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酔人日月抄

東京下町に暮らす写真とPENTAXとスキーと時代小説とお酒とプジョーを愛するある男の日常

12月に入ってもまだ見頃!六義園で今度こそ本当に今年最後の紅葉狩りを楽しむ

 先日清澄庭園を散歩しながら、今年の紅葉はこれで見納め!みたいなことを書きましたが、江東区周辺はどうやら都内でも紅葉が早いほうだったらしく、あれから一週間経ってもまだまだSNSのタイムラインには、都内で撮った見事な紅葉の写真が流れてきました。どこにこんなところあるの?と思えば、枝垂れ桜や紅葉ライトアップで有名な六義園とのこと。色々調べると、12月になってから最盛期を迎え、先の週末でちょうど散り始めたところのようです。

 週明け月曜日は色々あって、自由になる時間が昼間に取れそうだったので、カバンにカメラを忍ばせてお出かけ。さっさと用事を済ませお昼ごろに六義園へ向かいました。夜のライトアップ(12/7で終了しました)は、入園するのも大変なほど混むそうですが、平日の昼間はさすがにガラガラです。

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 ライトアップは幻想的で綺麗でしょうが、やはり自然は青空の下が一番に違いありません。散っていたらそれはそれで落ち葉の絨毯でも撮ってやろうと思ってましたが、良い意味でそんな予想は裏切られ、ポカーンと口をあけて上ばかり見上げていることとなりました。

縦位置だらけの六義園の紅葉


 六義園の最寄り駅はJR山手線の駒込駅です。駅から徒歩1分のところに染井門があります。もう一つの最寄り駅は東京メトロ三田線の千石駅。こちらからは徒歩10分ほどかかりますが、素名門とは反対側の正門に出ることが出来ます。ライトアップの時間帯など、混雑するときは染井門は大変な行列になりますが、正門のほうは比較的スムーズだそうです。

宣春亭と心泉亭周辺

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 とは言え、私が行ったのは平日の日中ですのでどちらでも問題ありません。たまたま地下鉄に乗っていったので、正門から入りました。

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 入るとすぐに有名な枝垂れ桜の大木がありますが、今は時期ではないのでスルー。その先に宣春亭と心泉亭という、良い感じの古い建物があります。その周囲は立ち入れなかったのですが、遊歩道から遠巻きに眺めることが出来ます。この建物の周囲に巨木が立ち並んでいて、とても綺麗に紅葉していました。

 以下、今回はなぜか縦位置の写真が異常に多いです。解像度の低いパソコンとか、スマホなどで見づらかったらスミマセン。

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 多分こちらは宣春亭。シンプルな板葺きの門と、竹垣が詫び寂の世界を感じさせます。近寄ってあの門の屋根を撮りたい...。この辺りの静けさと空気感からは、ここがまるでビルに囲まれた都心の真ん中だとは思えません。

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 この黄色い葉っぱは銀杏ではないようです。かなり散ってる木もあって遊歩道も綺麗です。さて、落ち葉を踏みしめて先へ進んでみましょう。

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 日本庭園ですからもちろん泉水があります。かなり巨大です。南側から茶屋のあるほうを眺めたところ。ライトアップ時は水面のリフレクションもあって、すごく幻想的な風景になるところです。そのため夜は尋常じゃない人波に飲まれますが、昼間なら眺め放題、撮り放題です。こうして見るとそんなにすごい紅葉ではないなぁ... と、この時点では思っていました。

滝見の茶屋

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 滝見の茶屋までやってきました。実際は休憩所のような東屋があるだけで、お茶は売ってません。この辺は日差しも入らなくて、こんなに晴れた日でも薄暗いです。

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 風もなく、水面は穏やか。人工の泉水にしては、この滝付近の水は透明度があって綺麗です。水面に反射した紅葉と、落ち葉と...。小さな波紋が出来てるのは、実はアメンボかなにかが水面を泳いでいるからです。いや、アメンボって夏の虫でしたっけ? それを言ったら昆虫の類いはこんな季節には活動してないか? よく分かりませんが、なにか水面を自在に泳げる虫がいました。

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 千鳥橋を渡った先で滝見茶屋のある方を振り返ると、日差しが当たって鮮やかなオレンジ色の紅葉が輝いてます。日の当たってない静かな茶屋のあたりのコントラストが綺麗です。

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 ここで一瞬珍しく風が吹いて、落ち葉がザーッと散りました。慌てて連写しましたが、写真にはあの一面に降り注ぐ落ち葉の感じが写せないですね、残念。

吟花亭跡から吹上茶屋へ

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 さらに進んで吟花亭跡付近では、真っ赤に紅葉した巨木が頭上一面を覆っていたりします。かなり高いので28mmでも十分に広さを感じます。

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 吹上茶屋の裏山あたりに登ってみると、この日に見た中では最も紅い見事なカエデの木がありました。葉っぱも傷んでないものが多くてどこを切り取っても綺麗で真っ赤です。

