一人旅と言うこともあって、写真を思う存分撮れるのでレンズも超広角の15-30mm、標準の24-70mmに加え、さらに望遠の70-200mmも持って行きました。船の上で忙しくレンズ交換しながらいろいろ撮ってみます。

 AFモードとAFポイントは適宜変更してたのですが、絞りは広角で撮っていたときのまま、妙に絞ってしまいました。でもたっぷり光があったので救われました。もう少し背景の流氷や知床連山がボケるとカモメが浮き立ったのになぁ、とやや反省です。

遠ざかる流氷
 30分ほど流氷の間をウロウロした後、船はとうとう流氷帯を離れて網走へと帰っていきます。あぁ、流氷が遠ざかっていく...。

帰り道は天然記念物のオジロワシに遭遇する


 さきほどまでの興奮も醒めてきて、どことなくけだるく寂しい帰り道。目の前には美しい海が広がっていますが、もうシャッターを切る気力はありません。だったら船を追いかけてくるカモメ(ウミネコ?)でも撮って遊んでみましょう。

遠ざかる流氷とカモメ
 再び海上の白い線になってしまった流氷のほうからカモメが飛んできます。

カモメ_1
カモメ_2
 そして船をゆっくり追い越していきます。相対速度が遅いので追いかけるのはそれほど難しくありません。中国人のおじさんが、EOS 5D MkIIIに立派な白レンズ付けてやたらに連写してるので、張り合ってきました。時折背面液晶を確認しながら満足げに微笑んでいましたが、こっちだって負けてません。なかなか綺麗に撮れたと思います。この時は絞りの設定を見直す余裕も出来て、少し開き気味にしておきました。

オジロワシ_1
 そろそろカメラをしまおうかな?と思っていたときに「船の左側に天然記念物のオジロワシがいます」という船内放送がありました。慌てて再度望遠レンズを付けて左側のデッキに行ってみます。

 するとカモメとは明らかに違った姿でゆったりと飛んでくる黒い鳥を発見!

オジロワシ_2
オジロワシ_3
 大きさもかなりありますが、カモメのように船に近寄ってはくれませんでした。茶褐色の身体に尾の部分だけ本当に白くなっています。なるほど、まんまオジロワシですね。いや〜、かっこいい! ただし、オジロワシに遭遇したのはこの一度きりでした。

来て良かった女満別、網走、オホーツク

網走港から見た知床連山
 雲行きが怪しくなる中、予定通り約1時間半後に網走に戻ってきました。ダメなら状況を見て翌日の切符を取ろうかと思っていたのですが、そんな必要はなくなりました。(むしろ翌日は状況が良くなくて最終便しか流氷が見られなかったようです)

おーろら号の航跡
 ちなみに写真に記録されたジオタグをマッピングして、どのくらい沖まで行ったか確認してみると、大体こんな感じです。網走からおおよそ10kmくらい沖合まで行ったようです。この観光船で流氷を見るには、このあたりが限界のようです。

 いすれにしても、無事に天候にも恵まれて流氷を見ることができて大満足。初日のお昼過ぎですが、この時点で今回の旅の目的はほぼ達しました。行き先に女満別を選んでくれてありがとうJAL!

 なお、今回流氷を見に行くにあたっては、先月中旬に流氷を見に行ったという id:OKP さんの記事をじっくり読み込んで参考にしました。参考にしすぎて記事の内容と構成がほとんど同じになってしまいました。

 船上ではカモメ撮影も楽しめることとか、超広角が必須なことも確認。さらに早めに乗船しないと良いポジションが... という部分にも気をつけて、中国人観光客の団体に紛れて、出航の30分前にほぼ先頭で乗船しました。しかし、3月はそろそろオフと言うことで、各地からの観光客も減っていて、私が乗った船は比較的空いている方だったらしく、そこまでしなくても余裕はあったみたいです。

 さて、たった一泊なれども冬の道東の旅はまだまだ続きます!

使ったカメラ

 本文でも触れた通り、今回は一人旅で写真撮影を自由に思う存分楽しむことも目的です。現地ではレンタカーですし、重たいのは空港内だけですから、思い切ってレンズはF2.8トリオを全て持って行きます。吹雪いたりするとレンズ交換も出来なくなるので、ボディ2台体制も考えたのですが... さすがにそこまではと言うことで、カメラはK-1のみ。もっと望遠が欲しくなるかも?と心配しましたが、その場合はトリミングで対応しようと言うことでこれで割り切りました。


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