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 そして茶屋とは反対側を振り返ってみると、こんな素晴らしい光景が広がっていました。黄色いけど葉っぱの形からしてこれもカエデの一種でしょうか? 葉っぱにだけ日が当たっていて、迷わずアンダー補正。

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 この木の佇まいはどこから見ても本当に綺麗。ぐるっと周囲を巡ってやたらにシャッターを切ってしまいました。

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 ふと足下を見下ろしてみると、一面の落ち葉がまたカラフルです。そう言えば今日は落ち葉でも撮ってみようと思ってたんだっけ? 前夜に雨が降ったこともあってか、落ち葉なのになぜか生き生きと瑞々しく感じます。

ツツジ茶屋と山陰橋

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 そろそろ六義園の2/3くらいを周回したでしょうか。もうここまでで満足!と思っていたのですが、この先がまたすごいのです。

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 庭園のほぼ北の端にあるツツジ茶屋周辺は、うっすらと色づいた木々に囲まれていました。ホントにここは東京なのか?というくらいの風景です。しかも実際にこのあたりの遊歩道はアップダウンもあってかなりワイルド。庭園と言いつつ本物の自然っぽくわざとらしさがありません。

 夜はこのツツジ茶屋周辺の山道はライトアップされないため、立ち入り禁止になるそうなので、この風景を見るなら昼に限ります。

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 そして小高い丘の上にある茶屋(と言う名の東屋)に行ってみると、泉水から繋がる川にかかる山陰橋を見通せます。この橋は土橋だそうです。もはや紅葉のトンネルの中に橋が架かってるかのよう。

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 アップにして切り取るも良し。微妙なグラデーションの紅葉が綺麗です。

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 藤代峠と名付けられた山を越えた先には、渡月橋が架かっています。もう山は越えて平地に戻ってきました。この石橋がまた絵になりそうだったので、わざわざ対岸の橋を眺められそうなところを探しました。北側からなので逆光気味ですけど。

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 中の島田鶴橋の側にはススキもありました。もうとっくにススキの季節は終わったかと思ってましたが、まだあるんですね。

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 これでほぼぐるっと庭園内を一周してきたことになります。最後は染井門へ出ようと藤波橋の方へ行ってみます。盲腸のようなこの川周辺の遊歩道は、順路から外れているのか、人が一段と少なくてひっそりしています。が、日が一部に差し込んで、そこだけ明るく輝いていたりして、これがまたスルーするには勿体ないくらいすごく綺麗だったので、しばしこの辺をウロウロしました。

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 この木は真っ赤ではなく、黄色でもなく赤茶色の紅葉。北側の山エリアにはそういう渋い色の紅葉が多かったです。特に何も考えずに撮りましたが、概ね見た目の印象通りに写っていました。いえ、RAW現像しましたが、ホワイトバランスはほぼ撮影時のまま。晴れた日中ですから、これでホワイトバランスが暴れたら困りますけど。

 ということで、まで縦位置の写真です(^^; 撮ってるときは気付かなかったのですが、あとでセレクトして現像してる時に縦位置ばかりなことに気がつきました。WEBでは使いづらいしいつもは横位置のほうが好きなんですけどね。思ったよりも大きな木が多くて、縦方向の広がりが目についたからなのだろうと思います。何も考えずにスマホで撮るには適しているのかも。

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 これらの写真を撮ったのは、今週の月曜日12月5日です。この時点でほとんどの紅葉はほぼ最盛期から散り始め、という感じでした。ツツジ茶屋周辺に一部これから最盛期を迎えそうな木がありましたが、この週末あたりはちょうど散り際、あるいはほとんど散って素晴らしい落ち葉の絨毯が見られるのではないかと思います。上の方にも書きましたが夜間ライトアップは7日で終わってしまいました。

 六義園は過去、紅葉期間中の夜間ライトアップと、春には枝垂れ桜のライトアップを見に来たことがあります。が、昼間の紅葉は初めてでした。ちょっと侮っていましたが、ここは本当に素晴らしいです。個人的には都内の紅葉名所のNo.1だと思います。来年以降も毎年必ず訪れたいと思います。


六義園の過去エントリー


使ったカメラとレンズ

 カメラはもちろんK-1です。が、この日は別の用事があって別の荷物もあったりしたので、最初はNikon 1かPENTAX Q-S1にしようかと思っていました。もう最盛期を過ぎて、残念な状態かも知れないと思っていたので。でも、ふと思いついて無理してK-1を持ち出して良かったです。こんなに素晴らしい紅葉に出会えたのですから。

 レンズは前回、清澄庭園で使い切れなかったFA43mmF1.9のみで行くつもりでした。小型のパンケーキタイプなので嵩張らないですし。でも、念のためにということでDFA28-105mmも持って行ったら、結局ほとんどをこちらのズームで撮ることになってしまいました。やっぱり撮影位置が制限される状況ではズームは便利です。というか、どうもFA43mmを持て余してしまってる感じ...。ま、そういう苦手なレンズが1本くらいあっても良いでしょう。